ネタバレ
こんなにカッコイイ漫画は空前にして絶後

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…と断言するのには、理由があるのです。

著者は以前インタビューで、「私は職業が別にあるので、漫画では最先端の表現をすることしか考えない」と語っていました。
なので、代表作である『赤色エレジー赤色エレジー』は、「売れてしまった」から、ある意味「失敗作」だと。

すごいでしょ?
売れない(一般には理解できない理解できない)ような尖鋭的な表現しかする気がない、って言うんですから。
本業漫画家には絶対マネのできない場所に初めから立っている、そういう点でのカッコよさで、他が勝負できるワケがない。

初期作品から、ずっと林静一林静一の漫画は、ただひたすらにカッコイイですが、今作は、現在の漫画読者にも一番わかりやすい形で、理解不能なレベルに先端的、ですよ。
近年よく言われる「サブカル」的な漫画なんて、比べ物になりません。
ぶっ飛んでます。
でも、ウルトラ「カッコイイ」です。
漫画は、こんなところまでイっちゃえるんだ、という極北、孤高の名篇です。

以下余談ですが。

若い頃、林静一は東映動画のアニメーターでした。(『赤色エレジー』の主人公は貧乏アニメーター)
そこで、「漫画を描く同好会」を作ろうと呼びかけたんだけど一人しか入ってくれなかった。それが、同期入社の宮崎駿宮崎駿だった…と、これもインタビューで言ってました。
漫画版「風の谷のナウシカナウシカ」が描かれるきっかけは、林静一が作った…のかもしれないと、自分はずっと思っているのです。

「余談」部分に書いたエピソード、記憶に自信がなかったので確認したところ、ちょっと不正確だったので、以下、訂正します。

当該インタビュー部分を引用しておきます。

林 東映動画で漫画サークルを作ってね、どうせやってるんだったら、「ガロ」で新人募集してるんだから、ひとりずつ乗っ取ろうと、エスカレートしちゃってね。(中略)蓋をあけると、僕以外の誰も応募していなかった。(笑)
ーーグループでは他にどなたが?
林 当時同じグループにいたのでは、NHKで“少年コナン”の演出をしたアニメーションの宮崎さん。
サンリオサンリオ刊『林静一林静一の世界』より)

すいません、かなり勘違いしちゃってますね。35年以上前に読んだものだったので、ご勘弁ください。

でも、林静一と宮崎駿宮崎駿が東映動画の同期で、漫画サークルを作っていたのは本当ですよね。
当時の宮崎駿が、当時の「ガロ」に投稿していたらどうなっていたのか…とか、別の興味は沸いてきたりします。

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