新着トピック
会話劇主体でカルロ節フルスロットルな作品にコメントする
売国機関
「幼女戦記」「テロール教授」のカルロ・ゼンが原作を務める新作
売国機関 品佳直 カルロ・ゼン
mampuku
mampuku
 さすが同志カルロ節が今回も爆裂しています。そして作画もまた、「幼女」などに劣らぬ濃ゆ~い且つ美しい素晴らしいものになっています。同志カルロ・ゼンの作品にはやはり激シブいオッサンは不可欠であります。 https://kuragebunch.com/episode/10834108156630826048  煙草モクモク、人間至上主義、資本主義経済の急速な発展に伴う「人権」の空洞化──近代を近代としてちゃんと描いてる作品は安心して読めます。中世と謳ってるけど全然中世じゃないマンガ多すぎるし…  主人公は幼女とも教授とも違う、クールで美人な将校のおねいさん。紫煙の似合う凍てついた眼差しと裏腹に、オシャレ且つ清潔にまとまったシニヨンがめっちゃいい匂いしそう。売国奴の誹りを受けながら暗躍し、陰で国の平和を守る部隊「売国機関」を率います。  初めのうちは「幼女」や「教授」と比べるといささか冗長なので若干読みにくさを感じるものの、そういう感想が多く寄せられたのか途中から持って回ったセリフ回しが減って読みやすくなります。特殊な言い回しまみれなのに面白すぎて読むのが止まらなくなる「幼女戦記」や「ブラックラグーン」ははっきり言って筆力が異常なのだな、と気づかされましたw  読みにくいながら端々に彼女らの宗教観や社会的背景などが読み取れるので、考察しながらじっくり読むのが理想。という点で、「くらげバンチ」連載とはいえスマホで流し読みするより書籍化を待ちたい作品ではありますね。
西成ユートピア
フィクションとノンフィクションの狭間のおもしろさ
西成ユートピア ワダユウキ 國友公司
ゆゆゆ
ゆゆゆ
あとがきで原作者さんが、漫画を描いているワダさんはパチンコ狂い、國やんのモデルは自分だがギャンブルは一切やらない、と書かれていて笑ってしまった。 なんだかすごくだめな感じの主人公だなあと思ったら、ハイブリッドして生まれたダメ主人公らしい。 こう言っちゃなんだが、存在しなくて良かった。 本作を最初に読んだときは漫画も本人が描いていると勘違いしていたので、あまりにもな主人公にちょっとひいてしまっていたので、すごく安心した。 それからあとがきで、リモコンを溶かすほど、テレビのデータ放送のゲームをしたオッチャンの存在は実話と明かされていて、フィクションとノンフィクションの狭間のおもしろさを感じた。 これから、生活しているから分かる不可思議な日常が描かれていくんだろうか。 ドヤのお仕事紹介はどこまでどうなんでしょうね。福島行きの話は震災後に時々聞いたけども。 ちなみに、第一話冒頭で編集長が書かれていたように、あとがきで読んだ原作者さんの文章はおもしろかった。 今、平成はじめのルポを読むと当時はこういうのが許されていたのよねと思うのと同様に、もう20年くらいしたら、こういうのがまだ許されていた時代よねとなりそうな雰囲気もすごく良い。原作も読みたくなる。
働かないふたり
新しいゲームって嬉しいよね
働かないふたり 吉田覚
ゆゆゆ
ゆゆゆ
この働かない兄妹はとっても仲良し。 両親も二人のニートを見捨てていない。 この設定だけで、なんとほのぼのすることか。 新しいゲームに喜び、兄と一緒に遊ぶ妹。 流行りのアイドルの踊りとやらを深夜に二人して踊ったり、深夜に突然料理を作り始めたり、二度寝だと二人で一つのベッドに寝ようとしたり。 仲が良すぎて、小学生か幼児の兄妹をみている気持ちになるけど、彼らは既卒かつ未就労。 仲が良いのは兄妹だけでなく、両親とも仲が良い。 愛情たっぷり込めて、今も育てられている、働かないふたり。 餃子にわさびを入れる驚きプレーを母が止めないのに驚き、そしてわさび味に当たる父に驚き。 でも毎年肩たたき券をくれる娘というのは、一周回って、嬉しいものなのかもしれないなと思った。 お母さんは将来を考え、兄には就職活動、妹には花嫁修業をさせようとしているのだけど、妹の就職活動はいいんだろうか。生きていくすべをまず身につけろということだろうか。 お父さんの方も会社の人に料理上手な息子を主夫にいかがと勧めているので、なんとかなると思っているのは働かない道もあるということかもしれない。 スエット着た兄妹(特に妹の春子)の言動を見ていると、忙しくする日々で忘れていたものを思い出せるような気がする。
さうのあっ!
きらら発JK×サウナマンガ! #1巻応援
さうのあっ!
兎来栄寿
兎来栄寿
世は大サウナブームです。子供のころは熱いだけで一体何が良いのかまったくわからなかったサウナ。しかし、気付けばいつの間にか私も同年代の方々も30代くらいからみなサウナの虜になっています。しきじにもDESSEにも足を運びました。これが加齢……もとい歳を重ねるということでしょうか。 ところで、マンガ界の鉄板といえば「美少女」と「おっさんの好きなもの」の掛け合わせ。故に、こうした作品が出てくるのも時代が生んだ必然と言えましょう。 今までも「美少女×お風呂」というマンガはいくつかありましたが、完全にサウナに特化した「美少女×サウナ」マンガの真打がきららから登場しました。その名も『さうのあっ!』。フィンランド語にある「サウナに入る」という意味の動詞だそうです。 ゲームや動画鑑賞が大好きで、その時間を削られるお風呂は嫌いで数日に1回しか入らない景山こかげ。 フィンランドからやってきて銭湯に居候しているサウナ大好き少女のリューディア・アラヤ。 クラスの委員長でサウナ知識を語り出すと早口になる清水芹香。 ひとりだけ他クラスで、スーパー銭湯の娘でお嬢様口調の高野槇。 4人の高校1年生たちを中心とした、サウナコメディ4コマとなっています。 ・サウナの効用 ・交互浴の基礎 ・ととのうとは ・フィンランドのサウナと日本のサウナの違い ・アウフグースやヴィヒタについて ・野外でのテントサウナ などなどについて、サウナ初心者であるどころか、そもそもお風呂に入る時間ももったいないという主人公のこかげの視点からサウナに関する知識を0から学んでいくことができる内容となっています。 サウナ後はオロポも良いですが、作中で紹介されるフィンランドコーヒーも飲んでみたいです。その際の「飲料を提供する場合は保健所の許可や手洗い設備などの設置が必要〜」という件からは、昨今の情勢を鑑みた細かい配慮を感じました。 シンプルにキャラクターたちがかわいく、きららジャンプをしているところなどもあり、青春の1ページが楽しく描かれています。 「怪我人の救急搬送」 「歩きスマホに注意のポスターみたいですわ」 など、ちょくちょく挟まれるツッコミにもセンスを感じるものが多くクスッとします。専門知識ネタに偏りすぎることもなく、しっかりとツボを押さえながらメインテーマをバランス良く描いている作品です。 最近はなんだかんだ若い女性でもサウナ好きが増えていますが、この作品がアニメ化されて更なるサウナブームが起こったらますます老若男女問わずサウナに入るようになる世界が訪れるかもしれませんね。元々日本人はお風呂好きですし、それによって健康が増進されていったら良いことだと思います。
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