和風ファンタジー少年漫画の名作といえば「犬夜叉」とか「結界師」などがありますが、「ノラガミ」の特徴は、日本神話をベースとした本格派なところですね。
「洋画はキリスト教の神話や価値観を知らないと深く理解できない」とよく言われますが、この「ノラガミ」も日本神話を知っているかどうかで理解の深まりが全然違ってきそうです。
イザナミって名前は有名だけど何した神様なのか?大国主とは?建御雷とは?「隠れる」とは?信仰とは?
それにそういった有名神たちと違って無名の神である主人公・夜ト神の意外なルーツもだんだんと明かされていきます。古事記に登場する神々も大概人間臭いですが、そんな彼らと人々との関わり合いや心のふれあいも見どころの一つです。
少し【ネタバレ】。なんとなく展開がとっちらかっているようにも感じられる本作ですが、夜トのルーツが明かされたことでなんとなく道筋が見えてきました。彼の父親である術師の存在を乗り越えて一人前の神様になるための物語なのだと思います。業突く張りなのかバカ真面目なのか、あまりに多くの縁やしがらみを抱えたままじっくりじっくり進んで行くので、結果的に話がとっ散らかるんだと思いますwただ、そういう誠実な漫画は好きです。
あと、最初勘違いしていたのですが、カッコイイ女と思っていた毘沙門天はなんか可愛いキャラでした。可愛さの描写はカッコよさの足を引っ張るからいらないという意見もありますが(一理ある…)、これはこれであり
神さまを拾いました。――いたいけな女子中学生が道ばたで出会った、住所不定無職・自称[神]なジャージのひと。ガサツで気分屋でヘタレ、ろくに祈願もきいてくれないが、一つだけ能があった。此岸と彼岸とその狭間――世の有象無象すべてを、ぶった斬ること!!『アライブ最終進化的少年』のアートワークが紡ぐご町内神話!
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