作品自体は悪くないけど三四郎2と言われると・・・
1・2の三四郎2 小林まこと
最高のマンガ作品のうちのひとつになりかけている1・2の三四郎の続編です。1の完結から10年以上経って続編が描かれることになったのですが、実は本作の構想段階では三四郎の2の予定ではなかったところ、主人公が三四郎っぽくなってきたので三四郎2として発表されたとのこと。
というか、三四郎っぽくないな、と感じたんですよね・・・
や、マンガとしては全然面白いし、ギャグも良いのですが、三四郎2と言われると微妙な気がします。
三四郎だけでなく志乃もキャラ変しすぎてる気がして、どちらかというと二人とも柔道部物語に出てきそうなキャラ(鷲尾とひろみ)のように感じました。
志乃はもっと大食いですぐ泣き、三四郎はお遊戯のレッスンをがんばって欲しかった!!!
というか一瞬出てきた1時代の柳がめちゃカッコよかったです。確かに三四郎1のキャラには、ジャンプ作品にない影のある少し大人のカッコ良さを感じてました。
1・2の三四郎2
80年代後半にU系プロレスや総合格闘技が注目され始め、
旧来のプロレスは人気低下。
ミスター高橋のいわゆる「暴露本」が発売されたのは
2000年以降だが、じょじょにプロレスのシナリオ
「ブック」の存在が、ファンレベルにも浸透しつつあった。
そんななか単純というか純粋に「プロレスは真剣勝負」を
前提にしたプロレス漫画はファンがついてこれなくなりつつ
あったと思う。
その時代にあえてプロレスの凄さ、面白さを追及した
「三四郎2」はプロレス漫画の世界でも救世主であり
カリスマ的存在だったと思う。
単にプロレスは凄い、強い、ってだけでなく、
地方試合からデスマッチ、屋台村プロレスまで、
いろいろなプロレスの面白さがあふれ出していて最高だった。