ネタバレ
名無し

前作に続き絵も秀逸なんだけど、何がいいって関係性のねじれだ。

中学生のさやかは小学生の頃、あやと仲良くしていたと思っているのだが、
読者からすると、その関係は明らかに搾取のそれだ。
ランドセルを持たせ、ゲームソフトをもらう。
そしてあやはうそぶくのだ
「だってー欲しい物くれるしー/なんでも言う事聞くしあやのこと好きだし最高!」だが一方で、
「だからさずっと友達でいて大人になったらけっこんしよー!」と。

だが、その願いは叶うことなく、中学生になってからはいじめグループにあやは行ってしまい、さやかは思い出を胸にしまいこみながら孤立することとなる。

その後の展開はーー悲惨の一言に尽きるのだが、なおこうでなくてはならない話の持っていきかただったなと思わせるがある。ラストの立場の逆転のまた鮮やかさときたら!

この罪深い関係性は田中火蛾にしか描けないであろう、ねじれた関係からしか生まれ出ない猛毒の中の甘い蜜なのです。

前作に続き絵も秀逸なんだけど、何がいいって関係性のねじれだ。

中学生のさやかは小学生の頃...
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これは良い曇らせを読ませてもらったにコメントする
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