巻を追うごとにグングン面白くなる。
舞台は未来のアメリカ。“眠り病”と呼ばれる記憶のガンと闘う2人とその周囲の人々の話。 1巻読了後、続きが気になって2巻を買ってみたら、また更に続きが気になって……と、気付いたら当時出ていた全てを揃えていた状態。 基本は未知の病と闘いながら、そして同時にお互いや、お互いの周囲の人々の見えてこなかった部分が見えてくる。 また、作者さんの描き方がすごく美味い。一目で『ここはアメリカなんだ!』と思わせる景観や仕草、また、舞台が遠い未来のこともあり、平然と出てくるフューチャーな要素からも、重厚な世界観を感じることが出来ます。 漫画ですが、まるで実際に登場人物が生きているかのよう。 1巻だけで決めずに、是非2巻、3巻と手を伸ばしていただきたい名作です。 個人的に (舞台や役者さん方をしっかりとして貰えるなら) ドラマ化して欲しい作品No.1です。
田中相の新作。これまでは人文っぽい雰囲気のある作品を描いていたがSFに挑戦しているので初めて読んだときは驚いた。主人公が負傷して退役寸前の軍人だったりして、これまでとモチーフも大きく変わっていて、色々な面でこれまでの田中相作品とは違う。
ストーリーは眠り病という奇病が蔓延した世界で、夢に潜り病と立ち向かうSF。映画だと「インセプション」とかに近い雰囲気がある。1巻では初めて夢にダイブしたところで終わってしまったが、これまでの田中相には見られない不気味さが全開でとても面白かった。早くも続きが気になる。
あと、おじさんの色気がムンムンなので眼福である。