なおなお1年以上前編集前半は非常に切ない。もちろん死刑囚の家族になった経験はないので理解し難いが、普通に考えれば鈴は自分のことしか考えていないように聞こえるし、それに対する心の全体を通じての反応、言葉は激しく同意する。そういえば兄の慎吾も1回目では「二度と連絡するな」と言って行き先も告げずに姿を消した。鈴は「お父さんの無実を信じてる」と言ったが、もちろん本心と思うが、現実に無実になった時、本当にうれしいと思うんだろうか、とも疑問に思える。現実に「夫」とその家族をも巻き込んで、というか振り回してしまっている。 作者さんは物語を作るに当たってかなりのリサーチがされたんだと思うし、単純に謎解きで終わらせずになかなか重厚でリアルな人間ドラマを織り込んでいるのはこの作品の特長だと思う。15わかるfavoriteわかるreply返信report通報
あらすじ1989年6月24日、北海道・音臼村の小学校で、児童含む21人が毒殺された。逮捕されたのは、村の警察官だった佐野文吾。28年後、佐野の息子・田村心は、死刑判決を受けてなお一貫して無罪を主張する父親に冤罪の可能性を感じ、独自に調査を始める。事件現場を訪れた心は、突如発生した濃霧に包まれ、気付くと1989年にタイムスリップしていた。時空を超えて「真実」と対峙する、本格クライムサスペンス、開幕。続きを読む
前半は非常に切ない。もちろん死刑囚の家族になった経験はないので理解し難いが、普通に考えれば鈴は自分のことしか考えていないように聞こえるし、それに対する心の全体を通じての反応、言葉は激しく同意する。そういえば兄の慎吾も1回目では「二度と連絡するな」と言って行き先も告げずに姿を消した。鈴は「お父さんの無実を信じてる」と言ったが、もちろん本心と思うが、現実に無実になった時、本当にうれしいと思うんだろうか、とも疑問に思える。現実に「夫」とその家族をも巻き込んで、というか振り回してしまっている。
作者さんは物語を作るに当たってかなりのリサーチがされたんだと思うし、単純に謎解きで終わらせずになかなか重厚でリアルな人間ドラマを織り込んでいるのはこの作品の特長だと思う。