ガンダムの企画段階からブーム着火までの熱い物語!
こういった作品の裏話的なものに目が無いので、そういう部分ではすごく楽しめました!当時の資料も写メ入りで掲載&解説されており、ガンダムのコアなファンの方であれば、それらもものすごく楽しめると思います!! ただちょっとこれは個人の感想になってしまうのですが、主人公の富野先生のキャラが好きになれず、応援する気(もしくは成し遂げた際の感動)があまり湧いてきませんでした。ご本人がどのような方とかは別として、あくまでこのマンガ内のキャラとして、ということです。 ちなみに伝説の完成度が高すぎるガンダムマンガの作者である安彦良和先生も当然のことながら登場されます。 これを見る限り、元はマンガ家では無かったのでしょうか??それにしては完成度が高すぎるマンガを制作されるので、元来マンガも練習されていたのか、それともただの天才なのか気になっています。
ギャグ部分も多い漫画だし、誇張やデフォルメもあるだろうし、
大和田先生の作風に対しては人により好き嫌いもあるだろう。
もっとシリアスに描けよ、とか。
けれど当時のアニメファン達の、
傍で見ていればポカンとしてしまうくらいの熱の入り方は
凄くよく描かれてあると思う。
自分の学生時代はガンダムが放送されて
ブームを起こした時代だった。
自分自身はアニメファンではなく、
面白いといわれて見て、ウン面白いねと
思った程度。
冨野氏や安彦氏は名前は覚えたけれど
誰が何をやっていたかは混同して覚えている程度。
だが周囲にはアニメファン、声優ファンが
大勢いた時期で、その人たちが熱くなって語り合って
いたのは良く覚えている。
そういう立場でこの漫画を読んだ。
なるほどあれはこういことだったから騒いでいたのか、とか
うーんこれならそりゃファンも熱くかたるだろうなあ、とか
当時にはわからなかったアニメ業界やファンの熱が
改めで少しだけながら理解できたような気がする。
理解、といっても
業界人やファンの人のそういう気持ちが理解できた
というよりは
「そういう色々と本気の人達がいたことがわかった」
という感じだが。
そういうふうに30年以上前の時代のことを
改めて懐かしく思わせてくれた面白い漫画でした。