さすが、というか。
WHITE NOTE PAD ヤマシタトモコ
入れ替わりものというのは、すでに一つのジャンルと言ってもいいと思います。この作品もその一つ。しかし、「君の名は。」に代表されるようなコミカルで表層的なものではなく、ヤマシタトモコらしい表現で真摯に描かれています。テーマはかなり深くて、結局のところ自分とは何なのか?人と人とが関わり合うことの意味は?男らしさ女らしさとは?そしていつでもどんな状態でも新しい自分になれるんじゃないか?と色々含まれている思います。
わずか2巻で完結しますが、とても読み応えのある作品でした。
WHITE NOTE PAD
冴えない中年男と冴えない女子高生が入れ替わる話なんだけど、女子高生になった元男が読者モデルになったりしてて格差が生まれる。性差とか自己同一性とか年齢の問題とか色々浮き彫りにしててめちゃくちゃ面白い。お互い自分の過去が「奪われた」って表現になってるところに切実さがある。