池上遼一×山本英夫
スペリオールでトリリオンゲームの連載が始まりましたが、そういえば池上遼一先生の異色コラボって他にもあったような、そうだ!山本英夫先生とのアダムとイブだ!あれ読みたかったんだ〜と思い出したので読んでみました。池上先生って何でも描いてくれるんですね。NGナシかよ!!山本先生としては「池上遼一とやるならこれぐらいやらないと面白くないだろ」っていう感じなんでしょうか。『明らかな凸と凹。』のシーンとか冷静になると「一体、私は何を見せられているんだ…?」と思えてこなくもないのですが、圧倒的な絵力によって「カッコいい!名シーンだ!」と思ってしまいました。どちらの作風も活かされてて面白かったです。対談とかしてないんだろうか?
最終回、皆さんいかがでしたか?
自分は5話目でスメルさんが透明人間になるんじゃないかってなんとなく予測していたのですが、でもそれで終わりってことはないよなぁと。更にやらかしてくれるんじゃないかって思ってましたが、意外とあっさり締めくくられましたね。品川さんの最後は笑ってしまいました。
読了後は透明人間と化したスメルさんと対透明人間カップルの死闘を描いて(描けるか?)欲しかったなぁといった気持ちが出てきました。
あの密室劇はどちらかというと闘いというか、スーパーヤクザたちが透明人間の姿を捉えようとするという趣がよかったので。
でも素晴らしい作品でした。幸せだ。
透明人間に勝って欲しかったというか、勝つまでやって欲しかった気もするけど、これはこれでいいぶっ飛び方で綺麗にまとまったかなという感じがします。
通して読んだら完璧な構成でした、この面白さはちょっとお目にかかれませんよホント。
徹底的に美しさを追求する画家とあらゆる人間表現を可能にする脚本家に組み合わせによる超実験空間という、改めて恐るべき作品でした。
筆舌に尽くしがたい!
ぶっ飛びすぎて爆笑したマンガは初めてかもしれないです。
単純に絵が綺麗というだけでなく構図も良かったし、このストーリーもすごかったし本当に恐ろしい作品です