かいじゅうのこども
あらすじ
部活での居場所をなくしてしまった少女・琉花が、夜の海で出会った不思議な少年・海――。港町と水族館を舞台に繰り広げられる、五感をふるわす少年少女海洋冒険譚!!
ぐんじょう
あらすじ
殺した女、殺させた女。傷つけ合い求め合う魂の物語。日常的に夫から暴力を受けていた女と、その女を慕い、請われるままに彼女の夫を殺したレズビアンの友人。殺害現場に証拠を残したまま二人の女はともに逃亡を謀る。明日をも知れぬ逃走生活の先に二人は果たして何を見るのか、それぞれどう落とし前をつけるのか――? 極限状況下で震える魂の物語、開幕! ●主な登場人物/殺させた女 (自分の夫を殺すよう友人のレズビアンに頼んだ女。レズビアンの自分に向けた好意を知っていた)、殺した女 (学生時代からひそかに「殺させた女」を慕っていたレズビアン。生家はかなり裕福な“お嬢様”)●本巻の特徴/連載開始時は 弱冠22歳だった著者が放つ、渾身の460ページ! 第1話~第10話に、番外編も収録。
ふりーじあ
あらすじ
戦時下の日本で生まれた「敵討ち法」に基づき、敵討ち執行代理人となった叶ヒロシ。己を“弱者”と自覚することで、危険を察知する能力を身に付けた青年が、いま犯罪被害者に代わって“復讐”を果たす!!厳しい不況のさなか、ヒロシは都内にある法律事務所の面接を受けることに。カフェでそのことを嬉しそうに女性に語るヒロシだったが、それは幻想であり、周囲からはただ独り言をしゃべる男としか映っていなかった。翌日事務所を訪れたヒロシは、彼の就職を推薦したヒグチという女性と出会う。その女は、幻想の彼女と瓜二つで…。
せんれい
あらすじ
●あらすじ/幼い頃からその美貌でスター街道を歩み、永遠の聖美女と呼ばれる女優・若草いずみ。だが、人知れぬ彼女の素顔には、残酷な老いの痕がはっきりと広がっていた。美しさを失うことを異常なまでに恐れるいずみは、ある夜絶望から半狂乱となり、幼いころからの主治医であるひとりの男を自宅へ呼ぶ。そしてその夜から、“永遠の聖美女”は突然自分の子供を欲しがり始め…? ●本巻の特徴/楳図かずおデビュー50周年記念企画として刊行中の“UMEZZ PERFECTION!”第10弾は、神をも畏れぬ所業、母娘の“生”の交換を描いた、楳図かずお戦慄の大傑作「洗礼」! 初出時のカラー原画を多数収録した、これぞ究極版!!
おれはまだほんきだしてないだけ
あらすじ
「俺はマンガ家になる」と、40歳で会社を辞め、夢を追いかける生活に入った男・大黒シズオ。父親からは顔を見るたびに説教され、幼なじみからは本気で心配され、17歳の娘に温かく見守られながら、マンガ執筆とバイトとサッカーゲームの日々。そんなある日、バイト先のハンバーガー屋にちょっとした問題児が入って…。齢41歳、子持ちにして、突然漫画家を目指し始めた大黒シズオ。こんなおっさんアリですか、ナシですか?とりあえず、こんなおっさんにも人生はアリ、ます。
かみのひだりてあくまのみぎて
あらすじ
週刊ビッグコミックスピリッツ誌上にて1986年から連載された、ホラーの巨匠の名をほしいままにする、楳図かずおが満を持して描く、ホラーコミックの決定版! 悪夢、不条理、スプラッター、人間のすべての恐怖の本質を抉り取り、すくい上げたエッセンスが凝縮され、提示される。連作短編の体裁をとった本作は、全4巻だった文庫版に対し、UMEZZ PERFECTION!では全2巻とし、戦慄の内容を息つく暇も無く一気に読み進めることができるジェットコースター・ショッキング・ホラーとしてリリースする。第1集では、錆びたハサミ、消えた消しゴム、女王蜘蛛の舌、の3編を収録。
すきますき
あらすじ
某大学の二部に通うヘイサクは、かなり変な趣味の持ち主。薄暗いビルとビルの間に落ちている物を見ているうちに、すっかり「隙間」のとりこになってしまったのだ。そんなヘイサクが、今一番気になっている隙間は、自宅の窓から見える隣のアパートの女性。その部屋のカーテンはいつも少し開いているので、彼女がそこを通過する瞬間(約1秒)に、必死に目を凝らすヘイサクであったが、いかんせん隙間は隙間。やせてるのか、太ってるのか、そんなことも分からない日々が続き…。
あかんぼしょうじょ
あらすじ
生まれた時から離ればなれとなっていた両親の元へ、晴れて引き取られることになった少女・葉子。孤独な施設での生活から一転、親と暮らせることに加え新居は瀟洒な洋館で、葉子は感激しきり。だが、手放しで歓待してくれた父とは違い、母は彼女を見るなり「タマミ」という別人の名を呼びかけて…?
へいぼんぽんち
あらすじ
冴えない日々を送る自主映画監督・真島アキの前に突然現れたのは、過剰な巨乳願望を持つ女子高生・鰐淵ミカ。女優を夢見る彼女は、なぜか巨乳アイドル・中村ヒナを殺害!そして、おかしなふたりの逃亡劇が始まった…!巨乳と映画をめぐる、前代未聞のロードムービー・ラブコメディ!!
私は漫画を愛してはいない、線を信じていない作家は嫌いなのだが、五十嵐大介は唯一例外である。五十嵐大介は恐らく漫画とは別の抽象的な目に見えないものや生命への愛みたいなものを信じている気がする。五十嵐大介の線は他の誰かから影響を受けた形跡がほとんど皆無で、油絵を描くようなタッチで線を加えていく。彼は別に自分の表現したい事がたまたま漫画がやりやすかったから漫画を描いてる感じがする。 五十嵐大介は漫画を愛してはいないが、漫画が五十嵐大介を愛しているのだ。