しかばんぎょるいずふ
あらすじ
ようこそ、幻想と怪奇の水族館へ。人魚も、魚人も、“地獄の吸血イカ”も展示中です。諸星大二郎版博物誌・第2弾!圧倒的イマジネーションで“魚”をモチーフに描く!!深海に棲む若き人魚の冒険譚「深海人魚姫」とその後日談「深海に還る」。作者の十八番、中国伝奇ホラー「鮫人」。『私家版鳥類図譜』収録のSFファンタジー「鳥を売る人」の続編「魚が来た!」など、諸星大二郎の魅力が凝集した全7編のフルコース!
あらすじ
「諦めてしまえば楽になれる」と分かっていても、孤独はつらい――。母親に捨てられた少女が引っ越してきた町には、人魚が棲むという言い伝えがあった。捨てられたと認めたくない少女は、頑なに周囲にも溶け込まずにいたが、そこで不思議な少女“千年さん”と出会う。彼女は善きものなのか、それとも・・・?ぞっとするほど美しい【人魚】と【少女】の異類譚。
まーめいどはねむれない
あらすじ
大学で教鞭を執る傍ら、小さな骨董店を経営しているシェーレ。そのシェーレに恋するメイベルは、彼から海の底に沈んでいたという美しい短刀をもらう。喜ぶメイベルだが、シェーレに婚約者がいたことを知り、悲しみのあまり、思わず短刀を鞘から抜いてしまった。そして、短刀から聞こえる謎の声の言うがままシューレを斬りつけるが、メイベルの体にウロコが広がり始め…。
にんぎょでんせつ
あらすじ
幼い頃、祖母から「海の岩場に立つ鳥居に近づくと、人魚に海へ引きずりこまれ、肝を食われて死ぬ」という恐ろしい人魚伝説を聞いた清水さと子(しみず・さとこ)。そして中学生に成長したさと子は、転校してきた病弱な美少年・相沢遥(あいざわ・はるか)の事が気になる。そんなある日、いきなり家にやってきた遥から十字架のペンダントをもらったさと子だったが、同じ時に遥が海に落ちて行方不明になっていたと知らされて……!?
にんぎょのくび
あらすじ
奥手のマキは、憧れの先輩を友人のルミに奪われた。積極的なルミに嫉妬するマキは、女の生首が喋る不気味な夢を見る。「わたしは人魚……わたしを食べて……きっと美しくなれるわ」 人魚のささやきに耳を傾けてしまったマキに、衝撃の未来が──!? 表題作のほか、人魚シリーズ『セイレーン』『人魚のいる海』、過去の呪縛からの解放を描く『花の名前』、愛憎が招く惨劇を描いた『夢のつづき』の全5編を収録した傑作短編集!
うみのさばく
あらすじ
海にいるのは、あれは人魚?それとも、大切なものと引き換えに魚の尾を得た人間でしょうか…?この恐怖の流す血潮は、瞳を伝って心臓を濡らす。母と娘の牢獄、人魚と人の約束、そして海と陸を満たす記憶と喜び――。川口まどかの胸を打つ海の物語。