ユーモア・ギャグマンガの感想・レビュー6118件<<124125126127128>>孤独死をあえて選んだ女ひとりでしにたい カレー沢薫 ドネリー美咲nyae※ネタバレを含むクチコミです。パワフルギャグのマッスルドッキングや〜!美川べるのといかゴリラのまんが飯 美川べるの いかゴリラ兎来栄寿女性向けギャグマンガとしては異例の長期連載だった『ストレンジ・プラス』等で人気を博すベテラン漫画家、ミカベルこと美川べるのさんと、「力こそパワー!」と言いたくなる『オタクだよ!いかゴリラの元気が出るマンガ』の新進気鋭のいかゴリラさん。 この二人を掛け合わせた上で、飯マンガを描かせようとした企画の勝利です。 最初のお子様ランチ画力対決からして「角材にしか見えないポテト」vs「90年代にペイントで描いたクオリティ」でフルスロットルで飛ばし尽くすところは、お二方の作品を好きな人には馴染み深いテンション。 あまりにも壮大にかまされるボケも、切れ味鋭いツッコミのセリフひとつひとつも、思わず声を出してしまう面白さで人前で読むのはお薦めできません(不覚にも電車の中で読んでしまい、マスクが当たり前の社会で少し助かりました)。 お二方の暴走特急のような魅力が足し算、否、掛け算されている様はまさにキン肉バスターとキン肉ドライバーのドッキング。 そして、植田まさしさん(が描いたあるモノ)や、『水曜日のトリップランチ』のたじまことさんによる美味しい料理の描き方指導など、スペシャルなゲストによりこの空間は更に混迷を極めます。 こんなにお腹が空かない飯マンガは初めてです。むしろ笑いすぎてお腹が痛くなること請け合い。2020年でも屈指の、頭を空っぽにして笑える一冊です。その辺の芥さん!そのへんのアクタ 稲井カオルピー助表紙からイメージできる物語と、実際の内容との差が激しい漫画はよくあると思いますがこれもそのひとつだと思います。 石黒正数先生の「それでも町は廻っている」という漫画が好きなわたしにおすすめしていただいたのですが、思わず声を出して笑ってしまう日常会話が散りばめられているという意味でとても近いものがあります。 主人公の芥さん、せっかく最強の戦士という肩書きを持っているのに、ほぼそれが生かされないまま物語が進みます。しかし不思議と「もったいない」という気持ちにはならない。第二の人生をこの鳥取で過ごして、捨ててきたいろんなものを取り戻す様子を、見守りたい。 少し不穏な終わり方をした1巻ですが、2巻ではさほど大ごとにはならずに済みそうな気がしてるのはわたしだけ?笑 がんばれ、その辺の芥さん!あの黒沢が新たに始動する話新黒沢 最強伝説 福本伸行名無し最強伝説 黒沢を好きで読んでいたのでこちらも読みました。 黒沢の人問くささががとにかく好きです。 がんばって下さい! 家を建てるという自虐プレイやっちまったよ一戸建て!! 伊藤理佐名無し世界に一つの自分の家を建てるのが昔からの夢だったの、 その夢をついに実現させる時が来たの、 という話かと思ったら 実は、今がおトク!の言葉にフラッときて、 気が付いたら1年半以内に家を 「建てなければならない」 という立場になってしまった話だった。 大慌てで自分に合った家を考えるはめになり、 それは自分はどういう人間か、を考えることになり、 結果、徐々に具体化していく家の設計図はなぜか 「一人用三階建て一軒家」 アレこういう家でいいのか、という思いは そんな自分でいいのか、という思いにつながり、 家が出来ていくにつれて自分の心が傷ついていくような、 まさに「やっちまったよ!」な、 ノンフィクション・エッセイ漫画。 成功した人ってよく「御殿みたいな家を建てた」とかの 話を聞きます。 漫画家でも小林まこと先生とか西原理恵子先生とかが ナントカ御殿を建てた、みたいに言われていたし。 伊藤理佐先生もヒット作を生み出しているし 売れっ子漫画家と言っていいと思います。 だから30歳バツイチ独身という立場であろうとも なんだかんだ苦労しつつも新築一戸建てを建てる財力もあり、 けして自分を卑下する必要はないし 自分は成功者だ、と胸を張って豪邸を建てもいいと思います。 それにこうして漫画ネタになったのだし。 まあ少しくらいは「どう転んでも漫画ネタになるし」 という目論見も最初にあっての家造りだったかも、 とも(それで数千万円かけるか?とも)思いますが・・ 一方で、これは読後に知ったのですが、 家を作り始めた時には 「30歳バツイチ独身女子」だった伊藤先生ですが、 この漫画を描いて数年後に同業の漫画家の 「吉田戦車先生」と結婚したそうです。 この漫画の伊藤先生と、あの吉田先生がご結婚って、 さぞかし楽しい幸せな家庭を築いているでしょう。 私は伊藤先生と知り合いでもなんでもないけれども 「人生いろいろあったみたいだけれど、 良かったねえ、伊藤先生。」 と誠に勝手ながらではありますが思ってしまいました。 ただのBLでは満足できなくなった方もそうでない方も #1巻応援おしえて! BLソムリエお兄さん 下瀬川ひなるsogor25物書きを目指しているがなかなか結果を出すことができていない苦学生の又来。 彼がバイトしている古書店で「BLヅラしてないBLが読みたい」という女学生を相手にしていると、謎の男が声を掛けてきます。 彼は「一般向け作品でありながら同性愛を匂わせている作品」通称"匂い系"の作品を布教する"匂い系ソムリエお兄さん"を名乗り、女学生に夏目漱石の『こゝろ』を薦めてきます。 その後も彼は又来の行く先々にどこからともなく現れて"匂い系"の作品を薦めて回ります。 この作品、一般文学作品をBLと拡大解釈して布教してくるというかなりの変化球の設定のように見えるのですが、ただ単にお兄さんが自分の解釈で話しているのではなく、書籍や文献などから引用して説明しているので、その論には不思議と説得力があります。 また、彼に毎度相対することになる又来という存在も絶妙で、彼は物書きを目指しているだけあって文学に対する造詣が深く、お兄さんのBL解釈に対してあくまで一般的な視点からの反論を試みます。 これにより、作品自体の盛り上がりが生まれるとともに、紹介されている作品への理解が深まり、文学紹介マンガとしての側面も感じられるようになっています。 紹介されている作品も、内容まで詳しく知らなくてもタイトルは知っているような作品を取り上げていて、純粋なコメディとしても充分に楽しめる作品です。 1巻まで読了お知らせガイシューイッショク! 色白好名無し※ネタバレを含むクチコミです。 厳密にいうと課長ですらない課長バカ一代 野中英次かしこ表紙にちっちゃく「※本品はギャグ漫画です。誤って読まないよう劇画ファンの手の届かない所に保管して下さい。」って注意書きがあるけど、全編こういう感じのノリなんですね。そもそも課長ですらなかったし、課長補佐代理心得だし。笑 最初の方は、雑誌を読んでると人気作とか長期連載作の合間に載ってる箸休め漫画だな〜と思いながらダラダラ読んでたけど、社内野球大会の話が続いたところ位からこの漫画の楽しみ方が分かった気がする。なんとなく話の見せ方が似てるので「アフロ田中」を思い出した。 どうでもいい事だけど『爪楊枝に彫られてる意味のない溝』のネタが好きなのかな。「ドリーム職人」にも「だぶるじぇい」にもあった…。読後感は▶︎コンビニスイーツそれでも歩は寄せてくる 山本崇一朗 ねこまど 北尾まどか漫画の海ニマニマしながら読める、ゆるくてかわいい漫画。こういう将棋漫画が増えると嬉しい。完成度のたかさパナイ外天楼 石黒正数狐優曇華全く無駄なく計算されて作られた映画のような漫画。 それぞれ関係ないような短編を並べて1つのストーリーを削り出す手腕はこの人以外あまり思いつきません。 読後感は▶︎ハリボー中野ブギウギ 研そうげん漫画の海少し気怠くてユーモラスな青春漫画。中野っぽいといえば中野っぽい。二人の百合猛者に学ぶ人事のお仕事ヒトゴトですから! ユニあうしぃ@カワイイマンガ人事部の先輩後輩である二人の女性。彼女達が偶然出会うのは、ラブホの入口。お互いに「彼女」を連れて。なんてこった……。 □□□□□ 百合作品なのですが、主人公の先輩後輩コンビは、恋愛関係では無い。性格も恋愛感も好みのタイプも全然違う二人ですが、互いの秘密を知って以来、飲んでお話しする関係に。これは……百合同志ですね。 分かり合えたり無かったりだけれども、腹を割って話せる二人の関係が楽しい。そして互いの性格を掴みながら、先輩から次第に人事の仕事をレクチャーされてゆきます。 心理学的テクニックを仕事に活かしていく様子は、納得感が大きい。営業のエースだった後輩が人事の機微を学ぶ成長物語としても、二人が協力して問題解決するバディ物としても面白く、お仕事漫画として充実! そして忙しくお仕事しながら、それぞれの恋愛模様にも変化があり、人心掌握に長けた先輩のドライな恋愛の裏側など、これから話は重くなりそう。 この先輩後輩、恋愛関係では無いのに、その関係性はやはり良い感じで、新しい百合の形かもな……と思ったりします。 (2巻までの感想です。最終第3巻は2021年3月8日発売!)バカ姉弟の続編総天然色 バカ姉弟 安達哲狐優曇華最高に面白いながらも惜しまれながら完結したかに見えた「バカ姉弟」の正統な続編。 時系列的には結構バラバラですが、完全に同じ感覚が味わえる傑作です。前作が好きなら鉄板。 ただのギャグ漫画だと思って買い始めたらハコヅメ~交番女子の逆襲~ 泰三子狐優曇華1話無料かなんかでさっと読んで、「なんか面白いな・・・」という雑な理由でコミックスを買い続けていくうちに、その緻密な構成や伏線、内容の考えさせられる感、現場のリアルな空気感が好きになりました。 トリコがうんこを食う読み切り版が収録されてます(マジトリコ外伝 島袋光年短編集 島袋光年名無しギャグ色の強い楽しい一冊 「(株)マッスルカンパニー」も好きバニーガール学科に通うJKの日常私立!星乙女学園バニーガール学科 没ANAGUMA「やべ〜〜〜!バニーガール学科ってなんだ〜〜〜!!」って思って読み始めました。結論としては読み終わっても「いやバニーガール学科ってなんだ〜〜〜!!」ってなりますが大丈夫です。彼女たちはプロのバニーガールになるために学校でお酒の作り方や接客のいろはを学んでいるだけなので。 メインの登場人物は元ヤンで気が強めのナギ、ちょっとおとぼけの三角、おっとりしているように見えて一番芯の通っている真百合(彼氏持ち)。 彼女たちのゆるい日常が独特の間合いで描かれるのが楽しくて、個人の感想ですがかわいいギャグマンガ日和みたいな空気が漂う瞬間がたまらないです。3人の距離感も付かず離れず仲良しで、百合の手の者たちも楽しめるんじゃないでしょうか。3人のバランスがいいぞ。 元々Webで連載されていた作品だったんですね。続きも読めるといいな〜。 http://bossanism.com/hosiotome.html ちなみに私が一番好きだったのは異常に寿司を握るのが速いのになぜか壊滅的にまずい寿司しか作れなくて困っているすし専門学校の学生・スシールを助ける回です。 これ→http://bossanism.com/bunny06.html 奇人変人たちの日常オッドマン11 道満晴明狐優曇華毎度エログロありギャグマンガだけど、これはエログロ要素多め。 ヴォイニッチホテルやニッケルオデオンなどと比べるとだいぶエロに寄っているが、そういう話なのでしょうがない。ギャグ漫画として最高に面白い。なんて興味深い漫画だろうかさんすくみ 絹田村子名無し神社とお寺と教会の息子トリオ! 普通にこの3つを同時に描けているのがすごいと思うんですけど。 しかもこの3人、 神社なのに神主っぽくない お寺さんなのに幽霊怖い 教会なのに女の子大好きスプラッタ最高 という一番おいしい性格の3人で普通の生活をしてるだけでめちゃくちゃ面白いんですよね! 一個の文化、宗教を掘り下げた漫画なら多々ありますが三つをちゃんぽんするとこんなバラエティ豊かな話、人物になるなんて!! 実に興味深い漫画ですインターネットってこうだったよね〜〜〜!オンラインの羊たち 詩原ヒロかしこ詩原ヒロ先生と同郷なので勝手に応援してたりします。出身地の山形を舞台にした作品をたくさん描いてくださってるのですが、オンラインの羊たちもそうだったんですね。2000年問題が話題になっている頃に中学生だった女の子が主人公なので自分よりも少し年上なのですが、登場のインターネットってこうだったよね〜〜〜!と懐かしくなりました。逆に今時の子供って親が突然パソコンを買ってきた日の衝撃とかないんだなぁ…。テレ放題とかお絵描き掲示板とかバリバリ使ってた人はめちゃくちゃ懐かしいと思います! 節度あるお酒の入門書35歳からのお酒デビュー おりはらさちこ野愛35歳までお酒を飲まずに生きてこれたなら、そのままの方がいいのでは…とついつい飲みすぎてしまう側の人間は思ってしまいます。 しかし、お酒は美味しいものですし楽しいものですし、生活を脅かさない程度なら飲めて損はないのかもしれません。 この作品はお酒が飲めない(好きではない?)おりはらさんが、お酒を好きになるべく様々なお酒を飲んでいく体験談です。 飲めないと言っても味が好きじゃないだけで弱いわけではなさそうなおりはらさん、割とサクサク日本酒やワインなど度数の高いお酒をクリアしていきます。 大人だからか取材だからか、とんでもない失敗を起こさないのがうらやましい限りです。 節度あるけどチャレンジ精神もあり、変わり種のお酒もたくさん登場するので、お酒の入門書として読んでみるのもいいかもしれません。 飲めない人や飲みたくない人がお酒を飲む必要はまったくないし、そういう人が無理してお酒を飲みはじめているわけではないのでポジティブな気持ちで読める漫画です!あと電気ブラン美味しいですよね。【速報】2021年にTVアニメ化決定〜〜〜!!死神坊ちゃんと黒メイド 井上小春 イノウエ名無し動いて喋る坊っちゃんとアリスが見れるのシンプルに嬉しい…😭 【アニメ公式サイト】 https://bocchan-anime.com/ 【ティザーPV】 https://youtu.be/fovl9ZRPX40 ストーリーはギャグだけどDJの解説は本気DJ道 ムラマツヒロキhysysk学生時代、何人かで集まって遊ぶと、そのうちに絶対1人はDJがいた。本格的にプロを目指していなくても、リテラシーとしてDJができる人は多い(私はできないが、人のDJに口は出す最悪の人種)。親の世代ならギターだったり、いまの若者ならダンスだったりラップだったり動画配信だったりするのだろう。 好きな子をDJに取られた男が、自分もDJになって(ならされて?)彼女を取り戻そう(あるいは他の女性にモテよう)とするストーリーで、彼の成長過程に合わせて色んな知識や技術を解説してくれる。レコードの持ち方からつなぎのテクニック、選曲方法や聴き方も分かるので、DJの良し悪しについても理解できるはず。これを読めば「DJってこんなに複雑なことをやってたんだ〜」てなると思う。『まんが道』リスペクトはもちろん『サルまん』ネタもサンプリングしてるらしい(サルまんは読んでないのでわからない)。 権利の問題なのか作中に出てくる選曲のアーティストや曲名は架空だけど、絶妙に「あれのことだな」と分かるようになっているのもまた楽しいですね。作者自身がDJなればこそ。 妖怪たちがあつまる温泉コメディつむじまがり×すぷりんぐ 夢乃狸名無し主人公の泉が子供の頃によく訪れた、祖父が経営する温泉「繁の湯」には、個性豊かなヨーカイたちがいて泉の遊び相手をしてくれた。そこで出会った天邪鬼の娘と「今度来たら一緒に温泉に入ろう」と約束をしたけれど、それ以来祖父の家に来ることがなく高校生になった泉。しかし祖父が亡くなってそのままになっていた家で泉がひとりで暮らすことになるけど、そこであの天邪鬼とまさかの再会…! 泉は半分夢かと思っていた昔の思い出。しかし天邪鬼は約束を忘れずにずっと待っていました。そんな天邪鬼と同棲生活(&温泉復活?)がスタートするみたいです。他の妖怪たちもまた姿を現してくれるのか?池袋を過ぎたってこの愛は永遠埼玉の女子高生ってどう思いますか? 渡邉ポポ野愛電車もないファミレスもないデパートもないバチクソド田舎で女子高生時代を消費した者からすると、埼玉なんて死ぬほど都会だしうらやましい。デパートあるし大きい駅あるし。 唯一しまむらは我が田舎にもあったけど。 とは言えこの漫画を読んだら埼玉県民には埼玉県民のコンプレックスがめちゃくちゃあるんだなあというのがわかる。魅力度ランキングがどうとかよく聞くしなあ。 顔の作りが雑なのも貧乳なのも埼玉のせい、東京からやってきた友達ならクリスピークリームドーナツにビビらない、池袋にいるのはほぼ埼玉県民みたいな、なんかわかる偏見に満ちていてグッとくる。 偏見と自虐満載だけど小鳩&アグリ&東上の3人に心癒されているうちに、へー行田ってホタル見れるんだーとかわたぼくの牛乳美味しそうとか埼玉に心惹かれている自分に気づくのであった。 埼玉いいとこじゃないの。小鳩の案内で観光したい。<<124125126127128>>
※ネタバレを含むクチコミです。