怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3336件<<6970717273>>見た目はJK!中身はオッサン!二科てすらは推理しない PEACH-PITANAGUMAその名は名探偵二科てすら!…という触れ込みで始めるのがぴったりかと思いきや、本作の主人公てすらはタイトルにもあるように「推理」をしません。 彼女が積み重ねるのは思考実験、机上の空論と称して仮説を組み立てることであり、興味があるのはあくまで謎そのもの。相棒のサラリーマン桃太郎がその実証実験として実際に動き仮説を確かめていく…というバディ・ストーリーです。ミステリアスな女子高生に翻弄される話が好みの方には刺さるかと。 そもそもこの二科てすらの正体ですが、中にいるのは元大学教授・二科恭哉、彼女の父親です。とある事情で入れ替わりが起きてしまい、その間「娘の人生を保全する」のが今の目的。女子高生の見た目で哀愁を漂わせたり達観したことを言うのが時折ドキッとさせてきます。 本作『推理しない』はあくまで序章ですが、オッサンJKてすらの不思議な魅力がたっぷり詰まっています。続編『二科てすらは見つからない』は二科家の家族の問題と絡め、物語が予想外の方向にドライブしていくのでこちらも読んでほしい!昭和歌謡が染みる、三億円事件をモチーフとしたミステリアスドラマ悪魔のようなあいつ 上村一夫 阿久悠名無し※ネタバレを含むクチコミです。🔴LIVE配信『チェンソーマン』第一部完結記念「早川家のリビング」チェンソーマン 藤本タツキ名無し泣ける…😭 https://youtu.be/KoAyeiTQxOY https://natalie.mu/comic/news/418526過去と向き合うという地獄監禁嬢 河野那歩也野愛あなたは今までどれだけの人を傷つけましたか? と問われて、正確な数字を答えられる人はきっといないはず。 傷つけたことすら気づいてないことも、忘れてしまったこともたくさんあるはず。 そんな過去が今の自分をぶち壊しにきたら、どうする? 愛する妻と子どもと暮らす、平凡な高校教師・岩野。 ある日突然、カコと名乗る女に監禁され日常が奪われていく。 カコの正体と目的を突き止めるべく、岩野は自らの過去と向き合っていく。 過去に交際していた女性達と会うたびに、蓋をしていた記憶が開いていく。 人は誰しも思い出したくない過去はある。 傷つけたり傷ついたりした記憶ほど忘れたいものないので、その傷をひとつひとつ突きつけられるなんて拷問だよ…と岩野に同情してしまうほど。 黒歴史と笑い飛ばせない過去くらい、人にはあるものでしょう。それによって現在進行形で傷ついている人がいたとしたら、どう生きていけばいいのでしょうか。 カコの正体と目的を知り、岩野が出した答えが妥当な気がした。正解ではない気がするけど、人は生きてかないといけないし。 すっきりしないくらいがちょうどいい。過去は消えないものだから。 法律家の卵・司法修習生を描く新連載リーガルエッグ 河本ほむら 木綿八十子名無し超難関なことで知られる「司法試験」。人によっては何年もかけて合格を目指す国家試験ですが、試験を突破したその先にある1年間の修習を描く新連載です。 司法試験に受かったからと言って自動的に「法律家」になれるわけではないんですね。修習では、志望先に関わらず裁判官・弁護士・検察官の実務修習があるそうなのですが、びっくりしたのがこの修習を受けてから志望職業を決める人がいるということ。 まさにこのマンガの主人公・筒松くんがそれです。真面目でアツい彼は、はじめての「取り調べ」でも、何事も決めつけずに慎重なところが好印象。 キャラクターが突飛じゃなくても面白い漫画は好きなので今後が楽しみです。やさしい超能力作品ヘレンesp 木々津克久なかやま木々津克久先生の作品は捻った落とし方が多いですが、この作品は頭のテッペンから爪先までやさしいです。 見えない、聴こえない、話せないの三重苦の主人公ヘレンが、愛犬のヴィクターと共に周りに起きた不思議な出来事を、「超能力」と言うよりも彼女のやさしい心で解決していく一話完結型の作品 物悲しい終わり方もする話もありますが、作品全体の雰囲気が非常に心地いい 残念ながら二巻で完結の作品ですが、だからこそ人にオススメしやすい作品です。 木々津克久先生の作品を未読であれば、ぜひこの作品から ※先生の作品はクロスオーバーも多いので、他の作品でヘレンがチョロっと顔を出すことも!想定の800倍おもしろかった🐷会社の奴には絶対知られたくない 若竹アビシnyae※ネタバレを含むクチコミです。 バスタブに乗った兄弟~地球水没記~について語ろうバスタブに乗った兄弟~地球水没記~ 櫻井稔文名無し『絶望の犯島―100人のブリーフ男vs1人の改造ギャル』『漫画ルポ 中年童貞』も面白かったが、新しく始まったマンガもヤバそうだねちゃんと怖い話ブスで処女な6人の女たち 榎本由美野愛こういう身も蓋もないタイトルのものはついつい読んでしまうな…。 勘違いしてるヤツを成敗するようなスカッと系ではなく、肥大したコンプレックスが狂気になるようなホラー的な要素が強めなので割と面白かった(ちゃんと嫌な気持ちになった)。 レトロな絵柄が味わい深い。多分「夢」「日常」を問う?ポンコツ迷探偵コメディ出禁探偵 ~クララが来たりて謎を解く???~ 屋乃啓人名無し名探偵はカッコいい。 次々と出会う難事件を颯爽とスマートに解決する。 しかし現実の日常では、滅多に難事件はおこらない。 事件がなければ名探偵の出番はない。 それだからか、探偵物の名作小説やドラマ漫画は数多くあるが、 「そんなに殺人事件に連続して遭遇するわけないだろ」とか 「むりやり密室や完全犯罪にしているだろ」 とファンからツッコまれたりもする作品も多い。 現実の探偵さんは浮気調査などの地味な仕事が殆どだとも聞くし、 名探偵が存在し活躍する世界は「夢」であり「非日常」 なのかもしれない。 だからこそ中二病的に名探偵に憧れる人はいる。(と思う) この漫画は、そんな自称・名探偵で実質は迷探偵の 中二病的な夢が一杯で、勇み足やから騒ぎが得意で、 しかも結構開き直るし責任転嫁もする、という 見た目は綺麗だが中身はポンコツな女子高生・クララが、 祖父の残した喫茶店をただ平和に守りたいと思っている、 平凡な日常を好む男子高校生・コウタが店長の喫茶店に 「迷惑だから出禁!」と言われつつも、やってくる、 というコメディ。 全二巻のうちのまだ一巻しか読んでいないが、 コメディ漫画として凄く面白い。 自称・名探偵の女子高生の ポンコツゆえの強引で的確な外しっぷりと、 それにつきあわされて喫茶店としては実害も被っている 高校生店長の悲哀が凄い。 ただ、読んでいて「あれ、これ伏線だろ?」 という点がけっこうアチコチに描かれているように思った。 恐らくだが「夢」とは何か、「日常」とは何か、という伏線。 多分、店長・コウタにも店員・副島さんにも常連・和嶋さんにも、 第一巻では明らかにされていない部分がある感じがする。 そしてそれは自称・名探偵の出禁探偵の女子高生にも。 と、読みながら推理しました(笑)。 二巻も読みたいのだけれども、近所の本屋には見当たらない。 何故だ(いや、出版社と本屋の判断だろうけれども) 面白いんだから出版社さんには重版してほしいのだが。 懐かしくなって読んだ魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版 松井優征マス主人公のネウロが助手の弥子といっしょに様々な事件の謎を解く話。 犯人が豹変するシーンが好き。「命の分配」をする謎の女子高生ギフト± ナガテユカ名無し漫画喫茶の店にあるのを偶然見つけて読んでみたら面白かった。主人公の女子高生・鈴原が、悪人をスタンガンで気絶させて処刑するシーンが印象に残っている。「龍宮殿」読んでみた龍宮殿 松永豊和かしこ松永豊和の漫画を初めて読みました。恥ずかしながら最近まで存在を知らなかったのですが、マンバの書き込みでバクネヤングが面白いというのを見かけて気になりました。先に手に入ったのが龍宮殿だったのでこちらから読んでみた次第です。失礼になっちゃうけど…知識も期待もゼロの状態で読んだので、読み進めていくごとに「お、思っていたより面白いぞ…!」となりました。傑作というにはあと少し何か物足りないような気がしますが、また読みたい作品であるのは間違いないです。 タイトルと表紙で「あ〜男の子が竜宮城に行くんだろうな」というのは分かっていましたが、深海の遊郭「龍宮殿」ではメスは人間の姿で産まれるけど、オスは頭が魚の形をしている魚人の姿で産まれて、ある事情でオスは産まれたらすぐに殺されることになっている…という事が判明してから一気に面白くなりました。ちなみに主人公兄弟がうさぎの着ぐるみを着てますがストーリーとあまり関係なかったです。 作者さんがホームページで公開してくださってるので、次は「パペラキュウ」を読んでみようかな。自伝小説?「邪宗まんが道」も気になったので早速kindleもダウンロードしました。 おぞましい村社会を描いた漫画が好きなら必読惨殺半島赤目村 武富健治 中島直俊名無し※ネタバレを含むクチコミです。面白すぎるっ!【推しの子】 横槍メンゴ 赤坂アカ名無し※ネタバレを含むクチコミです。家族が増えるよ!(わかる人向け)やったねたえちゃん! カワディMAXさいろく超絶鬱展開成人漫画として某掲示板などで話題となった作品が同著者によって一般誌向けに生まれ変わったもの。 という理解をしました。 一般誌向けにするとブラックエンジェルズもびっくりな殺人術を繰り出すバトル漫画になるんだね。わかる(わからない) 福をもたらす神が、離島で巻き起こす騒動ゴールデンゴールド 堀尾省太名無し※ネタバレを含むクチコミです。手塚治虫の名作が現代リメイク劇団二十面相VS七色いんこ 手塚治虫 中谷チカmampuku 手塚治虫「七色いんこ」の現代アレンジでありつつ、ルパンと銭形が共闘するような形の新たなストーリーのようです。 ヒロインの千里刑事は原作からずいぶん見た目が変わっています。ショートの黒髪にシャツ出しのラフなスタイル。アクティブさと可愛さが両立しててとてもよいです。ラブコメな展開にも期待が膨らみます。 作画の人、通販サイトで検索しても月刊少年チャンピオンしかヒットしないのですがもしかして新人さん?有望……!石黒正数っぽいというのはわかる百万畳ラビリンス たかみちnyae※ネタバレを含むクチコミです。 秘密ファンの漫画家によるイラストも見どころ!秘密 パーフェクトプロファイル 清水玲子名無しキャラクターのプロフィールやこれまで捜査してきた事件について載っているのはもちろんですが、秘密製作時のネームやプロットも見れちゃうのはすごいです!ネーム絵の時点でもかなり綺麗に描かれているので驚きました。萩尾望都先生との対談だけではなく、一条ゆかり先生、日渡早紀先生、麻生みこと先生、山田ユギ先生による描き下ろしイラストも収録されています。ご、豪華メンバーすぎる…!!奇想天外!何でもありの楽しい漫画フライングガール 笠辺哲名無し子マンバで笠辺哲先生の評価が高いので気になっていたのですが、表紙がわりと地味なのでスルーしっぱなしになっていました…。でも!読んでみると 奇妙奇天烈 摩訶不思議 奇想天外 四捨五入 出前迅速 落書無用〜♪みたいな何でもありの楽しい漫画でした! お人好しでドジだけど役所に勤めている山田が上司から新しい仕事を命じられます。それが山奥に住んでいるトッド博士の研究を監視する「トッド番」です。さっそく新担当として挨拶に行ったところ…助手の磯貝さんにゾッコン一目惚れしてしまいます。こうして山田はトッド博士の発明品と恋の受難に振り回されるトラブル続きの日々を送るようになるのです!! 下ネタというか…キャー!のび太さんのエッチ的なお色気ネタもあるんですが、それがフフッと笑えるところが面白かったです。とくに山田とヤギの件(笑)内容と絵のインパクトが強いモンスターバンケット 吉永龍太starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男昔の中国の試験である科挙ではなく食挙に挑むマンガだがいろんな面でアクが強くて面白い。当初の食挙は大食いトーナメントだったが途中から食挙をやる本当の理由などが明らかにされていく。全2巻でテンポも良くてあっという間に読んでしまった。どっかでみたことがある絵だなと思ってたけど「チノミ」のひとか エピローグまでで完成雪女と蟹を食う Gino0808名無し※ネタバレを含むクチコミです。1人の画家としての共犯タッグアンタイトル・ブルー 夏目靫子さいろくこれって罪なのか?というのが最初はわからなかったけど、だんだんその罪の重さがわかってくる。 絵を描くという事がどれだけ難しいのかは素人の私は久しく筆なんか握ってないのでわからないが、表現したいものを形にするっていうのだけでも難しいのはよくわかるし、作品を生み出す作業の難しさも描かれている。 とはいえなんとなくBE・LOVEはストーリー重視な気がするので、もうちょっと絵を描くというところにも強めにスポットを当てて展開してほしいなぁとも思ったり。<<6970717273>>
その名は名探偵二科てすら!…という触れ込みで始めるのがぴったりかと思いきや、本作の主人公てすらはタイトルにもあるように「推理」をしません。 彼女が積み重ねるのは思考実験、机上の空論と称して仮説を組み立てることであり、興味があるのはあくまで謎そのもの。相棒のサラリーマン桃太郎がその実証実験として実際に動き仮説を確かめていく…というバディ・ストーリーです。ミステリアスな女子高生に翻弄される話が好みの方には刺さるかと。 そもそもこの二科てすらの正体ですが、中にいるのは元大学教授・二科恭哉、彼女の父親です。とある事情で入れ替わりが起きてしまい、その間「娘の人生を保全する」のが今の目的。女子高生の見た目で哀愁を漂わせたり達観したことを言うのが時折ドキッとさせてきます。 本作『推理しない』はあくまで序章ですが、オッサンJKてすらの不思議な魅力がたっぷり詰まっています。続編『二科てすらは見つからない』は二科家の家族の問題と絡め、物語が予想外の方向にドライブしていくのでこちらも読んでほしい!