エッセイマンガの感想・レビュー1010件<<2930313233>>やはり大陸はでかかった、という話情熱大陸への執拗な情熱 宮川サトシ 宮川さとしnyae母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。を読んでからこれを読むと「元気そうでよかった」という、読む上でとくに必要のない感情が生まれてしまいました。 それはさておき、この漫画はひとりの(当時)マイナー漫画家が、情熱大陸に強く憧れ、いつか上陸(出演)するときのための準備にいそしむ様子を描いたドキュメンタリー漫画です。 準備というのも、ひとり胸に秘めてというレベルのものではなく、度々家族をゾッとさせるような行き過ぎたものもあり、それが非常に笑えます。彼は本当に「本気」なんだなというのは痛いほど伝わるんですが、大陸のデカさに気付くのに少し時間がかかってしまった。 そしてそんな彼をいたずらに振り回すような要素も多すぎた。 地元の同級生に上陸を先越されたり、上陸済の綾野剛とバイトで一緒だったことがあとから判明したり(遅ッ)、情熱大陸の公式Twitterに漫画に関してコメントされたり… しかし私自身もこんなふうに書いてますが、この漫画が連載されている時には「こんなこと描いてるけど、なんだかんだ話題になってるし、そのうち上陸するでしょ」なんて思っていました。要は私も大陸のデカさを全くわかってなかったんです。改めて読んで、やっぱでっかいなァ…と再認識したところです。凄いタイトルだけど純粋な母への愛が描かれたエッセイ母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 宮川さとしnyae著者が、母親が亡くなったあとに同じ境遇のタレントに親近感が湧いたり、同じ思いをしていてほしいという思いから会う人に両親の存命を確認したりしてしまうという話がいちばん印象的です。 瀧波ユカリ先生の「ありがとうって言えたなら」同様、母親が癌で亡くなった話を描いたエッセイ。ありがとうって言えたならでは、あまり良いとは言えなかった親子関係があった上で描ける複雑な思いがありますが、この本では純粋に愛する人が亡くなるとはどういうことなのかというのが描かれています。 タイトルにある「遺骨を食べたい」という気持ちは、火葬後に納骨からもれた細かい遺骨に対して生まれたもので、人によっては猟奇的にも感じるかもしれませんが、愛する人の体の一部を自分と一体化したいという思いはある意味究極の愛のかたちでもあるなと思いました。決して大袈裟な事ではないああ不妊治療 8年・1000万費やしたアラフォー漫画家の体当たりコミックエッセイ 榎本由美名無し不妊治療経験者の立場からこの作品を読んでみると決して大袈裟な表現ではなくかなり現実的な内容だと感じました。 現在は不妊治療中や子供が出来ず不妊治療をしてみようと考えている方には是非おすすめ。 不妊治療のヒントになったり、不安を和らげる助けになるなど、読んで損はないかと思います。知られざる特殊清掃の世界不浄を拭うひと 沖田×華nyae広告でよく目にしていたときから単行本化を待っていました。 他の作品同様、比較的冷静な主人公の目線で生々しい現実を淡々と描いてます。決してグロテスクで直接的な描写はないですが、人によってはキツイ部分もあるかも。 10件依頼があったら10通りのケースがあり、それぞれに臨機応変に対応しなければならないその名の通り特殊で、いわゆる3K(きつい・汚い・危険)仕事ですね。 あまり亡くなった人に思い入れすると駄目みたいです。とくに主人公は霊感体質なので、自宅に霊を持って帰ってしまうことも。 現場の近隣住人、ときには依頼人本人から心無い言葉をかけられることもあるようですが、やっぱりやった人にしかわからない真実や得られるものがあると思うので、そういう面でこういった仕事には覗いてみたくなる不思議な魅力を感じます(体験したいとは思わない)。 主人公がなぜ脱サラしてまでこの仕事を始めることにしたかは1巻には描かれてません。気になる… 妊娠17ヵ月妊娠17ヵ月! 40代で母になる! 坂井恵理名無し漫画家(39歳)のリアルな妊娠生活が赤裸々に描かれています。なぜ妊娠17ヶ月なのか?というと、7ヶ月目に胎児が死亡してしまうというショッキングな出来事を経験し、その後、改めて妊娠出産されているからです。 (話のネタバレしてますけど、これはあらすじの時点で書かれてる情報ですのでご勘弁を) 母親として味わいたくない出来事、気持ちが描かれていて、読んでいてこちらまで悲しい気持ちになりました。最終的には元気な赤ちゃんが生まれて本当に良かったです。心に響きます。透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記 沖田×華名無しテレビドラマにもなっていて気になっている方も多いと思います。ドラマ版とはまた違う魅力があります。婦人科を舞台に毎回色んな話が繰り広げられます。毎回色んな事情で婦人科を訪れる女性が主人公です。出産、中絶、その他の理由で婦人科を訪れますが女性たちの想いや考え方に共感します。沖田×華さんの絵のタッチが気の抜けた感じでメッセージを押し付けてこないところがまた良いと思います。シリアスにもかけるネ…実は私セックスレスで悩んでました とがめaicoシリアスにもかけるネタをコメディ調でテンポよく、ボケつつつっこみつつ進んでいく主人公が好き! エッセイ漫画好きになった。ニューヨークで考え中 近藤聡乃名無しWebComicで単行本の続きが読めるのが嬉しい。続けてくれるまで続けて読もう。なんだか自分のことが好きになれそう。魔法なんて信じない。でも西島先生は信じる。 #1巻応援魔法なんて信じない。でも君は信じる。完全版 西島大介 大谷能生野愛世界の終わりの魔法使いⅢの原稿が魔法のように消えてしまったという事件のドキュメンタリー漫画。 トラブルをおもしろおかしく描いたものでもなければ、原稿を紛失してしまった出版社を告発するようなものでもない。 原稿紛失事故をきっかけに、漫画ってなんだろうという根源的な問い、消えたことによって新たに生み出されることとなったせかまほⅢ、ゆるやかな人と人との繋がり、それらすべてがどことなく世界の終わりの魔法使いとリンクしている。 失われたせかまほⅢは影の世界みたいにどこかで完璧に世界を繰り返しているのだろうか。それも読んでみたかったように思うけど、今読むことのできるせかまほⅢが好きだからこれでよかったのかな。 具体的な保証金額など生々しいお話も出てくるし、実際にはここに描かれた以上の悲しみや怒りがあったはず。それでもこの困難を乗り越えて世界の終わりの魔法使いⅢが出版されたことに感謝しかない。 魔法なんて信じないけど、サン・フェアリー・アンの愛の魔法なのかもしれない。プー。 これ読んだらとりあえず世界の終わりの魔法使い読みましょう。読む前でもよいです!!苦しい私はピエロ 夏目りく名無しとてつもない傷みが画面を通して伝わってくる。読んでいて非常に苦しくなる漫画である。ページ数が短いため、ラストで何を言いたかったのか、少々わかりにくかったが、あらすじの文章に込められたメッセージを読めば著者が何を伝えたかったのか分かる。 遺跡発掘バイト遺跡の人 わたべ淳名無し遺跡発掘バイトの求人について、ネットで調べてみましたが、募集は結構多いんですね。肉体的にキツそうですが給料は悪くなさそうです。 この作品は、仕事を失った漫画家が遺跡発掘バイトで生計を立てるという実録漫画です。 普段知ることがなかった世界が覗けて面白いです。 さまざまな発掘道具や、自分なりに工夫してキレイに掘り進めるこだわりなど興味が尽きません。 「ビット」という正方形の枠を作り、そこを下へ下へと掘っていくのですが、下を向くと汗が滴り落ちる様子や、立方体の角を美しく掘りたくなる気持ちとか、深く掘った底から見上げると夏空にセスナ機が飛んでる様子など、情緒的な描写も良いです。 遺跡堀りという非現実的な空間にいると、漫画家という本来の職業から離れてしまいそうになる不安・焦りがとても良く伝わってきます。 単純に、遺跡発掘の現場に興味がある人は楽しく読めると思います。 一方で、漫画など創作活動で食べていきたいけど、バイトもせざるを得ない境遇の人が読むと、いい意味でも辛い意味でもグッと来る作品だと思います。第4部の日本編王様の仕立て屋~下町テーラー~ 大河原遁名無し「王様の仕立て屋」はシリーズ全部で50巻以上にもなる作品なので全部通して読むには非常に時間がかかる。初めての方は、この日本編から読み始めるのもアリかもしれない。服飾だけではなく、靴やカバンなどファッション関係全般について描かれてますので、少しでもファッションへの興味があれば充分楽しめる漫画だと思います。決断できて偉かった。母親に捨てられて残された子どもの話 菊屋きく子名無しどんなに酷いことをされても、血のつながった親と縁を切れなくてつらい思いをしている人もいるなかで、この主人公はよく自分の力で家を出ることを決断できて偉いなと。大人になってからではなく、あの年齢でというのが大きかったと思います。 父親に無視されて、三者面談の約束も破られて、祖母にも暴言、暴力を受けて…はたからみれば立派な虐待なんだけど、食事を与えないとか、教育を受けさせないとかはないので最低限の権利?は(ギリギリアウトだとも思うけど)侵害してないところが難しいところだなと思いました。 これ全部やったら人生死ぬほど楽しくなるその「おこだわり」、俺にもくれよ!! 清野とおる野愛自分の理解を超えた話を聞くのは楽しい。なんでなんで?って聞きまくった挙げ句の果てに全然理解できねえ!ってなるのもまた一興。 とは言え、失礼にあたるような質問はなかなかできないもの。 そこで我らが清野先生。 おこだわり人を超えるほどのハイテンションで無邪気になんでなんで?と聞きまくり、剃刀のような切れ味でツッコミまくり、読み終わるころには理解できねえ!でもやってみてえ!とこちらのテンションも爆上がり。 ポテサラ舐めて金麦飲むのは実際やりました。最高です。棒倒しはしてないけど。 トマト汁で芋焼酎割りたいし、ベランドもしたい。さけるチーズさきたい。 日々の生活に追われていると、なんかいいことないかなあ…みたいな気持ちに陥ることもありますが、世界はこんなに楽しいことで満ち溢れているんだなあとなんだかワクワクしてきます。食事も睡眠も帰宅もすべて楽しもうと思えばもっと楽しくなるのですね…! ありがとう清野先生、ありがとうおこだわり人。 エスビーがセックス&ブレイクの略だなんて知らなかったなあシリアス過ぎないのが良いユンタのゆっくり成長記 たちばなかおる名無しダウン症のユンタくんを育てるお母さん目線の漫画です。作者さんの実話をもとにしているそうで、親の悩みや周りの反応などがリアルに描かれています。あんまりシリアスな雰囲気に寄りすぎず、お母さんとお父さんがとにかく明るい。障害がある子を持つご家庭、育児について知ることが出来ました。おもしろせつないかくかくしかじか 東村アキコ名無し作者の実体験を基にした、美大を目指す女の子の話です。高校生女子の、自信過剰さや現実とぶつかって葛藤する心理描写がリアルです。シリアスだけでなく、東村作品ならではのギャグも満載で、面白く切なく楽しめる作品。社会人になってから読んだけど、学生の時に出会っていたらまた違う読み方ができたかなぁ。 顔も知らない母親に捨てられたことを、中学生で知った子供母親に捨てられて残された子どもの話 菊屋きく子名無しいかなる理由があったとしても、自立できない子供に「自分はいらない子だ」「死んだほうがまし」と思わせることは罪深い。 自分に無関心な父親と、自分に異様に厳しい祖母と3人ぐらしの主人公、ゆきはなぜ自分に母親がいないか知らない。しかしある時に実は自分は「捨てられた」という事実を知ることで、今まで押し殺してきたものが一気に爆発してしまう。 それをきっかけに、ゆきが今まで父親と祖母から受けた仕打ちをちゃんと怨み、怒り、この人達から離れようと強く思えたことは読み手としては非常に救われた。強いものに押さえつけられながらそれがおかしいことだと気づかない子供を見るのはつらいので。。 そして更に興味深いのは、父親目線と祖母目線の話も描かれていること。一方向だけから語られる話は、受け取り方に偏りが出てしまうこともあるので。とくに父親がどうして娘に無関心に仕事に没頭していたのか知ると、彼は決して娘が憎かったわけではないんだと知ることができた。ただやり方が極端だっただけ(しかし責任は重い)。 老人ホームに入居してから祖母には会ってないということだけど、どうやって祖母目線の話を描けたかというのが気になった。父親づてに聞いたか、想像かはわかりません。いずれにしても、それぞれの事情を考えると他人事ではない身近にわりと起こっていそうな話。 この話でよかったのは、主人公のゆきが自分で考えて行動できる強さと賢さを持っていたこと。実際はもっと大人になるまで自分が置かれている状況がおかしいと気づけない人のほうが多いのではないかと思います。 ただいちばん恨むべき母親が、顔も知らなければ連絡先も今生きてるかどうかも知らないという状況はしんどいなと。深い愛情を感じるぼくと三本足のちょんぴー 小田原ドラゴン名無し漫画家・小田原ドラゴン先生とミニチュアピンチャーのちょんぴーとの出会いから、ちょんぴーが家族になり、やんちゃぶりに振り回されつつも深い愛情を感じて、お互いに掛け替えのない存在になるまでの日常一コマ一コマが微笑ましくて、読みながら思わず笑顔になってしまいます。ガンのために三本足になってしまったちょんぴーですが、全く不自由を感じさせないやんちゃさには見ているこちらも楽しく明るい気分になり、元気をもらえます。私も犬と猫を飼っていて、彼らが飼い主にもたらしてくれる幸せを日々感じていますが、この作品の中にも同じように幸福感があふれていて、とても温かくてほっこりした気持ちになります。ずんぐりむっくりしていてすぐ怒るけど、顔が可愛い妻。太ってるのを気にしてるのにすぐメロンパン食べちゃうのもまた可愛い。妻に恋する66の方法 福満しげゆき大トロずんぐりむっくりしていてすぐ怒るけど、顔が可愛い妻。太ってるのを気にしてるのにすぐメロンパン食べちゃうのもまた可愛い。 そんな妻にメロメロな福満しげゆきがただ日々を綴っていくのだが、たまに出てくる子供の描写が適当過ぎて狂気を感じる。自分の子供なのに…… 全然売れてないみたいだけれど、大好きなので終わってほしくない。みんな読んでください。 シンプルな絵で進んで…旦那がマッチングアプリでやりとりしてる相手は嫁です もなか 蒼衣ユノaicoシンプルな絵で進んでいくのに中身リアル〜!!浮気男ってリアルにこんな感じなんですよね。どうしようもない。。。経験から共感される読者も多そう。。。発達障害について理解しやすい&とっつきやすいこりずに毎日やらかしてます。発達障害漫画家の日常(分冊版) 沖田×華名無し発達障害の方自身が日常で感じることを、大げさでなく自然に描いているので、読んでいると「発達障害の人って、悪気なく、そこが分からないものなのかー」「そこが気になるの?」「言われた言葉のとおりに受け取ってしまうのかー」など、発見が多いです。 絵のタッチはギャグ漫画っぽいライトな感じで、描きこみ具合もあっさりしているのですが、だからこそ重い気分にならずに、とっつきやすく読めます。 発達障害について何も知らないという人や、身近にいるけどどう接したらいいか分からない、理解したい、という人にも。話しを聞かせろよ!ツッコませろよ!という男らしさその「おこだわり」、俺にもくれよ!! 清野とおる名無し私的に密かに静かに拘って楽しんでいる趣味や嗜好。 そういう趣味を持っている人は、オタクだの根暗だの 世間からは批判もされがちだが、 モラルに反さず周りに迷惑をかけない趣味であれば 本来なら許容されてよいことだろう。 誰が何を好きで何にこだわりを持とうが、 周りの人間は、そういうことには触れないでおけばいいこと。 黙認とか見守る・・というのも高飛車になってしまうし、 そしらぬそぶりをする、くらいが世間の、大人の、 正しい対応だろう。 だが、他人が何かに拘っているなら、それを知りたいと 思うのもまた当然の感情。 まして「これだけは拘らずにいられない」 「実は凄く楽しい」という世界があるらしいとなれば、 実態を知らずにはいられなくなるのもまた人間の心理。 そうはいっても、教えてと迫るのも野暮。それも真理。 作者の清野先生は、その辺の欲望がおさえられない。 だから中途半端に相手を気遣ったりしない。 野暮だよ俺は野暮!ゲスの勘ぐりで聞きたいんだよ、 話せよ、お前のこだわりについて!と真正面から叫ぶ。 自分が知りたがりの野次馬だと確信犯として堂々と、 その「おこだわり」俺にもくれよ!と怒鳴るのだ。 御教授下さい、みたいに下手に出ない。 それどころじゃなくツッコミを入れ捲る。 その「おこだわり」が理解不能ならディスり捲って罵倒する。 そのあげく、彼ら彼女らの孤高にして至福の拘りに圧倒され、 泣いて帰って自宅で自分も「おこだわり」を試し検証する。 ある意味、漢(おとこ)だぜ清野先生。 私なんかは「ツナ缶」「アイスミルク」くらいなら 共感できる範囲だし「ポテサラと金麦」あたりは 肯定して尊重して自分も試してみたくなる。 「白湯」とかになると軽く皮肉なツッコミを入れるくらいか。 しかし「ベランドしちゃう」人とか「帰る」人の話なんか聞いたら 戸惑い無反応になるのがせいぜいだろう。 とてもじゃないが清野先生みたいにツッコメない。 しかし清野先生は私とは違う。 興味があることでも無駄にモラルを意識して聞けない、 あきれても失礼だからとツッコメない、 常識外の話には言葉を失って会話が止まる、 そんな私のような小市民に成り代わって、清野先生は 果敢にも相手の「おこだわり」に踏み込み、 聞きたいことを聞き、ツッコミ、打ちのめされてくれる。 もう一度言わせて貰う。漢(おとこ)だぜ、清野先生。 現実の「おこだわり人」との対談時には、 相手にそれほどには真正面からツッコンでも いないでしょうけれど、心の中ではテンション高く ツッコミまくっているんでしょうね(笑)。 インタビュアーとしてもストーリーテラーとしても、 そして「おこだわり人」を発見する臭覚がある人としても、 凄い人だと思います、清野先生。 お暇から見える大事なもの凪のお暇 コナリミサト名無し空気を読みすぎて恋人や会社の人などの人間関係に疲弊した主人公の女の子、凪。凪は会社を辞め、郊外の安いアパートで「お暇」を始めます。そこで見えてきたのは空気を読みすぎて頑張りすぎていた自分や、他人に気を遣い過ぎて結局は他人のことなどちゃんと見えていなかった自分。「お暇」を通じて知り合った人たちや、今までの生活では見えてこなかった大事なものに気づいていく凪の姿には学ぶものや胸が痛いものがありました。 「なんでうまくいかないんだろう」という誰もが抱えうる悩みを、凪の生活を通してすこしずつ、ひとつずつ、向き合うことのできる作品です。#1巻応援 温泉旅番組を見ている感じ49歳、秘湯ひとり旅 松本英子Pom 旅番組を見ているようだった。 温泉に行きたくなりました。 温泉ひとり旅、いいなぁ。 年齢を重ねても楽しめる、行きたいと思える場所があるって人生彩られると思うし、本当に素敵だなと思った。 筆者さん、これからも温泉行き続けるんでしょうね〜 この生き様、貫いていってほしいです。 描写と言葉から行った場所を想像することができたので、一瞬逃避できました。笑 良かった!<<2930313233>>
母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。を読んでからこれを読むと「元気そうでよかった」という、読む上でとくに必要のない感情が生まれてしまいました。 それはさておき、この漫画はひとりの(当時)マイナー漫画家が、情熱大陸に強く憧れ、いつか上陸(出演)するときのための準備にいそしむ様子を描いたドキュメンタリー漫画です。 準備というのも、ひとり胸に秘めてというレベルのものではなく、度々家族をゾッとさせるような行き過ぎたものもあり、それが非常に笑えます。彼は本当に「本気」なんだなというのは痛いほど伝わるんですが、大陸のデカさに気付くのに少し時間がかかってしまった。 そしてそんな彼をいたずらに振り回すような要素も多すぎた。 地元の同級生に上陸を先越されたり、上陸済の綾野剛とバイトで一緒だったことがあとから判明したり(遅ッ)、情熱大陸の公式Twitterに漫画に関してコメントされたり… しかし私自身もこんなふうに書いてますが、この漫画が連載されている時には「こんなこと描いてるけど、なんだかんだ話題になってるし、そのうち上陸するでしょ」なんて思っていました。要は私も大陸のデカさを全くわかってなかったんです。改めて読んで、やっぱでっかいなァ…と再認識したところです。