エッセイマンガの感想・レビュー1011件<<1516171819>>これを読んでも尚、精神科で働きたいと思うか。精神科ナースになったわけ 水谷緑nyae※ネタバレを含むクチコミです。居場所を失い追い詰められていく様が生々しい…「ただの空気」が吸えなくなりました。 ~化学物質過敏症で無職になった話~ 吉野あすも 武濤洋 金子ユリ名無し※ネタバレを含むクチコミです。大家さんするのって想像よりずっと大変…大家さん10年め。主婦がアパート3棟+家1戸! 東條さち子大トロ大家さんするのって想像よりずっと大変なんだな〜と思いました…押切蓮介の自伝的作品猫背を伸ばして 押切蓮介六文銭押切蓮介氏って多才だと思うんですよね。 現時点で代表作である『ハイスコアガール』のような青春群像劇、『でろでろ』のようなホラー✕ギャグを融合させた作品、『ミスミソウ』のような復讐劇、『焔の眼』のようなファンタジーバトル。 などなど。 ギャグベースからシリアスまで、本当に色んなジャンルの作品を世に出し続けておりますが、本作はその中の1つ、『ピコピコ少年』と同系統の自伝的なエッセイ作品。 漫画家になる前に、バイト先やら私生活やら何やっても報われなかった日々をシニカルたっぷりに描いております。 本作で著者がよく使う「俺クオリティ」という表現が出てきます。 不幸な出来事が、まるで自分にだけ頻繁に起きてしまうように感じ、 心のカンシャクを起こす状態のことをさします。 例えば、文化祭の日に限って熱を出すとか。 皆できるのに一人だけできないとか。 なんとなく共感できてしまうのが悲しい。 しかし、そんな陰惨な気持ちをふっとばすのが、著者の「母」の存在。 容姿こそパンチパーマで気合入ってますが、いざという時、作者の支えになっている感じがとても暖かい。 作者の母ですが、まるで自分の母親のような、 否、皆の母ちゃんな感じがします。 タイトルも母の言葉のようで、人生は辛く苦しいことは多いのですが、それを糧に前を向いてシャンとしたくなるそんな1冊です。 自伝的作品ですが、ただの著者のファンアイテムではなく、 人生にちょっと疲れた方に読んでみてほしいです。 まんが飯とは!?美川べるのといかゴリラのまんが飯 美川べるの いかゴリラ名無しいかゴリラさん昔から好きで久々にいかさんの漫画読みたくなって買いました。 漫画飯とのことでいつからご飯作ったり食べたりするのかなと、 ページをめくり…ページをめくり……、… 最後までいってしまいました!!!! 漫画飯ってそういうこと!? 漫画に出てくるご飯についていかゴリラさんと美川べるの先生と担当さんがしゃべり倒します! もう最初っからギャグで飛ばしていくタイプの漫画。 全員ボケで担当さんがツッコミ状態なようなw 元気もらいたい時に読みたい漫画ですね!淡々とした家族の日常をコミカルに。ご成長ありがとうございます 三本阪奈Pom ケイ、フミ、ユキと3人の子供を持つお母さんが描く三本家の日常。 関西在住とのこともあって、その日常はノリとツッコミだらけで非常に面白い。 その視点なかった〜って意表つかれることが多々あり。 面白さに転換できるって素敵だなあ。 電車のなかでも、ププッと笑わせていただきました! 旦那さんとの馴れ初め話も個人的には好きです。「出る」場所で酒を飲むという発想!東京怪奇酒 清野とおる名無し出る場所で酒を飲む漫画です 「ドラマ面白いよ!」と友人に言われたのでまずは漫画一冊読んでみることにしました。 幽霊が出る場所で酒を飲む発想がすごい。。。 軽く不法侵入しちゃってる気がするんですがそんなことはさておきなんだか楽しそうに思えてきます。 清野とおる好きは読んでおいて損はないですね!! アラフォーオタクの切実な生き様…沼の中で不惑を迎えます。 輝くな!アラフォーおっかけレズビアン! 竹内佐千子starstarstarstarstarnyae“アラフォーオタク”と言ってもそれは一括りに語れるものではなく、同じ人間がいないように同じアラフォーオタクもいないのであって…。 ただ、何かに熱狂的にハマったことのある人には確実に大きめな刃物で腹を刺されるくらいの衝撃は得られる、そんな一冊、かもしれない。 「推しがいる生活」ってとても充実していて楽しいというイメージが強いかもしれませんが、というかそれで間違ってないんですけど、その愛が強ければ強いほど身体と心が負うリスクも高くなるんですよね。それが10代や20代ならまだ良いのですが、アラフォーだとまた色々と事情が変わってくるというのがこれを読むとよーくわかります。 これを読んでも未来に希望を抱けるわけでもないですが、アラフォーオタクとしての振る舞いを間違えないように自分で自分をコントロールできるようにならないとなと思いました(若い子は止めてくれる大人が周りにいるけど、アラフォーはいないから自分で止めないといけないというのが地味に一番刺さった)。赤羽とは?東京都北区赤羽 清野とおる名無し映画にもなってる東京都北区赤羽の話。 本当にこんな場所なんですか!?というのが一番の感想。 清野とおるが面白いのか赤羽に住む人が面白いのかはたまたそのどちらとも、か。 うむむ…相変わらず面白い! 読んだら聖地巡礼、というか本当にこんな場所があるのか行ってみたくなります。 こんな人たちが本当にいるのか、も…。Twitter版の感想 重松清的なボッチだった6ヶ月間 (とその後) 都会名無しクラスでハブられてしまった女の子のお話。誰にでも身に覚えがあるような内容ばかりで思わず自分の中学時代を思い返してしまったし、何よりオチが秀逸でゾッとした。本人にとっては地獄だった半年が他人にとっては存在しないものになっているのが怖い。 半年の間心の支えだったのが重松清のナイフというのが良い話(自分も中学高校と読んでました)。 ナイフの代わりにタバコの空き箱を持ち歩いて起きた出来事があまりに悲惨で、本当に重松清の世界みたいだった。 この作品自体も、エグくて辛いんだけど都会先生の人柄からか不思議な温かさがあってそこもちょっと重松みがありますね。 高校編も楽しみにしてます。 https://twitter.com/okameid/status/1277533846641115137?s=20 何かを失っても、何かを得られる#1巻応援しあわせは食べて寝て待て 水凪トリ六文銭表紙から醸し出すそこはかとない「ロハスちっく」さに、 ジャンクまみれな自分は遠ざけていたのですが、読んでみてたら、これがすごく良かったです。 「凪のお暇」とか「サチのお寺ごはん」が好きなので、 同じような方はハマると思います。 主人公は病気によってフルタイムで働けなくなった女性。 描いていた自分とのギャップに鬱屈した日々を過ごしていたところに、 引っ越しの内見で、少しおせっかいだけど素敵な大家さんと出会う。 お隣に住んでいる大家さんの家には、息子と称する男性がいて、薬膳など健康的な料理に詳しく、心身ともに少しづつ回復していくという流れ。 ほんわかした絵柄とマッチした内容に、読んでいてとてもほっこりします。 主軸はあたたかい人間関係ですが、健康によさそうな食事なども出てきて、グルメ漫画の要素もあります。 現実は、色々挫折したり、悲しいことも多いけど、なんてことはないという気にさせてくれ、元気になります。 何かを失っても、その分何かを得られるし、今まで見えてなかった世界が広がるんだと思います。 そこに、人間の想像力というか、生命力の強さを感じます。 健康をテーマにしつつも、大家さんの息子(実際はアレですが…)さんと、職場の上司との関係も何やら発展しそうで、今後が楽しみです。 まさにリアル!女の解体新書 シモダアサミ名無し女の解体新書、そのまま! カップルの女性の内面も赤裸々に書いてあるし、美人な女性がオナラをする描写もある。赤裸々で面白くて女性が読んだら私も私も〜となりそうな内容。 作者女性なんでしょうか。 女性が描く女性の漫画、包み隠さず言いたいこと言ってくれるし不満があれば漫画の中で暴れてくれるから好きです。ハイテンション社会主義この社会主義グルメがすごい!! 河内和泉 内田弘樹野愛異国の食生活と歴史を学べる漫画かと思ったら……学べるは学べるんだけどハイテンションで情報量がすごいので圧倒されてよくわかってません。 社会主義の擬人化ってすげえな…しかもあんまり飯美味そうじゃないな…とうっかり資本主義に感謝しそうになりました。 透明コーラのエピソードは面白いので記憶に残りましたね。 資本主義の象徴であるコーラをバレないように味わうため、なんか現代にも通ずるようなお話だなあ。 かわいい女の子の形しててもお家にソ連そのものがやってきたら嫌かも。 みなもと太郎のエッセイ漫画挑戦者たち みなもと太郎マンガトリツカレ男多分3回くらい買って読んでいるが読むたびに毎回いい発見がある。 個人的にものすごい好きなのは以下の三つ ・一軒一軒「行商」して回る貸本屋の話である「残照者たち」 ・みなもと太郎の会社員時代の話である「感触者たち」 ・南禅寺の豆腐の話である「くいだおれ者たち」 イベントで一回だけみなもと太郎に会ったことがありその時に「続・映画人たち」に登場した「敵に悟られないようにのぞいて抜き打ちして殺すシーン」で相手にみつからないように見た時のポーズをしたのは誰なのでしょうかと聞いて教えてもらったのは忘れられない小学一年生の初めて夏🍉Dearほっく~キミがいた日々。 竹村優希 浅川デニムぺそ小学校に入学したユキの隣の席は「ほっくういる」という言葉の通じないヘンテコな名前の男の子!しかも担任の先生はいや〜な、こわーいおばさんで・・・!?という、小学校一年生のハラハラドキドキを思い出す素敵なお話です。 2巻ではほっくのパワフルなパパママ達と一緒にキャンプにいったり夏祭りに行ったり盛りだくさん。きらめきに満ちたザ・子供の夏休み・・・できるものならもう一度経験してみたいです。 3巻の発売をいつまでも待ってます。 #マンバ読書会 #最高の夏念ずれば通ずを地で行くパパはゲーム実況者 トラちん ガッチマン六文銭もう10年以上も前になるが、「ニコニコ動画」が違法動画ばかりから、徐々に市民権を獲得しはじめたころ、彗星のごとく現れた(と自分は感じた)「ゲーム実況」というジャンル。 海外ではもっと前にあったようだが、日本では権利まわりの関係のせいか、そういった動画は珍しく、当時の自分は夢中になって観ていた。 元々ゲームが好きだったこともそうだが、何よりも 「友人の隣で、ゲームをみている感覚」 は、不思議と面白く、特にEDを迎えた時などは、得も言われぬ高揚感があった。 その魅力にとりつかれ、学生時代、ずっと観ていたような気がする。 当時活躍していた人は、今となっては、引退だの失踪など見る陰もなく、浮き沈みの激しいインターネット界の闇を感じるのだが、 そんな中でも未だに前線で活躍されているのが、そう本作の主人公「ガッチマン」さんだ。 「ガッチマン」さん。 もはや、さん、づけだ。 私は昔から好きで。今も好きだ。 そして、今も続けていることに驚きとともに感動している。 今でこそ、youtubeなどで、ゲーム実況はお金が稼げるようだが、 10年以上前は、そんなの夢のような話だった。 せいぜいニコニコ動画が公式で、ゲーム会社から許諾をもらって宣伝でやる程度の仕事ぐらいしかなかった。 それも月1回あるかないかだ。 ニコニコにはyoutubeのような収益システムもなかったし。 プロゲーマーでもない、ただの素人が、ゲームやっているのを垂れ流しているのがお金になるなど誰も想像していなかったと思う。 自分も思っていた。 そんな状況だった上に、ニコニコが脂ぎった若者しかいないなかで、「ガッチマン」さん(敬称を外せないレベルで尊敬しているので読みにくくてもご容赦ください)は、彼らよりもひとまわりくらい年上で、しかも妻子持ちという、これまた色々ヤバい感じが当時からしていた。 端的にいって、 「食べて行けているのだろうか・・・」 と、大きなお世話ながら、1ファンとして心配していた。 何なら ゲーム実況なんて、若気の至りでやることだろ。 いい年した大人がやることじゃねーだろ、とも思っていた。(失礼) それでも、定期的に動画を上げる「ガッチマン」さんを陰ながらずっと応援していたし、少しでも貢献できればとクッズなんかも買った記憶がある。 それが10年経った今どうだろうか? バリバリ稼いでいる。 何なら、もうサラリーマンの生涯年収より稼いでいるのではないだろうか。 その姿に、嬉しさとともに、純粋に尊敬しているのだ。 念ずれば通ず。 意思あるところに道はあり、なのだ。 本作は、その裏側を奥さんである「トラちん」さんが描いている。 ゲーム実況一本でいくには、やはり色々葛藤や苦労があったようで、そこらへんも描かれているのが、ファンとしてはたまらない。 どれも成功したからギャグにして軽々しく言えることなのだろうが、 自分は「ガッチマン」さんが毎日のように動画を上げている、努力している様を知っているだけに、その重さを感じずにはいられないのだ。 ゲーム実況とはなんぞやという方、 youtuberのような若いノリについていけないが、ゲームが好きな方 本作も、動画もそんな人におすすめしたいです。 ■動画も貼っておきます https://www.youtube.com/user/Gatchman666 たんたんと、丁寧にクリアしていき、変に抑揚のない展開は疲れず、むしろ観ていて気持ちいいです。 飽きもせず定期的にちゃんと動画を上げる職人っぽさにも惚れます。 その裏側の努力も、本作では伝えてくれるので、よりファンになれると思います。 好きなことを思いっきり続けていれば、必ず道はひらける とリアルで教えてくれたと勝手に解釈して、いつも元気をもらっています。 「チベット編」感想世界の果てでも漫画描き ヤマザキマリstarstarstarstarstarnyaeチベット編とはなってますが、半分くらいはシリア(というよりヨルダン旅行)の話。それまでは日本にいた作者のご子息・デルスくんをシリアへ呼び寄せようとしたところ日本のマンガアニメが大好きなデルスは断固拒否。しかしシリアのお隣ヨルダンでインディージョーンズの撮影地へ連れて行くというのを餌に釣り上げることに成功。 しかしヨルダンへ着くなり、大人のオタクたちが違うところで大はしゃぎしてデルスくん置いてけぼり。こうして忍耐強く自立した青年に成長したんだなとしみじみしました。 そしてシリアやヨルダンの良さを日本とイタリアそれぞれの家族へ伝えていたら、どちらからも「行く」という連絡があり、日伊合同ツアーが敢行されます。とにかく自由なイタリア人チームに、ツアコンを務めたベッピーノも早々にあきらめムード。旅行にはハプニングがつきもの!という話を色々超越してる部分も無きにしもあらずですが、全部ひっくるめて楽しい思い出になってるのが作者の懐の深さと言うか許容量の多さというか、そういうやつなんでしょう。 さらにチベット編より前に、テルマエ・ロマエの翻訳版が出たのをきっかけにイタリアとフランスでサイン会をする話も描かれます。開催されているコミックフェスティバル内で行われたため、谷口ジローさんなど日本の大物作家との遭遇エピソードが満載。10代の頃に訪れて痛い目にあって最悪のイメージだったパリでは、たくさんいい思い出ができたことでそれが覆ったのがいい話でした。 肝心のチベット編は、漫画業が忙しすぎて限界に達していたとき、現実逃避で一人旅を強行した話です。元々憧れの地だったらしくウキウキで訪れるものの、さっそく高山病にかかるなど、やはりハプニングだらけの旅です。しかし病気になろうと飯がまずかろうとバター茶の飲みすぎて腹を壊そうと、とにかくタフに全力でチベットを楽しむ姿からほんとうに元気をもらえます。 最後に少しだけ、台湾編も載っていて、ここでも腹を壊している作者。もはやそのイメージしかない。 巻末に「また4巻で」と書いてあるので気を長くして続刊を待ちたいと思ってます。ノンフィクションって・・・。酔うと化け物になる父がつらい 菊池真理子starstarstarstarstar干し芋著者は、この漫画を描くことで、少しは、浄化されたのだろうか? 家庭環境、恋人関係、その他いろいろ、普通では、心が病んで当然の状態。 それを思い返しながらこの作品を描くのもかなりのの精神力が必要だったのではではないだろうか。 辛かったね。 お疲れさま。 これから、幸せになってくださいと心から思う。「エジプト・シリア編」感想世界の果てでも漫画描き ヤマザキマリstarstarstarstarstarnyae縁あってイタリア人夫と結婚することになりそのままイタリアで暮らすのかと思いきや、その古代ローマオタクの夫(実際はもっと広い範囲のオタクだと思うけどよく分からない)の「アラビア文学を勉強したい」という希望だけで、エジプトで結婚することになる作者。 1巻に引き続き、凄い人を夫にしてしまったことで遊牧民型にさらに拍車がかかる2巻です。 結婚式を挙げるだけでそんなに苦労するか⁇ってくらい紆余曲折あり笑えます。タクシー代をぼったくられないために、乗るときはとにかく陰鬱な顔をするのがルールになってるのが面白すぎました。はしゃぐとぼられるそうです。笑 エジプトの歴史的建造物などをひと通り巡り、夫がエジプトに飽きた頃、次はさらに古い歴史を感じるシリアのダマスカスへお引越し。 またそれとは別に作者が今まで乗ってきた各国の飛行機事情を描いたエピソードも読み応えありすぎる。改めて日本のサービスレベルの高さを実感。 シリアでの生活も興味深いですが、この2巻では高レベルのオタクの生態をリアルに感じることができます。ベッピーノのオタクレベルは高すぎる。そしてそれに着いてく作者も同様。 2巻の巻末では同人誌「赤い牙」の掲載されたシリアのある女性を主人公にした読切が載ってます。本編のエピソードとリンクしてるのでそこも見所です。 さて次は「チベット編」だ。 「キューバ編」感想世界の果てでも漫画描き ヤマザキマリstarstarstarstarstarnyae世界の果てでも漫画描き、とありますがこの第1巻にあたる「キューバ編」では漫画家として活動するよりも前の話となってます。ヤマザキマリ氏といえば、いろんな国を転々としながら暮らしているイメージですが、1巻ではそのいわゆる“遊牧民型”となるに至った原点についても描かれています。 ヤマザキマリさんのエッセイ漫画の何が好きかって、人間の持つ生命力を感じるところです。人間、命さえあればなんとかなるものなのかも、と思わせてくれるパワーがあります。 イタリア留学中、光熱費もろくに払えないほど金がなかったくせに長年憧れの国だったキューバへボランティア活動をしに行きます。着いて早々風邪をひき、ボランティアとしてサトウキビ刈りへ、大家族のホストファミリーと仲良くなり夜は踊りに町へ出、そして涙の別れをした後、なんと妊娠発覚。当時の彼氏(詩人)とは別れ、出産。乳飲み子を抱えながら生活費を稼ぐために漫画を描き始める。ここから彼女の漫画家人生の始まりです。巻末にそのデビュー作が載っていて、絵画の修復士の話なんですがこれもとても面白いです。 思わず笑ってしまったのが、あとがき漫画で息子さんが「宇宙兄弟」のファンで、テルマエロマエが僅差でマンガ大賞を獲った時に激怒したというエピソード。 そして2巻「エジプト・シリア編」へ続きます。人間観察力がすごいセイシュンの食卓 蔵出しBEST たけだみりこstarstarstarstarstarひさぴよ料理レシピ本として知られてるが、実は料理よりも記憶に残っているのは、漫画に登場する人物たちの何気ない人間模様の方だったりする。老若男女、人それぞれの生活の中から、つい苦笑いしてしまうような瞬間を垣間見せてくれる。セリフの一つ一つから、人間観察力の凄さを大人になればなるほど感じるのでした。結局、環境は言い訳にすぎないでFA?汚部屋そだちの東大生 ハミ山クリニカ六文銭タイトルがセンセーショナルだけど、読み方で随分変わるかも。 自分は東大、というところに目がいったので 「こんな環境下でも東大いけんだ」 と、主人公の謎のハングリー精神や、親の教育とはなんぞやと考えてしまった。 これがフィクションなら総ツッコミして終わりだが、 作者「ハミ山クリニカ」先生の自伝的な話なようで、より考えてしまった。 (余談だが作者は、現役で芸大に受かり1年で中退し、東大に進学という「おい、『ブルーピリオド』息しているか?」みたいな、ギャグみたいな経歴の持ち主。) 東大生の家庭環境は、親の平均年収◯万円以上とか、どこどこ出身が多いとか、そういう数値的な一般論を出しがちだけど、 なんか東大落ちに 「自分が「そう」ではないから入れなかった」 という、言い訳を用意してくれているようで、いかがなもんかと思っていた。 昔、塾講師をしていたから、こういう情報が毒にも薬にもなるので。いや、大部分の人にとって毒にしかならない。 だけど、こんな異常値みたい人も当然いるわけで、どんな環境下でも「意志あるところに道がある」 ことを証明してくれて、こっちのほうがよっぽど共感できた。 部屋が汚く料理もしないけど、教育には熱心な母親だからネグレクト?と一概に言っていいのか疑問だが、そんな母親でもしっかり子供は育つ。 一方で、産まれて3歳から塾に通わせ、子供の時間管理を徹底的にして東大受からせた受験ママもいて、正直、自分的にはどっちも狂気だなと思う。 親と子供の関わり方、親の役割ってなんだろって考えさせられました。 4話ぐらいで父親との関係もわかってきて家庭環境の複雑さが増していきます。 なんにせよ、これから主人公が世間と接点をもって、いわゆる「普通」に変わっていくにか、「普通」との乖離に絶望するのか、どっちに転ぶのか楽しみです。 最新6話の終わりが不穏なだけに、頑張ってほしいっ! あだち充を漫画家にした男、あだちつとむ先生の物語あだち勉物語 ~あだち充を漫画家にした男~ ありま猛 あだち充さいろくこんな破天荒な兄がいたんだなぁ、と一言で片付く内容ではなかった。 当時の漫画界におけるプロダクション・出版社間の軋轢や担当と大御所の関係性などはなんとなくこれまでにも色んな漫画で読み知っている気でいたけど、 フジオ・プロではこんな空気でこんな関係性があったんだなぁとか、 そもそもあだち充のお兄さんのあだちつとむ(勉)という漫画家がいたんだというところからだったりもして、色々と勉強になる。 1巻を読んだ感想としてはここから何か波乱が起こる気もあまりしないのだが…どうやら起こるらしい。 イヤミ(cフジオプロ)の元ネタだったりしないかなとかドキドキしちゃったけど、身内だからやれるネタがいっぱいあっておおらかな時代だったんだなーと感心しつつ次巻を待ちます。共感度が高い人ほど根暗ほっこりできない根暗オタク女の日常をまんがにしてみた お肉おいしい名無し秋田出身の漫画家、お肉おいしい先生の日常(主に独り言)を描いたギャグ漫画。タイトルに反してほっこりできます。映画「思い出のマーニー」の感想が出てくるんだけど、自分と同じ感想すぎて笑ってしまった。誰にでもありそうな、ちょっと根暗な部分を、共感できるように描くのがとにかく上手い。共感すればするほど「自分は思ってたより根暗な性格だったかもしれない…」と感じてしまったり。<<1516171819>>
※ネタバレを含むクチコミです。