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押切蓮介氏って多才だと思うんですよね。
現時点で代表作である『ハイスコアガールのような青春群像劇、『でろでろ』のようなホラー✕ギャグを融合させた作品、『ミスミソウ』のような復讐劇、『焔の眼』のようなファンタジーバトル。
などなど。
ギャグベースからシリアスまで、本当に色んなジャンルの作品を世に出し続けておりますが、本作はその中の1つ、『ピコピコ少年』と同系統の自伝的なエッセイ作品。

漫画家になる前に、バイト先やら私生活やら何やっても報われなかった日々をシニカルたっぷりに描いております。

本作で著者がよく使う「俺クオリティ」という表現が出てきます。

不幸な出来事が、まるで自分にだけ頻繁に起きてしまうように感じ、
心のカンシャクを起こす状態のことをさします。

例えば、文化祭の日に限って熱を出すとか。
皆できるのに一人だけできないとか。

なんとなく共感できてしまうのが悲しい。

しかし、そんな陰惨な気持ちをふっとばすのが、著者の「母」の存在。
容姿こそパンチパーマで気合入ってますが、いざという時、作者の支えになっている感じがとても暖かい。

作者の母ですが、まるで自分の母親のような、
否、皆の母ちゃんな感じがします。

タイトルも母の言葉のようで、人生は辛く苦しいことは多いのですが、それを糧に前を向いてシャンとしたくなるそんな1冊です。

自伝的作品ですが、ただの著者のファンアイテムではなく、
人生にちょっと疲れた方に読んでみてほしいです。

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