Thisコミュニケーション

設定が良すぎて早く先読みたい

Thisコミュニケーション 六内円栄
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

面白い新連載がスタートした! こいつは見逃せない!! ある生物がある時から地球に跋扈し始め、人類は蹴散らされ高い山へ逃げ延び、 かつての大地はガスで覆われ化け物たちの住処となってしまった。 人類の最後端、日本の北アルプスにて出会うのは、食べ物が食べられれば何でもいい優秀で合理的な軍人と、研究所の研究者と改造人間たち。 第1話 https://twitter.com/rokudaimaruei/status/1276675852332183552?s=21 1話目から超グッとくる設定と情報量! いやほんと、読んで楽しんでほしいから重要なところ書けないけど、改造人間たちと軍人の役割的な相性が最悪なほどに良いから、最高としか言えない。 合理的な軍人は、人間をシンプルに人的資源や数字と考えてしまうのかな…? だからこそ、アホガキ中身の怪力改造人間たちが上手いこと使われてて倫理観を完全に度外視で恐怖なんどけど、戦略としては正解としか言えない。 レベルEのアホ天才王子を想像してもらえると伝わりやすいかも。 ちょっとした狂気が予想を裏切ってくれる。 出会って、関係がセットされたところまでが1話。 ここからどうなってくんだろう? 物語の方向性自体はまだ見えないけど、軍人さんはご飯が食べられればとりあえずはいいのかな? 人類の逆襲がここを起点に始まるのかしら…? 世界観が素晴らしいから今後の展開から目が離せない! ジャンプSQ増刊に載っていた読切(「フィラデルフィアの棺」「黒後家蟹の推理」「銃後の勇気」)は読めてないけど、アフタヌーン四季賞の読切は強く記憶に残ってる! 『死よ来たれ』 殺意を失った人間たちしかいない未来で、突然変異で殺意を抱ける人間が生まれ、家族のを奪っていくが…。 思ってた展開より二段階くらい変化して最高だった。 https://comic-days.com/episode/10834108156652934204

ジーニアース

押切蓮介の描く刃牙的な"超"能力者バトルもの

ジーニアース 押切蓮介
さいろく
さいろく

押切蓮介先生は自分の同世代なので好きなものや通ってきた道が似ていて、いちいち勝手に共感しながら読んできた。 「でろでろ」で初めて読んだ時の独特の絵柄と間のとり方が面白く、「ハイスコアガール」の大ヒットとSNK問題、「ミスミソウ」の他メディア化などで順調に有名になっていく先生を見ながら、好きなアイドルが売れてしまう時のような寂しい想いを勝手にしていた。 本作はどういう流れから描き始めることになったのか知らないが、「狭い世界のアイデンティティ」などを見て思っていた"ちょっと出しきれてない感"を、しっかり出し切ろうとしているのを感じる。 何故ならマンガやゲーム大好きっ子の押切先生が、設定やバトルシーンなど様々なところから好きな要素を詰め込みまくっているからである。 例えば刃牙的な描写はあからさまである。(1巻の近接戦闘シーンや、ジーニアースに対する自衛団との戦闘など) あの作品をこんなに模倣したらバレるどころではないので、明らかにわざとであろう。 そういった点から、リスペクトを込めたものであるのはよくわかる。 刃牙に限らず車田正美作品とかわかりやすいのもある。アルデバランだったり、アッパー食らった時の吹っ飛び方であったり。 これは指摘ではなく、押切蓮介が楽しんでマンガ描いてそうなのが嬉しいというだけなのであしからず。 ファンとして楽しいし、嬉しい作品である。 こういう角度で愛を表現するのもアリですね先生!と直接言いたい(盛大な勘違いかもしれないけど) まだ3巻だけど、できれば続いてほしい(ここが押切蓮介たるアレなのだが)

東京マウントガールズ~女たちのコロシアム~

私とマウントバトルで勝負だ!!!

東京マウントガールズ~女たちのコロシアム~ 星野スミ
名無し

アタシの名前は実井ミコ、通称地味子!同僚のハリキリ女子やキラキラの大学同期と血で血を洗うマウントバトルを繰り広げる毎日…もう大変! だけど今日のランチも頑張って生き残らないとね!マウント無双 Show Down!!(※対戦開始の合図) はい。ルール説明です。 マウントバトルではそれぞれが対戦相手に有利を取るため持ちうるマウントカードを切っていき、お互いのLIFEを削り切ることを目指します。どうして表紙でカード持ってんだろうと思ってたんですけどこれをマジで使うってわけ。何この漫画!! 荒唐無稽の概念を極限まで突き詰めているために気付きづらいですが「生きてたら少しは自慢でもしないとやっていけんよね」っていう素朴な自己肯定感を尊重してくれてる作品でもあります。マウントバトルではそれぞれの気持ちがハッキリ点数として現れる分却って陰湿さが無くていいのかもしれません。「マウントは人を傷つけるための道具じゃねえ!」ということなんでしょう。わからんけど。 実際対戦後はみんなで健闘を称え合ったりして友情が深まっているように見えます。遊戯王と同じですね。 人間関係の数だけマウントがあるということか、各プレイヤーの戦闘スタイルも十人十色。キャラが増えれば増えるだけ卓の多様さが増して面白くなっていく感じがします。 東京マウントガールズを読んできみも始めよう、マウントバトル!!

つぐもも

相棒は母の形見の着物帯!未成年でも買えるエロ漫画枠で終わらせないでっ #マンバ読書会

つぐもも 浜田よしかづ
みや
みや

どんな漫画か簡単に言うと 付喪神と共に闘う現代ファンタジー(肌色成分多め) です つぐももは作者さんが 『登場する女性キャラ全て裸にする』を目標としてるなんて明言してる作品なので、そらもう脱げるし脱ぐし破けます 全裸が第2のユニフォーム、まであるかも でもそれだけじゃなくてバトルファンタジー面もシッカリあるんです そこでまず 主人公母の存在が出てきます 形見を持ってるくらいですし亡くなってますが、このママさんは位の高い神様と殴りあって勝てるくらい強い 第1話時点で故人である母が最新28巻時点でも未だ最強格として揺るがない 強いがゆえの悩みなんかも持ってたりしてたんですけどね 亡くなってからもその強さと存在感は作中1位のスーパーママンです ファンタジーとしてのつぐももは 母を超える事が大きなカギにもなっています。母は強し!(物理)です いやホントつぐももは技の多様さとか描き方も良い(語彙力…)んですよ あとは、武装もGood 主人公の相棒兼メインウェポンがまず着物の帯で、後半、他の子の力も借りるようになっていきますがソチラも主人公の武装としては珍しいとこなのが良きです。