アクション・バトルマンガの感想・レビュー4910件<<144145146147148>>ヤンマガのターゲットに合っているのか?テッペン~那須川天心物語~ 高橋伸輔starstarstar_borderstar_borderstar_bordermampukuこの話を美しい、エモいと感じる人に刺さる漫画というのはわかった上で、敢えて私的な感想を述べるとするならば、父親の自己陶酔的な独善とディテールのツッコミどころの多さが気になってあまり楽しめませんでした。 「独善」と表現した根拠としては、息子・天心の「自由意志」あるいは「将来的に得られる幸福」のためではなく、父親個人の理想のために動いているようにしか見えないからです。「那須川天心の半生」と銘打っておきながら彼本人の人格が見えてこない。 ツッコミどころの例としては、時代錯誤的なシゴキを美談化している点(事実に基づき捻じ曲げずに描いているとしたらその点は評価したいが)試合でもセコンドの父が根性論を振りかざしそれに黙って従うだけの人形としか描かれない天心。これほどリアリティの感じられない格闘技の漫画は読んたことがない…。 ストーリー展開に不満があるわけではなく、「これから面白くなるかも」と期待を持てるタイプの失望ではないので数話目ですがもういいかな…じっとりとしたドSFキヌ六 野村亮馬なかやま主人公の「キヌ」と「六」の掛け合いが面白い全2巻のSF作品 ずっとSFを書いている作者さんで、巻末の設定画とコメントがSF好きの想像を誘います。 超人類の「キヌ」と一般市民の「六」が「キヌ」を追う組織から逃げながら火星船団を目指すストーリー 自分が気に入っているのは ・全2巻ながらすっきり読める事 ・相続力を掻き立てる設定 それに加えて、独特な作画 絵作りは影の印影が強めに出ていて、ゴツゴツ感が強く、日本の漫画というよりもバンドデシネやアメコミなど海外漫画っぽさがあります。なんとなくBLAME!の時の弐瓶勉氏の作風に似ています。 濃ゆいSFを読みたい方は是非(全2巻ですしもっと続いてほしかった拷問トーナメント 高遠由子 アオイセイ十六夜咲夜つまんねとか言う人は見ない方がいいと思う。普通に面白いです。エロいし過激なシーンが多いけど。 逆にこれで完結なのが…もっと続いてほしかった。自分も卓を囲みたくなるスーパーヅガンアダルト 片山まさゆきマウナケア今でこそ打つ機会は減りましたが、20代のころはよく徹マンをやっていたものです。麻雀とは不思議なもので、どれだけ注意深く他家の捨て牌を確認しながら打っても、危険牌ばかり寄りついてきて負ける時はバカ負けする。そう、「スーパーヅガン」の豊臣くん状態です。対して夜の2時もすぎるころになると、やけに神経が研ぎ澄まされてきて、ヒキだけで勝ちまくるなんてことも。こちらは明菜ちゃん状態ですね。よく雀荘でこの漫画を読んでたなあ、役作りのこととか、美しい牌の待ち方とか考えなくてゆる~く読めるからいいんだよねぇ…と懐かしんでいたら、続編があることに気づきました。あの豊臣、ヤス、信太郎、明智も社会人になってるんですね。しかしながらやってることは一緒で、豊臣が3人にカモられるという構図は変わらず。しかしながら明菜は最初は登場せず、豊臣の彼女らしき人物がいて…? 読んでる途中から自分的には盛り上がってしまいました。あのころの面子を集めて久しぶりに卓を囲みたい~。 空手少女ではなく「空拳乙女」空拳乙女 湯浅ヒトシ名無し入学した女子高に空手部がなかった。 なら自分で立ち上げようと頑張る少女。 仲の良くなった級友がなんだかワケアリ風で・・ 初回がそんな話だったので、漫画では良くある話だな、 廻し蹴りでのパンチラ・シーンとか交えながら 仲間を集めて空手を真面目に頑張るという チョイエロ交じりの青春ストーリーか、と思っていた。 ところが、まだ第一巻しか読んでいないのだが 実際に廻し蹴りパンチラは登場してきたが、 なんだかんだであっというまに コスプレ美人女子高生による地下格闘技的大会に 参戦することになるという 意外に派手な展開に。 イマドキは美女が主人公のバトル物は珍しくない。 それどころか美少女で達人ぐらいではありきたりで 爆乳半裸美女戦士が色々と揺らしまくったりしながら 戦う漫画やアニメは世の中にゴロゴロしている。 とはいえ現実を考えると、 爆乳半裸美女戦士が登場するストーリー展開、 いわゆるエロゲー的な展開は、やはり 非現実的なありえないものがほとんどだ。 爆乳半裸美女戦士とかコスプレ格闘家とかが登場した時点で、 漫画としては格闘漫画というよりはエロ漫画と 評価せざるを得ない内容になるものがほとんどだ。 「空拳乙女」はわりとそのへんがしっかりしていて 急展開で予想外ではあるが、コスプレ格闘技大会に 参戦することになるまでの過程は、それなりに 納得のいくストーリーになっている。 そりゃ漫画的な都合の良い展開は多々あるが あきれるような無茶な展開とまでいうほどではない。 「エロいにこしたことはないでしょ」 という考えはあっただろうが、 エロ重視でストーリー軽視、という漫画ではない。 考えすぎかもしれないが題名が空手少女ではなく 「空拳乙女」になっているのもそういう意味合いかと思った。 空手少女、だったら話にコスプレ格闘技を介入させるのは 無理が有りすぎる。 だが空拳というのが「徒手空拳」を意味し、 「己の力で素手で困難に立ち向かう」という意味を強調 するための題名なのだとすれば、わからないでもない。 主人公が体をはって部の設立、練習場の確保、 その過程での仲間作りとか空手やコスプレ格闘の世界に 「徒手空拳」でチャレンジしていくことを表している、 みたいで。 それと、良くも悪くも湯浅先生の描く 「パンチラ」や「コスプレ」はそれほどエロくない。 色々と揺らしまくったりはほとんどしない。 そういう意味ではエロ要素ありの格闘技漫画ではあるが、 エロ嗜好より本格格闘技嗜好の漫画ファンのほうが 楽しめる漫画だと思う。 そういうこの漫画が、漫画ファンのニーズに 爆乳半裸美女戦士が登場する漫画よりも あっていたかどうかは不明。 私はこの漫画も爆乳半裸美女戦士が登場する 漫画も好みだが。人はなぜスポーツをするのか?(あるいはなぜ生きるのか?)ひゃくえむ。 魚豊いさお人はなぜスポーツをするのか? 簡単に見えるこの問いだが、全てのスポーツに通ずるような、真理となる答えを見つけるのは難しい。 人に注目されたいから? その答えは、マイナースポーツに対しては通じない。 ともに戦うことで他人と交流ができるから? その答えは、シングルスのスポーツに対しては通じない。 楽しいから? その答えは、確かに存在する、苦しいのにスポーツを続けている者らに対しては通じない。 冒頭の問いに対して、全てのスポーツに通ずる答えを求めるにあたって手がかりとなるのが、「100m走」であろう。 100mを走る。 道具は使わない。チームメイトもいない。速さを求めないなら、ほぼ誰にでもできる。あまりに単純で孤独に見えるスポーツ、それが100m走である。そんなスポーツで、日々最速の地位を求めて努力する選手がいる。 100m走に、彼らは何を求めるのだろうか?この極めてシンプルな、全てのスポーツの原型とも言うべきスポーツに通ずる答えであれば、それはきっと根源的で、真理に近いものであるだろう。 そしてその答えの真理性は、スポーツという枠組みを超えて、人生にまで通ずるものになるかもしれない。 すなわち、わたしたちは100m走を通じて冒頭の問いに思いをはせることで、こんな問いにも、少しだけ答えを垣間見ることができるかもしれない。 人はいずれ死ぬのに、なぜ生きるのか? という問いに。 主人公のトガシは小学生のころから足が速く、そのおかげで人気者でした。 しかし上に行くにつれて、日本トップレベルの速さまで手が届いたとしても、自分よりも速い人も現れるでしょう。 「一番足が速い人」という価値の維持のために人生の全てを捧げてきたのに、その価値が失われていくとしたら、その後、トガシの人生に残るものは何なのでしょうか? スポーツ漫画であり、哲学読本のような作品です。 ぜひ、その真理に触れてみてください。『とせい~任侠書房~』の続編任侠学園 今野敏 渡辺保裕マウナケア『とせい~任侠書房~』の続編。今度はヤクザの阿岐本組が学園経営に乗り出す、という展開です。荒れた高校の立て直しを組長にまかされた代貸・日村らが、学園上層部のやる気のなさや悪童たちの反抗、モンスターペアレンツの追放運動などの対処に悪戦苦闘するという、まあよくあるパターンといえばその通り。ですが、あいかわらず日村は逆境で輝く男で、微妙にずれた思想対立を、ときに熱く、ときに額に汗しながらも、胸のすくような活躍で解決してくれる。。無軌道な学生には大人のルールを教え、ヒステリックな親の言葉にキレそうになりながらもぐっとこらえ、同業者相手にはきちっとケジメをつける。ほんと、痛快極まりないです。本作では前作より少し絵も軽くなってやや凄みは薄れてますが、そのぶん青春学園ドラマとうまくかみ合っている印象。変にジェネレーションギャップをつけすぎず、ヤンキーVSヤクザの抗争みたいな展開になってないのが大人向けのコメディ、って感じです。さあ、このあとは病院編。こちらもぜひ漫画化してほしいものです。 ギリギリの戦いがアツい・切ない補助隊モズクス 高田築なかやま全3巻でちょっと余韻は残すものの、綺麗に完結している作品 自分は俗に言う「俺TUEEE」系の作品があまり好きではないので、この作品のように主人公であっても自分の持っているリソースを最大限利用し、無茶と思えることを+根性で乗りきする系のストーリーが好きです 作品中 敵・味方含めて「最強」は存在せずに、このキャラ死んでしまうのでは・・・「死んでほしくない!」とハラハラしながら読める作品です 一応、主人公は1巻表紙の東海林ですが、どちらかというと作品の中心人物という感じに描かれているイメージ、群像劇っぽさもあるかなぁとおもいます。 全3巻(2回目)でスピード感とスリルが楽しめる、ちょっとグロいですが良作だと思います。冨樫の好みHUNTER×HUNTER カラー版 冨樫義博ハンター冨樫は乃木坂よりけやき坂派らしい 笑これを読まずに死ねない名作惑星のさみだれ 水上悟志あくあ今さら全巻読破……一巻だけ読んで置いてしまった己が口惜しい。マンガオフその他あちこちで評判を聞いてたのだが、予想以上の熱さとクオリティだった。きっちり伏線回収されたエンディングが綺麗すぎて、しばらくこの世界観にどっぷり浸かってしまいそうだ。ていうか、これを読まずに死ななくてよかったよ! まだ読んでない人は読むべし! 総勢36人のバトル!ケンガンアシュラ だろめおん サンドロビッチ・ヤバ子あくあ友人のおススメだが、期待以上に面白かった! 刃牙がグロくて読めないヘタレだけど、これは大丈夫だった。ていうか、喧嘩商売よりキャッチーでかなりハマった。トーナメント出場するキャラも、36人いるのに全員個性があって、一つ一つの対戦の結果にハラハラさせられた。あと強面キャラが実は……って裏話にキュンとしたり。なにより女の子たちがみんなかわいい♪一コマたりとも手抜きなし!ダンジョン飯 九井諒子あくあ面白かった! 一コマたりとも手抜きしない高い画力、シュールな世界観、ぶれないキャラ、そして魅力的な食材(モンスター)……グロいのに美味しそう。あと一話ごとに教訓っぽいテーマがあるのがスゴイ。マニュアル人間のネタとか、ちょっと刺さったwニンゲンのエゴの恐ろしさ新世界より 貴志祐介 及川徹名無し※ネタバレを含むクチコミです。 ピンチからの痛快な逆転劇!軍靴のバルツァー 中島三千恒あくあ友達にオススメされて一気読み! そうじゃなきゃ絶対手に取らなかったです感謝! 戦争モノとか悲しいしグロいし……と思ってたけどこの話はヤバイ。とにかくキャラが魅力的だし、ストーリーもドキドキワクワクさせられて、絶体絶命のピンチからの痛快な逆転劇は最高! もちろん死もしっかり描かれていて、戦争の暗部も伝わるっていうか、敵キャラが怖カッコイイ。彼は腐った感じの女子に人気が出そ……いや、たぶん武器とか戦記モノが好きな男子に人気が出そうな気がするな、うんうん。←松本次郎作品を読んだことがないのならお試しして欲しい善良なる異端の街 松本次郎猫あるくモラルの無い歪んだ世界に適応するのならば狂うしかない。 結局人は冗談と本気の間で生きてるんじゃないではと思わされる。 リアリティの無いリアル楽しめました。 この人の本は最後まで飽きさせない、ジワリと染み入ってくる。 もう、カバディをバカにはできない灼熱カバディ 武蔵野創地獄の田中ネタにされまくるスポーツ、カバディだけど、めっちゃ面白い。 アイシールド21を読んでアメフト面白そうって思った感じで、カバディにハマりそう http://urasunday.com/kabaddi/comic/4225.html 全てのキャラがカッコイイ!HELLSING 平野耕太あくあ「中二力を高めたいのですが、良い漫画教えろください」と言ったら某氏よりこちらをオススメされました。たしかにコレは中二だ……最強キャラたちによるバトル展開が熱い……! ストーリー的には「結局誰が一番強いんだ?」というルートで一直線だったのですが、ウィットに富んだコミカルな会話や、各キャラの生きざま(死にざま)に魅了されました。モブを除く全てのキャラがカッコイイ☆ あと、あの有名な少佐の台詞の意味がやっと分かったw触手ヒロインに萌えるシドニアの騎士 弐瓶勉あくあぶっちゃけ序盤は「?」状態だった。バトルシーンとか世界観とか掴めないうちに、ストーリーがジェットコースターで進むし、回収されない伏線もいっぱいあるし……なんてことは最早どーでもいい。つむぎたんかわいいよつむぎたん! まさか触手ヒロインに萌える日が来るとは……物書き志望ならぜひ読むべき。かわいいヒロインキャラ=姿かたちではない、心が大事なのだと実感できる。あさりよしとお作品のストーリーものでは一番好きですワッハマン あさりよしとおなかやま小学生の時に学研の「まんがサイエンス」に夢中になって漫画の道へ・・・ 私の原点のような、あさりよしとお先生 ほぼほぼ作品はすべて読んでいますが、ストーリものであればこの「ワッハマン」が最高傑作だと思っています。 11巻という読みやすい巻数、本当に綺麗に美しく締めくくったラスト ※連載版はラストが違うとのことですが読んだことないです(読みたい) この作品は正直1巻では面白さが伝えきれないところが残念 だまされたと思って3巻ぐらいまで読ん頂けると面白さがわかるかと ストーリー 1万年前、アトランティス技術で不死身の体を手に入れたワッハマンは敵対する「パパ」と激闘の末、記憶を失ってしまう。 1万年後、目覚めたワッハマンは再度敵対する「パパ」とその組織との戦いを回りの人々を巻き込みながら繰り広げていく 死ねない体に人の心を宿しているワッハマンといずれ死んでしまう人々との交流 基本的にはあさりよしとお先生が得意とする1話完結&コメディ調で進んでいくのですが、徐々に話の骨格が見えてくるところが面白いです。 古き良きバイオレンスアクションの痛快作ブラック・エンジェルズ 平松伸二マウナケア一般的に「現代版仕置き人」という認識の本作。第一部にあたるパートはまさにそうで、ヤクザにチンピラ、汚職刑事に悪徳政治家、金持ちのバカ息子に結婚サギ野郎と、わかりやすい悪党を黒き天使たちが打ち倒す、という日本人が大好きな勧善懲悪ストーリー。法で裁けぬ悪に天誅をくらわす、しかもその手段が暗殺、という昨今の少年漫画ではまず見られない内容です。またこの悪党が、まるで改心のかけらも見せない”ド外道”なんですよね。なので死んで当然と割り切ってしまえる痛快さがこのころにはあります。この第一部の印象が強くて以降のストーリーは忘れられがちですが、この後、革命をもくろむ竜牙会との死闘を経て大震災後の日本へと舞台は移り内容は一変。少年ジャンプの王道パターンともいえる力のインフレ化を起こし、やがては超能力バトルにまで発展してしまいます。ここまで無茶苦茶しなくてもとも思いますが、やはり漫画の本質はよくできたウソですものね。延々と暗殺を繰り返す内容でも、ちゃんと虚構とわかって読まれていた、良い時代に存在した奇跡的な名作だと思っています。ファンとしての度合いを試されているようだ。恋するワンピース 尾田栄一郎 伊原大貴ぱにゃにゃんだー本編はもちろん扉絵、映画・同時上映短編映画、もはや忘れられたグッズなど、ワンピースに関わるものなら、知名度の有無を問わないどころか、むしろマイナーであればマイナーであるほどネタとして積極的に採用するようなワンピースオタク漫画です。 主人公のツッコミの切れ味が良いので、独立したギャグ漫画としても十分な面白さがあります。ワンピースを通読しているなら、ぜひ。殺人ゲーム未来日記 えすのサカエマウナケア私が読んだときは、解説に「殺人ゲーム」なんて言葉があっても、ちょっと萌えっぽい絵柄に、ほわんとしたタイトルだから…、と常識的な見当をつけていたのです。でもそれは大間違いでした。この作品、私が今まで読んだ漫画の中で5本の指に入る凶悪な漫画といってもいい。主人公・雪輝の仮想世界に居るはずだった神=デウスが仕掛けた、未来を予知する日記を巡る12人によるサバイバルゲーム。勝ち残れるのはたったひとり。味方も信じられない闘い、というのはよくある設定ですが、特筆すべきは雪輝の絶対的な味方である由乃という女性。彼女がこの作品のキーパーソンであり、めっちゃクセモノなのです。こんなヒロインみたことない。イッちゃってるどころではない。具体的なことはばらさずにおきますが、首が飛んだり串刺しになる描写よりよっぽど怖い。心して読むべし。 海外でも通用するマーズ 横山光輝マウナケア横山光輝の代表的なSF作品である「バビル2世」や「鉄人28号」と比べ、この作品は海外でも通用するようなそんなクールな印象。「風の谷のナウシカ」の宮崎駿的な、少し人類を突き放した視点で物語を描いている、といえばいいでしょうか。設定も子供向けSFではありません。主人公のマーズは過去に地球を訪れた異星人が地球を爆破するためにセットしたキー。彼がロボットに命令するか、もしくは死ぬことによって爆弾が作動し、世界は破滅することになります。ただ彼は火山活動の影響で予定より100年ほど早く目覚めてしまい、地球人が危険な存在になった場合に地球を爆破させるという使命を忘れてしまっている。目覚めたマーズは人類をどうみるのか。地球を滅ぼさない選択をしたマーズと、彼の監視者である同胞との戦いの果てに待つものは…。多分に警告的なラスト。描かれた当時は米ソ冷戦時代でそれから30年以上経ちました。まだ半世紀以上余裕はありますが、現在ならマーズはまずどんな選択をするかな、と思わずにはいられない内容です。目黒三吉の女子は可愛い低俗霊DAYDREAM 目黒三吉 奥瀬サキさいろく深小姫と書いてみさきと読む「みさき女王様」が口寄せ屋として霊の声を聞き未解決の霊事件を解決していく話。 みさき様が意外と無垢で可愛いのと、ちょいエロ描写がラッキースケベ的なやつじゃない露骨なタイプで今読むと時代を感じるけどそこがいいのと、何より目黒三吉先生はこの作品が頂点と未だに思うのでオススメです。 小姫って時点で下ネタなのだが深をつけて深小姫ってもう色々アレだなと今は思います。当時は全然気づかなかった(笑)<<144145146147148>>
この話を美しい、エモいと感じる人に刺さる漫画というのはわかった上で、敢えて私的な感想を述べるとするならば、父親の自己陶酔的な独善とディテールのツッコミどころの多さが気になってあまり楽しめませんでした。 「独善」と表現した根拠としては、息子・天心の「自由意志」あるいは「将来的に得られる幸福」のためではなく、父親個人の理想のために動いているようにしか見えないからです。「那須川天心の半生」と銘打っておきながら彼本人の人格が見えてこない。 ツッコミどころの例としては、時代錯誤的なシゴキを美談化している点(事実に基づき捻じ曲げずに描いているとしたらその点は評価したいが)試合でもセコンドの父が根性論を振りかざしそれに黙って従うだけの人形としか描かれない天心。これほどリアリティの感じられない格闘技の漫画は読んたことがない…。 ストーリー展開に不満があるわけではなく、「これから面白くなるかも」と期待を持てるタイプの失望ではないので数話目ですがもういいかな…