歴史マンガの感想・レビュー1579件<<3233343536>>「つまみがなければケーキを食べればいいじゃない」から始まる転生劇悪役令嬢に転生したはずがマリー・アントワネットでした 小出よしと名無し※ネタバレを含むクチコミです。ファンタジーの名手が描く新・平家物語神域のシャラソウジュ~少年平家物語~【電子特別版】 奈々巻かなこ兎来栄寿『イーフィの植物図鑑』の奈々巻かなこさんの最新作。平安時代末期を舞台に、ファンタジー要素を盛り込んで描かれる作品です。 NHK大河ドラマの『平清盛』では当時女子高生だった二階堂ふみさんが演じた平徳子、そして本作のオリジナル要素である平家に仕える神人(シンジン)の千珠丸を主人公に据えて、物語は展開されていきます。 神人とは人間には使えない神の如き力を使える者のことで、千珠丸は厳島大神から授かった平家の守り神とされていますが、読み進めると解ってくる神人の秘密と千珠丸の真実が見所の一つとなっています。 登場キャラクターとしては徳子の父親である清盛はもちろんですが、狂気を感じさせる後白河法皇がとても印象的です。史実としてもさまざまな逸話のある人物なので、今後も色々な意味で活躍しそうです。 一方で、徳子は真っ当な価値観を持って乱世を生きています。自分を守ってくれた千珠丸のことを私も守ってあげたい、と願う彼女はただ守られているだけのヒロインではありません。平家を背負って生きていくための強さと覚悟を幼い頃から感じさせてくれます。 なお私は魂の故郷が吉野山であることもあり、平家物語でも中心人物となる義経の描かれ方が気になるところです。徳子と義経が壇ノ浦の戦いの後に通じていたという俗説もあるらしく、この物語においては千珠丸との関係性とも合わせて動向が注目されます。 奈々巻さんは地元が屋島の古戦場があるところだそうで、思い入れたっぷりに描かれていることが見て取れます。現代でも身近に歴史の痕跡が多々残されており過去を想わせられるのが日本の面白いところですね。 歴史に興味がなくても楽しめると思いますが、改めて『平家物語』や歴史の教科書・参考書などと併読することでより楽しみを深められそうです。マンガでは『遮那王 義経』辺りと一緒に読むと面白いかもしれません。 ボニータ10月号の紙版と併せて買うことで描き下ろしの「平家物語ゆかりの地イラストマップ」をもらえる応募者全員サービスも行われていますので、普段は電子書籍派という方もお見逃しなく。まさかの宝暦治水漫画だった霧の柩 中島徳博マンガトリツカレ男薩摩藩士が行った宝暦の治水工事を扱った漫画は平田弘史の「薩摩義士伝」とみなもと太郎の「宝暦治水伝」ぐらいしか知らなかったがまさかの中島徳博版があったの今日知った。基本の流れは他のマンガと同じだったが他のに比べて少年誌向けなのか色々わかりやすくに書いてあったりしてよかった。 宝暦治水漫画の「霧の柩」以外のも面白いナポレオンのことが知りたければこのマンガナポレオン ―獅子の時代― 長谷川哲也クロキナポレオンを描いた長谷川哲也先生の歴史マンガ。優れた画力で絵が綺麗であり、戦争シーンでは多くの説明があり歴史的知識を多く得られる。 ナポレオンの知識とその時代の考証を知りたいと思ったら、ぜひ読んで欲しい漫画です。読まないで書き込むことは、よくないかもしれませんけど・・・江戸城再建 三浦正幸 黒川清作名無し若い人たちはご存じないかもしれませんが「江戸城天守閣の再建を!」といったスローガンは、昭和戦後の昔から、日本が不景気になるたびに、たびたびあがった話です。でも、天守閣再建の話が、具体的な計画になったことは、ほとんどなかったわけです。 これはワクワクする…!江戸城再建 三浦正幸 黒川清作さいろくこの漫画はベンチャー企業に務めた経験がある人には刺さるんじゃないだろうか。 もちろん、それ以外の人にも普通に面白いし、ザーッと流し読みするだけでもどうなっていくんだろうと展開が気になってくると思う。 物語の大半は主人公である堀川が「自社役員会」や「取引先」ひいては「国民」「皇室」を相手取って立ち振る舞う大活劇。 (皇室を相手取るというと不敬に聞こえるかもしれないけど他意はないです) 実際にハードルとなるのはどういうところなのか?現代に江戸城再建したい、しかも皇居内に、となると「そういう問題もあるのか」と全く知りもしなかった障壁がどんどん出てくる。 もちろん日本という国のもとに生まれ育った日本人ならではの感性であったり、東京で暮らしている人たちは肌で感じているであろう皇居という存在と尊厳の重要さ、さらには現代におけるジャパニーズエンペラーが世界中にとってどういった可能性を持つ存在なのかをしっかりと描いてくれている。 モニュメントがない!と言われる東京。東京タワーやスカイツリーなんかはあくまで高い塔で、心で支えられていない。これも他意はないんだけど、日本という国の象徴にはならないであろう。 何故なら日本の象徴は皇居内にあるもので、目に見えているものではなかったりするから。この曖昧さが逆に日本人の自由さかもしれないけれど。 色々と考えさせられるし、堀川の背景も深いものを感じる。 適当に取って付けたような設定ではなく、本当にやろうとしたらこうなるだろう、こういうのが必要だろう、というのがしっかり描かれていてとてもとても興味深い(本当に足りてるかはわからないけど) あとテンポもいい、すごくサクサク進むし、面白い。 これを学生時代に読んだ若者の誰かが偉業を成してくれると日本の未来は明るいだろうな。 追記:1巻のあとがきにある「誕生秘話」がちょっと良い。こういう感じならここまで真剣なのも納得できるなと思った。ゆるくて笑えてためになる政宗さまと景綱くん 重野なおき名無し政宗と景綱といえば「景綱が政宗の目を抉り出した」エピソードは有名で、戦国時代に詳しくない自分ですら知っている。とは言え、筆まめだったとか、やらかしたあと死装束で謝りに行ったとか、美食家だったとか…政宗については断片的に知ってるとのの、景綱との関係やその生涯の歩みはキチンと知らなかったので読んでみた。 13歳で結婚してたとか、奥さんの愛姫が坂上田村麻呂の子孫とか、毛虫を模したかざりを兜に付けてた臣下がいたとは知らなかった。5歳でめっちゃ賢いこと言ったりして片鱗現しまくりだったんだなー。 絵が可愛くてギャグも面白いからゆるく楽しめた。戦後の日本映画界の熱狂を感じる群像劇デラシネマ 星野泰視名無し戦後の日本人にとって一番の娯楽だった映画を撮る人々の物語。最初は助監督の風間と大部屋俳優の宮藤が主役の成り上がりバディ物かと思ったのですが、読んでいくうちに当時の映画業界や組織にもフォーカスするような群像劇になっていきました。戦前からの看板ベテラン俳優や世界的名監督の仕事樣はやはりかっこ良くて夢中になります。映画に詳しい人だったらモデルが誰なのかを考えながら読めるので更に楽しいのではないでしょうか。紙版だとカバー裏の本体におまけ漫画が描かれているのですが電子でも収録されてるのかな。師匠である浦沢直樹との会話も映画作りと繋がるところがありセリフとして使っていると描いてありました。最終話の後日談もここに描かれていて、これを読むか読まないかで読後感の好印象もより深くなるので重要だと思います。夏草や 兵どもが 夢の跡三国志 横山光輝影絵が趣味無類の夏好きとしては、日に日に日没が早くなり、重々しいほどの陽射しと蝉時雨が軽やかに感じられるようになる、この晩夏という季節には、言うに謂われぬ気持ちが沸き起こってくるのですが、そんなときは秋の楽しみを言い連ねて心を落ち着かせています。 秋の夜長、秋晴れの高い空、お月見の秋、紅葉の秋、食欲の秋、芸術の秋、そして、読書の秋。むかしの人は、夏が終わるというのに、今度は秋のなかに次々と醍醐味を見出していて、何て前向きなんだろうと感心してしまいます。 さて、「夏草や 兵どもが 夢の跡」とは、芭蕉が平泉の古戦場(源義経が追い詰められて討ち死にした場所)を目にして詠んだ俳句ですが、夏の終わりが来ると、この句のことを自然と思い浮かべます。兵どもを熱かった夏の思い出に置き換えているんだと思います。兵ども、それは今年も涙した高校球児たちのことかもしれませんし、狂ったように鳴き続けるセミたちのことかもしれません。過ぎていった夏の数々の記憶に、芭蕉の句がふしぎと寄り添うんです。 そうはいっても、時も季節も前にしか進んでいきませんから、せっかくの秋の夜長なら、その時間を読書に費やしてみる。そうだ、長編を読もう。久しぶりに横山光輝の『三国志』を読み返してみよう。 読み始めて驚いてしまう。なんと、桃園の誓いを先駆けに、そこには熱かった夏の記憶のような熱戦や駆け引きが繰り広げられているんです。兵どもが頁のそこかしこで腕を奮っているんです。蜀の面々だけで言えば、劉備、関羽、張飛の三人が出合い、趙雲が仲間に加わり、関羽の右腕として元山賊の周倉、養子として関平が加わり、劉備の養子として劉邦が加わり、そして諸葛亮孔明に三顧の礼をつくし、さらには孔明についで龐統までが加わり、黄忠・厳顔の老将コンビが加わり、馬超一族が加わり、ここに関羽・張飛・趙雲・黄忠・馬超からなる五虎大将軍が生まれます。まさに夏の絶頂。 しかしながら、いつの世だって季節のというものは過ぎてゆきます。関羽、関平、周倉、劉邦の相次ぐ死を皮切りに、五虎大将軍たちがあっけなく逝ってしまいます。季節というものは驚くほど正確に時を刻んでゆくのです。 新世代の台頭として期待された張苞・関興の義兄弟コンビもあっけなく逝ってしまい、泣いて馬謖を斬り、姜維との新たな出会いや馬超一族から馬岱の献身的な活躍などがありながら、蜀の戦力はしだいに痩せ衰えてゆき、ついに孔明が逝き、後を継いだ姜維が孤軍奮闘しているさなかに首都成都を襲われた蜀は簡単に降参してしまう。なんというあっけない最期。 そして、また芭蕉の句が頭によぎるのです。 夏草や 兵どもが 夢の跡 日本の戦国時代に焦点を当てた大河歴史マンガセンゴク一統記 宮下英樹クロキ主人公は仙石権兵衛秀久。絵は写実的であり、何より迫力がある。 戦争シーンでコレ程の力を出せる漫画家はそう多くない。また作者は一次資料を中心に よく精査読了してマンガに歴史的知識を盛り込んでいる。歴史の勉強として、また 単純に楽しむためにもオススメである!ギャグだが非常に勉強になる信長の忍び 重野なおきクロキ日本の戦国時代を舞台に、少女の忍者千鳥とその主君織田信長の天下取りを描く。史実に即しており歴史知識が豊富である。ストーリーは、ギャグが多く盛り込まれ笑える。だが作者は、歴史的資料を多く読み込んでおり非常に歴史の勉強になる!笑って読める若き明智光秀の迷走 #1巻応援明智光秀放浪記 重野なおきあうしぃ@カワイイマンガ重野なおき先生の『信長の忍び』は既に16巻まで発売され、女忍を中心に織田信長と家臣団の快進撃が、ギャグと感動の物語として痛快に描かれています。 その『信長の忍び』のスピンオフの一つとして、白泉社のアプリ・マンガParkで発表されたのがこの『明智光秀放浪記』です。 『信長の忍び』でも主要人物として、ボケにもツッコミにも大活躍の、目が怖くて余計な事を言ってしまう愚直な苦労人として描かれる明智光秀。『明智光秀放浪記』は、その面白さの源泉が見られる作品となっています。 明智光秀の苦労っぷりは大河ドラマ『麒麟がくる』でも見られますが、その見据える先や苦悩はこちらの方が小物的で、現実的に見えます。また、史実関係も細かく違い、比べてみるのも面白いです。 等身大の明智光秀の行動原理が明かされ、この人が織田信長にどういう気持ちで仕えるのか……さらに信長の妻・帰蝶さまLOVEなところや、朝倉義景の小物ぶり、アホな将軍と終生の友・細川藤孝との出会いなど、『信長の忍び』の前日譚として、興味深い作品となっています。大人のジャズ漫画!!スインギンドラゴンタイガーブギ 灰田高鴻starstarstarstarstar干し芋おとなの楽しめるジャズ漫画が始まった。 これからの展開にワクワクが止まらない。 訳ありな人たちの集団、戦後の混乱、そして、英語(スラング)の勉強にもなるかも? 巻末についているQRコードを読み込むと作品に関連した曲や、当時の流行りの曲まで聴けるサービスも素敵♪人や国や時代によって違う生死や闘いの意味HUMANITAS ヒューマニタス 山本亜季名無し日本人なら何度かは 「武士道とは死ぬこととみつけたり」 という言葉を聴いたことはあるだろう。 武士道の心得を記述した書「葉隠」の一節だ。 武士とは何か、生きるとは死ぬとは何か。 死を覚悟して生きるのが武士道。 生きるために闘うがそれだけではない。 もしも今の時代の日本人に「葉隠」を漫画化して 読ませたらどう感じるだろうか? (実際に、そういう漫画はあるみたいだが) 日本人の魂を見出す人も居れば、 単なる精神論の一つとみなしたり、 ただの武家社会の建前論と評する人もいるだろう。 どちらかというと現代日本ではありえない、 ある種の異文化・異世界の話と感じる人が多いと思う。 「HUMANITASU」は 世界各地で似て異なるように存在した 葉隠的な文化を描いていると思う。 人類は過去から現代まで連綿と、 地球上の世界各地で生き抜いてきた。 そして生き抜くために戦ってきた。 それぞれ独特なコミュニティを作り、 独特な文化・風習を産み育て、 それらを作るため守るために闘い、 ときに己の意思に従い、 ときに意思に反しながらも闘い、 自身や他者の生殺与奪すらも行ってきた。 それぞれの独自な文化や価値感のもとに。 「HUMANITASU」ではそれぞれ3つの短編で、 アメリカやソ連や北極圏など地球上の各所での 色々な時代での人や国家体制や大自然を相手にしての 生きるための闘いを描き、意味を問うている。 もしかしたらそれらは外国人が日本の時代劇を見て 「ワオ!ホワッツ、ハラキーリ!」 と驚いているような種類なだけの話なのかもしれない。 結局は今ではなくなった時代の話に過ぎないのかもしれないし、 もしかしたら誤解や虚構も混じっているかもしれない。 だが自分は読んで胸を撃たれたし、 日本にある「葉隠」のような文化や風習、 生きるための戦いを、人類は それぞれの異文化の中でそれぞれの形で 行っていたのだろうな、と思わせてくれた。 その闘いという行為の意味や価値については、 読む人それぞれに違う思いを感じるだろうけれど。 神話伝説シリーズの1作目サバンナ 白土三平starstarstarstarstarひさぴよ『カムイ伝』第1部終了後の作品、『神話伝説シリーズ』(1974〜1980年)の1作目。表題作「サバンナ」ほか、2編の短編が収録されています。太古のサバンナを舞台に、原始の人類の営みを神話的に描いた異色作です。 まだ人類が言葉すら持たない時代であるため、セリフは一切ありません。しかしセリフが無くとも読めてしまうのが白土漫画。目の前の出来事だけでなく、何を考えているか、細かい心理まで伝わってくるから凄い。といっても、第3部で壮大なスケールの神話物語に変化し、全く別の漫画のようになってしまい、細かい意味までは理解できなかったですが…。第2部あたりから思想っぽい部分があるので、純粋に表題作のイメージ通りの漫画だったのは第1部だけでしたね。序盤はサバンナの動物たちも沢山登場します。蘇軾の人生と食東坡食譜 大河原遁名無し※ネタバレを含むクチコミです。第二次世界大戦をベースにした短編漫画集まとめザ・コクピット〔小学館文庫〕 松本零士starstarstarstarstarマンガトリツカレ男戦場まんがシリーズ + ザ・コクピットシリーズ + ハードメタル + ケースハードがまとまっている短編集。ちゃんと確認していないけど重弾道シリーズも入っているのかな 大雑把な括りとして以下のような感じです。 戦場まんがシリーズ:「週刊少年サンデー」「COM」「プレイコミック」に掲載 ザ・コクピットシリーズ : ビッグコミックオリジナルに掲載 重弾道シリーズ: ザ・コクピットシリーズの後に不定期でビッグコミックに掲載 ハードメタル: ビッグコミックに掲載 ケースハード:ビッグゴールドに掲載 長い期間で少年誌から青年誌などのいろいろ雑誌で掲載していたので性描写があったりなかったり、絵の感じが全然違ったりする。 全シリーズ読んでるけど、やっぱり戦場まんがシリーズの「パイロットハンター」「スタンレーの魔女」「音速雷撃隊」「鉄の竜騎兵」が好きだな 日本沈没チームによるオムニバス短編九段坂下クロニクル 一色登希彦 元町夏央 大瑛ユキオ 朱戸アオstarstarstarstarstarひさぴよ2011年をきっかけに取り壊された神保町にかつて存在した九段下ビル。築80年の歴史ある建築物を舞台に、4人の作家が、それぞれの時代の人間ドラマを描いていく作品です。ビルの場所は神保町ということもあり、漫画家とも少なからず縁のあったビルだったことが伺えます。 執筆している4名の作家さんですが、一色登希彦さんがスピリッツで「日本沈没」を連載していた時のスタッフが、元町夏央さん(元夫婦)、大瑛ユキオさん、朱戸アオさん、という繋がりがあります。(私は勝手に日本沈没チームと呼んでますが) 収録作 『スクリュードライブ らせんですすむ』一色登希彦 『ごはんの匂い、帰り道』元町夏央 『此処へ』朱戸アオ 『ガール・ミーツ・ボーイズ』大瑛ユキオ いずれの作品もそれぞれの作家さんの持ち味が感じられる短編です。なんだかんだ一色節が好きなんですけど、やはり今オススメするとすれば朱戸アオ先生でしょうか。朱戸アオさん目当てで、この本を手に取る人も少なくないと思いますが、インハンドやFinal Phaseより以前の作品も読みたい、という方は読んで損はありません。この本の中で最も大きなドラマを描いてましたし、ひときわ記憶に残る作品でした。連載再開!!サガラ~Sの同素体~ かわぐちかいじ 真刈信二名無し正直結構忘れてたけど、分かりやすいあらすじがあって、良かった。国を変えるようとする者と、それを追う者。なかなかグッとくるな期待します(・∀・)悪役令嬢に転生したはずがマリー・アントワネットでした 小出よしと名無し※ネタバレを含むクチコミです。ナポレオンマンガの最高作!エロイカ -皇帝ナポレオン- 池田理代子クロキ池田理代子のマンガである。ナポレオンの台頭から、その死までを描く。時代考証が精密であり資料をよく読み込んでいる。史実にそくしているが、大家・池田理代子の圧倒的なストーリーテイリングでグイグイと漫画に引き込ませる。ナポレオンを主人公とするマンガの中では最高傑作であろう。歴史の勉強のためにも日本人には全員読んでいただきたい。よく生き抜いた新装版 凍りの掌 シベリア抑留記 おざわゆきnyae決して、生き抜いた人々は生きたいと強く願ったわけではない。運だ。全てにおいて自分の意思など意味がない環境で命令されるまま、怪我や病で死んでゆく仲間を横目に「次は自分か」と思うだけ。 極限とか絶望とか簡単に口にできなくなる。「死んだほうがマシでは」と何度も思った。しかし、生き抜いた。そして何十年の時を経ていろんな人へ漫画を通して伝えられた。凄いことだ。 そこで「それに比べれば今がどれだけ平和か」と思えることにも意味はあるけど、毎日能天気ではいけないと思う。 主人公たちが受けた仕打ちはもちろん、日本がしたことも、事実として一生歴史から消えることはない。がんばれ蔦屋ちゃん江戸の蔦屋さん 桐丸ゆい名無し蔦屋重三郎という人物は、 知っている人は知っている、というか、 もしかしたら謎の天才浮世絵師・写楽を 世に送り出した版元の経営者として 有名な人物かもしれません。 しかしただそれだけの人物ではなく、 今よりも娯楽が限られていた、というか 生活するだけで色々と大変で、という時代に 各種娯楽をプロデュースして世に送り出し、 それを生業として繁盛させており、なかなかの ヤリ手ビジネスマンだったと言えるでしょう。 そういうヤリ手、切れ者というと、マンガ的には 大人物でセンスがあってそれでいて金銭感覚がシビア、 という少しクールな完璧人間に描かれがちです。 しかし、この漫画の蔦屋重三郎は「蔦屋ちゃん」とでも 呼びたくなるようなカワイイキャラに描かれています。 他の登場人物(とくに歌麿)に振り回されますし。 作者の桐丸ゆい先生が江戸文化を愛する方らしく、 史実にそった範囲の中で、蔦屋、歌麿、写楽などの 喜怒哀楽に満ちた江戸生活が愛らしく描かれています。 吉原が舞台の話もあります。 なんせ吉原ですから光と影というか、陰鬱な部分も 実際には存在したでしょうけれど、 このマンガは良い意味で江戸文化の愛すべき部分を カワイイ絵で描いていて、明るく楽しめるマンガです。 ゴロゴロしてばかりで働かない歌麿や 吉原で女郎として働く女性たちなどを描きながら。 江戸文化の良い面を味わえるマンガだと思います。ゲテモノ喰いで、新世界攻略! #1巻応援ダンピアのおいしい冒険 トマトスープあうしぃ@カワイイマンガウィリアム・ダンピアは博物学者であり、作家であり冒険家、そして海賊である。 彼は十七世紀に、40歳まで海賊として世界を冒険し、詳細な旅程や風物の記録を残す。彼の本は後の地誌学や『ロビンソン・クルーソー』『ガリバー旅行記』などの文学にも影響を与える。 本作で描かれる彼の面白さは、海賊として荒事にも参加し、海賊を仲間として信頼しながらも、知識層に属する航海士への尊敬と好意も持ち合わせる、ニュートラルさ。その冷静さと熱い知識欲の眼差しで、彼は航海中のあらゆる物事を詳細に記述していく。 彼の物事を知るためのアプローチの一つとして「食」への挑戦がある。 ちょっとグロくても、食えそうと思ったら、何でも捌いてみて食べる!動物も植物も、現代の私達には想像もつかない物が多く、「それ喰うんすか?」である。 食材のバリエーションを広げることが生死に直結する航海。美味くても食いづらくても栄養価が重視される事情と、ダンピアの知識欲が噛み合って、かなり興味深い未知の食材が見られる。 当時の世界情勢と海賊事情、冒険のリアルと食事情、地理学や民俗学の原点……見所満載の航海記。世界一周を最後まで追いたい!<<3233343536>>
※ネタバレを含むクチコミです。