歴史マンガの感想・レビュー1574件<<1213141516>>手塚先生の遺作 その1ルードウィヒ・B 手塚治虫starstarstarstarstar_border酒チャビン1987~1989年にコミックトムで連載された作品。グリンゴ&ネオ・ファウストと並んで遺作とされる作品です。 ちなみに雑誌の掲載が一番ラストなのがルードウィヒ・Bなので、遺作オブ遺作を決めるとしたらこちらの作品になると思います。 内容的には昔の超有名インフルエンサーであるベートーベンの一生を描いた作品で、一部フィクションも交えながら出生から描かれます。 手塚先生がお亡くなりになったことによって、ウィーンに出てきたあたりで終了となってしまっていて、これからちょうど面白くなってくるところだったと思います。 正直書かれた部分(500ページ程度)だけ読むと、少し盛り上がりに欠け、豊かな読後感が得られるとは言い難いです。 ただ、最晩年の作品だけあって、作風もかなり完成されてきているうえ、手塚先生自身のマンガに対するスタンスや主義などを、手塚先生がご自身の性格と似てるというベートーベンを通じて描かれているように感じる部分もあり、そこが読みどころとなっていると思います。 完成まで読みたかった!!!グキャァ!こころに響く教えの数々史記列伝 横山光輝starstarstarstarstar_border酒チャビン史記にはメインのストーリーとなる「本紀」の他にも色々あって、こちらはその中で、本紀に描ききれなかった人物で特に取り上げたい者にスポットライトを当てる「列伝」というシリーズもののコミカライズです。 コミカライズ担当はお馴染みの横山先生に白羽の矢が立っています。 列伝とかいっても結局本紀では取り上げられなかった人たちなので、どうせ大したことないだろうと完全にナメていたのですが、面白い!! というか本紀にもゲスい人物とか道徳観ヤバめの人物とか大量に出てる中で、むしろ列伝で取り上げられている人物に素晴らしい方が多くないですか??話もすごく今読んでも「なるほど」「酒チャビンもかくありたい」と思わせるものが多く、善い価値観の普遍性を確認することができました。 「士は己を知るもののために死す」とか「法律によって指導し刑罰によって統治しようとすれば、民は少しでも抜け道を探そうとして恥を知らない。徳によって指導し礼によって統治すると恥じることを知り、正しい道をふみおこなう」などほんまにそうやねんな、とありがたく拝読しました。 勉強になりすぎて、明日から出世してしまうかもしれません。異次元な設定パリピ孔明 小川亮 四葉夕卜名無し三国志でお馴染みの諸葛亮孔明が若くなって現代の渋谷に降り立つというなんとも異次元な設定の漫画です。 三国志で有名な吉川英治先生、横山光輝先生、北方謙三先生が絶対に考え出せなかったはずです。 ありえない人がありえない場所でありえない事をするとエンタメに昇華されるのですね。 これはエンタメを志す人にとって良いヒントになるのではないでしょうか? この投稿で10万本の矢を貰いたいものです。 三国志といえばこれ!三国志 横山光輝名無し勉強が苦手で中国の歴史をわからずな大人はなってあなた! 安心してください。 この漫画を見れば一通りの三国志の歴史はわかるようになります! でも注意するのは、登場人物から地名に渡るまでら全てが漢字です。 そして、狙いなのか画力なのかキャラクターが全て同じ顔です。 なので、じっくり読まないと誰が誰だかわかりません・・・・ 三国志に関する漫画の中で、1番有名な作品なので、まずはこの作品から読んでみてはいかがでしょうか? 「漢」の中の「漢」キングダム 原泰久名無し過去の中国の対戦を描いた作品の中でもダントツでエンタメ色が強い作品です。 始皇帝が中華統一をするまでの流れを描いています。 絵は下手なのですが、筆に魂がこもっているのか、むちゃくちゃ熱いです。 男ではなく漢のぶつかりありといった感じですね。 太后という始皇帝の母がすごい印象的で男を貪る性欲の持ち主です。 大奥といって、身分の高い男性を楽しませる羨ましい場所がある事は知っていたのですが、女性版があるとは知りませんでした。 ぜひお相手してみたいものです。 あと、仕方ない事なのですが、キャラクターの名前が漢字で出てくる国も地名も漢字です。 漢字が苦手で頭に入ってこないので、全部読んでいますが、登場人物の事はよくわかっていません。 ゆっくり整理しながら読まないといけないですね。 あえて否定させていただきます。鬼滅の刃 吾峠呼世晴名無し緑色のブロックチェックのネルシャツを着ると「炭治郎だ!!」と周りの子供に指を刺されたので、日本の鬼滅熱を確かめる為に読みました。 ジャンプコミックスっぽい内容で能力者と闘い、大切な人を守ると強くなるという感じの話で、僕はあまりハマりませんでした。 登場人物の名前が漢字が難しくて覚えづらいので、学校の勉強が苦手な僕はいつも誰が誰に向かって話をしているのかがわからないで読んでいたのが原因かもしれません。 鬼滅は名作で、みんな褒めてばかりだとお思うので、たまにはこんな意見もアリじゃないですかね?? えっ!?緑色のブロックチェックのネルシャツが着れなくなった事、根に持ってないですよね。 別にお気に入りとかではなかったですから・・・・ アイヌ民族の生活の知恵ゴールデンカムイ 野田サトル名無し※ネタバレを含むクチコミです。 藤田和日郎、黒博物館シリーズ最新作黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ 藤田和日郎さいろくなんと第三部。ゴーストアンドレディを第二部だと知らずに普通に読んでたし、今作も藤田和日郎の新作だ〜と思って手に取ったものの続きだという意識がなかった。 "怪物"フランケンシュタインの執筆をした"センセイ"が思い出すあの記憶。 話の展開、テンポはさすが藤田和日郎。雰囲気もとても好きです。圧倒的、真理追求阿・吽 おかざき真里 阿吽社starstarstar_borderstar_borderstar_borderママ子最初から衝撃的な場面が多くて気持ちが追いつきませんでした。 日本の仏教において空海と最澄、このお二方がいなければ今のように花開かなかったでしょう。 天才には天才の苦悩があり、分かち合えるところと相容れないところがある。 真理は人を救うことはないと分かった時の絶望、満たされぬ心をも持て余し野山をかける。 仏教言葉が多くわからないことも多かったですが、のめりこめました。変革の時!!第3のギデオン 乃木坂太郎 山中聡starstarstarstar_borderstar_borderママ子少し強めのタッチがフランス人にぴったり(個人的な意見ですが) 第三のとはどういう意味なのだろう、どんな展開がまっているのだろうか。 平民と貴族は対立し時代が変化していた当時、正義とは悪とは。 キャラクターの個性がはっきりしていて読んでいて楽しいしんだけど、 、歴史漫画のエピソードの多くは悲劇があって彩られているから読んでいて少しつらくなります。 唯一無二の三国志マンガ!三国志 完結編 寺島優 李志清starstarstarstar_borderstar_border酒チャビン何が完結編なのかというと、既に孔明没までを描いたこちらの作品に対しての完結編となります。 https://manba.co.jp/boards/72170 三国志マンガは数多あると思いますが、孔明没後の話を描いたものはかなり少ないと思います。全60巻を誇る大長編ドラマ、横山三国志ですら、59巻が「秋風五丈原」で、最後の60巻で駆け足で紹介するだけなのに対し、こちらは3巻(合計約1000ページ)にわたって孔明没後の世界を描きます。 三国志というのが、文字通りギゴショクの三国の興亡記であるとするならば、晋による中華の統一までが三国志なので、秋風五丈原までしか読んでいないのは画竜点睛を欠きますので、こちらの作品もしっかりと読んでおきたいところです。 特徴としては、かなり書き込みの多い劇画タッチなのですが、リアルに寄った作画のため、ほぼ誰が誰だかわからない点が玉に瑕なのと、姜維をはじめ、世間の印象的にはわりとシュッとしたタイプや、智将タイプの登場人物も、軒並み猪武者感を感じる描写になってしまっている点です。淡々と描かれた壮大な温泉物語漫画 黒川温泉新明館 柴田敏明starstarstarstarstar野愛熊本県黒川温泉。温泉旅館・新明館の長男として生まれ、新明館のために生きた後藤哲也さんの生き様を描いた作品。 竹を切り石を運びわらじを編み……ただひたすら新明館のために働く日々。 家のために身を粉にして働くのが当たり前の時代だったという側面もあるだろうけれど、日当を前借りしては仕事をサボる人も出てくるので、哲也さんは当時の価値観でも勤勉なのだと思う。 哲也さんが凄いのは、嘆いたり迷ったりしないところ。 他の町と比べて見どころがないと思えば、山を切り拓きつつじを植える。ノミ一本で岩を掘り洞窟温泉を作る。どんな木がどんな石が新明館にふさわしいかを考え、常に良いものを作り続ける。 誰に反対されても、協力を得られなくても、嘆かず迷わず淡々と働き続ける。 点滴穿石、磨穿鉄硯とはこういうことを言うのだろう。 小さな努力の積み重ねを淡々と描いているからこそ、現在へ続く歴史の壮大さを感じられた。怪談じゃなくてジャパニーズホラーな感じ累 田邊剛 田辺剛starstarstarstarstar_borderかしここの作者さんって日本の話も描くんだな〜と思ったので読んでみました。日本が舞台だとストーリーに入り込みやすいのでいいですね。読んでる最中は平気だったのに、いざ読み終わって寝ようと思ったら急に怖くなってきました。霊の気配とか血生臭さみたいなものが残ってる感じがするんです。その日は電気を点けて寝ました。 VR空間の中でさまざまな知識を学べる #推しを3行で推す国立博物館物語 岡崎二郎名無し博物館で開発されたVR装置「スーパーE」のなかで太古の世界が体験出来るという設定。 メインとなるのは白亜紀時代で、恐竜の生態を中心としてさまざまな生物や環境が再現されていて、主人公の弥生とともに冒険をしながら学んでいく。 いろいろな自然科学の雑学が次から次へとでてきて勉強になるほか、超絶AIであるスーパーEの設定が今読んでもSFとして面白い。北方三国志ではなかったです・・三国志 河承男 北方謙三starstar_borderstar_borderstar_borderstar_border酒チャビン北方三国志のコミカライズということで、脳が真っ白になりながら購入したのですが、結論としては全然違いました。 北方三国志の魅力は、独特のキャラ付けで人物がかなり魅力的なところにあると思うのですが、それが全部なかったことになってしまってます。 三国志というのは、もともとの話があるので、北方先生の特徴の部分がなかったら、ただの三国志のマンガになってしまってます。 であれば、数多ある三国志マンガの中からあえてこちらの作品を読む何かが欲しいのですが、それも感じなかったので、残念でした。かなり興味深く拝読しました!!信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~ 藤堂裕 明智憲三郎starstarstarstarstar_border酒チャビン面白かったです! 確かに本能寺の変ってよくわからないんですよね。動機も不明ですし。そもそも400年以上も前のことなので、覚えてる人もいないですし、記録も散逸してしまってますし。 なので、こちらの新説もあってもおかしくないな、と興味深く読みました!!しかもマンガもかなり上手いです!!キャラも立っててすごく良かったと思います!! ただ、少し気になったのが、漫画とは直接関係ないのですが、少し動機が弱い感じがしましたね。。。元々の通説も動機が弱いところもあるので、だから新しい説は違うとは言いませんが。さらなる文明の発展によってタイムマシンが発明されて最終解決されることを切に望みます!!! あと「勿れ」はもう食傷気味です。センゴクだけで十分です。 横山先生とさいとうプロという二大巨匠が同一原作で競作!武田信玄 さいとう・たかを 新田次郎starstarstarstar_borderstar_border酒チャビン大河ドラマにもなった新田次郎さんの小説のコミカライズ版です。小説も読了済み、大河ドラマも鑑賞済みです。 さらにこれはかなりレアな珍事だと思うのですが、同じ原作小説を元にして、横山光輝先生もコミカライズ版を描かれてます!!! https://manba.co.jp/boards/72183 横山先生とさいとうプロという二大巨匠が同一原作で競作という珍しい事態となっています。 比較しながら読んでみると、両先生とも原作を取捨しながら、厚く書くところとさっぱりスルーするところのメリハリをされているのですが、その取捨選択が違くて興味深いです。 このさいとうプロ版は、どちらかというと戦のシーンや性的なシーンが豊富で、刺激的な大人のマンガという感じがします。 よく横山先生の作品が登場人物の区別がつかないなどと揶揄されますが、こちらのさいとうプロ版でも頻出する武田重臣すら区別がつきにくいので、登場人物が多い歴史物は難しいんだなと感じました。 個人的には横山版の方が楽しめましたが、これは多分人によると思います。伝記マンガの超大作で名作3×3EYES 高田裕三starstarstarstarstar宮っしぃ中国を舞台に妖怪や神と繰り広げられるバトルは圧巻 主人公はふとしたきっかけで不死身の化け物になったが、人と魔の狭間ながらの葛藤や、重めのストーリーなど重厚感ある物語が楽しめる ひと昔の作品ではあるが、いつ読んでも圧倒されるストーリーは是非オススメしたい バトル物としても逸品で、主人公含め不死身の肉体をもつキャラ達が獣魔は駆使して戦うシーンは見ていて飽きない ちょっとベナレス強すぎですけど... 好きな獣魔はクーヨンです、1番欲しい獣魔はツォウリンかなぁ...相田裕の時代物勇気あるものより散れ 相田裕名無しガンスリファンですが見逃してました。 舞台が明治時代でも相田作品は面白い! というか設定がガンスリをそのまま持ってきた感じで胸熱です。 不死という設定、女の子可愛い、死を望む少女…どれも好きすぎる 懐かしの漫画!るろうに剣心―明治剣客浪漫譚― モノクロ版 和月伸宏starstarstarstarstarこめつぶ漫画を読み始めた初期に読んだ記憶! アニメ化、映画化もされていて世代を超えて作品が続いているのが嬉しい! キャラの個性や戦い方、舞台の背景などこだわって作られているるろうにの世界観がずっと好きです!雲盗り暫平の感想 #推しを3行で推す雲盗り暫平 さいとう・たかをstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ シリアスな話、無茶苦茶な話、よくわからない話、感動する話が良いタイミングでくりかえされるので読んでて飽きないな。後この頃のSPコミックスは紙がいいのか重いね ・特に好きなところは? 柳生三郎登場回。最初はクールな感じだったが後半は感情豊かなゴルゴだった ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! どこから読んでも面白いし寝る前に読み続けるには最高だった。文庫版は全部収録されていないのでSPコミックス版の方がいいです。 めっちゃ面白い・・・・ですが!!!キングダム 原泰久starstarstarstarstar_border酒チャビン面白いから絶対読むようにとのことだったので、読みました。読み始めはなんか知らないキャラやオリキャラっぽい方ばかり出ていたのでスッと入れず、正直そこまでかな??と思いつつ我慢して読んでました。 ただ気付けばどハマりに!!ここだけの話ですが、会社をズル休みして一気読みしました!!!当時、鄴を攻めてるところまでだったのですが、その時点で若干冗長化してきていて、読み方もなぞるだけ担っていたと思います。 その後は新刊が出るたびにコンビニで購入して読んでいたのですが、1巻毎に読むとほぼ進展がなく、途中でやめてしまいました。ちょっと調べたら鄴は攻略完了したようなので、そこまでをもう一度再読しようかと思っています。 少年よ、境遇にあらがえ!そして恋もせよ!三番町萩原屋の美人 西炯子starstarstarstarstar_borderママ子西先生の絵の感じって男性も女性も色っぽいんですよねぇ。 時代の変わり目を感じる設定で、亡くなった奥様を「カラクリ」で蘇らせようとする呉服屋のご隠居と、恋愛ごとより理論が気になる理系青年のお話。 着流しのご隠居が、息子より若く美しくこれがまたセクシー。でも時々作画壊れたかなって思うぐらいのアホ顔書かれます。 それなりに巻数出てますがオムニバス形式なので、重くなく読めますね。女王の仰せのままに・・・ではない憂国のモリアーティ 竹内良輔 コナン・ドイル 三好輝starstarstarstar_borderstar_borderママ子漫画や文庫でいろいろなタイプの探偵のシャーロックと宿敵モリアーティが描かれていますが、ここまで社会を憂いているモリアーティはなかなかいないのではないでしょうか。 世の中を浄化するため苦悩しつつも悪に徹している主人公ウイリアム、仲間とともに目的遂行のため日々任務とこなしていく。 絵が美しいだけでなく、イギリスの歴史の表の美しさと裏社会の情勢も描かれていて深みがあります。 どこを向いてもイケメンだらけで、目が幸せな作品です。<<1213141516>>
1987~1989年にコミックトムで連載された作品。グリンゴ&ネオ・ファウストと並んで遺作とされる作品です。 ちなみに雑誌の掲載が一番ラストなのがルードウィヒ・Bなので、遺作オブ遺作を決めるとしたらこちらの作品になると思います。 内容的には昔の超有名インフルエンサーであるベートーベンの一生を描いた作品で、一部フィクションも交えながら出生から描かれます。 手塚先生がお亡くなりになったことによって、ウィーンに出てきたあたりで終了となってしまっていて、これからちょうど面白くなってくるところだったと思います。 正直書かれた部分(500ページ程度)だけ読むと、少し盛り上がりに欠け、豊かな読後感が得られるとは言い難いです。 ただ、最晩年の作品だけあって、作風もかなり完成されてきているうえ、手塚先生自身のマンガに対するスタンスや主義などを、手塚先生がご自身の性格と似てるというベートーベンを通じて描かれているように感じる部分もあり、そこが読みどころとなっていると思います。 完成まで読みたかった!!!グキャァ!