歴史マンガの感想・レビュー1574件<<1415161718>>圧倒的に美しく力強い水墨画のような漫画 #完結応援東周英雄伝 鄭問 徳田隆たか前に原正人さんが主宰される「世界のマンガについてゆるーく考える会」で知った作品。積読していたのをふと思い出し読んでみたところ圧倒されました。 昔の映画の看板のような画風の表紙からは想像できませんが、本編の作画は伝統的な中国の水墨画と日本の漫画表現のハイブリッド。 筆の強弱がとにかく魅力的で、力強い荒々しさと繊細な美しさの両方が楽しめます。 春秋戦国時代の故事がテーマなので全体的に古風で硬い雰囲気があるのですが、ところどころに如何に漫画っぽい表現がありクスリとさせられます。 (第二話の「おれの舌はまだあるか? 張儀」の、旅館のオッサンが竹槍を片手にパンパン打ち付けながらプンスカ憤ってるところとか大好きです) 表紙の「モーニングKC」の文字に驚いたのですが、こんな超絶技巧の美しい芸術作品のような漫画が週刊連載でモーニングに載っていたとは信じられません。すごすぎる。 先程Wikipediaを読み、鄭問先生(台湾出身)が2017年に亡くなられていると知り好きな人がもうこの世にいない寂しさを今噛み締めています…。 久々に「この作品に出会えて良かったな」と思える素晴らしい漫画を読みました。やはり積読は解消するものですね。ウラ話第二弾!!機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのメモリーより- 矢立肇 富野由悠季 ことぶきつかさstarstarstar_borderstar_borderstar_border酒チャビン同じ作者の「機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-」の第二弾です。 えぐいくらいタイトルが似ているので、購入の際はお気をつけください。 さて、前作はZガンダムの時代をカイさんの視点で、という趣向でしたが、本作は時代を少し遡り、ファーストガンダムの時代のウラ話です。前作は少し大人になったカイさんが主人公だったので、結構重厚なお話が多かったですが、こちらにつきましては、ファーストガンダムの頃の、少しひょうきんめなカイさんが語り部となっているので、それに合わせて、作風も少しライト感が出て読みやすくなっていると思います。 話の内容は、想像をすごく膨らませられるもので、ファーストガンダムを骨の髄までしゃぶりつくしたい!!!!という諸兄には、まさにうってつけかと思います。私も楽しませていただきました。ご馳走様でした。重厚なウラ話!!機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより- 矢立肇 富野由悠季 ことぶきつかさstarstarstar_borderstar_borderstar_border酒チャビン一年戦争時代、ホワイトベースの乗務員としてがんばり、おもにガンキャノンのパイロットとしてご活躍の、カイ・シデンさんの視点から見たZガンダムとなっております!! Zガンダム自体はもうすでにアニメでしっかりとしたストーリーが決まってしまっているのですが、その範疇で、歴史の裏側をカイさんの視点で辿っており、原作を知っていればニヤリとするシーンや、「へ〜そんなことが裏側で・・」など感心するシーンが盛りだくさんです! 後半かなり重厚で難解なテーマが話されたりするので(ガンダム全般そういった部分がありますが)、ライトに読むにはしんどい部分が出てくるかもです。見せ方としても、コマ割りは4コマっぽくすごくシンプルになっていき、キャラの動きもそこまでではないので、主役は文章という趣になってきます。 ただ、そういう部分が好き!という方(私も体調が良ければそういうの好きです!)には、うってつけの本であるといえようかと思います。 めちゃおしゃべりなミライさんも見れます。 音楽業界席捲♪パリピ孔明 小川亮 四葉夕卜starstarstarstarstar_borderママ子イロモノ感が強くなかなか手に取れなかった一冊。 三国志は読んでいたけど、ぶっとんだ設定に驚かされた。軍師としての能力は現代でも活かされた?! 三国志ガチの方々も納得の作り込み、渋谷のパリピたちと音楽業界ドンドンのしあがっていこう!!!。 美しいお姿にサングラスとかマイク、ヘットフォンがやけに似合う諸葛亮孔明って響きカッコいい!ぐらいの感じで楽しめてしまうラフな気持ちで読み進められます。 前漢の初代皇帝「劉邦」を高橋のぼるが描く!劉邦 高橋のぼるりょー1※ネタバレを含むクチコミです。登場人物みんな個性が強いるろうに剣心―明治剣客浪漫譚― モノクロ版 和月伸宏starstarstarstarstar_bordermotomi剣心のおちゃらけキャラと抜刀斎としての、シリアスキャラとのギャップが好きです。 「おろ?」って言ってる時の剣心の顔が可愛いです。 笑える場面や、興奮する場面、涙する場面もあるし、歴史を交え描かれているので そこも楽しみながら読むと最高に面白いです。なぜ彼らは絶滅しなければならなかったのか。絶滅動物物語 今泉忠明 うすくらふみ名無しある意味で、すごい新連載です。 たぶん1話毎に今はもう絶滅種とされる生きものたちが、いかにして絶滅に至ったのかを描いていくんだと思います。第1話は「ステラーカイギュウ」。彼らは人間に対する警戒心がなく、また攻撃性もない。更に仲間が怪我をすると助けるために群れる習性があるため、食用等の目的で乱獲されてしまい、発見からわずか27年で絶滅してしまったようです。とても勉強になる。 生とはいかに。火の鳥 手塚治虫starstarstarstar_borderstar_borderママ子人とは 人生とは 命とは 死とは 世の中は不条理な事だらけで、頼みの神様は助けてくれない。 たくさんのこと話考えさせられる、人間の本質を突いた長編作品。巻によって時代や題材が合わるが不変の火の鳥が舞う。 学生時代 自分という存在が再認識される過程に、この本がありました。 戦争を二度と起こしてほしくないと願っていた手塚さんの世界観がよく表れている作品ではないでしょうか。一年戦争ラストの1週間を描いた作品機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画 Ark Performance 矢立肇 富野由悠季starstarstarstarstar_border酒チャビンファーストガンダムをある程度見ている方にとってはかなり面白いと思います!大爆笑とは違う面白さです! いわゆる一年戦争は宇宙世紀0079の1月3日からスタートし、翌年の1月1日で和睦によって終結するのですが、そのラスト1週間のジオン公国にでの出来事を濃密に描いた作品です!ラスト1週間というと、ソロモンが陥落した翌々日の12月26日から翌年1月1日までの7日間ですね! 内容はタイトル通りギレンさんを暗殺するという計画が進行する、というものなのですが、かなり色んな方の思惑が複雑に入り乱れて、その人間模様も面白いです!超サスペンスです! 若干登場人物の名前が外国名が多く、しかもトムとかテリーとかの馴染みがある英語名でもなく、ドイツっぽかったり北欧っぽかったりするので、覚えるのが大変です!原因はこの毒です!薬屋のひとりごと 日向夏 ねこクラゲ 七緒一綺 しのとうこstarstarstarstar_borderstar_borderママ子宮中もの 絵が可愛くて読みやすい! 主人公の猫猫が自分の持てる知識で次々に謎を解いていく痛快な物語。舞台は中国なのかな? 現代だったら科学捜査で判明するようなことも、機械もなく花街で培った情報や証拠で犯人を追い詰める。 自身の好奇心と知識欲をうまいこと上官に使われる感じが庶民ぽくっていいです(笑) 一度読めばハマる鬼滅の刃 吾峠呼世晴starstarstarstarstar_bordermotomi様々なキャラクターの登場人物が魅力的で、それぞれの背景も丁寧にしっかり描かれています。 泣けるシーンもあります!!感情移入しちゃいます!! 一度読めばヒットした理由が分かりますし、読む価値のある素晴らしい漫画だと思います。 展開が読めないのでドキドキハラハラ、先が気になって一気に読めます。初!!源氏物語!!マンガ日本の古典 源氏物語 長谷川法世starstar_borderstar_borderstar_borderstar_border酒チャビン源氏物語といえば世界に誇る日本を代表する古典文学!!ということで、内容もすごいらしく、気にはなっていたのですが、何となく敷居が高く、今まで触れられていませんでした!! 今!!般!!!マンガならば読めるのではないかとこちらの作品を手に取った次第です!!! とはいえ、マンガとしてもかなり個性的な作品ですね。栄えある「第1回文化庁芸術祭マンガ部門」の受賞作なので、芸術性は文句なしなのですが、ちょっと個性的すぎて「源氏物語にマンガでサクッと触れてみよう!!」という私のような方には不向きです。 どう個性的かというと、我々が平安時代といって想像する人物画(わかりますでしょうか??)のタッチで全編描かれているのですね!!!マンガでこういった表現が使われることはあまりないので、すごく特徴的です!!(表紙だけこういう絵だと思ったのですよね・・) その結果「人物が皆似てる」「イケメン設定のキャラがいまいちイケメンに見えず感情移入しずらい(すいません、あくまで現代の感覚でいうと、です)」などがあり、どちらかというとヘビーな平安文学ファン向けの作品となっているように感じました!! なので、私のようなライト層にはあまりオススメできませんが、ヘビーな平安時代フリークにはこれ以上ない魅力的な作品だと思います!!!脇役も面白いキングダム 原泰久starstarstarstarstar_bordermotomi最初は絵が苦手でなかなか手に取ることがなかったが、面白いとおすすめされて読んだのがきっかけです。 読み始めると今までなんで早く読まなかったんだろうと後悔しました。 中華統一を目指す若き王と、天下の大将軍を目指す下僕の少年の壮大な物語! 主人公が色々な人と出会って成長していく様子は、涙あり笑いありです。名言も多く本当に面白いです。読んでて止まらなくなります。 主人公の成長はもちろん面白いが、リーダーシップを学べる漫画でもあると思います。 めちゃ面白いです!機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー Ark Performance 矢立肇 富野由悠季 サンライズstarstarstarstarstar_border酒チャビン一年戦争末期のア・バオア・クーの戦い前後を、戦後に生き残った方々のインタビューを通じて描くというドキュメンタリー番組のような構成です! ある人はゲルググの搭乗者、ある人はジムの搭乗者、またある人はボールの搭乗者、といろんな方の目線で最終決戦前後を振り返ります!! 普通のアニメで描かれているのが表とすると、裏側から物語を照らす内容で、こちらも合わせて読むことによって、すごく作品が立体的になってきます!こういう展開がたくさんできるところがガンダムというIPの強さというか魅力ですよね!! ガンダムを知らない・みたことないという方は、これだけ読んでも何のことかわからないと思いますが、ファーストガンダムをみたことある方は、この作品をお面白くないということは絶対ないと思います!!夢幻の軍艦 大和の感想 #推しを3行で推す夢幻の軍艦 大和 本そういちstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 連載中も読んだし確か完結した直後ぐらいにも全巻読んでいるはずだがこんな終わり方だっけ?と気持ちになった・・・ ・特に好きなところは? 主人公が過去を改変することによって現代の知り合いである松橋が消えるがそんな細かいことはどうでも良いという感じだな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 主人公が太平洋戦争直前に意識?(後半は肉体も)だけ移動して現在の情報や知識を駆使して日本の戦争を有利に運びはするが意図しない未来になったりしたのが面白かったな ガンダムのスピンオフ??トニーたけざきのガンダム漫画 トニーたけざき 矢立肇 富野由悠季starstarstarstarstar_border酒チャビン昨今のスピンオフブームの火付け役はトネガワだと思うのですが、「トネガワ前」の傑作スピンオフです!! 元作品は、名作の誉高い「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」!!絵がめっちゃ上手いです!なおかつギャグの切れ味も最高!! 本作品はガンダムを知らなかったら多分楽しめないのだと思いますが、この作者の絵やギャグセンスであれば、オリジナル作品でも相当傑作を作れるんじゃあないかと思います!!!読んでみたい!!! これまでの振返りとこれからと機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男 福井晴敏 矢立肇 富野由悠季 葛木ヒヨンstarstarstarstar_borderstar_border酒チャビンUC0093年、第二次ネオ・ジオン抗争終了後に、なんか偉い人に呼び出される俺たちのブライトさん。 そんな中で、ブライトさんの回想を通じてファースト〜逆襲のシャアまでの宇宙世紀を振り返っていくような話となってます。 当時のことを振り返りながら、後悔に悩むブライトさん。あのときのことそう思ってたんだ〜と楽しく読みました。 ちなみに当時の描写はかいつまんでなので、これだけ読んでもわからないので、元々の話を知っていることが前提だと思います。 最後は偉い人たちが「しめしめ、これでお次はUC計画やで…」とユニコーンにつながる感じでFinish。一連のジオン関連の第一幕からユニコーンの第二幕までの幕間のような作品です。 一冊で終わるので、何かの時に読んでみてはいかがでしょうか??もっと読みたかった!!!!天地を喰らう 本宮ひろ志starstarstarstarstar_border酒チャビン本宮ひろ志先生による三国志マンガです。中学生のときに三国志にハマりまして、当時三国志の情報なんてファミコンの三国志の情報(武力とかの数値)か、同商品のガイドブック、および横山先生の三国志しかなかったので、ものすごく三国志情報に飢えていました。 そんなとき、母親と行ったダイエーに入っていた本屋(フランスの本屋ばりになぜか新刊と古本を一緒に扱っている店でした)にて天地を喰らうの3巻を発見!!!! 正直、状態は良くなく、古本特有のオイニーも若干ツイキーでしたが、家に帰ってすぐに貪るように読みました!!!面白かった!!!!! その後、チャリで行ける距離にある(片道1時間半くらいの圏内は攻めてました)本屋という本屋を巡り天地を喰らうの他巻を探す日々!!!本屋自体の情報もタウンページくらいしかない中、よく頑張ってたよなぁ。。 結果、デラックス版で全巻揃っている本屋を発見し、おこづかいを前借りして即買いしました! お金を取りに行っている間に売れてしまうのでは、と気が気ではなかったですが、全くそんな心配は必要なかったです。 話は少しファンタジー入っていて、王道の三国志ストーリーではないのですが、それでも当時は三国志のキャラが登場しているだけで大興奮でした!!キャラの描写も、正直現在までの三国志マンガの中で一番じゃないですかね??皆魅力的に描かれてます! 残炎なのは、話が序盤中の序盤である董卓による長安遷都あたりで終了してしまったことです・・・続き見たかった・・・・ 後にRPGゲームとしてファミコンソフト化され、司馬懿を倒すところまでが収録されたので、それは本当に嬉しかったです。ゲームとしての完成度も高く、超名作だと思います。徳川慶喜の孫娘の物語徳川おてんば姫 ~最後の将軍のお姫さまとのゆかいな日常~ 西山優里子 井手久美子六文銭私事ですが、最近、幕末づいてまして、司馬遼太郎「最後の将軍 徳川慶喜」を読んだばかりなんです。 正直あまり歴史に明るくなかったので、慶喜といえば、今まで「しょっぱい人」として思ってなかったんですよね。 新撰組のほう(つまり幕府側)をよく読んでいたから、慶喜の存在は、 大政奉還して、鳥羽伏見の戦いで逃げた人 くらいのイメージでした。 徳川の時代を終わらせてしまった人という、なんかショボいイメージでした。 しかし、上述の本を読んで自分の無知を恥じました。 慶喜、マジすごいっす。 政治的な駆け引きと、暴れん坊の尊皇攘夷思想(というか、単に幕府がうっとおしいだけ)の薩長土肥に代表する各藩主を論破する力、そして先見の明。 時代がそうでなければ間違いなく、優れた名君だったと感じました。 大政奉還をしたのも、そのタイミング朝廷に政治の主権を渡しても、構図は変わらず結局徳川に頼ることになるのを見越した判断で、単に尊王思想の志士たちの矛先をずらすためだったとかすごい判断ですよね。 鳥羽伏見の戦いに逃げたのも、徳川一族がその後の朝敵になることを恐れたのと、単に国内で争うことが国力の低下を招くこと見越したという英断だったとか。 どこまで真実なのかは不明ですが、少なくとも、その後の日本が力強く発展したのも、慶喜がよくある旧体制の君主として抵抗し続けなかったことも多いにあると思います。 長くなりましたが・・・そんな慶喜ブームが起きている私に、この本が目に入り矢も盾もたまらず読んでしまいまいた。 本作は、そんな私が激推中の慶喜の孫娘久美子の物語。 姉の喜久子は、高松宮宣仁親王(昭和天皇の弟)妃。 当たり前だけど中々の家柄。 上記の慶喜のことや、江戸から明治にかけての政治的な動きを理解しているとより面白いです。 慶喜に似ていると言われていた久美子氏だが、好奇心で何でも自分でやりたがるところや、極めようとする姿勢を似せたり(慶喜は多趣味でこだわりも凄かったらしい)、女中やクラスメイトがどこ藩出身だとかでいざこざがあったり、随所に、歴史を知っているとにんまりするポイントがあるのが読んでいて楽しいです。 また、あの時代特有の上流階級の雰囲気も、また素敵ですね。 おてんばでありながら芯を通す主人公も魅力的で、周囲の人間たちも振り回されながらもその魅力に惹きつけられているのも、またグッド。 自分もそのうちの一人です。 子孫であることから先祖の因縁で物語も動き、山縣有朋(有りていにいうと倒幕側の人)の娘とすったもんだあって、今後もどうなるのか? 非常に楽しみです。 もっとも心に残る三国志マンガSWEET 三国志 片山まさゆきstarstarstarstarstar酒チャビン一時期、三国志のことが好きすぎて三国志マンガを読み漁っていたのですが、その時に出会った作品となります! 麻雀マンガでおなじみの片山まさゆき先生の作品なのですが、なんといってもその特徴は、ギャグマンガであることです! とにかく終始ハイテンションでギャグのオンパレード!1ページに1個はギャグが織り込まれます!しかもその全てがすごく笑わせてくれる高品質ギャグで、こんなに面白いことをたくさん思いつく片山先生は笑いの神に愛されし男だと思います! ただ、そうはいってもストーリー自体はかなりオーソドックスですし、文庫版で3巻で完結と、非常にコンパクトですので、三国志にちょこっと興味ある方の入門編としても完全にベストだと思います! また、三国志をある程度知っているという方でも、いや、だからこそクスリと笑えるギャグも満載ですので、そういった方もぜひお試しになってみてください!先が気になる!アルテの強さに惹かれます!アルテ 大久保圭starstarstarstarstar_borderママ子中世、貴族出身の女性が結婚もせず働くことは恥ずかしいこととされていた中、自分の力で画家として生きていくことを決め師匠に弟子入りし仕事をこなしていく。 女だからといわれ長ーい髪の毛を大勢の前で掻っ切るところは、これからの人生をかける覚悟と思い切りの良さを感じます。 そのぐらいしても認めてもらえない状況で、より良い絵のためだけに邁進する姿勢は見事! 師匠のレオさんも変わり者ですが、まっすぐ向かってくるアルテの事を受け止めて成長させてくれる師弟愛も見逃せません。まだまだ先が読みたいです!全力で応援したくなる漫画!鬼滅の刃 吾峠呼世晴starstarstarstarstarこめつぶ※ネタバレを含むクチコミです。 どんな時も諦めない気持ちは、大切。結ばる焼け跡 雨瀬シオリstarstarstarstarstar干し芋終戦直後の日本の様子、戦争孤児の生活、戦後生まれの私には、想像もできない人々の精神的な苦痛。 それでも、生きていかなければならない状況。 その中で、人の弱みに付け込み商売をするやから、弱いものを相手に横行する暴力、長いものに巻かれないと生活できない生活弱者。 その人たちが、がんばって居てくれたから、私の今があると思うと、生き抜いてくれてありがとうという言葉しか出てこない。 そして、闇市での運命的な出会い。 人と人の縁とは、不思議なものである。 1巻読了。道徳の教科書史記 横山光輝starstarstarstarstar_border酒チャビン歴史モノで特に定評のある横山先生による、中国の歴史書「史記」のコミカライズ版です。 今、マンガ「達人伝」のおかげで、世間的にかなり老若男女の耳目を集めるHOTな秦の始皇帝の時代を含む古代中国の時代の出来事をまとめたものになります。 こちらの作品はコンビニ版の復刻サイクルがかなり早く、いつ行っても置いてあるような感じで、私もその度に話を忘れているため、ついファミチキのついでに買ってしまうということを繰り返し、都合10回前後は通読してると思います。 孫氏のヘイホーでお馴染みの孫武・孫臏の話や、臥薪嘗胆とかそういう人生において狂おしいほどタメになる話が満載されているので、皆さんもファミチキを買うチャンスがあったときは、史記も併せて購入してみてはいかがでしょうか??<<1415161718>>
前に原正人さんが主宰される「世界のマンガについてゆるーく考える会」で知った作品。積読していたのをふと思い出し読んでみたところ圧倒されました。 昔の映画の看板のような画風の表紙からは想像できませんが、本編の作画は伝統的な中国の水墨画と日本の漫画表現のハイブリッド。 筆の強弱がとにかく魅力的で、力強い荒々しさと繊細な美しさの両方が楽しめます。 春秋戦国時代の故事がテーマなので全体的に古風で硬い雰囲気があるのですが、ところどころに如何に漫画っぽい表現がありクスリとさせられます。 (第二話の「おれの舌はまだあるか? 張儀」の、旅館のオッサンが竹槍を片手にパンパン打ち付けながらプンスカ憤ってるところとか大好きです) 表紙の「モーニングKC」の文字に驚いたのですが、こんな超絶技巧の美しい芸術作品のような漫画が週刊連載でモーニングに載っていたとは信じられません。すごすぎる。 先程Wikipediaを読み、鄭問先生(台湾出身)が2017年に亡くなられていると知り好きな人がもうこの世にいない寂しさを今噛み締めています…。 久々に「この作品に出会えて良かったな」と思える素晴らしい漫画を読みました。やはり積読は解消するものですね。