歴史マンガの感想・レビュー1574件<<1314151617>>江戸時代のグルメとダメ男図鑑お江戸まかない帖 酒川郁子野愛江戸時代の日常を描いたグルメ漫画。 主人公のお奈津は、料理修行に旅立った旦那の帰りを待ちながら、一膳飯屋で元気に働いています。 お転婆な性格と持ち前の行動力で、美味しい食材を手に入れ店のピンチを救っていく……っていう明るくて痛快でいい話。 と言いたいところなんですが、あまりにもクズな男が多すぎる!! お奈津の旦那もびっくりするくらいのクズだし、ギャンブル狂いで働かない男、妊婦を捨てた男なんてのも出てきます。 一応やり返したりはするんだけど、昨今の復讐スカッと漫画に慣れ親しんだ体には物足りないんだなあ……。お奈津は優しすぎますね。 あまり史実に忠実じゃない感はありますが、江戸時代の食文化をなんとなく知ることができるので楽しい作品でした!ヒストリエ好きな人ならオススメヘウレーカ 岩明均starstarstarstarstar宮っしぃヒストリエと同じく歴史ロマン系の内容 ローマ軍との戦争を舞台にアルキメデスの発明品や、歴史背景がしっかりと語られている そこに岩明先生の独特な雰囲気が絶妙にマッチしているので、ヒストリエにハマった人なら楽しめるはず 「人を一人殺せば殺人、人類の半分を殺せば英雄、全て殺せば神になる」 元はチャップリンの「殺人狂時代」の名セリフらしいが、ここで初めて知りかなり惹かれるパワーのある言葉だと思ったのは今でも覚えている 1巻だけで良くここまですっきりまとめられる岩明先生ってすごいよねぇ...無事に完結して欲しいマンガNo.1王家の紋章 細川智栄子 芙~みんまるまる昔友だちに借りて読んでいたので途中で止まってしまっているのですが、いつかは再開させたいと思い続けている少女漫画です。読んでた当時は本当にハマっていて読み出したら止まらない中毒性と、とびきりのキュン展開に夢中になってました。 最新話の展開などは把握してないのですが、中途半端にはならずにきっちりと完結して欲しいですね。わたし史上No.1三国志マンガ蒼天航路 王欣太 李學仁starstarstarstarstar酒チャビン表題のとおりです。たしか新丸子の本屋さんで1・2巻同時発売になっていたのを見かけて、好きな三国志モノだったのでなけなしのお小遣いで買った気がします。 最初は絵柄があまり好きではなかったのと、謎のオリキャラなのか史実キャラなのかわからないようなキャラが出てきたり、ファンタジーっぽいところがあったりで、そこまで夢中になってませんでしたが、3巻4巻と読み進むにつれてやばいくらい面白くなっていきました!! 当時ネットとか全然なかったため、基本的には三国志の情報はコーエーから出ているガイドブック&ハンドブックの武将紹介か、みんな大好き横山三国志という形だったのですが、知らない(なおかつ興味深い)エピソードもどんどん出てくるし、脇役っぽい武将の掘り下げなんかもあったりとかして、ぐんぐんのめりこんでいきました!それこそ毎日読んでました! 中盤からは絵柄もすごく良くなってきて、ケチの付け所がない名作中の名作に!!キャラの個性の付け方も秀逸中の秀逸で、本当に天才だと思っていました。マイナー武将もすごい個性で描かれるので本当にありがたい!!! 基本的には三国志は群雄ものなので、キャラの個性がものすごく立っているっていうのは、面白さを決定づける超重要な要素なのですよね(別に横山三国志をディスってるわけではないです)!! いつか死ぬまでにこれを超える三国志マンガを読んでみたいというのが夢ですが、もう無理かもしれません。 完成度が高すぎる奇跡のガンダムマンガ機動戦士ガンダム THE ORIGIN 安彦良和 矢立肇 富野由悠季 大河原邦男starstarstarstarstar酒チャビン初めて読んだとき本当にびっくりしました。完成度が高すぎます。アニメのコミカライズになりますが、アニメの全43話の完成度がかなり高いように感じていたので、どうせそれよりは面白くないだろうとタカを括っていたのですが、全然そんなことありませんでした。 どうしてもアニメのコミカライズとなると、アニメ見てるのが前提になってるのか、ストーリーが端折られていたり、薄まることが多いと思いますが、これはかなりストーリーが過不足なく濃密にしっかりと描写されているうえ、アニメではうまく描ききれなかった部分を補足し、なおかつオリジナルエピソードまで入れ込んでくるという離業をやってのけています。 マンガってすごいんだって心底思いました。 圧倒的な完成度を誇りすぎていて、もう多分これを超えるガンダムマンガは出てこないと思わせられます。可能だったらでいいのですが、この感じでゼーターガンダム&ダブルゼーターガンダムを描いてほしいです。必ず描います(豪華版の方で)。 ガンダムに興味がある人で読んでない人はいないと思いますが、もしいれば、絶対に読んだ方がいいと思います。なるべく早めに。歴史的大ブームで読みましたが!鬼滅の刃 吾峠呼世晴starstar_borderstar_borderstar_borderstar_border酒チャビンわたしはいまいちピンときませんでした。。集中して読もうとしても、いまいち入り込めず・・とにかく感じたのが読みづらい・・アニメだと分かりやすくなっていたのですが、原作は絵柄なのかコマ割りなのかすごく読みづらく感じてしまいました。すいません… 多くの年少の子供たちも好きなので、私の理解力に問題があるような気もするのですが。 特に戦闘シーンでも、急に出てくるキャラとかがいて「このキャラ今回参戦しとったんか…」というような感じを受けたり、位置関係がよく分かりにくくて、どうしても読んでいてスッスッと入ってこず、結果物語に入り込むことができませんでした。 コミックスでは話と話の間に解説コラムのようなものが挟まれていて、隠されたキャラの設定などがそこで語られることがあるのですが、コミックス買ってない人もいるので、その辺は作中でマンガとしてちゃんと描写してほしいという気持ちもありました。 歴史的大ヒット作で国民全員が好きな作品でも、自分はイマイチピンとこないということがあるんだなあと勉強になりました。ブラック・ジャック創作秘話でおなじみの代表作!ぼくの孫悟空 手塚治虫starstarstar_borderstar_borderstar_border酒チャビン1952年〜1959年に漫画王で連載された作品です。 足掛け8年にもわたって連載された大長寿マンガですが、雑誌掲載時は1回5ページ程度だったとのことで、文庫版にして3巻、1200ページ程度にまとまっています。 手塚先生のアニメ好きは有名ですが、若かりし頃に中国作品の「鉄扇公主」に夢中になっていて、その影響が出ているようです(鉄扇公主みてないのでわかりませんでした。) 当時はかなり人気だったようで、おそらく当時最先端をいくマンガだったことは想像に難くないのですが、さすがに今読むと、読みにくい、わかりにくい部分が目立ってしまいます。 あくまで個人的な感想なのですが、起伏がなく、先が気にならない感じがしました。 ただ、見所だったのが、やはり8年連載を続けているので、後半に行くに従って、かなり読みやすさがアップしていっています。現代のマンガ家さんでも、連載を続けていくに従って実力をアップさせていく例はよくありますが、手塚先生のそれは、マンガ表現の発展をなぞることそのものなので、そういった面ではものすごく興味深かったです。 漫画の最高峰カムイ伝全集 カムイ外伝 白土三平(とりあえず)名無し※ネタバレを含むクチコミです。新たな「ドラキュラ」像ヴラド・ドラクラ 大窪晶与ナベテツワラキアの串刺し公といえば、様々な創作物に名を残す歴史上の有名人です。とはいえ、彼がどのような行為の結果、歴史に名を残したのか知っている人間は少ないのではないでしょうか(なんて書いている自分もその一人ですが) オスマンがヨーロッパ各国の脅威である時代、ワラキアという東欧の小国を護ろうと奮闘している君主。作中でヴラド三世は権力を確立するため、政敵に対して容赦しません。それは血生臭い粛清も辞さない「強い」為政者の姿ともなりますが、外患に対峙するために必要なことでもありました。 歴史上、虐殺を行った為政者の名前は悪名として残ります。時代や地域を越えて「ドラキュラ」のモデルという不名誉なイメージばかり語られるヴラド。この作品でどのように描かれるのか、続刊を楽しみにしています(異名通りの残虐行為の描写もあるので、グロが苦手な方はお気をつけ下さい)。和製ダークファンタジーバジリスク~甲賀忍法帖~ せがわまさき 山田風太郎starstarstar_borderstar_borderstar_borderママ子男性は筋骨隆々、女性はナイスバディな方が多い。 あと忍者のお話なだけあって、妖術とか見たことないような武器やグロいところも多々ある。 作中全体的に暗いイメージですが、ロミオとジュリエット的なお話、お家の事情的にハッピーエンディングは迎えられなさそう。 アニメでは声優の水樹さんがオープニング歌ってらっしゃいましたね。 絵が重たいので好みはわかれるところだと思います。 超おもいでの作品ブッダ 手塚治虫starstarstarstarstar酒チャビン高校生の頃(すでに手塚先生は亡くなられていましたが)、火の鳥を読んで、その面白さに圧倒され、続けて読んだのがこのブッダで、それまでに読んでいたマンガとは完全に別格の面白さに、すっかり虜になりました。わたしがヅカラーになる決定打となった作品で、とても思い入れがあります。この度、再読して、その面白さを再確認しました。 もし「ゆうれい小僧がやってきた!」がもう少し面白ければ、ゆでラーになっていたと思うので、人生なにが起こるかわかりません。 本作品は、ブッダの生涯を描いたものですが、物語は生まれる少し前からスタートします。 仏教の教えについては、そこまで詳しくないので、この作品に書かれている数々の教えが、仏教の教えそのものなのか、それとも手塚先生なりのアレンジが加わっているのかは分かりません。本作中のブッダは、決して最初から聖人だったわけではなく、どちらかというと問題児的な部分や弱い部分もありながら、いろいろ経験していく中で迷いながら悟っていくので、自分を諦めない勇気をもらえます(作中の弟子たちも皆そうです)。 ただ、実在のブッダや本作品中のブッダが数多の人の心をお救いになったように、手塚先生は本作品によって、わたしの心をありがたくもお救いになられました。その意味で、手塚先生は、巷間言われているとおりマンガの神様であると同時に、我が心の仏様でもあります。 ちなみに、作中登場するタッタ、ミゲーラ、チャプラ、ブダイ将軍、バンダカ、アッサジあたりは手塚先生のオリキャラだとのことです。まぁ正確な歴史を知りたいわけではないので、別に良いですし、むしろその辺のオリキャラの存在によって、より心根に響く作品になっていると思います。手塚先生オリキャラによる新撰組!新選組 手塚治虫starstarstarstarstar_border酒チャビン1963年に少年ブックに連載された作品です。萩尾望都先生がマンガ家になるきっかけとなった作品だそうです。 タイトルは新撰組ですが、新撰組そのものの話ではなくて、手塚先生オリキャラの丘ちゃんと大作のお話です。丘ちゃんと大作は新撰組の同期で、一緒におしるこを食べにいくくらい仲良しなのですが、とある事情によって対決せざるを得なくなります。 すごく仲の良い二人がちょっとした運命のいたずらで敵味方に分かれてしまうのは、火の鳥乱世編のおぶうと弁太を思わせます。単行本1巻に収まる小編ですが、心にじんわりくる名作だと思います。 丘ちゃんと大作が現代に生まれ変わって、一緒にタピオカミルクティーでも飲んでることをお祈りします。横山先生による豊臣秀吉豊臣秀吉 横山光輝 山岡荘八starstarstarstarstar_border酒チャビン原作は山岡荘八先生の小説のようです。全7巻なのですが、前半生に重きが置かれており、特に子供の頃から墨俣城の築城くらいまでをしっかりと丁寧に描かれています。それがとても新鮮で、知らなかった情報もかなり入っていてすごく楽しめました! 柴田勝家さんを倒したあたりで終わってしまったのが心残りです。最後のコマで「晩年の秀吉はあまり良くないこともあった」みたいな締めをされていたので、そういった部分を描写するのが忍びなかったのかもしれません。 そういった負の部分に目を瞑って、いい感じに描くこともできたはずなのに、それをしないところが横山先生の美徳だったのでしょうか。潔す!! 全編を通して秀吉は頭が切れる弁舌家として描かれてますが、それが少し鼻につくことがありました。たまに出てくる寧々様が嗜めてくれ、道を外さずにやってこれたのですが、それがすごく良いです。豊臣秀吉さんがあそこまで立身出世なすったのは、ひとえに寧々様のおかげだと感じました。 あと蜂須賀小六さんが知略の男として描かれているのもビビりました。完全に猪武者の張飛タイプだと思っていたので。信長の野望 戦国群雄伝でも政治28でしたからね。。 こんな歴史、君は知ってる? #1巻応援蘭人異聞録-濱田彌兵衛事件- Kinono 黒木夏兒あうしぃ@カワイイマンガこの物語は『国性爺合戦』の鄭成功が台湾に政権を立てる少し前のお話。日本は江戸時代の初め、まだ鎖国政策を敷く前。 浜田彌兵衛(やひょうえ)の貿易船(御朱印船)の、ライバルはオランダ。彼らは台湾でしのぎを削り、それに巻き込まれたのは台湾原住民でした。 鄭氏台湾以前の台湾の歴史は資料が少ないのだそうで、オランダと日本で語り継がれる彼らの諍い「浜田彌兵衛事件(タイオワン事件)」は、数少ない台湾の歴史的証言とも言えます。 描かれるのは台湾原住民・シラヤ族。物語の主人公はシラヤ族の青年・ダライ。 よそ者を毛嫌いするダライと、何かと対立してしまうオランダ人測量士・フィル。シラヤ族が浜田彌兵衛に連れられて江戸に行ったりオランダ東インド会社に行ったりする中で、二人はいがみ合いながら時に共闘したり。 日・蘭・シラヤ族の三者の思惑が入り乱れ、それぞれの文化も交錯する。全く違う文化の取り合わせが見ていて楽しい! ニンジャ・ショーグン・ハラキーリ!からナンパな西洋人など、類型的な人物表現もお堅い歴史物を華やげてくれて、楽しさいっぱい! 実はこの物語、かなり多くの人物が実在したか、モデルがいる模様。ちょっと誰も知らない歴史に詳しくなれて、漫画としても血湧き肉躍るこの作品、読まない手はないですよ! (そしてシラヤ族の族長の娘・アーシャはカワイさいっぱい!)こんないい話だとは…大蛇に嫁いだ娘 フシアシクモ六文銭よく広告で見ていた作品なのですが、正直、広告のコマ表現が卑猥な感じだったもんで、 あーそういう話ね と、勝手にストーリーを推測して食指が動かなかったのですが、周囲の好反応もあって読んでみたら、タイトルのとおりだったという流れ。 まず大きな誤解がありまして (左が私の妄想→実際) 卑猥→卑猥じゃない、むしろ純愛 大蛇が悪いやつ→悪くない、むしろいい人 大蛇とえっさほいさする→それはする といった感じでした。 そして一番びっくりしたのが、大蛇様がめっちゃいい奴というか、めっちゃ可愛いところ。 風体は大蛇のそれなので怖いですし、脱皮とかもするので弱冠キモい(失礼)のですが、ミヨに対する思いが純粋で、それゆえに丁寧に扱う様子がモジモジして可愛い。 思いが伝わると素直に喜ぶ姿もかわいい。 山の主なのに、少年みたいに喜ぶ。 二人の関係が深まりつつ、二人の背景や過去についても少しずつ明らかになってきて、ますます目が離せなくなってきました。 ネット広告をみて、自分のような感想もった人、むしろそういう人こそ是非読んで欲しい作品です!笑いが沢山の明るい漫画!テルマエ・ロマエ ヤマザキマリstarstarstarstarstarこめつぶ面白いw古代ローマ人の現代に対するリアクションが神がかるw 気楽な気持ちで読める笑いが沢山の漫画です!! 映画で見てから漫画を読みました!古代ローマ人が現代に召喚され、お風呂について勉強して古代に戻ってお風呂を作る、というお話。 古代ローマ人が現代に現れて文化の違いを目の当たりにしたときに、こんな反応するのかwとイチイチ面白いです! 電気などないローマでジャグジーを再現するシーン、私的お気に入りです(笑) 古代ローマのお風呂の為に!テルマエ・ロマエ ヤマザキマリ名無し笑いが絶えません!一気読みがサクッとできる!何と呼んだらよいかわからないタイトルチ。―地球の運動について― 魚豊starstarstarstarstarママ子久々に衝撃を受けた作品でした。 内容読んでタイトルの秀逸さをさらに感じる。 心理を知ろうと伝えようとした人々の熱い物語。 世界の成り立ちや自然現象は科学の発展していない世界では証明できない。 何年も何十年もの月日を経て、異端、異教と言われていた考えが、世に広まっていく・・・ 地動説を証明すべく、情熱とも執念と信仰もいえる彼らの軌跡がここに! 素晴らしいの一言。中性的な美しさ薔薇王の葬列 菅野文starstarstarstarstar_borderママ子男女どちらともなりきれない性を持つ主人公。 中世、人と違うことは悪魔憑きとされてしまうところで明かせない身体をどこまで守ることができるのだろう。 時にたくましく、時に艶めかしく見える姿は男女ともに魅了されてしまう。 戦いの中に身を置くが、自分を愛せない主人公にに心の平穏はあるのだろうか シェイクスピアの原作は読んだことないけれど、話の展開が面白く繰り返し読んでおります。 歴史好きなので購入しました!テンゲン英雄大戦 坂ノ市クバル 裕本恭starstar_borderstar_borderstar_borderstar_border酒チャビンどこがどうってわけでもないのですが、わたし個人的にはイマイチピンときませんでした。 好きな歴史上の人物がたくさん出てくるようなのですが、特に心が躍ってくるようなこともなく、先が気になるということもなかったです。すいません。 でもまだ1巻なので、先々面白くなってくるのかもしれませんので、期待しています!!手塚先生による旧約聖書!!手塚治虫の旧約聖書物語 手塚治虫 手塚プロダクションstarstarstar_borderstar_borderstar_border酒チャビンといっても、アニメをマンガ仕立てに編集した作品で、純粋なマンガ作品ではありません。 まぁ、火の鳥がほぼ聖書みたいなものですし、改めてマンガでしっかりと聖書を取り上げる必要がなかったのかもしれません。 わたしは聖書を読んだことがなかったのですが、全3巻でライトにひととおり触れることができ、すごくためになりました。 カインとかアベルとかロトとかソロモンとかバビロンとかデボラとかゴモラとかソドムとか、主にファミコンで知っていた固有名詞がかなり出てきます!!これらは聖書から取っていたのですね!! 内容は聖書どおりだと思いますが、聖書ってもっと教義的なものが書いてあると思っていたのですが、そうではなく、歴史書に近いものなのですね(多分に伝説的なものも含まれているとは思いますが)。 そして綺麗事だけでないものだったのは初めて知りました(というか、結構全編いい意味でも悪い意味でも「人間的」です)。横山先生による織田ノブ長!!織田信長 横山光輝 山岡荘八starstarstarstarstar_border酒チャビン偉大なる歴史小説家・山岡荘八先生の原作の、偉大なる歴史マンガ家・横山光輝先生によるコミカライズ作品になります!!! もうこれだけで、特に説明不要、読まずして名作とわかるのですが、読むことをオススメします!! 私も織田信長関連の書籍は文字・マンガ問わずいくつも読んできましたが、意外と語られない尾張統一の過程なども丁寧に描かれており、また新たな発見がありました。 BOφWYの歌詞でたまに出てくる「はすっぱ」の意味がわからず、「すきっ歯」のことだと思っていたのですが、「蓮葉」という比叡山のお坊さんの隠語で遊女を意味するものだということを教えてくれたのもこの作品でした。 大河ドラマにもなった傑作武田信玄 横山光輝 新田次郎starstarstarstarstar_border酒チャビンわたし加入している動画配信サービスがNHKオンデマンドだけという無類の大河ドラマ好きなのですが、当時大ヒットして最高視聴率となっていた「独眼竜政宗」の跡を受けて放映された「武田信玄」の原作小説(新田次郎先生)の横山光輝先生によるコミカライズ版です! 当然大河ドラマは全話見ましたし、小説版も読了済みです!!! こちらのコミカライズ版は、さすが横山先生というか、大河ドラマの中井貴一(武田信玄役)&柴田恭兵(上杉謙信役)による、ちょいトレンディ入りかけの、でもしっかりした歴史ドラマ感とは異なり、完全に横山ワールドです!「ジャーーン ジャーーン」という銅鑼が鳴り響けば気分は三国志なのですが、戦国時代の日本に銅鑼はなかったので、そうはなりません。 大河・小説・マンガと読んでみてわかったのですが、横山先生の話のまとめ方が異常なくらいすごいですね。ものすごくテンポ良く進むのですが、決して先を急いて端折ってる感じではなく、幹の部分と枝葉の部分をコントラストをつけて描かれているので、全10巻を読み終わったときは大河ドラマ50話見終わった際と同等の感慨がありました。 これは本当に奇跡的な筆力だと思います。漫画アクション創刊秘話!ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~ 吉本浩二starstarstarstarstar_border酒チャビンわたしそこまでマンガに詳しいというわけではないので、失礼ながら「漫画アクション」なる雑誌を明確に意識したことはありませんでした。多分コンビニなどで見かけたことはあったと思うのですが、日本初の青年漫画誌なのですね。本当にすいません。 すでに少年向けのマンガ週刊誌はマガジンやサンデーなどいくつかあったようですが、青年向けのものを出そう!と主人公はじめ双葉社の方がベンチャー精神たっぷりに突き進むストーリーです! 読んでて本当に面白く、わたしもこういう人生を歩きたいな、と思わせてもらえます。 作中で登場するモンキー・パンチ先生やバロン吉元先生の作品は読んだことなかったので(ルパンのアニメは見たことがありました!!)、機会があれば読んでみたいと思いました!<<1314151617>>
江戸時代の日常を描いたグルメ漫画。 主人公のお奈津は、料理修行に旅立った旦那の帰りを待ちながら、一膳飯屋で元気に働いています。 お転婆な性格と持ち前の行動力で、美味しい食材を手に入れ店のピンチを救っていく……っていう明るくて痛快でいい話。 と言いたいところなんですが、あまりにもクズな男が多すぎる!! お奈津の旦那もびっくりするくらいのクズだし、ギャンブル狂いで働かない男、妊婦を捨てた男なんてのも出てきます。 一応やり返したりはするんだけど、昨今の復讐スカッと漫画に慣れ親しんだ体には物足りないんだなあ……。お奈津は優しすぎますね。 あまり史実に忠実じゃない感はありますが、江戸時代の食文化をなんとなく知ることができるので楽しい作品でした!