天と地と
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老齢の越後守護代・長尾為景(ながお・ためかげ)と、若く美しい妻・袈裟(けさ)の間に生まれた男児・虎千代(とらちよ)。子供らしからぬ胆力、鋭い眼力をもつ虎千代こそ、後に軍神と謳われた上杉謙信(うえすぎ・けんしん)その人であった!虎千代の父である為景は、顔つきが自分に似ていないこと、袈裟が嫁いでから懐妊するまでの期間が短いことなどから「あの子は俺の子ではないかもしれんな」と疑心に捉われていた。そして、この疑心は虎千代が武将として優秀に育てば育つほど為景の心中に暗雲を呼ぶ……。親子兄弟が殺し合う下剋上の戦国時代において、義を貫き通した上杉謙信の物語が今はじまる!
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電光石火
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西海道(九州)を異国へ売り払おうとする徳川幕府を倒すため、江戸へ向かう鬼籍刺客人たち!!!鬼才・盛田賢司が描く奇想天外時代劇!!!ある浪人者がいる。彼は、たいした理由もないのに藩士たちに無礼討ちされた者の家族に、茶碗一杯のメシで雇われ、仇討ちを引き受けた。大勢の藩士を相手に大立ち回りを演じ、斬って斬って斬りまくる浪人者。しかし、遂に力尽きて殺されそうになったその時、愉快そうに見物していた藩主・清長が「余のおもちゃにする」と口にし、ひとまず命だけは助けられる。そして浪人者は、傷が癒えた後、目隠しをされたまま船に乗せられ、頂に七つの獄門台(処刑台)がある島に連れて行かれる…。
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