小学館マンガの感想・レビュー4596件<<9596979899>>なんてことないんだがやっぱり面白いスピ・ラバ 太田基之名無しギャンブル狂なダメ男のイケメン背後霊を目当てに付き合ってたのにうっかり除霊されてしまう。途端にアクが抜けたように真面目になった男からプロポーズされて幸せになったけどコレジャナイ感がハンパないという話。今回はページ数も短かったけど太田基之はやっぱり面白いなと思った。そろそろビッグコミックに描いてきた短編をまとめて単行本にしてほしい。これを読んで「物語」とは何かを知る忍者武芸帳(影丸伝) 白土三平名無し【ネタバレ】 戦国。忍者。剣豪。 この心躍る3つのワードが筆致優れたる作家によって描かれるのだから面白くない筈がない。 勧善懲悪だけが少年漫画なわけではない。 ハッピーエンドだけが少年漫画なわけではない。 ウルトラマンや仮面ライダー、戦隊モノを観てワクワクしていた無垢な少年は、これを読んで決して世の中は思い描いた通りにはいかないことを知るのである。 なのに、面白いのである。 目をみはる剣術、恐るべき忍術、渦巻く陰謀、心揺さぶる恋模様。 多彩なキャラクターたちが物語を豊かにしている。そして、彼らを描ききった白土三平の才能たるや。 全国の小中学校に教育漫画として置いてほしい。美味しんぼと双璧を成していたグルメ漫画味いちもんめ あべ善太 倉田よしみ名無し※ネタバレを含むクチコミです。想像以上だったジョセフへの追想 渡辺多恵子まるまる※ネタバレを含むクチコミです。 自由に! 面白く!卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 中村真理子 リチャード・ウー名無し中村真理子が大化の改新に続いて卑弥呼の時代を自由な発想でダイナミックに描く。 もう誰も検証のしようがないから、いかに面白く卑弥呼を描けるかが勝負。今のところ、私は楽しく読んでます。 いまだに男性優位のこの国で、女性が頂点に立っていたのであるから、そこに至るまでの物語は想像を絶する出来事が多々あったことだろう。 権謀術数が入り乱れる古代日本を卑弥呼が切れ味鋭く突き進む姿は心地よい。 物語はまだまだ序章。これからの展開が楽しみ。心の清涼剤三丁目の夕日 夕焼けの詩 西岸良平名無し昭和三十年代なんて知らないけれど、そんなに良い人たちだらけなわけないとわかっているけれど、画柄があったかくて読まずにはいられない。 多くないページ数でこれほどまでに人情話を紡いでいけるのもスゴい。 月イチ連載になってしまったけれど、読めば必ず心はハートフル。 世界よ、ノスタルジーとはこういうことだ! でも映画化されたのは、なんか残念だった。一平のお父さんは怒りっぽくなってるし、六ちゃんなんか性別まで変わってるし...第2弾があるとはね永井豪版ばるぼら 手塚治虫 永井豪 ダイナミックプロ名無しなんか続きそうな終わり方で第3弾あり得るんじゃないかこれ。 前回のあんまり覚えてないんですけど、永井豪版はわりとライトな感じのばるぼらですよね。本当だったらばるぼらに出会った才能ある男たちは、どんどん人生が狂っていくはずですが… ピアノの上で御開帳はさすがに笑いました。 グッと来たすくすくサイクル 雨隠ギド名無し※ネタバレを含むクチコミです。これ、ちゃんと終わってるんだろうか?特別のEGOIST 楠みちはるnyaeちょっと自分の好みとは遠いものだったなと思います。そのうちおもしろくなるかなと思って読んでたけど、最後までよくわからない話でした。 そもそもちゃんと終わってるんだろうか?これ。 ビジネスとか、生まれとか家庭環境など、ひとの数ある人生を描いているようで、鬼とか魔物とか人の心を読むとか非現実的な要素も同時進行で絡んでくるので、なにを軸にしながら読めば良いのかわからなかったです。ふわっとした言い方とか展開が最後にちゃんと回収されればよかったけど…されてるのかな?ちょっと分かんないっすね…わかんないだらけ。笑 すみません。本田宗一郎の生涯 #お買い得本本田宗一郎本伝 飛行機よりも速いクルマを作りたかった男 毛利甚八 ひきの真二starstarstarstarstarひさぴよホンダ創業者である本田宗一郎の伝記マンガ。制作はビッグコミックで活躍した毛利甚八先生と、ひきの真二先生という実力派コンビだけあって、ビジネス系自伝マンガでありながら、商業連載作品に引けを取らない作品。読んでいて全く退屈しない面白さがあります。 本の価格は、この厚さ・内容で880円(税込)は正直言って安い!令和時代の本の値段と比べると、かなり安く感じます。500ページ超えて、解説も充実しているので、現在の価格で考えると少なくとも1800円以上でもおかしくない内容かと。 迷コンビ?!今日のさんぽんた 田岡りきstarstarstarstarstar干し芋飼い主でお散歩担当のりえ子と柴犬のポン太の名コンビ!! おバカなりえ子がポン太に話しかけると、割と無表情で上から目線のポン太が鋭いツッコミを入れます。 お話は、時系列ではないので、りえ子の成長や幼かった日々が想い出として出てくるのも魅力!! 日々の何気ない癒しです。 まだまだ、先の話だけどポン太が死んじゃうことを考えると、・・・。 既に涙腺壊れそうです。 かっこいい漫画ってこういうことだろ赤色エレジー 林静一かしこいつか読もう読もうと思っていた赤色エレジーを読みました。正直に言うと「林静一=萩の月=イラストレーター」のイメージがあったので、最初は読んでいても1コマ1コマが静止画のように見えていたのですが、どんどんどんどん流れるように動き始めていくんですよ。主人公である貧乏な同棲カップル2人の職業がアニメーターなんですが、林静一先生もキャリアの最初はアニメーターからスタートされていたんですね。物語の中でも重要なセリフを彼女が言う前に扇風機の風で描いていたアニメのカットがバラバラと飛んでいくシーンがあるんですが、あそこが一番好きでした。でもラストもかっこいい…。これはまさに語り継がれていくべき一流の作品ですね。「ph4.5グッピーは死なない」も読みたいんですが電子書籍もないし、どうやって手に入れればいいんだろう。地道に古本屋を回るしかないのかな。ちばてつや先生の人生の名エピソードがたっぷり!あしあと ちばてつや追想短編集 ちばてつやstarstarstarstarstarかしこ満州引き揚げや赤い虫の話はひねもすのたり日記にも描いてあったので、ちばてつや先生ご自身が人生を語られる時に欠かせないエピソードなんだなと思いました。日本へ向かう船の中で友達のキョウちゃんが亡くなるシーンはやっぱり何度読んでも辛いし、編集さんとキャッチボールをしていたら体調が回復するシーンは何度読んでも面白いです。今回「トモガキ」を読んでちば先生がトキワ荘グループと交流するきっかけになった話を初めて知りました!めちゃめちゃ面白いですね!ちば先生がふざけて大怪我してしまい、石ノ森章太郎先生や赤塚不二夫先生らトキワ荘のメンバーが描きかけの原稿のペン入れと仕上げをしてくれることになるんですが、本当に「もう!ちば先生ったら何してるの!爆笑」みたいなふざけた理由で大怪我してて笑っちゃいました。でも一歩間違えば二度と漫画を描けなくなっていたような大怪我なのでヒヤリもしますが、笑いあり涙ありの素敵なエピソードでした。 ギャグかと思ったらガチだった数字であそぼ。 絹田村子さいろく数字。それは数を表す文字のこと。 高校レベルの数学止まりの知識しかない自分には話が難解すぎる… と思ったけど記憶力だけ良い主人公と一緒に学んでいける!?と勘違いするぐらいわかりやすく紹介してくれている。 この漫画もしかして神様の授けてくれたチャンスなのでは? そう思った私は高校の頃に「動物のお医者さん」を読んで獣医になれるのではと勘違いしたぐらい傾倒しやすいタイプでした。 大学レベルの数学を学んで理解したい、とちょっと思ったけど1巻を読んだだけでは主人公がバカに見えていたけどコイツは記憶力だけで名門大学に入れちゃうぐらいの特殊なやつなんだった。 ‥がんばれ横辺、見守ってるぞ。すごい漫画を読んだチ。―地球の運動について― 魚豊名無し※ネタバレを含むクチコミです。地図にない場所とは#1巻応援地図にない場所 安藤ゆき六文銭『町田くんの世界』が控え目にいっても、スゴイ好きだったので、最新作待ってましたとばかりに読みました。 町田くんが無理しない等身大でいる感じがしましたが、 こちらの主人公・悠人は無理して大変なことになっている感じ。 頭の良い兄、イケメンの弟、そのどちらも中途半端なことに悩み、 はやくも人生終わったと絶望している。 中学生くらいだと、この2つが絶対的な価値基準になりがちですから、この悩みは共感できますね。 反面、天才と称されたバレリーナだったお隣のお姉さん・琥珀は、もう頑張る理由がないからと、怪我をしたと嘘をついてまで引退する。 頑張る理由…喜ばせたかった母親が亡くなったから。 何もかも捨てて才能以上のことをやっただけ、と言う姿は、プロの世界の厳しさを感じグッときました。 この対比が良いですね。 ただ、全く違うというわけではなく、ところどころお互い共感できている部分があるので接点がないわけじゃないのも良い。 根っこは同じなのかな?と思う。 自分の能力に限界を感じている悠人。 人生全てをかけていたバレエを辞めた琥珀。 それぞれ、今後何を目指すべきなのか、目指していくのか。 まだわからない。 二人が出会ったことで新しいスタートきった感じでしょうか。 「地図にない場所」というタイトルと相まって、今後(特に二人の関係性)が気になります。 好きか嫌いかはっきり分かれそうな主人公ミステリと言う勿れ 田村由美野愛事件に巻き込まれて推理を披露してめでたしめでたしでは終わらない、整くんの喋りに読者も刑事も犯人も感心させられる作品。 ふわふわ天パで巻き込まれ体質で飄々としているように見えるのに、警察に捕まってもバスジャックにあっても真っ直ぐな目で自分の考えを話す整くん。とても魅力的な主人公です。わたしはとても好きです。 ひとつ事件が解決するたびに、それぞれの事件の繋がりや整くんの過去が少しずつ見えてくるのでどんどん読み進めてしまいます。キリがいいとこでやめとこ、がなかなかできない!それくらい面白い作品です。絶対読んだほうが良い…!日本の新しい子育てバイブル。子育てアフロ田中 のりつけ雅春名無し結婚アフロ田中のたまにある子育て回をまとめた本作。 連載を読んでいて、毎回毎回感動してました。子育てのリアルがここにある、と…!たぶんツイッターなどでも度々話題になっていたかと思うのですが、それが1冊でまとめて読めるというのはかなり価値があると思います。 もちろんアフロ田中なので、笑いながら読めます、でも時に共感しすぎて泣けたりするかも。 妊娠、出産、子育てするにあたりバイブルと呼ばれる本っていくつかあると思うんですけど、今日からこの漫画もそのラインナップに入れるべきです。本気で言ってます!世界の変化を感じる作品はっぴーえんど-新型コロナ編- 魚戸おさむ 大津秀一ナベテツ去年完結した作品ですが、短期集中連載で戻って来ました。 コロナ禍において終末医療のあり方も変わるのでしょうが、4回の集中連載で、我々にも起こり得るであろう物語を提示してくれていました。 この1年、世界は大きく変わりました。望んだ結果ではなくても、無縁でいられた人間は皆無でしょうし、大袈裟ではなく生き方や死に方に関わることでした。 コロナに関わらず、最終章では選択を突きつけられる。そのことを考える、少しだけ早いかもしれない教材かもしれませんが、きっと得るものがあるんじゃないかと思います。 今だからこそ、考えるテキストとして素晴らしいタイトルだと感じました。 まあ♡相撲って面白いワ両国花錦闘士 岡野玲子名無し子若貴ブームより前に描かれたというんだから先見の明がすごいです。今だったらこういう描き方をしないだろうなぁってところもあるっちゃあるけど、相撲好き女子(スー女)的な目線をこの当時から持たれていたなんて逆に早過ぎるくらいです。収録されていた岡野玲子先生のインタビューでは「当時の青年漫画誌では半裸の女の子が酷い扱いを受ける漫画が多かったのでクロスカウンターとして男の裸=相撲を題材にしてみようと思った」とおっしゃられていました。ちなみに1巻には好角家として知られている能町みね子さんの寄稿もあり、大相撲のファンタジー性をよく表現している作品として『どす恋ジゴロ』と『両国花錦闘士』が双璧だとおっしゃられていました。インタビューと寄稿があることで漫画自体の面白みも増したような気がします。カラーイラストも収録されている豪華な新装版です。ナイスなコミカルホラー短編疑心暗鬼を生ず 紺野アキラ名無し紺野アキラ先生の読切、いまのところ全部面白い。 早くホラー短編集として出して欲しい。 なんとなく部屋の隅の暗闇になにかいるんじゃないかと気になってライトで照らす。 そんなことが癖になって煩わしさを感じる男子大学生の元へ友人らが鍋にやってきた。その中の一人は日常的に怪異を見ているという。 気づけば酔ってこたつで睡眠。 寝直すために布団へ移動すると寒気が・・。いつもと違う。 おそるおそるライトで照らしてみるとそこには…。 霊が見えるという友人の後田のすっとぼけてズレてるキャラがとてもいい。 わざとやってんだろ!ってツッコミたくなる。 あとお化けたちの造詣が微妙にゆるさとキモさの中間くらいでめっちゃ好き。 また楽しみにしてます。不思議な街、西荻窪 #読切応援ニシオギ奇譚 秀良子名無し「西荻窪って知ってる?」 から始まる奇妙な話。 無いはずの「西荻窪」から来たと語る職場のその女性は、その翌日から来なくなってしまい…。 読んでいると、あやふやな気持ちになっていってしまう。 そもそも西荻窪ってたしかにちょっとだけ不便で、でも素敵な存在感を放つ街なんですよね。 隣の荻窪なら丸の内線あるし、隣の吉祥寺は井の頭線が通ってて西荻窪はどちらからも微妙にアクセスが悪かったり。 でも、美味しい飲食店が多かったり街の雰囲気も良くて、つい住みたくなってしまう街。 すごくちょうどいい場所を選んでくれたなという気持ちと、迷い込んでみたくなる気持ちが高まってきた。 ああ、西荻窪、次はいつ遊びに行こうかな。 再アニメ化希望!BASARA(バサラ) 田村由美名無し※ネタバレを含むクチコミです。皆川亮二初の短編集 #推しを3行で推す転送者 皆川亮二短編集 皆川亮二ANAGUMAやはり一番やばいのは『進撃の巨人』諫山創原作の将棋マンガ『the Killing Pawn』でしょうか。諫山節と皆川演出が重なって生まれた奇跡の迫力によって最強になっている感があります(小並感)。 どの短編も皆川亮二エッセンスがギュッと詰まっているので、ファンはもちろん皆川作品が初めての方にもオススメの一冊です。<<9596979899>>
ギャンブル狂なダメ男のイケメン背後霊を目当てに付き合ってたのにうっかり除霊されてしまう。途端にアクが抜けたように真面目になった男からプロポーズされて幸せになったけどコレジャナイ感がハンパないという話。今回はページ数も短かったけど太田基之はやっぱり面白いなと思った。そろそろビッグコミックに描いてきた短編をまとめて単行本にしてほしい。