小学館マンガの感想・レビュー4596件<<2223242526>>東京ヒゴロは名作でしょう #完結応援東京ヒゴロ 松本大洋starstarstarstarstarかしこ連載中は塩澤さんの新雑誌創刊を軸に読んでたけど、単行本では長作くんのスランプ脱出の方がグッと来たかもな。娘のルナちゃんが長作くんの漫画のキャラを友達だって言ってくれる場面には泣いちゃいます。他にも色んなことが重なってスランプ脱出に繋がったんだろうけど、一番は長作くん本人が漫画に向き合うことを諦めなかったから成し得たことですね。最終回で塩澤さんが「漫画を作る過程にこそ喜びがある」と言ってたのと、3巻の帯文「人は呼吸し漫画となる」は意味が似てるなと思いました。もっと長く読みたかったなと思ったけど、単行本で一気読みしたら文句の付けようがないくらいベストな形でまとまってたので、これからは折に触れて何度も読み返していきたいです。王道ながら独特な世界観に惹かれる#1巻応援獣王と薬草 艮田竜和 坂野旭starstarstarstarstar六文銭読んでて お、名作の予感 と久しぶりに感じた作品。 王道ファンタジーなんだけど、作品ならではの独自の観点や、キャラも光っていて読んでて世界観への没入感がハンパなく純粋に先が気になりました。 さて、その内容ですが、勇者によって魔族が敗れた世界。 かつて魔族界に君臨した「六将軍」のなかでも、最強と称された獣王ガロン。 彼もまた勇者によって倒されたはずだったが一命をとりとめて、とある目的で医者として活動する。 そんな、ガロンに命を救われた冒険者の少女ティナは、彼に興味を示し一緒に旅をする・・・という流れ。 なんといっても、モンスターやダンジョンの設定が、この作品ならではのもので読んでいて面白いし、ダンジョンにあるという「龍脈」というワードや、まだ出てきていないガロンの「師匠」の存在など細かな伏線がはられて、今後出てくるのかと思うとワクワクしかない。 1話のルビードラゴンを治す話だけでも読んで欲しい。 かつて最強として君臨していた獣王が、人間に負けて、ある種生き恥をさらしながらも、モンスターの治療にかける信念にグッときます。 また個人的に、人外と少女のバディものってツボだったりするので、その点もポイント高いです。 まだ1巻ですが、個人的にはやくも名作の予感で、予感で終わらしたくないので1巻全力応援です! ラストシーンが最高!ゲイン なかいま強starstarstarstarstaralankラストシーンの表情が最高でした。続きを読みたくなります。マネージャーの献身やリーダーシップ、チームワーク、個人としての気合いの持ち方、いろんな側面で沁みました。燃える女子格闘マンガ一勝千金 サンドロビッチ・ヤバ子 MAAM六文銭『ケンガンアシュラ』の女子格闘版という言葉が一番しっくり本作。 キャラづけも、練られたストーリーも、躍動感あふれるバトルシーンも、本作では顕在です。 さてその内容ですが、さる格闘団体をクビになった希望(のぞみ)は、 幼馴染である、弱小ヤクザの組長はなと、問題おこして干された警官いちかの3人で裏格闘団体「ヴァルキュリア」を立ち上げる。 裏社会に通じてるヤクザの力と、警官のもみ消す力、そしてのぞみの企画力ではじまったものの、格闘大会に必要な大衆を惹きつけるようなスター選手が不在ですぐに行き詰まる。 そこで、とある宗教事件で話題になった女子高生姫奈をスカウトするも、実はこの女子高生がメチャクチャヤバイ子で・・・という展開。 この姫奈がスター選手に抜擢されるほど強く、若干戦闘狂的なサイコパス気味なのもカリスマ性があって個人的に好みです。 純粋にバトルものとしても面白いのですが、上記の宗教事件と絡むストーリーに奥行きがでて、今後の展開が気になる作品です。 『ケンガンアシュラ』の世界線とも同じようなので、その点の接点も気になるところ。 はちゅラブコメ秘密のレプタイルズ 鯨川リョウstarstarstarstar_borderstar_border宮っしぃ爬虫類にラブを捧げるコメディマンガです ひたすら爬虫類の生態や飼い方を全ての話で語りまくってる内容でマジで尖ってるのが面白い 鯨川先生らしいキャラクターも良いので、各キャラの物語やラブコメ要素も間に入ってるのが楽しめる でもそれは2割も無いぐらいで、ほぼ全てガチの爬虫類の内容 作者の本当に好きな熱意が伝わる良い作品だが、個人的にはどっちかというとマンガというより図鑑かなぁ...笑かわいい新年会新年会 おきらくボーイstarstarstarstarstar_bordernyaeこういうお正月を学生時代に経験できたら最高に楽しいだろうな。でも半纏だけ羽織って雪の中うろついていた先輩、普段どんな生活してるんだろうな…オカルティックホラーバトルテラーナイト 月見隆士starstarstarstar_borderstar_border宮っしぃすげー心惹かれる設定だったけど、可もなく不可もなしに完結... 口裂け女や八尺さまなどなど、恐怖的な都市伝説や物語が現実で色々なキャラと戦ったりするお話しで、口裂け女ちゃんととのラブコメ要素もありつつ、良いバトル物で期待してた作品 これもまたサクッと終了してしまい、もう2〜3巻分話を広げつつ世界観を掘り下げていけばもっと面白く終わったのでは、と思いちょっと残念 でもやっぱりオカルト要素とバトル要素合わさるってかなり盛り上がる設定だったので、毎週読むのが楽しみでした 完結作品ですがお試し読んで面白かったらぜひオススメ ファンタジー作品だけどリアルで泣けます!BASARA(バサラ) 田村由美starstarstarstarstar_borderこめつぶ自分が更紗の立場になったときに、そんな風に考えられるだろうか?と生き方に心打たれます。 最初はガッツリ乙女な絵柄に先入観があったのですが、読み始めたら少女漫画にこんなに壮大な冒険があったのかとひたすら読みました。更紗は辛い思いをたくさんして、仲間たちと乗り越え、新しい壁に立ち向かっていくので、気がつくと心から応援してしまいます。とにかく続きが気になるし、スケールが大きい。そして言葉が響く。力強いし、感情が伝わって惹き付けられます。ストーリーも登場人物達1人1人を大切に丁寧に描かれていて、読んでいて感情移入してしまいます。ひとつひとつのゲームがよく練られて、完成度が高い今際の国のアリス 麻生羽呂starstarstarstarstarこめつぶ命を懸けた緊張感のあるサバイバルデスゲーム。その世界の超理不尽さに驚かされ、斬新な発想にハラハラします。 誰が何の目的でやっているのか?本当に謎だらけで続きが気になります。展開的には、どこかでみた作品と重なるものもあったけど、この作品特有の「げぇむ」の内容が良い。切ない内容もあり、泣けた。 しかし、いかんともしがたい「今際の国」への憧れ。日々それなりに充実していて、決定的な不満があるわけでもなくて。 それでも、ないものねだりの妄想や、渇望がある方には読んでほしいです。大人に刺さりそうなゆる〜い日常系SFもぐら(仮) やましたれおstarstarstarstarstar天沢聖司なんか週刊コロコロでメチャクチャいいすこしふしぎな漫画始まってた…!こういう洗練されたデフォルメの絵も、女の子が主人公のほんわりした日常系も大好きです。 開幕洗牌からのプラモで守礼門(推し文化財とのこと)作ってる山田もぐらも、娘にブリ持たせる漫画家のお父さんも最高。 早く単行本でイッキ読みしたい…!! やる気にさせてくれて、パワー注入してくれる!!あくたの死に際 竹屋まり子干し芋何かに挑戦するとき、時間が無いから、期限に間に合わないから、他に優先しなければならない事があるから、……。 自分で、勝手にいろんな理由を見つけて後回しにして、結局やらない事がなんと多いことか。 まず、動かなければ何も起こらない! その先に何があるかは、想像しても現実にはならない。 とりあえずでも何に対しても、やってみることの大切さを教えてくれる。 そして、それを後押ししてくれる友人の大切さ。 さあ、早速行動に移そう!!長閑そうに見えて結構シリアス詩歌川百景 吉田秋生名無し温泉街の長閑な話かと思いきや全然そんなことはなく…吉田秋生ワールドに昇華されておりますね…。 家族問題がっつり入って、幼なじみの悩みとかやっぱり入ってて…。 相変わらず「ありそう〜〜」ってなります。守るも攻めるもホットドッグ屋 福岡ゆい野愛すごく短いけどいい作品だ!! 思い出や伝統を守って伝えていくことも、貪欲に変化していくこともどちらも素敵だ。正反対のようで繋がっているんだなということを短い中で伝えてくれる。 ホットドッグ食べたくなった! 血を流しているマンガが、ここにある #1巻応援スーパースターを唄って。 薄場圭starstarstarstarstar兎来栄寿10月発売の中でも最注目作品のひとつでしょう。 スピードワゴンは 「環境で悪人になっただと? ちがうねッ!! こいつは生まれついての悪だッ! 」 と、かの名台詞で説いていましたが、この社会には間違いなく環境が生み出してしまう悪があります。 本作の主人公たちは、まさにそういった類の人種。凄絶な家庭で生まれ育ち、若くして天涯孤独の身となって薬の売人をして口に糊している雪人。彼の親友であるメイジ。世界が彼らに生ませたグチャグチャな感情を、音楽として世の中に吐き出すことで昇華していく物語です。 助けてくれる大人もいない世界で、身も心もボロクズになりながら生きてきた日々。どうにもならない絶望の泥濘の中で溺れながら辛うじて息をしている雪人の仮面のような笑顔からは、熱さのような痛みが、飛沫となった血潮が溢れ出しています。 それでも、確かに雪人は亡くなってしまった母や姉に愛されていた。だからこそ、失わずに済んだものがある。それ故に、曲げられない生き方とそこから紡ぎ出せる雪人だけのリリックが存在する。それを最大熱量で、親友と共に解き放つ。そんなエモい話があるでしょうか。 生き方も言葉も真っ直ぐにぶつけてくるリリーとの出逢いを始め、違うけれど同じように苦しんでいる同じ時と場所に生きている人物たちと交差しながら、クソみたいな人生が少しだけマシになっていく。 雪人ほど酷くはありませんが、碌でもない家庭で育ったもの同士だからこそ解り合えることというのはあるので、メイジとの絆が芽生えたときのエピソードなどは強く共感します。 単体で見ればかわいらしさもありながら、それ以上に斬り刻むようなリアルさを迫力として体現する薄場圭さんの絵も作品にガッチリとハマっています。 荒々しく、血を流してマンガを描いている。鋭利に突きつけてくる、愛しい作品です。まだ転生モノにはやれることがある #読切応援おじ転生~悪役令嬢の加齢なる生活~(読切) 相葉キョウコstarstarstarstarstar天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。運命ではあった運命だと思ってた 奥灘幾多starstarstarstarstar野愛運命だと思ってたということは、運命ではなかったということだろうと思って読んでみたけれど運命だったんだろうな。 運命的な出会いというのは分かりやすくプラスマイナスになるものではなく、生涯を共にするというものでもないのかもしれない。 心の中にずっとあり続けたり、ふとした瞬間に思い出したり、自分ってこうなんだと気づかされたり、そういうものを全て含めて運命なのだろう。 衝撃的でありながら、とてもありそうなお話。 華を添える女性でも100億の男 国友やすゆき誰が何と言おうと美村奈緒子様々な女性キャラが主人公、富沢琢矢と関わるこの「100億の男」、冷酷になるまでも分かりもう一人の主役と言って差し支えない久我山沙貴、中国人の若き指導者の楊美娟(ヤン・メイチュワン)、あくまで一般人の広瀬和美(新しい婚約者も一般人のよう)、手厳しい情報屋のりさ子、屈折気味の社長令嬢の前島マリエ、擦れっ枯らしの事業部本部長の森下圭、亡き夫のような馬鹿な男が好きな篠田冴子、研究馬鹿のチーフのレイチェル・ヘイズワード、悪魔のような速見香織… 中でもスクープに貪欲で正義感のあるルポライター、美村奈緒子が好き。沙貴の父、天善が持つ国土創成社などが財界を牛耳る現状をを快く思わず、調べるうちに琢矢が“100億の男”と知った。仕事と結ばれたと言われて男に振られ、琢矢とまぐわう時も前置きをするこの奈緒子、盗聴も得意で活発的。新しい婚約者のいる和美に琢矢の恋人かと勘ぐられた時の複雑な感情を見せるのもよかった。 結局は、情熱が全てを動かすあくたの死に際 竹屋まり子六文銭「天才と凡人の比較」 的な題材は、若い頃から結構好きで、とくに圧倒的な才能によって凡人を駆逐していく様は爽快感があり、同時に英雄的な憧れを抱いたもんでした。 自分には、そういう才能がないと気づいたのも大きな理由だと思います。 だけど、年食ってつくづく感じることがある。 月並みですが、天才と呼ばれる人たちはすべからく努力していること。 それこそ、寝食を忘れるほど、その対象に没頭しているんです。 才能にあぐらなんてかいていない。 人並み以上に光る才能がありながら、それを磨く手を一切やめない。 イチローはどんなに体調が悪い日でも素振りをやめなかったようだし、藤井聡太は寝ても冷めても将棋のことばっかり考えているっぽい。 凡人との差は才能ではなく、ひとえにこの狂気ともとれる情熱の差なんだと感じるようになりました。 しかも、空腹、睡眠欲、そして性欲などといった欲に負ける程度のものじゃない。むしろ凌駕していく、これを才能と呼ぶんだと。 本題。 本作の舞台は文芸界。 主人公は、やり手のサラリーマンだったが、ある日を堺に会社にいけなくなってしまう。 そんな時、大学時代の文芸部の後輩で、時の人となった黄泉野季郎と出会い、自分のなかにくすぶっていた文芸への思いを再熱させるという展開。 天才・黄泉野季郎と凡人主人公の対比だが、上述のとおり今では見る目も違う。 天才が凡人を圧倒する様よりも、凡人が障害に屈せずどう乗り越えていくのか、そこに焦点があたる。 何より滾る情熱を、現実とどう折り合いをつけるのか? 一般的な幸福と、自身の中にある情熱に従うべきかとの選択に揺れる表現が(水に潜ったようなシーンとか)、とにかく秀逸で読んでいてひきつけられます。 ただでさえ凋落の厳しい文芸界に、編集者の言葉の切れ味もスゴイ(添付参照) ホントに一握りの才能しか生きられない逆境の世界なんだと痛感させられれます。 だからこそ、主人公は何を武器に、そして全てを投げ売ってまで向き合おうとする世界でどう戦うのか、今後の展開が予想できなくて楽しみです。 そして、読んでいてつくづく、情熱こそが人を動かすんだと改めて感じた作品でした。 えーーーー! #読切応援運命だと思ってた 奥灘幾多名無しうわーー!と思いながら読んで、 オチでえーーーー!となった…… とりあえず読んでほしい #読切応援 真の自由と豊かさを謳歌する40男 #1巻応援路傍のフジイ 鍋倉夫starstarstarstarstar兎来栄寿『リボーンの棋士』鍋倉夫さんの新作です。 人間はどうしたって他人の目が気になる生き物。 SNS全盛の現代社会ではますますその傾向は強まり、承認欲求に囚われてしまう人は数限りありません。 しかし、そんな世の中の潮流に逆行するように自らの道をマイペースに突き進む男・藤井こそがこの作品の主人公です。 同僚から見れば、存在感がなく冴えない40歳の独身非正規社員。真面目ではあるものの鈍くて友達もいなさそうで、こうはなりたくないと思われるような存在です。しかし、そんな彼の中にはこのご時世では稀有な豊かさが宿っているのです。 映画や小説、昆虫の飼育、DIY、絵画や陶芸、ギターなど無数の趣味を持っていて、どれもさして上手くはないものの本人は心の底から好きで楽しんでいる。孤独であることを厭わず、何なら不老不死になってずっと永く人生を謳歌していたいというその在りようが、本当に素晴らしいです。藤井のように、真に豊かで自由な人生を謳歌できている人は少ないのではないでしょうか。 それ故に、すべてがつまらなくなってしまっていた青年・田中や、とある事情を抱える職場のクール美人の石川さんらの方に多くの人は共感しやすいことでしょう。ある種、藤井が鏡のように自らを写し出す存在としてさまざまなキャラクターの藤井との関わりを通して生まれる変化が描かれていきますが、その様子ひとつひとつに感じ入ります。 分かりやすい地位や名誉や物質的な豊かさ。多くの人が欲して憧れる、何ならそれを持つことこそが「普通」とされるものに特に興味を示さない。そのせいで、異端扱いされ疎外されても気にすることはない。私もどうしたってそんな藤井の生き方や精神性の側なので、それをこんな形でマンガにしてくださる鍋倉夫さんの着眼点や言語化能力の高さに感謝してしまいます。 『リボーンの棋士』より一層地味な主人公と物語ですが、静かで深い味わいがありこちらも大好きです。 余談ですがスピリッツ本誌の筆者コメントの欄で「漫画史上最高のカップル」というお題の際に鍋倉夫さんとジョージ朝倉さんが共に『狂四郎2030』の狂四郎と志乃を挙げシンクロしていたのが何とも言えない感慨がありました。誰かのために吸血鬼ちゃんは仲間が欲しい みずちstarstarstarstarstar_border野愛※ネタバレを含むクチコミです。残念アタックシンドローム類 吉沢潤一名無し暴力衝動と向き合う葛藤を経ての斬新なバトル演出と超展開が素晴らしかったのに。作者の偏見と嫉妬を主人公使って憂さ晴らしする漫画になってしまった。 比類ない面白い漫画を描ける方だと思っているので、ここからまた展開が変わっていくor次回作に期待させて頂きたいと思います。 女版ボーダー天使派リョウ 狩撫麻礼 中村真理子starstarstarstarstarかしこ序盤は二段ベットに寝てるOLとフリーターの姉弟が主役だったけど、途中から元舞踏家のカヨさんが主人公になっていきます。このカヨさんがまさに女版ボーダーという感じで個人的には蜂須賀さんより好きかもしれません。野良馬が現れてからの自宅出産シーンには圧倒されました。会社で厄介者扱いされてたトキエが金粉ショーに出演して別人のように垢抜けたり、印象的なエピソードは他にもたくさんありました。中村真理子先生の絵柄が可愛いので女性におすすめです。アイドル…ではなく輝かせるものの物語アイドルマスター シャイニーカラーズ 事務的光空記録 バンダイナムコエンターテインメント 夜出偶太郎starstarstarstarstarNanoアイドルマスターシリーズの新しいコミカライズなんですが、なんとアイドルではなく彼女たちを輝かせる立場の事務員さんが主人公です。これだけでも新しい。 今回の主人公事務員はづきさんですが、アイドルたちのサポートはもちろん、様々な仕事や業務を掛け持ちし、レッスン補佐やお客さんの誘導までそつなくこなしてしまうめちゃくちゃ働き者さんです。本当に心配になりそうなほど激務。 アイドルに比べたら地味だし裏方かもしれないけど、はづきさんという存在は絶対に必要だし、プロデューサーという立場の自分も「積み重なった日々たちがアイドルを彩る舞台になる」というシーンははづきさん同様に、そんな日々が愛おしく感じて胸がぎゅうっとなる。 アイマスやシャニマスをあまり知らない人でも、今作品は新しい視点からそれらに触れることができて新鮮で面白いと思います!<<2223242526>>
連載中は塩澤さんの新雑誌創刊を軸に読んでたけど、単行本では長作くんのスランプ脱出の方がグッと来たかもな。娘のルナちゃんが長作くんの漫画のキャラを友達だって言ってくれる場面には泣いちゃいます。他にも色んなことが重なってスランプ脱出に繋がったんだろうけど、一番は長作くん本人が漫画に向き合うことを諦めなかったから成し得たことですね。最終回で塩澤さんが「漫画を作る過程にこそ喜びがある」と言ってたのと、3巻の帯文「人は呼吸し漫画となる」は意味が似てるなと思いました。もっと長く読みたかったなと思ったけど、単行本で一気読みしたら文句の付けようがないくらいベストな形でまとまってたので、これからは折に触れて何度も読み返していきたいです。