小学館マンガの感想・レビュー4596件<<2324252627>>亜人、人外と学園で青春する漫画、ハズレがない尾守つみきと奇日常。 森下みゆstarstarstarstarstarmampuku『亜人ちゃんは語りたい』や『ルリドラゴン』の系譜、というのが一番わかりやすいでしょうか。 「幻人」とよばれる亜人種がマイノリティとして溶け込んでいる社会。彼女らとの違いに対する戸惑い、ちょっとしたつまづきや戸惑いやすれ違いなどを、悪意や悲しさで表現するのではなく、さりとて目を背けるわけでもなく、優しさと前向きさで爽やかに描いている。 このタイプの漫画、どれも心温まるしキャラクターもチャーミングで良作揃いなイメージなんですよね。 本作『尾守つみきと奇日常。』においてはメインヒロインのつみきはウェアウルフ(人狼)でヒトと比べるとしっぽが生えてたり怪力だったり、満月を見ると遠吠えが出てしまったりするのですが、それらがどれも彼女の魅力的可愛さに繋がっています。 とはいえすべてが彼女のようにハッピーなわけでもなく、例えば蜘蛛女と思われるモブの少女が周囲の視線を気にしながらそそくさと昆虫食を食べていたり、この世界にも“生きにくさ”は確かに存在するようです。 主人公のヒト少年・友孝はメタ認知が暴走して周りと距離を取ってしまうが、ヒロインつみきは持ち前の鈍感力で他種族とガンガン距離を詰めていく。この凸凹すぎる2人がゆえに周りとのドタバタの中で見えてくるそれぞれの「本音」──ただただ「優しい」だけの世界じゃねえぞとふんわり覗かせてきます。美少女の容赦なき攻め、開眼するイケメン #1巻応援鳴川くんは泣かされたくない 遠山あちはstarstarstarstarstar_border兎来栄寿強気に攻める美少女・攻められて悶え赤面するイケメンを見たい方にうってつけな、『君をダメにするキス』、『聖なる夜に×××』の遠山あちはさんによる新作ラブコメです。 ヒロインの鈴は、箱入りのお嬢様として育てられながら8歳のときに映画で責め苦を受けている男子を見て密かに"覚醒"してしまった少女。クラスメイトにも大人しい女の子と思われていた鈴ですが、その内心ではめちゃめちゃにされているM男子を求め続けていました。 そんな鈴の前に現れたのは、同じクラスの遊び人と話題の鳴川くん。彼が強がれば強がるほどはちゃめちゃにして泣かせたくなる鈴が、鳴川くんの秘めたるドMの素質を開花させていく物語となっています。 イキがるイケメンが美少女に主導権を奪われ、自分でも知らなかった感情や快楽を引き起こされていく描写がシンプルに最高です。こんなに良い反応を見せてくれる人がいたらもう……ね? と心の中の何か小さくてかわいい生き物が首肯します。 遠山あちはさんがノリノリで描いていることが伝わってくる、美麗で表情に艶のあるキャリアハイの作画。鈴も鈴で天性のドSの気質を持っており、クラスメイトを調教していく背徳的な楽しさを満喫していきます。ずっと秘めていた誰にも明かせない欲望を心置きなく解放できる瞬間の訪れ、堪らないことでしょう。鈴が楽しそうにしている姿を見ると、心がほっこりします。 ふたりは一体どこまで駆け昇っていくのか? この作品を読むことで、新たな開眼を果たし向こう側へ至る方も現れるかもしれません。これはめまいを禁じえない今村精子店 原克玄たか※ネタバレを含むクチコミです。いい作品に出合えました!風都探偵 石ノ森章太郎 佐藤まさき 三条陸starstarstarstarstar_borderこめつぶ漫画は前作の設定を大切に丁寧に物語が練り込まれてるので、前作を知らなくても漫画から入って問題無い作品です。 仮面ライダーとしてだけでなく探偵として依頼をこなしていく。 探偵物としてもバディ物としても面白いと思います。 外で読むのはNG深夜のダメ恋図鑑 尾崎衣良starstarstarstarstarこめつぶダメ男をスッパリ、バッサリ成敗していて、大笑いしてしまいました! キャラも女性の本音を正直に面白く書いてあるから共感できました。 完結してますが、もっと続きが読みたい作品です! 想像以上の作品往生際の意味を知れ! 米代恭starstarstarstarstar_borderこめつぶ結論からいうと、個人的には大満足。 ひよりがだんだん人間になる様子や市松の心境の変化が人間のリアルさを描いていて感情移入がすごいです。 謎が謎をよぶ、ラブサスペンスな作品です。重版出来!の感想 #推しを3行で推す重版出来! 松田奈緒子starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 昔3巻くらいまで読んで完結したら読もうと思っていたので今回一気に読んでみた。ここ数年の漫画業界の流れもありつつ、編集者とは、漫画家とはというのがなんとなく理解できた。 ・特に好きなところは? 興都館の社長のエピソード。本編とは大きく関連するわけでもないが一番記憶に残った ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! おそらく色々な元ネタがありそうなのでその辺を想像しながら読むのも面白いとは思いますが、その辺を全く気にせずマンガ業界マンガとして読むのが良いと思います。 名探偵コナンのスピンオフ作品!名探偵コナン ゼロの日常(ティータイム) 新井隆広 青山剛昌starstarstarstarstar_borderこめつぶ名探偵コナンが大好きです。 安室さん推しには嬉しい、安室さんだけのお話! 安室さんの日常を見ることができて楽しいです。 まだ読み始めたばかりなので続きも読みすすめます。コナンファンにおすすめ!名探偵コナン 犯人の犯沢さん 青山剛昌 かんばまゆこstarstarstarstarstar_borderこめつぶ暇つぶしにちょうどいい、クスリと笑えるような作品です。 犯罪率が高い米花町、事故物件ばかりの住宅事情など、言われてみれば確かに…なんで思わず笑ってしまう。 「名探偵コナン」を知らないと分からない笑いですがおすすめです。常にほんわかしてて良い古見さんは、コミュ症です。 小田智仁 オダトモヒトstarstarstarstarstar_borderこめつぶまだ読み始めたばかりですが、面白いです。 コミュ症だけど、可愛らしい頑張りがいいと思います。 思わずクスッと笑ってしまうストーリー展開! 古見さんに微笑ましい気持ちになれます。 想像以上の作品コタローは1人暮らし 津村マミstarstarstarstarstarこめつぶコタローくん、子どもと思えないほどしっかりしてて、子どもなりに事情を理解して周りに心配させないように振る舞ってて、読んでて切ないですが、コタローくんの周りを取り囲む皆さんのやり取りが面白い。 泣いたり笑ったり、内容の濃い作品です!派手さはないけど惹きつけられる葬送のフリーレン 山田鐘人 アベツカサstarstarstarstarstarこめつぶ評価が高いので気になって、試しに読んでみましたが、1話で泣かせられた漫画は初めてかも。 普段、少年漫画を読まない方も読みやすいと思います。 冒険物にあるどんどん力をつけて悪を倒す様な派手さはないけど、淡々としつつも温かな気持ちになれるところに惹かれます。 爽やか!ショートになったとなりの子 YukaRistarstarstarstarstar_border野愛爽やかでまっすぐでいいなあ。 髪が長かった理由も短くした理由もそれに付随するエピソードもめちゃくちゃベタだなあとは思いつつ、とにかくストレートにスパーンとキラッキラに描いているので読んでいて気持ちいい。 女の子の笑顔が魅力的。それだけで素晴らしい。 超絶ハイクオリティな異形の死を弔う和風ファンタジー!あやかしの葬儀屋 あおたゆきこstarstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。当時ぶっちぎりでハマってたマンガの1つハヤテのごとく! 畑健二郎starstarstarstarstar宮っしぃ当時これを読んだとき、なんて面白く、女の子が可愛く、いいラブコメなんだ!と思ったのが懐かしい 今になって読み返しても楽しく、コメディ要素やメタなネタで笑わせる所もありつつ、魅力的な女の子キャラが多数登場、どの子もキャラがもの凄く立っているので甲乙つけがたいと、ラブコメとしても完成度が高い作品。 不幸な少年がお嬢様の執事になってコメディしたりラブしたりと、ドタバタラブコメとして話が進んでいくが、急に差し込む真面目なSFっぽい要素でいきなりの落差に驚いたりと、ジェットコースターみたいに勢いのある良い物語の展開だったと思う。 当時ヒナギクさんめっちゃ可愛いなぁって思ってたけど、読み返してもやっぱりめちゃくちゃ可愛かったですね。 何度読んでもキャラの可愛さ、コメディとしての面白さはピカイチです。 今読むと最初の方は古く感じるが、それでも楽しい良作なので是非読んでいただきたい作品です。僕と妖怪妖怪たちのいるところ 九日ゆうstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。 女子高で引き継がれる非公式伝統行事 #読切応援マリアゲーム イシイ渡 鳥トマトstarstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。顔にアザのある少女が自身の秘密に迫るSFアクション #1巻応援まだら模様のヨイ 朝田ねむいsogor25普通の女の子だったヨイは、ある時から顔に黒いアザが広がってゆき、それと同時に体調や成績も悪化していったことで、学校でも家庭でも居場所を失ってしまいます。 それからずっと引きこもっていた彼女は、両親のある会話を偶然聞いてしまったことをきっかけに、家を飛び出し、居場所のない者が集まる“サンサンロード”という商店街に流れ着きます。 親切だけど何か秘密を抱えていそうなサンサンロードの人々、ヨイ自身も知らない彼女の体に秘められた特殊な能力、そして聞こえてくる「遺伝子改良」というワード… 序盤から様々な謎がストーリーの中に散りばめられ、どこに物語が転がってゆくのか全く読めないままに突き進んでゆくSFアクションです。 1巻まで読了からかい上手の高木さん最終回からかい上手の高木さん 山本崇一朗名無し※ネタバレを含むクチコミです。 アパレル女社長の晩酌マンガコルセットを外して乾杯 もぐち名無し※ネタバレを含むクチコミです。地下アイドルになった同級生のあの子あの子 福岡ゆい名無し※ネタバレを含むクチコミです。『俺のリスク』外伝的読み切りマリアゲーム イシイ渡 鳥トマト名無し※ネタバレを含むクチコミです。 匿名キャラという個性!名探偵コナン 犯人の犯沢さん 青山剛昌 かんばまゆこむコナンならではのキャラというか。 匿名キャラというアイデンテティを確立させたキャラはコナンがなかったら生まれなかったもの! 蘭とか園子が出てきて遠回しにツッコミするから尚更面白いんでしょうね。本人はソワソワしてて可愛いし面白いです創ることに狂える者か、否か #1巻応援あくたの死に際 竹屋まり子starstarstarstarstar兎来栄寿「真面目で常識的で理性的で倫理的」 「故に平凡 凡庸」 主人公・マコトを断罪する、天才である後輩・黄泉野のセリフに身を切り裂かれる想いでした。 何者かになりたいという願望を抱き、小説というジャンルで黄泉野が意識する程の才気の片鱗は見せながらも、社会的な地位やパートナーを得て凡愚に成り下がって仮初の安寧を得ながら緩やかに魂の熱的死を迎えつつあったマコト。 私は、才能ある人を見たら素直に賞賛してしまいます。殺したいどころか、負けたくないという感情すら生まれません。そんな平凡な感性で、誰かを心の底から突き動かしたり震えさせるようなものを創ることなどできるわけがないだろうと、その温さや甘さをまざまざと突き付けられた思いでした。 「もっとちんぽを出せ」 という黄泉野の言葉は、死に体になっていた主人公を通して確かに私を貫きました。 「そちら側」の人間と、「こちら側」の人間。その間に聳え立つ壁を穿って、砕いて、崩して、乗り越えていけるのか。否か。 確実に「そちら側」に立てるであろうマコトに及ぶべくもないですが、それでも痛いほどの共感を覚えます。 結婚して、家族を持ち、家庭内に不和は皆無で世間的に見ればそれなりに幸せに暮らしている状態。でも、ある意味でそれはぬるま湯の幸せでもあります。 一方、一部の親友たちは今も日々命を削って創作しています。彼らの紡いだ作品が世界の誰かの深部に届き、人生に新たな彩りを与える。それは本当に素晴らしく喜ばしいことです。しかし、自身がそれを為せないままで今に至っていることに悔しさや歯痒さがあることは否めません。どこかで、燻る想いを抱えたままです。大企業でバリバリ働いて結果を出し、彼女もいる順風満帆だったマコトには、そういう意味でも深く共感します。人間はどこまで行っても満足することはなく、成功は次の成功を欲望させ、他者を見て相対比較しては羨望する生き物だということは痛いほどに解っていますが、それでもです。 最近話題の編集者が、物語は苦しみからの解放であると定義しました。その論は非常によく解ります。そして、こうも思います。作家の負の感情が、出力される物語を研ぎ澄まし輝かせると。幸せから生まれる物語も、もちろんあるでしょう。しかしながら、そもそも現実が幸せである人には物語はなくても生きていけるもので必要ではないのです。本当に物語を必要とするのは、現実の中で生きるのに苦しんでいる人。そういう人の怒りや嘆き、劣等感や嫉妬、喪失や諦観など諸々の負の感情が作品という形で解き放たれ、奇跡的な熱量や煌めきを生むケースが非常に多いです。極論を言えば、創作者は幸せにならない方が凄まじい作品を創れる確率は高いのでしょう(中には、自身は概ね幸せなままで凄い作品を作れる人もいますが、そういう方は感受性が飛び抜けていて他者の悲しみや苦しみを自分のこと以上に捉える力、それを出力する能力などが非常に優れているのだろうと思います)。 この作品でマコトが見せる「そちら側」に立つ資質の一片、狂気や没入力。かつて、私もそうした狂気に駆られて創作に励んだ時間はありました。しかし、ぬるま湯の温度に慣れ切った今もう一度同じようにできるか、あの狂熱を持てるかというと自信がありません。何なら、そこに憂いを持つ時点でもうダメだろうとも思います。 「編集者は作家と一緒に死んでくれませんよ?」 「最後の決定権は命懸けてる方が握ったって良いでしょ」 などの黄泉野のセリフであったり、遊園地での担当編集のリアクションであったり、心を掴まれる部分がたくさんあります。 燻る火種から大火が起きるのか。狂おしい感情に身を焦がされながらも、マコトの筆がどこまで走っていくのか目が離せない物語です。<<2324252627>>
『亜人ちゃんは語りたい』や『ルリドラゴン』の系譜、というのが一番わかりやすいでしょうか。 「幻人」とよばれる亜人種がマイノリティとして溶け込んでいる社会。彼女らとの違いに対する戸惑い、ちょっとしたつまづきや戸惑いやすれ違いなどを、悪意や悲しさで表現するのではなく、さりとて目を背けるわけでもなく、優しさと前向きさで爽やかに描いている。 このタイプの漫画、どれも心温まるしキャラクターもチャーミングで良作揃いなイメージなんですよね。 本作『尾守つみきと奇日常。』においてはメインヒロインのつみきはウェアウルフ(人狼)でヒトと比べるとしっぽが生えてたり怪力だったり、満月を見ると遠吠えが出てしまったりするのですが、それらがどれも彼女の魅力的可愛さに繋がっています。 とはいえすべてが彼女のようにハッピーなわけでもなく、例えば蜘蛛女と思われるモブの少女が周囲の視線を気にしながらそそくさと昆虫食を食べていたり、この世界にも“生きにくさ”は確かに存在するようです。 主人公のヒト少年・友孝はメタ認知が暴走して周りと距離を取ってしまうが、ヒロインつみきは持ち前の鈍感力で他種族とガンガン距離を詰めていく。この凸凹すぎる2人がゆえに周りとのドタバタの中で見えてくるそれぞれの「本音」──ただただ「優しい」だけの世界じゃねえぞとふんわり覗かせてきます。