ぶんか社マンガの感想・レビュー218件発症後に描かれた闘病記漫画家、パーキンソン病になる。 島津郷子かしこパーキンソン病に効果がある薬があり、それを飲んだら症状が劇的に改善したので本人は病気を自覚するんですが、どこの病院のお医者さんも作者がパーキンソン病だと認めないのが変だった。確かに判定するのが難しい病気らしいですが、正しい病名が付かないと具体的な治療も出来ないし、この期間は本人にとって辛かったと思う。作中では気持ちが弱っていた時期もあったけど、こういった闘病記を描き切るくらい回復されたようでよかった。ただこれを読んだだけでも症状には個人差があることが分かったので、他のパーキンソン病に関する本も読んでみたいと思う。10年続いた人気連載が完結してしまった #完結応援ずっとイケメンを追いかけていたかったけど、そうもいかないよ現実は。 竹内佐千子starstarstarstarstarかしこシリーズの何巻から読んでも楽しいです。最初は山手線の各駅を巡る企画だったような気がしますが、いつの間にか竹内佐千子先生と担当M田さんの趣味であるイケメン俳優の握手会に行くのがメインの話になってました。いわば推し活を覗かせてもらってるだけなんですけどそれがすごく楽しいんですよ!イケメンと戯れて食べ放題で食いまくり洋服を買い漁るのを見ているだけでこっちのストレスも解消されていきます。最新6巻ではコロナ禍で接触型のイベントも減ったり、竹内先生の体調不良やM田さんのストレスなど心配なことも多々ありましたが、何よりこの連載が終わってしまうことがショックでした…!!でもまた違う形でお二人のエッセイ漫画を描いてくださるそうなので安堵しました。いつまでも待ってます。やらかしシリーズ完結!!?それでも毎日やらかしてます。発達障害漫画家よ永遠に… 沖田×華starstarstarstarstarかしこ沖田×華先生の代表作でありライフワークになると思っていたので完結に驚きした。あとがきには「今後は違う形で発達漫画を描く予定」とありましたが、やらかしシリーズは途中で櫻井稔文先生がパートナーであることを公表されてから夫婦エッセイとしても面白く読んでいたので、ぜひエッセイ漫画も描いて欲しいです。今回はそんな2人の別居騒動も描かれていますが、櫻井先生の「家出熟女♡」というセリフにほっこりさせられました。古い価値観の人間はこの世から消してハッピーエンドジェンダー・コード ~男らしさ、女らしさの鎖につながれて~ 六花チヨ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 思春期に、人と違うことについて悩む少年。ジェンダー・コード ~男らしさ、女らしさの鎖につながれて~ 六花チヨゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。1巻の感想ジェンダー・コード ~男らしさ、女らしさの鎖につながれて~ 六花チヨ名無しお姉さんはどこいった?【閲覧注意】異常者同士の共依存けだものたちの時間~狂依存症候群~ big brother六文銭結構なえぐさ。 共依存というか、あたおかな案件と言っていいくらい狂っている感じ。 怖いものみたさで読むと、心削られるので読むのに注意です。 ストーカーに誘拐されたモデル。 ストーカーの住むゴミ屋敷の中で暴力を受けながら、徐々に心も支配されていく展開。 というのも、ストーカーも、自身と同じように毒親からの影響を受けていた過去を知り、共感しはじめてしまう。 当初はストーカーに対して暴力による恐怖がメインだったが、やがて同情にかわり恋愛へ発展する。 この流れが、字面だと異常だと思うかもしれないが、読んでいて違和感を感じさせないからすごい。 ただ、少し経つと いやいや、やっぱおかしいだろ と思えるので、まだ自分は正常なんだと再認識できる。 そして物語がすすむと、このストーカーに対し反逆するのですが、この3巻あたりからの展開も、まぁエグいので気になった方はぜひ読みすすめてほしいです。 正直、胸糞しか残らないので、その点はご注意ください。 ディープなインド旅行記ぢるぢる旅行記 ねこぢるstarstarstarstarstarかしこずっと読みたかった漫画の一つです。Kindle Unlimitedで公開されていたので速攻で読みました。こりゃすごい。想像以上にディープなインド旅行記でした。調べたらバングラッシーは今でも普通に飲めるみたいですね。中盤のトリップ出来るのも才能だと描かれていたシーンのが印象的でしたが、あの描写を見てるだけでなんかそんな気分になれるので、私にインドは行かなくてもいいや…と思いました。この漫画を読んだ人にはインドへ馬鹿がやって来たもオススメします!アップデートというよりも根本のお話じゃあ、あんたが作ってみろよ 谷口菜津子starstarstarstarstar野愛見た目も収入も申し分ないけどモラハラ気質で古い男が、恋人にフラれたことをきっかけに自らをアップデートしていくストーリー。 恋人が仕事終わりに作ってくれたご飯に、色味がどうだ出汁がどうだバランスがどうだとケチ(アドバイス)をつけ、そりゃプロポーズしてもフラれるわ!ざまあみろ! と思うものの、ちゃんと傷つきちゃんと学ぼうとする姿を見るとだんだん応援したくなってくる。 そして変わろうとするのは何も男ばかりじゃない。勝男をフった鮎美も、自分が本当に好きなものを見つけ人生を変化させていく。 読んでいくと2人はお似合いのカップルだったんだなあ、と皮肉じゃなくて本当に思う。 理屈じゃなく惹かれあった男女が、結婚という目的や男と女という役割に縛られてお互いが見えなくなっていく、なんて悲しい話。 そうさせているのは世間の空気や常識や今まで歩んできた人生など要因は様々だけど、「わたし」と「あなた」だけをしっかり見ていれば起こらないはずなのになあ……。でもそれが難しいんだよね。 勝男と鮎美の人生が再び交わるかどうかはさておき、2人もわたしもみなさんも、自分と相手の好きを大切にして人間関係を築いていけたらいいなと思った。そういえば、空をぼーっと見上げたのいつだっけ。おつぼみさま 大人の小さなときめき物語 西つるみPom 大人の世界も、良いものだなと思わせてくれる。 ほんの些細なことだけど、心が温かくなるご飯や景色など、つい当たり前のことになりがちだけど、当たり前の日常が続くからこそ大事にしたいなと思った。 ご飯って、美味しいご飯食べるのもいいけど、誰かと食べるのも最高に良い。 自分の中に忘れてる何かを再び思い出させてくれた作品でした。 日々の中ある幸せって本当はきっと沢山あるんだろう。 小さな幸せ探しを日常に取り入れるのも良いな。 創作ではなく震災風俗嬢 可惜夜季央 小野一光starstarstarstarstar_border野愛家族や住まいや仕事を亡くし、誰かに触れていたいと思うこと。何気ない会話や肌の温かさに癒されたいと思うこと。 そうせざるを得ない人たちが、そうせざるを得ない行動をすること。 いいとか悪いとかで判断できるわけがない。 家族を失ったばかりなのに風俗に行くなんて…と思う気持ちもなくはないけれど、全てを失って1人きりで過ごす恐怖を思えば理解できる気がした。 風俗嬢たちにも失われた日常があり、仕事をすることで自分を保っていられる側面もあるのかもしれない。 ノンフィクション作品を原作にしているのでそちらも読んでみたい。震災は創作ではなく事実なので、消費するのではなく向き合っていきたい作品。 食べる、知る。じゃあ、あんたが作ってみろよ 谷口菜津子まみこ※ネタバレを含むクチコミです。ウザいわ〜この男、と思いきやじゃあ、あんたが作ってみろよ 谷口菜津子starstarstarstarstar_borderさいろく素直に反省するじゃんこいつ…そして変わろうとしてるところ、いいじゃん… というのが本作の見どころ。だと思う。 でも本当に危ういぐらいウザい。 周りの後輩や部下が純粋に良い子たちでよかった。 空気が読めない事やコンプラ的に引っかかってるだろーっていうのもギリ許容(我慢)しているよっていう表現がギリギリすぎて怖いけど。 そしてこいつの見てないところで別の顔を存分に発揮していく元カノ。。。 羽根を伸ばすというよりは、殻を破るってことは殻を作ってたんだなーって理解したうえで自由を満喫する彼女はどう考えていくタイプなのか。 タイトルどおりスカッとさせる話に持っていくのか、どうなるか気になる。 谷口菜津子作品はやわらかいタッチで大ぶりのコマが美しく、非常に読みやすく良いバランスである。 画像は「ここは治らないのかな?」というところ。 その自信はどっから来るんだろう^^ 下町日和おいしい下町 スカイツリーと海老フライ 酒川郁子まみこ※ネタバレを含むクチコミです。モラハラ男は変われるのかじゃあ、あんたが作ってみろよ 谷口菜津子starstarstarstarstar_borderゆゆゆ息をするように、全方位に向けて「THE 昭和の男」を放っていた主人公。 行動を振り返ってみても、Aに気づいても気をつけてもBに気づかず、Bに気づいて気をつけてもCがあり。 とどまることを知らないモラハラは続く。 素敵な料理を求めるなら、自分で作るべきだ。時代は平成でもなく令和だ。 一方、彼女のほうもハイスペックな男と素敵な結婚生活を送るため、幼き頃から鍛えに鍛えた家事や運動能力、そして交友関係。 ハイスペックを隠したハイスペック彼女。 どうしてそいつとそんな相手と付き合った?と思うも、ハイスペックを狩るために生きてきたから、立ち止まることに気付けなかったのかもしれない。 考えれば我々の日常生活でも、相当なことをしできた人に対して「ゴメンネ、モウシナイヨ」の言葉ひとつで受け入れられるかというと、なかなか難しい。過去は焼印のようについて回ってくる。 それでも、読んでいる我々は彼及び彼女の変化を認め、受け入れることができるんだろうか。 そして、ぷぷ昭和wwwと思いながら読んでいる自分も、周りからそう思われてはいなかろうか。 煽りタイトルなのに、深い。統合失調症と創作 #1巻応援私の描くセカイは壊れている。 宮古蜂 岩波明starstarstarstarstar_border兎来栄寿幼いころから絵を描くことが大好きで、それによって周りを幸せにしてきた妹の維音。美大を目指す彼女ですが、どうも様子がどうもおかしく、実はいじめや親からのプレッシャーなど強いストレスに曝され続けて統合失調症を発症していたことが判明します。 まともな生活を送ることができない維音、そしてそれを支える兄の自分はどうなってしまうのか。現実でも大きな事件を引き起こすこともある切実なテーマに取り組んでいる作品です。 自分を罵倒する幻聴が聞こえてくる様子や、もうひとりの自分が視える様子など統合失調症の症状が上手く可視化され表現されておりその辛さがよく伝わってきます。 統合失調症を揶揄するモブの若者たちも登場しますが、後天的な要因で誰しもが陥ってしまう可能性があるもので決して他人事ではありません。自分や身の回りの人が突然そうなるかもしれないのです。そうなったときに、どんな苦しみがあってどうやって接するべきでどうやって乗り越えて前に進んでいけば良いのかという心構えがあるのとないのでは大きく差が生まれてくるでしょう。 元々は優しく真面目であった維音が豹変してしまう姿は、私が接してきた統合失調症の人とも通ずるものです。ましてや、唯一無二の妹がそうなってしまった時の主人公の苦しみを考えると居た堪れません。 しかし、救いなのはカットバックで冒頭に希望溢れる未来が示されていることです。 作中で担当の医師が ″苦しみの中で生み出されたものは 人の心を打つ力があると信じています″ という言葉を伝えてくれて、それが希望の縁になっていくシーンは沁みます。 苦難に満ちて傷つき汚れに塗れても、その先にある光への祈りを絶やしたくないと思う物語です。 「一貫」の奥にある「幸せ」を見る幸せ一貫 倉田よしみまみこ※ネタバレを含むクチコミです。こちらの物欲まで満たされる。胡桃ちのPresents モノズキ散歩、お茶してゆるり 胡桃ちのstarstarstarstarstar_borderゆゆゆひたすら雑貨などを買って買って買って。 ケーキ、和菓子、紅茶にコーヒー、お茶してお茶してお茶して。 続けて読んでいると、毎日買い物三昧に見えてきて「そんなに買って、お金は大丈夫なのですか」「そんなにたくさん、置く場所はあるのですか」と気になってくる。 きっと、日にちは空いているのだろうけど、いらぬ心配をしてしまう。 そのくらい、買って買って買っている。 清々しい。 神戸にお住まいみたいだから、すてきなお店が多いのかな。 ふらっと立ち寄って、素敵なものをみて。 幸せな時間をおすそ分けしてもらっている気持ちになれる。家政婦クロミは「理想の家族」を作ることができるのか。家政婦クロミは腐った家族を許さない きづきあきら サトウナンキポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。 「結」から読んでも楽しいかも!松苗あけみの少女まんが道・結 松苗あけみstarstarstarstarstar_borderかしこバブル期に1億5000万円で購入した自宅のローンを返済する為にバリバリ仕事をされていた30代〜40代の頃が中心になっています。松苗あけみ先生が何でもざっくばらんに描かれているので面白いです。こないだ単行本化された「桜の如き君を愛す」の原稿料は1ページ3万円だったらしいので、100P読切だから単純計算で300万円の作品か〜!!とかミーハー心で楽しんでしまいました。このエッセイをきっかけに読んでみたくなる松苗作品がたくさん見つかると思うのでオススメです!表紙からしてウザくて笑えるじゃあ、あんたが作ってみろよ 谷口菜津子starstarstarstar_borderstar_borderalank料理に限らず、カップルに限らず、じゃあお前やれよって思うことしょっちゅうあるし、いまなんか言ったらじゃあお前やれよって思われるかもなと思うこともしょっちゅう笑 ウザって思いながら面白く読めました。自炊からはじまる再生の物語じゃあ、あんたが作ってみろよ 谷口菜津子六文銭長年連れ添った料理上手の彼女。 その料理に対して、褒めつつも、余計な一言をいつも言う主人公。 全体的に茶色いとか、顆粒だしはありえないとか。 そんなこだわる割には、自分では料理なんてしたことすらないという体たらく。 この時点で昭和なオヤジでモラハラ感が満載なんですが、記念日に狙ったかのようにプロポーズをするも、彼女から 「んー無理」 とフラれる。(当然) そこから、自分の何が悪かったのか? を同僚のアドバイスを通して、変わっていこうとする話。 手始めに自身の好物である筑前煮をつくってみると、その難しさに発狂。 いつも彩り豊かに手際よくつくっていた彼女の偉大さに気づく。 そこから思い出を頼りに少しずつ自分でも料理をはじめていく流れ。 今まで自分の価値観で空気の読めない発言ばかりしていた主人公が、他者の価値観に触れて自分を見つめ直し改めていく姿が純粋に尊敬した。 年食うと、変わるのってホント大変だから。 また彼女がフッた理由も、主人公のモラハラだけではなく、意外と深い。 自分らしく生きたいと思いながらも、他人と折り合いをつけるのって難しいだけに、そこで誰もが悩むんだと思う。 読んでて自分自身も考え直すきっかけになった。 タイトルから最初読んだときは、ただのモラハラ男の別れ話かと思ったが、大事なもののために自ら変わろうとする人間の葛藤を描いていて、素晴らしかったです。 静岡県民に特薦のグルメ×ギャグ #1巻応援スイーツ・ヤクザの甘杉さん 並庭マチコ兎来栄寿『プリンセスお母さん』でお馴染みの並庭マチコさんによる主にスイーツを題材にしたギャグマンガ。 人目のないところでひっそりとおやつタイムを楽しむのが大好きな16歳の桃栗ちよ子の平穏が、甘いもの大好きヤクザの甘杉との出会いによって脅かされていく物語です。 ヤクザなのでたまに物騒なところもありますが、基本的に「明日もおシノギがんばろ!」くらいの緩いテンションでかわいく楽しく読めます。 古来のグルメマンガから存在する食べた瞬間のオーバーリアクションのマンガ的表現が、並庭さんらしいテンションで爆裂していてとても楽しいです。特に月餅を食べた時の凄まじいコマがお気に入りです。 また先日発売した『このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 アンソロジー 埼玉解放戦線調査報告書』でも、「幻影の飯能市」という短編を寄稿していた並庭さんですが、ただでさえギャグが面白いのにローカルネタが加わると鬼に金棒。 本作でも 第2話 うなぎパイvs.こっこ 第7話 「さわやか」のハンバーグ と、静岡に縁のある方ならタイトルだけで笑える2篇が最高です。 私自身もそれなりに静岡に縁があり、特に家族は生粋の静岡県民で「静岡最高!」という郷土愛溢れる民であり、こっこのCMソングを突然歌い出すタイプの人間なので人一倍楽しめました。 アンドロメダ銀河の星々に包まれながらうなぎパイの十字架に磔になっているシーンは最高です。 グルメマンガ誌らしく毎回スイーツの作画に気合が入っていてとてもお腹が空くので、読むタイミングにはお気をつけてください。 あと、御殿場アウトレットのさわやかは本当に8時間待ちとかになるので、基本的に入れないものと思って空いている店舗に行った方が良いです。「さぁ、脚を開いて見せなさい。私が留守の間もいい子にしていたかな……?」←言ってねえええカナリアの四季(単話版) つきのおまめ名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<12345>>
パーキンソン病に効果がある薬があり、それを飲んだら症状が劇的に改善したので本人は病気を自覚するんですが、どこの病院のお医者さんも作者がパーキンソン病だと認めないのが変だった。確かに判定するのが難しい病気らしいですが、正しい病名が付かないと具体的な治療も出来ないし、この期間は本人にとって辛かったと思う。作中では気持ちが弱っていた時期もあったけど、こういった闘病記を描き切るくらい回復されたようでよかった。ただこれを読んだだけでも症状には個人差があることが分かったので、他のパーキンソン病に関する本も読んでみたいと思う。