電書バトマンガの感想・レビュー178件<<12345>>闇と言えるのか、これが当たり前なのか43歳、子供部屋おばさんだって愛されたい 丘邑やち代 松浦すみえ六文銭子供部屋おじさんという、いつまでも実家にいる妙齢男性のことを指す言葉があるように、当然、子供部屋おばさんだってある。 考えればわかることだ。 本作の主人公は、まさにこれ。 正社員ではなくパート勤務なこともあり、自立するだけの経済的ゆとりがないので母親と一緒に暮らす主人公が、マッチングアプリを通して男性と出会い、結婚を狙うという話。 齢は43歳。 色々思うことはグッとこらえるのだが、それでもマジかよと声をもらしたのが、この年齢で結構軽薄なところ。 つまり、マッチングアプリを通して出会う男性と、体だけの関係だけでも求めてしまうところ。 20代ならまだしも、40代でこの境地なのが、たまげた。 漫画の脚色なのかもしれないが、全部が嘘とも思えないほどリアリティを感じるので、コレが令和の時代の現実なのかもと考えなおすと読んでいてなんともいえない気持ちになった。 何事も自分のことは客観視しにくいから、明らかに間違ったことをしていても気づかないもんだし。 案外、こういう人が多いのかもしれないと納得してしまった。 最後どうなるのかわからないけど、安易に、結婚ENDにしないでほしいとか思ってしまう。破天荒主人公Dreams 七三太朗 川三番地名無しガムを噛んだ茶髪の野球が超うまい九里くんが主人公です。 不良で破天荒な行動も全て野球の為です。 都庁を階段で降りるシーンで階段は登るよりも降った方が筋肉がつくと教えてもらったマンガです。 0シームとか2シームとか野球の理論も学べます。根こそぎフランケンの感想 #推しを3行で推す根こそぎフランケン 押川雲太朗マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 巻数が後半になればなるほど面白い。竹井が最後の勝負前に始める前に有利な状況を作るあたりとか最高だった ・特に好きなところは? 東京カジノ編で田村とワニ蔵が若い連中に説教された後のワニ蔵。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! もう二十年くらい前の漫画で何回も読んでいますが毎回面白い。読み返すたびにちょっとづつ違う感想になっている気がする。多分連載当時も人気で、歌舞伎町の雀荘の店先にフランケンの顔が描かれたポスターがあったくらいだからな モノマネで甲子園風光る 七三太朗 川三番地名無し子供の頃に野球をしたら、全員ががイチローの真似をしますし、ボールに話しかけて桑田の真似をします。 王貞治の真似をして一本足打法をやってみたり、長嶋茂雄のようなスローイングで公園を沸かしたはずです。 この漫画の主人公は野球はド下手ですが、モノマネをすれば一流選手になるという、僕らの子供の頃の遊びで勝ち上がるサクセスストーリーです。 多少無理のある設定ですが、これ漫画ですから! ただのモノマネだけでなく、七三太郎先生の野球論もふんだんに盛り込んでおり、野球好きがうなる作品です。 淡々と描かれた壮大な温泉物語漫画 黒川温泉新明館 柴田敏明starstarstarstarstar野愛熊本県黒川温泉。温泉旅館・新明館の長男として生まれ、新明館のために生きた後藤哲也さんの生き様を描いた作品。 竹を切り石を運びわらじを編み……ただひたすら新明館のために働く日々。 家のために身を粉にして働くのが当たり前の時代だったという側面もあるだろうけれど、日当を前借りしては仕事をサボる人も出てくるので、哲也さんは当時の価値観でも勤勉なのだと思う。 哲也さんが凄いのは、嘆いたり迷ったりしないところ。 他の町と比べて見どころがないと思えば、山を切り拓きつつじを植える。ノミ一本で岩を掘り洞窟温泉を作る。どんな木がどんな石が新明館にふさわしいかを考え、常に良いものを作り続ける。 誰に反対されても、協力を得られなくても、嘆かず迷わず淡々と働き続ける。 点滴穿石、磨穿鉄硯とはこういうことを言うのだろう。 小さな努力の積み重ねを淡々と描いているからこそ、現在へ続く歴史の壮大さを感じられた。温泉について学ぼうやっぱ、オンセン。 柴田敏明野愛支払いのないブラック企業の下請けをしてしまったばっかりに、頭と体がイカれてしまった筆者が湯治の旅をして健康を取り戻していくエッセイ。 しんどいから温泉でも行こうかなという軽い気持ちではなく、まず本を買って温泉について勉強するところが勤勉な筆者らしいです。 最初こそ近所のスーパー銭湯や温泉へ行っていたけれど、バスで片道4時間の旅を経て「本当の温泉」の魅力に取り憑かれていきます。 温泉は好きだけどスーパー銭湯や大浴場でも別にいいかな…と思っていたけれど、筆者のハマり具合を見ていると「本当の温泉」でしか得られない感動があるのだなと感じました。 この感動体験があったから『漫画 黒川温泉新明館』が生まれたのだと思うと、温泉への感謝の気持ちが止まりません。 大袈裟な描写がないからこそ、温泉への深い愛が伝わる作品でした。古墳をてくてく散歩するだけ歩いてみれば… 柴田敏明野愛古墳の周りをひたすらお散歩するだけのコミックエッセイ。 昔から歴史に興味があったという訳ではなく、そういえばこの辺古墳があるんだよなあという軽い気持ちでお散歩している感じが心地よいです。 絵柄もシンプルだし、感想も大きいなあとかすごいなあとかめちゃくちゃシンプル、でもお散歩ってそういうもんだよなあと妙に癒されます。 この何も起こらない感じが気持ちいい、ずっと読んでいられる……と思ったら大学生にエアガンで撃たれたエピソードが出てきてびっくりした。強めの言葉に圧倒的な正しさで大学生を責める作者にめちゃくちゃびっくりした。 古墳散歩中に起こったことだし、作者は何ひとつ悪くないし正しいんだけども、何も起こらない平和なエッセイに安心しきってたので心臓がキュッとなった。 そのエピソード以外はめちゃくちゃ穏やかで心地よいです。 めちゃくちゃ好きでした!!新のぞき屋 山本英夫starstarstar_borderstar_borderstar_border酒チャビン確か大学生くらいの時だったと思いますが、この作品に出会い、相当シビレて、全巻を毎日のように読み返していた記憶があります!!! 懐かしくなり、電子書籍で再購読して読んでみたのですが、こんな感じでしたっけ??なんかもっとシビレる展開だったような気がしていたのですが・・・ 最近はそういう刺激的な作品が多々あり、それに慣れてしまって感じ方が変わってしまったのでしょうか。。このマンガが、がばい佐賀のがばいばあちゃん-がばい- 石川サブロウ 島田洋七starstarstarstarstarひさぴよおばあちゃんの生きる知恵、人生の教訓などが詰まっていて、時々読み返したくなるマンガ。すでに「佐賀のがばいばあちゃん」が一躍ブームとなった頃から十数年経つけど、今は露出も減って、時代とともに少しずつ忘れ去られているように思えて寂しい。島田洋七さん自身は、現在も講演を続けられているそうだが最近はコロナ禍で色々大変らしい…。 原作や映画、テレビなどで、島田洋七さんの語りを聞いたことがある人は、ある程度内容を知っているだろうけど、マンガ版はまた違った素晴らしさがあるので是非読んでみてほしい。石川サブロウ先生の作風と相性が良いのもあるが、原作の良さを完璧に活かした上で、一つのマンガ作品としての完成度が非常に高い。だいたい1話完結の話なので途中からはどの巻から読んでも良いと思う。Kindle Unlimitedやスキマでも読める。畑から食卓へ野菜を届ける青果仲卸業を描くお仕事マンガ八百森のエリー 仔鹿リナマンバ八百森のエリーの感想はこちら! モーニング2017年43号(2017年9月21日発売)より連載開始 意地で全44巻読んだぞ風光る 七三太朗 川三番地マンガトリツカレ男万年一回戦負けのチームの野球選手のモノマネが上手い補欠の野中ゆたかが元有名野球選手の君島監督に見出されて成長していく話。野中ゆたかの野球への真摯な気持ちや試合ごとの監督がどうやって選手を自主性を育てながらチームを成長していくかのマネジメントなど含めて面白かった。43巻の時点で試合がかなり盛り上がっているがあと1巻でどうやっておわるのかな?天のプラタナスとおなじ大きくなる巨人エンド?と思っていたがいい感じで終わっていた。 他の七三太朗/川三番地のマンガと同じように「意地で全44巻読んだぞ」と書いたがDreamsに比べたらかなり読みやすかった 次は4P田中くん読むかなスポーツドクター漫画にハズレなしべらん名医 ~スポーツドクター東奔西走記~ (石井さだよし短編集) 石井さだよし 二枚矢コウstarstarstarstarstarひさぴよ表紙とタイトルで、飲んだくれの医者のように勘違いしていたが全然そんなことはなく、ちょっとガサツだけど患者の気持ちに寄り添う心温まるスポーツドクターの物語だ。作画は『解体屋ゲン』でおなじみ石井さだよし先生で、大昔の初期作品を収録した短編集となる。初出は書かれてなかったけど、まんがSeekで調べたらビッグコミックオリジナルで1974、1989、1990年と不定期に載っていた作品とのこと。 https://mangaseek.net/work/18278.html 人情ドラマであると同時に、スポーツと医学の関係についてもしっかりと描かれていて、最後の方にはブラインドサッカーらしき選手が登場するなど、現代から見るとかなり時代を先取っていた作品だったのではないか。作画についても1コマ1コマがきっちりと描かれていて、この時代のアナログで描かれた漫画の手仕事って本当に素晴らしいなあと思う。同時収録の「ウドの達人」はやや時代を感じてしまう内容で、好みは別れるところかも。 スポーツドクター漫画で言うと、『ドクターメシア』『ドクターゼロス』『ママはスポーツドクター』など読んできたが、作品数は多くないけど、いずれもハズレなしの面白い作品の多いジャンルだと思った。 べらん名医 ~スポーツドクター東奔西走記~ (石井さだよし短編集)の感想 #推しを3行で推すべらん名医 ~スポーツドクター東奔西走記~ (石井さだよし短編集) 石井さだよし 二枚矢コウstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ このタイプの暗すぎる話がほとんどなくいい感じの人情話が多い職業マンガはいつ読んでもいい。表題作のべらん名医もいいけどウドの達人も面白い ・特に好きなところは? どの話も好きだが特に「元高校球児の爺さん」たちの回。途中までで充分いい話なのに膝の悪い爺さんを復帰させるエピソードも流れるように入ってくるところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! なんとなく手に取ったが予想以上に面白かった。このタイプの漫画は絶対後世に残すべきだね。 これが現代社会だ43歳、子供部屋おばさんだって愛されたい 丘邑やち代 松浦すみえ野愛43歳独身実家住まい。給料は安いけど仕事もある、男はいないけど友達はいる。 不安はあるけどまあ別に…と思っていたら女友達の結婚に焦り、マッチングアプリを始めてみる。 いやもう解像度高すぎる。 主人公の陽子は恋愛がしたくないわけでもなく、仕事や趣味に生きているわけでもなく、性格やルックスにめちゃくちゃ難があるわけでもない。 大きな問題があるわけじゃないからこそ「ただ……誰にも選ばれなかっただけ」という独白が刺さる。 しかしここからの陽子の開き直りっぷりが素晴らしい! いちばん最初にババアじゃねえかよ!と拒絶されて心折れるのかと思いきや、割り切ってアプリ使ってるから強い。この感じもリアルだ。 マッチングアプリ使ったことないけどなんかこれがリアルなんだなと思った。これが現代社会だ。Jリーグ開幕30周年。あとがきだけでも読むべきJドリーム 塀内夏子名無し自分は2006年のドイツワールドカップ辺りからなんとなくサッカー観戦を続けていて、「日本代表が出場していないワールドカップ」を経験したことがない世代だ。なので、この作品で描かれるようなJリーグ開幕当時(1993年ごろ)の「ワールドカップなんて夢のまた夢」というような空気感が正直ピンとこないというか、本当にそんな感じだったのかな?と思うことがままある。 あったわけだが、「前作ではワールドカップを目指すなんてキャラクターに言わせることは出来なかった」という1巻の作者あとがきを読んで当時の雰囲気をズシンと感じた。 まだ読み始めたばかりで偉そうなことを言うのもあれだが、「今となっては」というのは未来からの視点であって、30年後にどうなるかなんて誰にもわからない状況(当たり前だが)で描かれたのが本作というところに重みがある。 自分が当時の空気感にピンときていなかったのは、裏を返せばこの30年間で日本のサッカーが「ワールドカップなんて夢」から「ワールドカップは出れて当然(そこで勝てるかどうか)」に急激に成長したことの証明でもあり、それはまさにドリームなんじゃないかなと、読み終わる前からすでに感動し始めている…というようなことをメモっておきたくて書きました。邪悪な武器商人が大暴れするアクションコメディ #マンバ読書会不死身のフジナミ 押川雲太朗toyoneko今度のマンバ読書会のテーマは「5巻くらいのマンガ」とのこと。 https://note.com/manba/n/n219412b5c087 そこで「不死身のフジナミ」(全6巻)を紹介します。 実は既にV林田さんがマンバ通信でガッツリ紹介してはいるのですが,もっと皆さんに読んでもらうべき作品なので改めて紹介。 本作は,「ロドリゲス藤波」という凄い名前の武器商人が大暴れするアクションコメディです。 2巻冒頭のあらすじを読むとどんな話かわかるので引用します。 「私,武器商人の藤波と申します。街が平和じゃ武器は売れませんので,情報屋の田村さんやお人好しの山下さんをけしかけて,この街をさらに物騒にしちゃいました。」 おおむねこんな話です。武器を売るために騒動を起こしまくる藤波が暴れまくります。 こいつ,邪悪で冷徹なサイコパスで良心の欠片もないのですが,なぜか魅力的で色気のある不思議なキャラクターで,次は一体何をするんだろう?と思わせてくれる,素晴らしい悪党です。 ライバルキャラの「タイガー」をはじめ,濃いキャラクターも大勢出てきますし,まぁ基本的に悪い奴しか出てこないので,その中でのドンパチはとても楽しいです。 そしてこの作品の良いところは,全6巻で綺麗に終わるところ。 そして,全巻アンリミで読めるというところ! 読んだことが無い方は是非この機会に読んでみてください 青春よりももっと手前のあの頃のお話純情ダウンタウン 郷田マモラ野愛恋も友情も憧れも嫉妬も全部混ざり合ってぐちゃぐちゃな感情。初恋とか青春よりもっと手前の、名前もつかないような日々が鮮やかに描かれています。 クラスではあまり目立たない少年・薫は、東京からやってきた転校生の美少女・上野さんと仲良くなります。 勉強もスポーツも得意な人気者・藤原くんも、どうやら上野さんのことが気になってる様子。 でも薫が本当に気になってるのは、上野さんより藤原くんの方で……。 ちょっとお話するだけで、一緒にサッカーできるだけでうれしかったのに、認められたくなったり勝ちたくなったり。 でも結局一緒にいる時間がいちばん幸せだと気づく。 薫が藤原くんに抱く感情は紛れもなく恋だと思うけれど、感情に名前なんていらないのかもしれません。 薫を見つめ続ける泣き虫の女の子・今日子がめちゃくちゃかわいくて好きです。登場する子たちがみんな健気で愛おしくなりました。「新のぞき屋」を読んだ感想新のぞき屋 山本英夫かしこのぞき屋(つまりは探偵業)をしている主人公がなぜそこまで「のぞき」に執着するのかが中盤で明かされるんですが、あまり詳しく説明がないので自分の読解力ではよく分からなかった……。全11巻と長いわりにふんわりした終わり方だったけど、時間が経つ程にあの2人がお互いの本当の部分で向き合えて幸せになれたってことなんだからそれで良かったのかも…と思い始めた。 ストーカーとか変質者がたくさん出てくるんですが全員気色悪くて、生理的な不快さをここまで表現できるのはすごいな〜と思いました。でも一番ゾワゾワしたのは主人公が義眼の左目をガリガリ掻きむしる場面です。痛がゆい気持ちになりました…。人間の本性を覗き見るのぞき屋 山本英夫かしこ「新のぞき屋」のプロトタイプ的な読み切りなんだろうか。前後編が収録されています。まだデビューしたてなのか荒削り感があって「のぞき屋」の仕事の説明もイマイチよく分からないんだけど、つまりは「人間の本性を覗き見る」というテーマは山本英夫らしくて面白い。特に前編の彼女に浮気された大学生の子供の頃のトラウマが思い出された描写がよかった。やっぱり山本英夫の人間の歪みの話は面白いな〜!これから「新のぞき屋」を読みます。 20年ぶりくらいにビーダマン読んだかもしれない #推しを3行で推す爆球連発!!スーパービーダマン 今賀俊名無しそういえば最初はノーマルのビーダマンで、大会が始まる辺りでOSギアが登場してファイティングフェニックスとかワイルドワイバーンとかユニークビーダマンが出てくる流れだったなと懐かしい気持ちになりました。当時はわからなかったけど久しぶりに読んだらガンアクション作品としての読み応えもあるなと思った。西部劇ステージ好きだった〜!静かで雰囲気が良い素敵な本書店員 波山個間子 黒谷知也む雰囲気良さそうだなと読み始めました。 書店員 波山さんの話ですが、波山さんはブックアドバイザーで本当にある書籍の話をします。 作中でこの本は面白い、とかこの本はオススメ、とか。 読んでてストーリーも丁寧で面白いですが出てくる書籍の方が気になってしまって! 実際に読んでみようかなという気分になります。ストーリー上で出てくる本とか物って気になりますよね…。 とても好きな感じの本でした。そのままの姿で。#1巻応援心のままで 雨宮もえPom 3作品とも、高校生の話ですが、全て結構グッときた作品でした。 まさに青春。 ありのままの姿でぶつかり合える、悩めるって若い! 感動とともに、少し元気までもらえました。 フィクションであれ、漫画であれど、若い人達が奮闘する姿は輝いて見えるなと思いました。 “心のままで”良い言葉。 高校生イチ1-イチ- 山本英夫名無し「殺し屋1(イチ)」の序章的な作品。この連載があったからこそ「殺し屋1(イチ)」が生まれたんだなぁ…。高校時代のイチもいじめられっ子で一見気が弱そうなのと、あるトリガーが発動すると我を忘れて暴力を楽しんでしまうという基本設定は変わらない。ここから更に「殺し屋1(イチ)誕生編」に続きます。イチが殺し屋になったきっかけ殺し屋1(イチ)誕生編 山本英夫名無し「殺し屋1(イチ)」本格連載前のパイロット版。高校時代編「1-イチ-」で転校生を殴り殺したラスト後、少年院を出所したハタチ頃のエピソードが2つ収録されています。ただWikipediaによると「殺し屋1本編とはパラレルワールドの関係であるとされる」らしいです。でも読んでみて損はないと思う。<<12345>>
子供部屋おじさんという、いつまでも実家にいる妙齢男性のことを指す言葉があるように、当然、子供部屋おばさんだってある。 考えればわかることだ。 本作の主人公は、まさにこれ。 正社員ではなくパート勤務なこともあり、自立するだけの経済的ゆとりがないので母親と一緒に暮らす主人公が、マッチングアプリを通して男性と出会い、結婚を狙うという話。 齢は43歳。 色々思うことはグッとこらえるのだが、それでもマジかよと声をもらしたのが、この年齢で結構軽薄なところ。 つまり、マッチングアプリを通して出会う男性と、体だけの関係だけでも求めてしまうところ。 20代ならまだしも、40代でこの境地なのが、たまげた。 漫画の脚色なのかもしれないが、全部が嘘とも思えないほどリアリティを感じるので、コレが令和の時代の現実なのかもと考えなおすと読んでいてなんともいえない気持ちになった。 何事も自分のことは客観視しにくいから、明らかに間違ったことをしていても気づかないもんだし。 案外、こういう人が多いのかもしれないと納得してしまった。 最後どうなるのかわからないけど、安易に、結婚ENDにしないでほしいとか思ってしまう。