八犬伝
里見家を恨む怨霊・玉梓の呪詛によって、里見の姫・伏姫は、犬の八房の花嫁となり、その気を受けて子を宿してしまう。だが読経の功徳によって、自害した伏姫からは輝く光が放たれ、姫の数珠=「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の八つの珠とともに四方へ飛び散っていった。時は流れ、伏姫の八つの珠を持った「八犬士」の運命が、互いに絡み合い、激動の世の中、動き出す……!! 江戸時代の大ベストセラー、滝沢馬琴の大河ファンタジー「南総里見八犬伝」の碧也ぴんくによる完全コミカライズ、初のデジタル化!!
糸永くんの恋の糸
糸目で引っ込み思案の糸永(いとなが)は、昔自分をいじめていた真田(さなだ)と大学で再会した。あの頃のことを忘れたかのように、親しげに声をかけてくる真田と、糸永は仲良くなる。実は、糸永は昔から、ずっとずっと、真田に恋していて……。大型新人・奥田枠のハツコイ・ホリックなセカンドコミックス! 【電子版限定おまけ付き】電子版描き下ろしコミックペーパー「糸永くんの大切な人」(1P)を収録!!
この世ならざるものを見る能力を持つ東江彩達(あがりえ・さいたつ)。霊に気づいてしまう彼は死者と生者の区別がつかず、なかなかバイトが長続きしない。そんなある日、妹・依子(よりこ)が営業する喫茶「コヘンルーダ」で、植物研究の副業に物書きをしている大鷹匡(おおたか・まさし)という青年と出会い、なりゆきで不思議ネタを提供することに。だが実は大鷹は、彩達のワケありな兄と浅からぬ因縁があり……。寂しい者は常に、気づいて関わってくれる者を探している。恐がるな。恐がるとそれは怪になる―― 彩達と大鷹の不思議事件簿!!
好きやからやで
ソフト制作会社に勤務する青山は、過去のトラウマから大阪が大の苦手。それに拍車をかけているのは、トラウマの原因と似ている取引先の営業副部長・浪花だ。そんな浪花が勤務する会社へ出張することになった青山。出張1日目にして彼の強引さにぐったりした青山は、断りきれずに参加した歓迎会の途中で倒れてしまう。意識を取り戻した青山はホテルにいて、目の前にはバスローブ姿の浪花。混乱する青山に浪花が迫ってきて――!? この作品は連載です。
私のともだち
旧校舎のトイレの落書き、デパートの呼び出し、古くて放置されている冷蔵庫、深夜の自宅の階段の暗がり。あなたの日常にもあるうっすら怖い、に潜む恐怖を描く那州雪絵の極上ホラー短編集。
覆面係長
新入社員の町田(まちだ)が上司として紹介された立花(たちばな)係長は、謎の覆面男。でもある日、偶然見てしまった係長の素顔は、なんと金髪の超絶美男子で……!? その美しい顔をもう一度見たい町田はアノ手コノ手で係長に迫り倒すが――…!? 前代未聞の覆面超絶美男子ラブロマンス!
市職員の七尾(ななお)は妖の住む地区の開発担当となる。感情の起伏が極端に少なく人付き合いの下手な七尾だが、妖たちには大人気。中でも、銭湯・あやしの湯で働く青年・乙丸(おとまる)と親しくなり……? 妖と人間のももいろ湯あがりラブ。
白金紳士倶楽部
実家が大家族で貧乏な水科壱郎には野望があった。卒業すればセレブからひっぱりだこという紳士養成学校「白金紳士倶楽部」を卒業し「逆玉」を狙うこと。百倍以上の倍率をくぐりぬけて、晴れて入学した壱郎。だが、学校は連帯責任制で、協力し合わなければ卒業もおぼつかない。なのにグループメンバーはひとクセもふたクセもあるヤツばかりで……!?
うぐいすさんちのおうちには、優しいダーリンと、娘のタバサちゃん、息子のトニーくん、そ・し・てたまに、いてはいけないユーレイがいたりするのです! 心霊エッセイのトップランナー! うぐいすみつるの、た~っぷり怖くて、ほんのりほのぼのな日常ホラーエッセイ!
元傭兵の京介は、ストロベリーブロンドの髪色の男・美作コンツェルンの御曹司である流音と出会う。「前世で私達は夫婦だった」と言われ驚愕する京介だったが、ボディガードを頼まれて――!? 前世の記憶が引き寄せる、リインカーネーション・ラブ。
非怪奇前線
学生時代からの“親友”である蟹喰菜々生(がにはみ・ななき)のマンションを訪ねるワタナベは、少々“痛い男”だ。やがてワタナベは気づく。妻の過去に蟹喰がいたことを……!? 不条理と必然が織りなす悲痛な物語の果てにあるのは、凄惨な絶望か、生きる勇気か……。表題作「非怪奇前線」+後日譚「非怪奇前線 The After」のほか、1998年発表の幻の短編「きりんは月を食べる夢を見るか」を収録。
明るい校風の海渡学園は、実は精霊が自由に闊歩する不思議フィールド。高等科に編入したばかりの波頭直(はとうなお)は、学園の守護神・琉一(りゅういち)様を守る力を得て、なりゆきで側近首席に就任する。気がつけば、琉一様の周りには彼を崇める信奉者の、直の周りには、彼を慕う精霊の群々……。直の魔可不思議ハイスクール・ライフ!
中学でいじめてきた真田くんのことが実は密かに好きだった糸永くん。 真田くんが糸永くんをいじめたのは自分が男の糸永くんのことを好きだという事実を自分で認められず許せなかったから。 金崎みたいなヤツらと違って真田くんは当時も攻撃はしてこなかったんだよね。 でもいじめのキッカケと放置は最低だよ。 ただそれが間違っていたと自覚して認めて後悔して償いたいとすら本気で思っているからまだ許せる。