KADOKAWAマンガの感想・レビュー2719件<<100101102103104>>この作品、ラブコメと言う勿れこじらせ☆ルサンチガール 裏ロジsogor25人はこの作品をラブコメだと謂うのかもしれない。性格をこじらせた江古田さんが主人公のすれ違いラブコメなのだと。しかし、私には解る。これは自らの理想に向かって邁進する江古田さんが周囲の悪意なき悪意に全力で抗う闘いの記録なのだ…! 1巻まで読了。みんな大好き!創作の葛藤&熱いお仕事 小説王 早見和真 大沢形画たか仕事に懸ける2人の男たちの物語。 もうこれだけですでに最高なのに、1人は編集者、もう1人は小説家ということで「会社で働く理不尽さ」と「小説を書く苦しみ」の両方が描かれ、2人がそれぞれ壁を乗り越えていく展開が熱い!! そしてストーリーの熱さを、読みやすいコマ割と迫力のある見開きが盛り上げているのがさらに堪らない。 表紙から伝わる熱さを裏切らない作品です。趣味の世界っておもしろい!野良カメコのピラミッド だよねたかマンバの注目著者で知って読んだ作品 スポーツ、アイドル、宝塚、ミュージカルetc…。 趣味の世界にはその世界の人にしか通じない用語や掟が山程あるけど、外にいる人間には存在を知ることすら難しい。 が、そういう特定の集団だけで使われる用語や風習ほど、決まって興味深い…! この作品ではまさに作者の体験を元にしたコスプレ界の「カメコヒエラルキー」を当事者が描かれているので、カメコとレイヤーさんの微妙な関係や、個性豊かなカメコについて、全くの部外者でも非常にディープに知ることができておもしろかったです!「オナマス」と同じ新都社で連載の背徳的DQNファンタジードキュンサーガ いとまんmampuku 「月刊コミックニート」(多分『少年VIP』と同じ新都社)で連載しているのでどうしても侮りがちですが、序盤のギャグ調からガチめのバトル、シリアスなドラマへと瞬く間に変貌していきスクロールが止まらなくなります。さらに2019年3月現在で最新話である第9話ではアフタヌーンなどの商業月刊誌並みの精緻な背景で描かれた過去篇はインパクト絶大。「何者!?」と思い調べてみたら作者は四季賞も受賞しているいとまん先生でした。 http://hasama.hippy.jp/dqn/ 思えばあの「オナニーマスター黒沢」も新都社でしたね。自分にとってオナマスはWEB漫画へのイメージ(侮り)を吹き飛ばし、天地がひっくり返る衝撃を与えた漫画でした。ドキュンサーガも今後の展開次第かもしれませんが十分すぎるポテンシャルを秘めた作品だと思います。 文字通り命を削って描かれ(てしまっ)たVRMMOファンタジーエクスタス・オンライン 鬼八頭かかし 久慈マサムネ 平つくねmampuku 「たとえ灰になっても」の鬼八頭かかし先生と「魔装学園H×H」を手掛け小説家で脚本家の久慈マサムネ先生による豪華タッグで始まった、美少女VRMMOファンタジー小説のコミカライズ。他のクラスメートと敵対する魔王としてアサインされてしまった根暗主人公、という点には一見してそこまで目新しさがないかもしれませんが、自分を倒そうと向かってくるヒロインを催淫魔法で迎え撃つという悪魔的かつ心躍るストーリーに感嘆。(成年男性向けコミックスでは基本的に竿役は背景あるいは空気として描かれがちなので、男性主人公の、しかも魔王の一人称視点って珍しいんですよね) そんな感じで激化していくであろう闘いを楽しみに読んでいたのですが、作画担当の鬼八頭先生の訃報が飛び込んできてしまいました。。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190227-00010000-huffpost-soci 「たと灰」も楽しく読ませていただいていたのでとてもショックなニュースです。エクスタス・オンラインの連載の今後についての発表はまだ無いようですが(2/27 14:25現在)未完のまま終了となる可能性が高いでしょうね。アニメ化なども視野に入るくらい人気になれば別の作画の人を立てて続行あるいは新連載というのも考えられなくはないですが、鬼八頭先生の絵ではこれ以上読めない喪失感を埋めることはできそうもありません。 最後になりましたが、鬼八頭かかし先生のご冥福をお祈りいたします。SNS時代の映画鑑賞を楽しめ!!シネマこんぷれっくす! ビリーANAGUMA映画「クラスタ」なんて概念が定着しつつある平成の終わり。 映画の感想や感覚を共有するのはもはや普通のことになりました。 観たあと「みんなで楽しむ」ところまで映画の面白さが拡張されてんだなァとしみじみ思ったりします。 秀逸なのは死ね部メンバーそれぞれに「映画観るやつの生態あるある」が割り振られていることです。 B級映画マニアとかポップコーン食う派/食わない派とか…。 少しでもこだわりを持って映画を観てる人ならつい笑っちゃうようなネタが盛りだくさん。 自由で楽しい映画鑑賞のコツを教えてくれるいいマンガです。服なんてどうでもいいと思わないようになってもてまくるトピック服なんて、どうでもいいと思ってた。 青木U平伊瀬谷アンこれダサい男がお洒落を覚える話かと思ってたけど、どっちかと言うと女心を理解する話なんだね 「人が死なない」世界のガンアクションSF不死の猟犬 八十八良sogor25その世界では、人間は死なない。正確には、死んだ瞬間に体が元通りになり生き返る。人間は寿命以外で死ぬことはなく、故にその世界には病院も薬局もない。だから例えば風邪をひいたらその治療法はピストルで頭を打ち抜き文字通り『生き返る』という方法。 そんな世界で、"人間が死ぬようになる"謎の感染症「復活不全症(RDS)」が発生したーーーという物語。 というSF設定盛り盛りでかなり難解な設定の作品で、しかも上記のような設定なので戦闘になったら血しぶきマシマシという感じなので、かなり人を選ぶ作品ではあるし、文字だけで魅力を伝えるのは難しいんだけど、何よりあのハルタで「乙嫁語り」「ヒナまつり」「ハクメイとミコチ」に次ぐ長期連載(休載や不定期連載を除く)を続けているというのがこの作品の面白さを証明してくれるのではないだろうか。 1~6巻までは「不死の猟犬」というタイトルで、RDSの感染源となる人間「ベクター」を匿う「逃がし屋」という存在と、RDSの根絶のために逃がし屋を追う警察との対決構造を中心に物語が展開しするのでガンアクションがメイン。そしてその抗争の中で徐々に明らかになるRDSの謎。最終6巻でRDSの正体が明らかになった瞬間には思わず鳥肌が立った。 そして現在はナンバリングを1巻からに戻し「不死の稜線」というタイトルで連載中。こちらは前巻までで明かした謎をそのまま明示しつつ新基軸の物語を展開し、主に登場人物の人間関係、心情描写にスポットを当てている印象。構図としては例えるなら「不死の猟犬」が『PSYCHO-PASS』テレビ本編で「不死の稜線」が今やってる映画3部作という感じ。 なので、本屋で「不死の稜線」を見かけて気になってる人がいたらまずは「不死の猟犬」1~6巻までを読んでみてほしい。そこまでしてくれたら「不死の稜線」は間違いなく面白いから。 「不死の猟犬」全6巻、「不死の稜線」2巻まで読了さすが俺たちのドラゴンコミックスアルカフス 村山渉 御影夏mampuku ドラゴンエイジのお家芸的な萌え漫画という感じ。絵がきれいです。異世界、ケモと記号的な要素は多いですが、読んでみるとよく練られたストーリーであることがわかります。 カフスというケモ少女な種族は人間によって記憶や精神を操作されていて、主人公のいた現世での知人にそっくりな外見であることや、少女ばかりであること、主人公の少年には耳もしっぽも生えず記憶も正常であることなどからおおよその展開の察しはつきますが、もしかしたらそれも手の込んだミスリードかもしれません。 出てくる建物が中世ヨーロッパ風でなくエスニックな様式なのがなんだか新鮮でいい感じです。背景も綺麗、というのは異世界モノとしてポイント高いです。猫の日ネコノヒー キューライス名無しネコノヒーですね。 癒し… 天才 模造クリスタルの新作。いやぁ面白い黒き淀みのヘドロさん 模造クリスタルニワカ金魚王国の崩壊の作者、模造クリスタル先生の作品。ヘドロから作られた少女を中心とした、歪な日常漫画。どこか狂ったキャラ達によって、ごく自然にオカシナ世界観が生まれている。やはり天才。 http://www.mozocry.com/hedrosan/01.html中世ファンタジー世界に西洋医学を持ち込む話異世界薬局 高野聖 高山理図 keepoutmampuku 異世界転生や異世界転移ではありがちなストーリーのようではありますが、スマホや通販、肉の焼き方、ゲームのプレイヤー視点などの取材要らずな「異能(笑)」と違って専門的な西洋医学の知識でもって無双する話なのでしっかり読みごたえがあります。あとがきでも取材のエピソードが描かれていますが大変そうです。 逆に、科学革命以前の文明(中世くらい)に科学を持ち込むとどうなるかというシミュレーションとしてはそれほど面白くはないですね。あんまり中世っぽくないというか…そういえば異世界だと何故か一神教のほうが珍しい気がしますが、そのせいでしょうか。 とはいえ1巻でいきなり王様のお墨付きをもらっちゃったのでこっちの世界でも科学革命起こっちゃうかもしれないですね。主人公は「平民も気軽に利用できる薬局をつくる」のが目標と言っていますが、そのうち商人が目をつけたら放っておかないでしょう。大変なことになるんじゃないでしょうか。原作読んでないのであてずっぽうですがw描写が美しい。指先で魅せる「手練者」の話てだれもんら 中野シズカ名無しカラーページの、和の色使いでまず心を掴まれる。指先で魅せる手練れ者たちの話とのことだが、作者自身もその一人の様子。 内容は小料理割烹で働く青年と、庭師の男性のささやかな晩酌の話?まだ詳しいところは分からない。が、飾り細工や手についた水滴などを美しく描写されているところからすでに期待値は高い。二人の関係性は、次回語られるようだ。楽しみ 犬の飼育に大切なことを学べる作品DOG SIGNAL みやうち沙矢兎来栄寿私の妻は大の犬好きで長年犬を飼っていたのですが、その妻をして「知らなかった!」と言わしめる知識も詰まったドッグトレーナーマンガです。 しつけの仕方、ストレスのサイン、上手なスキンシップの方法などなど……。私は今は犬を飼っていないのですが、今後犬に出会った時には試してみたいと思いました。 犬を飼っている方はもちろんですが、これから飼いたいと思っている方も一読しておいて損はないでしょう。 主人公とイケメンドッグトレーナーとの間に若干BL的な要素も感じられる人には感じられるかと思いますが、苦手な人が無理というレベルでもないと思います。懐かしい…伝説の勇者の伝説 長蔵ヒロコ 鏡貴也 とよた瑣織名無し自分がはまったライトノベルの一つ。漫画になってるだけでなぜか感慨深い。絡まり解けて、服になる繭、纏う 原百合子にわか戦前のエスを思い起こさせる舞台設定に、艶やかで絡まり解ける、女性らしい「髪」という題材で紡がれる話。制服を髪でつくる習慣という設定が、肝になっていて新しい。これが既存の髪のイメージに息苦しいという印象を抱かせ、女性同士の関係性と上手くリンクさせている(気がする)。画力は高く、雰囲気もしっかりと作っている。あとは物語の筋がはっきりと見えてくるのか。様子を見ていきたい。 ダークでファニーなお伽噺かわいそうなミーナ やまじえびね名無し18歳で死んじゃったミーナ。人生最後のピクニックで出会った見習い彫金師の青年への片思いを、死後も叶えようとする。つまりミーナは亡霊…。 やまじえびねさんだから肝が冷えるホラーな展開もありそうで、いろんな意味でドキドキします。「かわいそうな」だから悲しい話になるのかな。新展開幼女戦記 東條チカ カルロ・ゼン 篠月しのぶフルカワ綿密な戦略の駆け引きと、迫力ある戦闘シーンがよくある転生ものとは一線を画する。 9巻、無双し続ける主人公だったが、最強のライバルが誕生しこれからどうなるのか目が離せない。映画を読むような新体験CONFUSED! 福富優樹 サヌキナオヤ名無し「楽観的な切実さを抱える人たちの群像劇」らしい。 第一話は、近所に住む自分と同じジャッキーという名前のおばあさんのポストから荷物を盗んでは、配達員が間違えたと言って届けに行く「小さないたずら」を繰り返している青年のお話。毎日届くおばあさんの荷物のひとつを開けてみると、それはラジオでよく聞くCMの安っぽいネックレスだった。 盗んだものを善人のように持ち主に返してうさ晴らしする青年の鬱々とした気持ち分かるな。こういう形では発散しないけど…。 これからどういう人物と物語に繋がって行くのか楽しみ。第二話のタイトルが「ラジオ」だから、今回の青年の話との関わりもあるのかな? 世界を滅ぼす力を持った、弱い子供たちの物語ib -インスタントバレット- 赤坂アカニワカかぐや様は告らせたいの作者、赤坂アカの処女作。世界を滅ぼす力を持つ、弱い子供たちの物語。独特の高二病感がたまらない。登場人物の抱える欠落や孤独、虚無感が深くフォーカスされている稀有な能力漫画。ストーリーもしっかり面白い。映画に興味なくっても惹き込まれる映画大好きポンポさん 杉谷庄吾【人間プラモ】ニワカ少し前にバズったpixiv漫画。才能溢れる映画プロデューサー、ポンポさんの影響を受けた主人公が映画を撮る話。魅力的に語られる映画哲学は一見の価値あり。物語の筋もしっかりあるため、映画に興味なくても惹き込まれる。 あとこれを読んで人間プラモ先生が気になった人はpixivを見ると、他にも色んな作品が読めるのでぜひ見てほしいあら〜あらあらら…いいわねぇ〜メタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理む気になっていたので読んで見ました。 おばあちゃんと女子高生!しかもBL談義をする、とな!? 可愛い〜!! 女子は何歳になっても女子!好きなもので何時間でも話せるし、年齢も国境も関係ないんです! 好きな人間関係、ありえそうな関係性です。 ホッコリしますね。好きなもの同志で繋がった関係はずっと良好で長く続くと思っている派です。 ずっとこのおばあちゃんと女子高生のやりとりを眺めていたい、そういう気持ちになりました。 58歳差。二人をつなぐ絆はBLマンガメタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理にわか※ネタバレを含むクチコミです。カネコアツシ×狩撫麻礼!! 稀代のコラボが奇跡の刊行3ツのお願い カネコアツシ 狩撫麻礼兎来栄寿昨年1月に惜しまれながらこの世を去った狩撫麻礼さん。 『SOIL』や『デスコ』といった尖った作品を放ち続けるカネコアツシさん。 その二人により、1995年に描かれたコラボ作品が一周忌に初めて単行本として発売されました。 表題作の「3ツのお願い」は狩撫麻礼作品らしいドライブ感に溢れており、グイグイ引き込まれていく感覚が堪りません。カネコアツシさんの絵も、狩撫麻礼作品の味わいに非常にマッチしていて素晴らしいコラボレーションだと思います。 もう一つの収録作品である「CALLING」はカネコアツシさん単独の作品ですが、最初にこちらが入っていることによって、より抑揚をつけた状態で「3ツのお願い」を楽しめる優れた構成となっています。 何より、あとがきでカネコアツシさん自身にやって書かれた狩撫麻礼さんとの思い出が非常に胸を熱くさせる内容となっており、その上でできたこの作品に対しての愛着を強めてくれます。 今またこのマンガが読めるようになったことに感謝しかありません。<<100101102103104>>
人はこの作品をラブコメだと謂うのかもしれない。性格をこじらせた江古田さんが主人公のすれ違いラブコメなのだと。しかし、私には解る。これは自らの理想に向かって邁進する江古田さんが周囲の悪意なき悪意に全力で抗う闘いの記録なのだ…! 1巻まで読了。