KADOKAWAマンガの感想・レビュー2722件<<99100101102103>>新たな百合マンガの金字塔あの娘にキスと白百合を 缶乃sogor25中高大一貫の名門女子校、清蘭学園を舞台に様々な少女たちの物語が描かれるオムニバスストーリー。 中心となるのは成績学年1位、品行方正の優等生、白峰あやかと、高校から編入してきて白峰さんから成績1位の座を掻っ攫った、奔放なのに一匹狼な振る舞いの黒沢ゆりねの物語。2人は対立しながらも徐々に関係性を深めてゆくという王道の物語が展開されます。 しかしながらこの作品の特徴は、メインの2人の物語と平行して、2人の周りの様々な登場人物の恋愛模様が描かれる点。2巻以降の各巻で異なるキャラにフォーカスが当たる構成ですが、登場人物ごとに関係性の深さ、濃淡が様々で、仲の良い友人関係のような組み合わせからお互いががっつり恋愛対象として見ている2人まで、まさに「少女たちの数だけ、物語は存在する」というキャッチコピーに相応しい、たくさんの表情を見せてくれる作品です。 そして最終巻では白峰さんが黒沢さんとの関係性に対して結論を出します。その過程でこれまでに登場したキャラが再登場し、黒沢さんとの関係性に悩む白峰さんに助言を与えていきます。再登場したキャラにしっかり焦点をあてつつ、最後に白峰さんと黒峰さんの物語に収束していくという見事な構成で、まさに万感胸に迫る最終巻。 各巻単体で読んでも、作品全体を通して読んでも素晴らしい、百合マンガの金字塔といえる作品だと思います。 全10巻読了国宝を扱う人、繋げる人国宝のお医者さん 芳井アキ名無し修復士?いや違う。国宝修理装潢師。 そんな仕事あったんだ!と初めて知りました。 直すけど自分の痕跡は残らないのが好ましい。 作業としては創造的なのに、実際は何も残さない、黒子。修理して遺し伝える職。 地味だけどかっこいい職業ですね…そりゃ医者並みにブドウ糖を欲しますわ。 知らない世界を垣間見れるのが漫画のいいところ!美術館行ったら美術品のそのウラ側で走り回ってる人がいるんですねぇ… 個人的に先生がイケメンで良かったです。我々だ好きです!異世界神!(*´∇`)異世界の主役は我々だ! 加茂ユウジ グルッペン・フューラー せらみかる せらみかる+ユーザーのみなさん我々だ好きです!異世界神!(*´∇`)異世界神です!(*´∇`) 毎日楽しみに生きてます! 動画の方でも楽しませて頂いて感謝感謝です! 五巻楽しみに待ってます! 生き甲斐~~♪素敵なふたりのキミョかわ魔界旅行ニコラのおゆるり魔界紀行 宮永麻也ぺそ表紙に惹かれて買ったら大正解だった作品! 細い線でみっしり描き込まれた絵の雰囲気が最高です。 人間のニコラ(花を出す魔法が使える)は異界に迷い込み、旅の商人サイモンに拾われてともに旅をする。 その中で出会う魔界の風景と種族がいちいち素敵ですぐ夢中になりました。 あと魔界のご飯は人間はほとんど食べられないっていう設定も面白かったです。 悪魔族、モフ族、ガブール族、ポペ族…。 見た目も特性も全然違うけど、みんなうまく暮らしてるところが可愛い。 話と話の間では、その回で出会った魔族たちのその後が描かれるのですが、これまたいい話ばっかりで好き。 ニコラの子どもらしい純粋さと楽天さ。サイモンがニコラに手を焼きながらもいつも気にかけている姿に癒やされます。 サイモンはなぜニコラを拾ったのか? その理由はサイモンの生い立ちと父親にも関係していて、そのエピソードもこれまた超いい優しい気持ちになれるので、ぜひ2巻まで読んでほしいです…! (1話の回想) 息子、いい子通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか? 飯田ぽち。 冥茶 井中だちまmampuku くっさいしょーもないタイトルだなぁと思いつつも絵が好みだったのでつい読んでしまった……。 ちゃんと「ゲーム内世界」という舞台設定だったので安心しました。「異世界」でスキルとか属性とかやはり言われると少し萎えるので。。 ともあれ内容ですが、最序盤の第一印象としてはまぁ読みにくいったら。キャラ付けのためにか皆よく喋るのですがそれが冗長というか、無駄なセリフが多すぎてテンポよく読めない。絵も構図もそれほど上手いとはいえないですが、やはりそれ以上に言葉選びのイマイチさが目立ちます。 とはいえ「親同伴で冒険に出る」というのはアイデアの勝利だと思うし、ゲーム内世界という特殊な環境をメタな笑いに昇華してるのは上手いです。最初に出会った王様が「だってNPCじゃし…」と説明を面倒くさがるくだりの脱力感(笑) あの一言でこの作品がなにを狙っているのかがだいたいわかりました。異世界へ旅立ってからが本領発揮ですね。メタネタだけでなく、思春期の親子の微妙な距離感がほほえましく、単なる「バブみ」を売りにした漫画ではないんだなと良い意味で裏切られました。これは萌え漫画じゃなくてギャグ漫画なんだなと判ってからはとても楽しく読めています。飯漫画の中でもかなり好き私のご飯がまずいのはお前が隣にいるからだ いのうえさきこ霧兵衛良かった点 ・登場する通気取りがいい感じで面白い。 ・卵かけご飯回の「ジブリネタ」がいい 総評 ・「掌で30分温めた卵で作った卵かけご飯」は魯山人曰く「この世でもっとも美味い」と作中に書いてあったので気になる ・最終的なオチも含めて良かった。宇宙レベルのくだらなさ(褒めてます!)銀河宅配便マグロ おおひなたごうnyae1巻のカバーの真ん中の丸いのはホログラム仕様です。 ぜひ紙で買って確認してみてください。 タイトルの通り、宇宙で働く宅配便業者のスタッフたちの日常です。 1人としてまともな人間が出てこないです。 ギャグ、パロディ、スケベ(エロではなく)、たまに感動。 できること全部入れちゃってる!なとっても贅沢なマンガだと思っています。 「目玉焼きの黄身 いつつぶす?」でおおひなたごう氏を知った方は、 ぜひこのマグロを含め、過去作を読んで欲しいです。 序盤の雰囲気にみんな騙されるがいいヨヨハラ ogrossogor25美人の転校生とのいきなりの同居生活が始まるという少女マンガのような設定から、その実はエロネタ多めのラブコメという思いっきり青年マンガ向けの内容。twitterやpixivに掲載してたということもあり各話のページ数は短めでその分テンポよくネタが詰め込まれてるし、全編フルカラーで画面作りも爽やかでサクサク読める。 …という感じでサクサク読み進めてると、後半になり突如として挟まれる衝撃展開。WEBでコマ切れで掲載されてたはずだから最初からこの展開を考えていたとは思えないんだけど、それにしては伏線の配置の仕方が自然過ぎる。序盤からずっとIQを下げながら読んでいたところに突然「外天楼」のようなSF展開が流れ込んでくるこのギャップをぜひ味わってみてほしい。 全1巻読了『春琴抄』の蠱惑的コミカライズ!ホーキーベカコン 笹倉綾人 谷崎潤一郎 Mint兎来栄寿日本の文学史上でも最も変態的でフェティシズムに溢れた作品を描く作家の一人である谷崎潤一郎。その代表作である『春琴抄』を見事な筆致でコミカライズしたのが本作です。 何と言っても、主人公・琴の幼い頃から漂う妖艶で危うい魅力が笹倉綾人さんの美麗な絵で見事に表現されているのが素晴らしいです。美しく金色に彩られた装丁の表紙に描かれた琴の眼力に惹かれるものを感じたならば、その勢いのまま手に取ってみて間違いありません。 蠱惑的なあのシーンも、背徳的なあの描写も、マンガという媒体のパワーを十全に発揮して描かれており、原作を好きな方も知らない方も楽しめる内容になっています。この作品を読んで原著へ向かう切っ掛けとなる方も数多くいるでしょう。中学生や高校生が文学史を学ぶ際の副読本としてもぜひお薦めしたい作品です。パンツよりもブルマ派のあなたにビビッドレッド・オペレーションシリーズ 小梅けいと TEAMVIVID名無し例のアングルや、あかねとももの入浴シーンなど、女の子の体の柔らかさの表現にグッとくるものがあります。 展開が早くアニメ履修済みの人向けのコミカライズなので、アニメ見てない人は先にそっち見てほしい。 白黒なのでビビッドカラーの変身後の衣装の良さが失われてるのが少し残念。 グルメ&漫画界あるある漫画家接待ごはん 瀬口たかひろ名無し主人公は九州在住の漫画家。連載作品がアニメ化もして絶賛売出し中の主人公が、地元九州や東京の名店で編集者に接待されまくります!訪れる店はどこも実在するようです。毎回とても美味しそうでストーリーを忘れるほど食欲が湧きます。新宿の焼きとんの店はいつか絶対に行こうと心に決めました。漫画業界のあるあるも頻繁に出てくるのですが、リアルかつダークな話もあり面白いです。自分の死を知らないミーナ…かわいそうなミーナ やまじえびね名無し※ネタバレを含むクチコミです。るっ!の作者、ジンどのとJK好きすぎ問題ぐらぶるっ! Cygames 菊一文字mampuku グラブルの販促も兼ねたオマケ4コマ漫画だったものが、独特すぎる世界観とシュールなギャグセンスで人気を獲得し、スタンプになったりエイプリルフールネタとしてイベント化したり使用できる武器になったり(?)とオマケの枠を超えた存在になりつつあります。何よりオールカラーでこの絵のクオリティにもかかわらず、毎日更新しつづけ話数にして1700を超え! いつか5分アニメでもいいので映像化を目指して頑張ってほしいです。 エイプリルフールは絵面のインパクトが凄まじかった…… コメディとシリアスのバランスとセンスが抜群そうしそうあい りべるむsogor25優等生女子とヤンキー男子恋愛というシンプルなテーマでありながら、ラブコメあり、シリアス展開あり、と振れ幅大きく展開する作品。私は作者のりべるむさんのコメディ面、シリアス面両方の感性が凄く自分好みで、毎巻楽しく読ませて頂いています。 個人的にこの作品の魅力は「登場人物に100%は共感できない、けど共感できる」所かなと思っています。 めぐみは一点の曇りもない優等生だし、そうしはめぐみに対してはデレるけど基本はヤンキーだし、というか登場人物はかなりヤンキーというかガラの悪いタイプが多いし。(そういう意味では一番"自己投影"しやすいのは橘かもしれない。真面目さとチャラさのバランス的に) でも、登場人物の全てに共感できないからこそ、共感出来る部分があると思いっきり入り込むことができる。日常回で共感性を下げてコメディ寄りにすることで、特に"恋愛"という殆どの人間に共通に内在するテーマで読者の共感をがっちり掴む、そういう多層的な構造を生み出している作品だと感じています。 結果、ラブコメとしても良い、高校生のシリアスめなドラマとしても面白い、絶妙なバランスが保たれている作品として成立しているのではないかと思います。 7巻まで読了キャラクターそれぞれに濃密なドラマがある乱と灰色の世界 入江亜季名無し特に好きなのは、乱のお兄ちゃんと魔女の珊瑚ちゃんの話です。 お兄ちゃんが通う人間界の高校に珊瑚ちゃんも通うっていう展開、少女漫画的でキュンキュンが止まりません。 サブキャラへの愛と力の入れ方にも妥協がなく、たまにスピンオフの回が挟まってくるのですが、もれなく面白いです。 作者の振り幅の広さをこれでもかと実感できます。プリンセスに掲載されていたはず空飛べ! プッチ 完全版 おおひなたごうnyae純粋な少女漫画として読もうと思ったら、痛い目にあいます。 主人公プッチ以外にも濃いキャラクターたちがたくさん出てきます。 プッチのお母さん、うさぎなのにちょいエロに見えるのは私の目が腐っているから? グロテスクだけどどこか芸術的マリアの棲む家 鮪オーケストラ ハセガワMnyaeこの作品の魅力は表紙の美少女マリアの、地獄のような心象風景の表現だと思います。ホラーはホラーでもジワる的なものとは違い、シンプルに怖い、そしてものすごく気持ち悪い。 このマリアと部屋の秘密は何なのか、というミステリーでもあるのかと思いきや、終わり方は思ったよりあっさりでした。 漫画の枠を超えて評価できる一冊生理ちゃん 小山健nyae映画化おめでとうございます! これを読めば生理のことがすべてわかるよ、という漫画ではないですが、 こんなに女性に寄り添った漫画をつくってくれたことに感謝しかないです。 実際にこの表紙の生理ちゃんが家に来たら嫌だし邪魔だけど、生理ってそういうものでした。 ノーベル賞差し上げます。素晴らしい原作小説に、有能絵師。これは間違いない君は月夜に光り輝く マツセダイチ loundraw 佐野徹夜mampuku原作は昨今流行のサナトリウムライト文芸。邦画も最近そんなんばっかりらしいですが、無理もありません大抵面白くなるし。この作品は作家の実力は当然のこと、タイトルのセンスとデザインのセンスが抜きんでていたので売れたのも当然の結果でしょう。何を隠そう実際私、ジャケ買いして読んで泣きましたからね!w 厚めの文庫本をコミック上下巻にまとめるとなると若干駆け足気味にはなるかとは思いますが、コミカライズは以前マンバのクチコミで絶賛させていただいたあの「リゼロ」コミカライズ担当マツセダイチ先生が手掛けていますから、大船に乗った気持ちで下巻を待つことができそうです。上巻が出て今のところ、少なくとも絵に関しては文句のつけどころがないです。 https://manba.co.jp/topics/12985 絵がとにかく綺麗ネクストライフ 相野仁 市倉とかげ マニャ子 鵜飼沙樹 相野仁(ヒーロー文庫/主婦の友社) 鵜飼沙樹・マニャ子名無しアネットがかわいい。話の内容はなろうの異世界転生俺つええテンプレラノベ。しかし作画がめちゃくちゃ良い。表紙が美しすぎてずっと眺めてられる。スーツにネクタイで前世の上司と大冒険する話世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~ 力蔵 とーわ 風花風花mampuku作中では「転生」という言葉を使っていますが正確には異世界召喚モノですね。上司と一緒に異世界に飛ばされ、スーツを着たままサポート役として大立ち回り……ブラックラグーンみのある愉快な絵面で楽しいですw ロアナプラと違ってどうやら南国ではないので、着こなしもパリっと決まってます素敵。 お話に関しては前述の設定を除けばよくあるというか、少なくとも序盤の現時点では特に語るべきところはないというか、問題はなろう系が口に合うかどうかぐらいじゃないですかね。 それよりも特筆すべきは絵の良さ。キャラ良しアクション良し背景よし。「ゲート」や「リゼロ」に匹敵する超大当たりです。五十嵐課長可愛すぎなんじゃよ~"たりないふたり"の繊細な関係性が愛おしくなる作品不揃いの連理 みかん氏sogor25年の差百合であり社会人×不良でもあるんだけど、何よりこの"たりないふたり"感が絶妙。たりない部分の大きさも重さも全然違う2人なんだけど、その不揃いなはずのお互いの欠けたピースがなぜかピッタリ嵌る、その感覚が堪らない。 それぞれの過去もあってお互い不器用ではあるんだけど、すれ違いの感じられない、気持ちの通じ合ったディスコミュニケーションとして描かれるのでむしろ心地よく読める。 物語の導入こそ酔った勢いで一夜を共にしてしまうっていう軽い感じだけど、読めば読むほど2人のバックグラウンドや内面の気持ちが見えてきて関係性の繊細さを感じられる作品。 1巻まで読了 映画好きに超おすすめ!映画大好きポンポさん 杉谷庄吾【人間プラモ】猫あるくどストレートに映画愛を貫くストーリーは 映画好きならば痺れるはず! 各キャラクターの好きな映画が設定されているのですが、そのラインナップもかなりいいところついていたので、そこからも映画愛がビシバシ伝わってきて良かったです。それぞれの正義銃座のウルナ 伊図透名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<99100101102103>>
中高大一貫の名門女子校、清蘭学園を舞台に様々な少女たちの物語が描かれるオムニバスストーリー。 中心となるのは成績学年1位、品行方正の優等生、白峰あやかと、高校から編入してきて白峰さんから成績1位の座を掻っ攫った、奔放なのに一匹狼な振る舞いの黒沢ゆりねの物語。2人は対立しながらも徐々に関係性を深めてゆくという王道の物語が展開されます。 しかしながらこの作品の特徴は、メインの2人の物語と平行して、2人の周りの様々な登場人物の恋愛模様が描かれる点。2巻以降の各巻で異なるキャラにフォーカスが当たる構成ですが、登場人物ごとに関係性の深さ、濃淡が様々で、仲の良い友人関係のような組み合わせからお互いががっつり恋愛対象として見ている2人まで、まさに「少女たちの数だけ、物語は存在する」というキャッチコピーに相応しい、たくさんの表情を見せてくれる作品です。 そして最終巻では白峰さんが黒沢さんとの関係性に対して結論を出します。その過程でこれまでに登場したキャラが再登場し、黒沢さんとの関係性に悩む白峰さんに助言を与えていきます。再登場したキャラにしっかり焦点をあてつつ、最後に白峰さんと黒峰さんの物語に収束していくという見事な構成で、まさに万感胸に迫る最終巻。 各巻単体で読んでも、作品全体を通して読んでも素晴らしい、百合マンガの金字塔といえる作品だと思います。 全10巻読了