集英社マンガの感想・レビュー4976件<<145146147148149>>次世代スターコンビの描く超想定外な作品【推しの子】 横槍メンゴ 赤坂アカさいろくもはや今世代のスターと言っても過言じゃないお二人だけど、これは想像の斜め上じゃなくちゃんと真上に越えていってくれた。 物語がかなり面白いので、絵で苦手と思った人は勢いででもいいから5話ぐらいまで読めば続きを読みたくなるはず。 最近よくあるようなアイドルモノかと最初は思ってたけど全然違いました。気にしたら負け!なペンギン飼育漫画エンペラーといっしょ matoあうしぃ@カワイイマンガある日、皇帝ペンギンが冷蔵庫に入っていた……水族館行きを拒む?彼を、見つけた女子高生は飼うことにする……。 ●●●●● この作品は、「細かい事を気にしたら負け」なところがあります。 ペンギンの登場に始まり、エサの出所やペンギンの丈夫さなど、ツッコミどころは登場人物達が真っ先に突っ込むけれども、よく分からないので現実を受け入れていく。いつまでも気にしていたら、この面白い状況を楽しめない!……それは、登場人物だけでなく、読者にも言える事。 受け入れてしまえば、目すら判別できない無表情な皇帝ペンギンの、意外と伝わるコミュニケーションや、人間との生活を楽しんでいる面白さ、そしてモフモフを堪能できる、楽しいペンギンライフが待っている! 飼う大変さは描かれるけれど重くならず、ちょっとお間抜けな愛らしさを笑い、ヒトと鳥の交流に温かい気持ちをもらい、皇帝ペンギンの生態を学べる、楽しい漫画作品。 合言葉は「気にしたら負け!」非現実をツッコみ切れずに受容していくコメディと、傍若無人な皇帝ペンギンの愛らしさを味わっていただきたい!りぼんのヘンテコ三人衆あるいは、坂口尚の兄妹としておーなり由子作品集 おーなり由子影絵が趣味なが~い梅雨がようやく明けましたね。 7月の31日になってようやく晴れるなんて、今年の夏は、夏休みの最終日になって慌てて宿題をやり始める小学生なんですか。まったくもう、夏の夏休みはもうこれでお終いですからね、これからはちゃんと毎日登校してもらいますからね。これでようやく私たちの夏休みが始まるってもんですよ。夏さんとはちがって、毎日ちょっとずつ「夏の友」は進めるし、日記だって書きます。私は勤勉なんです。それに私は好きなんです、夏休みの終わりが近づいてくる頃に、夏の友のページのめくられる感触がぱらぱらと心地よくなるのが。 さてさて、梅雨明けといえば、おーなり由子の『六月歯医者』という漫画を思い出します。毎年、梅雨になると、カビの生えた乳歯を抜きに怪しい訪問歯医者さんがやってくるというお話です。これがほんとうに素晴らしくて、毎年のことですが、今年もうるうると涙ぐんでしまいました。 りぼんのヘンテコ三人衆といえば、さくらももこ、岡田あーみん、おーなり由子ですが、笑いの岡田、叙情のおーなり、そして、この二人のあいだを行き来したのがさくらでした。特にさくらのおーなり由子からの影響は計り知れず、さくらの初期の絵柄はかなりおーなり由子に似ています。さくらの『ほのぼの劇場』なんかは、ほとんどおーなり由子への私信なんじゃないかと思うくらいです。じっさい、誌面で出会った二人はのちに大親友になったそうです(ちなみにさくらは岡田とも仲が良かった)。大きな画用紙の上に二人で寝転がって、絵を合作したという微笑ましいエピソードもあったりします。 りぼん出身でありながら、気質的には完全にガロだったさくらももこと同じく、おーなり由子も気質的にはガロの系譜を受け継いでいると思います。『六月歯医者』なんかは、つげ義春の『紅い花』へのオマージュと言ってもおかしくないぐらいです。でも、おーなり由子が漫画界で誰の兄妹にあたるかといえば、それはもう坂口尚と言わざるを得ません。 夭折の天才、坂口尚の詩情が、おーなり由子を経由して、国民的アニメの『ちびまる子ちゃん』にも息づいているとするなら、こんなに喜ばしいことはないと思います。コリドー街、そこはナンパの聖地コリドー街の女たち アン・ミツコ名無し日本一有名なナンパスポット、コリドー街で生まれる数々のロマンスを描くオムニバス。 1話目は5年彼氏がいない34歳が今一度女として返り咲くために初めてコリドー外へ繰り出す話。結局相手は身近にいたってオチかよ!と多少イラッとしつつも、これ系の漫画はなんか読んじゃうんだよな…。 34歳で根本の白髪が気になるって、それは老化じゃなくて体質でしょう。 コリドー街の意外な誕生秘話が面白かった。 元ライバル胡桃沢梅ちゃんの恋のお話君に届け 番外編~運命の人~ 椎名軽穂名無し※ネタバレを含むクチコミです。劣等感が強く"憑かれ”やすい女性が主人公のヒーリングストーリーアンサー Maria名無し※ネタバレを含むクチコミです。幸せの訪問販売幸福ノ學習社 吉田ひろゆきstarstarstarstarstarひさぴよ「Y氏の隣人」以降に発表された「Y氏」の亜種マンガの一つで、平成14年〜16年の「週刊ヤングジャンプ増刊・漫革」に掲載された作品。(未収録作品あり?) 話の枠組みは、ほとんどY氏と同じです。アイテムを持ってくるのが神様ではなく、人間の役割になっている所がY氏と異なります。 幸福ノ學習社という教育教材の会社を通じて、悩める青年たちに教材(謎アイテム)が無料で渡され、正しく使えば人生の成功へと導いてくれるというお話。 どんなに道具が便利で正しくても、成功するか失敗するかは使う人間次第なのは変わりません。 ところで、会社に供給されている尋常でないアイテムの出所は、もしかしてY氏の隣人に出てくるアノ人たちでしょうか? 10年の時を経て新たにつながる教師と生徒。先生と言われるほどの馬鹿でなし 小夏まるまるタイトルや表紙からは内容が全く予想できなかったのですが、読んでビックリとても読みごたえのある作品でした。最初新人さん?と思って読んでましたが、単行本たくさん出してる方なんですね。絵もとても上手です。 主な登場人物は、10年前に臨時の担任だった花村先生と、その生徒である理乃。 理乃は熱血教師が理想なので、ノリが軽い花村が嫌いでした。そしてついに花村は女生徒と淫行問題を起こし、辞めてしまいます。 それから10年が経った現在でも、なぜか理乃はその出来事を夢に見るくらい忘れられていません。そんな時、少年野球のコーチをしていた花村と偶然再会をして、少年野球の手伝いをするようになります。そしてひとりの保護者が花村が起こした問題をを知ってしまうのですが、それによりなぜ理乃はいつまでも過去の出来事を引きずっているのかが、明らかになるのです。 10年前は秘めていた思いをお互いに明らかにしたことで、新しい関係を構築できそうな前向きなラストにキュンとしました。俺に休載というのを教えてくれた...ボクはしたたか君 新沢基栄starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男超問題児のしたたか君が如何彷町に引っ越してきて大沢城小学校に転入するところから始まる。主人公らしからぬ言動のしたたか君や周りの友達の中でも「佐々木コタロー」がお気に入り。久しぶり読み返したけどやっぱりいいな。 個人的には「奇面組シリーズ」より面白いと思うね ボクはしたたか君はすごい好きで、毎週楽しみに読んでいたし新キャラクターが登場してより面白くなりそうなところで作者が体を壊し休載をし、そのまま連載が終了してしまった。 金と暴力を愛するタイの青年がサタデー・ナイト・フィーバー!! #読切応援エクソシズムオーバーナイトフィーバー 雄鶏たか※ネタバレを含むクチコミです。 何度でもデート(暗殺)してほしい! 御曹司の歪みきったクレイジーサイコラブきるる KILL ME 叶恭弘名無し※ネタバレを含むクチコミです。ぬ〜べ〜ファンは絶対読んだほうがいい続編!!地獄先生ぬ~べ~NEO 真倉翔 岡野剛名無し広や郷子が生徒じゃないし…と思ってたんですが、普通にめちゃくちゃおもしろい。むしろ郷子はメインキャラだし、美樹もいまだに変な女として出てきます。 その他の元生徒たちもいろんな意味で成長した姿を見せてくれるので、ぬ〜べ〜ファンは絶対読むべきだと思いました。鬼の手が今どうなっているかにも注目です。まさにNEO鬼の手。 最初は子供にまつわる社会問題をテーマにして話が進んでいくんですが、生徒たちのキャラクターが定着していくといつもの妖怪・悪霊VSぬ〜べ〜のおなじみ展開。 とくに、苫米地マリという生徒が登場してからめちゃくちゃ面白くなります。この子は実は〇〇の姪っ子なんです。ただ少年誌から青年誌になったからか「ホラー的な怖さ」は減ってるかなと思います。 さらに、ぬ〜べ〜&ゆきめ夫婦の関係にも衝撃的な展開があります。まだ5巻までしか読んでないので最終的にどうなるかわかりませんが、表紙を見てるだけでワクワクしますね!一人で子育てよりも貧乏が大変そうだけど…おひとりさま出産 七尾ゆず名無し子供が欲しい。貧乏だし独身だけど40歳も目前だし…もう一人で産みます!というエッセイ漫画です。産んで育てるって夫婦でも大変なんだから一人ならもっと大変だろうけど、一生懸命でいいお母さんだなと思いました。でも育児よりもお金がないことの方がしんどそうです。出産後の資金100万円を貯める為に臨月までバイトをしたり、子供には栄養バランスを考えて離乳食を手作りするけど自分はお湯かけご飯だけだったり、私は絶対に耐えられないと思いました。子供の父親である男性は明るい人で何度も作中に登場しますが、借金があるしお金にルーズなんですよね。自分の父親のことが好きになれなかったり、元カレにDV被害を受けていたり、そういった過去も結婚を選択しなかった理由だそうです。なかなか深刻なんじゃないかと思うような内容もありますが、明るいテイストなので楽しく読めます。脇役キャラの方達もパンチが強かったです。 やまもり三香先生が描く男子はやばい。椿町ロンリープラネット やまもり三香nyaeいま人気があっておもしろい少女漫画読みたいなーと思っていたら、テレビでアッキーナがおすすめしてたので読んでみました。 ありがとう、アッキーナ。君を信じてよかった。 やまもり三香先生も人気と知っていながら読んでこなかったんですけど、やまもり先生が描く男子のイケメン度やば過ぎません…???読みながらハフハフしちゃった。あと作家って設定がずっちーよ… 年の差カップルだけど、そこまで年の差は感じなかったです。男女共に落ち着きがあって地に足ついてるタイプ。そんなふたりからあれだけのときめきを生み出すんだから凄いですよ。 金石さんがちょっとふたりにとって都合のいい人過ぎたかな。好きなのにあんなに跡を濁さずに引き下がれる人なかなかいないと思う。これはもう家宝にします歌屑 伊藤悠初期短編集 伊藤悠名無し※ネタバレを含むクチコミです。「指が6本ある男」を巡る女達の群像劇ブルース もんでんあきこ 桜木紫乃天沢聖司色気の魔術師(※勝手に命名)もんでんあきこ先生の新刊ということで購入。町の名士だった影山博人という男が死に、かつて影山に惹かれた女達がひっそりと記憶を分かち合う物語。 この影山がまぁ〜〜〜すごくて。 「暗い過去を背負った陰のあるいい男」なんですよ。 これだけで「そんなの惚れない女いないわ!!」って感じですけど、作中でもまさにその通りで、過去に彼と関係をもった女性たち全員の心の中に、彼の存在が強烈に刻まれ残り続けているんですよね。 https://twitter.com/mondenakiko/status/1283882978381148160?s=20 だんだん明らかになっていく影山の過去も面白かったのですが、女達の間に流れる空気感がすごく素敵でした。 全員にとって影山が特別な男であるということが、不思議な連帯感生み出していて、それがなんかすごくいい…。 若く貧しい6本指の影山と、成功を収めた5本指の影山の両方と寝た有閑夫人。 経済格差が目に見えてわかる閉鎖的な町で出会い、影山が初めての相手だった同級生。 影山が引き取られた店で出会い、母親の葬式に立ち会い指の切断に協力した同僚。 母親の店を存続させるために頼みに行き、「1回分の礼」を受け取った娘。 上巻ではこの4人の女性の口から影山との思い出が語られます。 も〜〜ホントもんでんあきこ先生はナギと嵐とか雪人 YUKITOとか陰のある男書かせたら天下一品だなと実感しました。 影山が死ぬ少し前に「顔に痣がある女」がすぐそばで仕事を手伝っていて、この身体的コンプレックスのある女性がどう影山と関わっていたのか、下巻を読むのがすごく楽しみです。 (上巻1話の15歳の影山。最の高…) 万人受けしないと思うけど、万人に読んでほしい。こいつら100%伝説 岡田あ~みんnyae岡田あ〜みんは紛れもなくりぼんの黄金期を支えた作家さんのひとりだと思いますが、他の方々とはやっぱり何かが違う気がします。何が違うんだろう……次元? 私はとくに意図せずにあ〜みん先生の代表三作を新しい順に読んでいるのですが(なので現時点でお父さんは心配症は未読)、ルナティックと本作との作風の違いにびっくりしました。ルナティックは曲がりなりにも学園ラブコメディとして成立していたように思うんですが、これは……これは、何なんですか? 何なんですかね??? やっぱホンモノの天才を前にすると何も言えなくなるんだな!宮崎周平の描くバンドギャグ銀杏ガールズ 宮崎周平名無しお約束のネバーランドを読んで、面白いんだけど笑いの質が自分に微妙に合わない気がして、この読切が掲載された時はスルーしてしまいました。 僕とロボコも最初は「あんまり…」って感じだったのですが、回を重ねるごとにギャグがじわじわ好きになっていったので、そういえばとこの読切を思い出し読んでみました。 のっけから主人公のパンツ丸出し(全然嬉しくない)で、しかもやっぱり字が描いてあって「ここでもかよ」と笑ってしまいました。 2回天丼する天とこはそんなにだったんですけど、ベリーショートという名の角刈りだったのは不意打ちすぎて吹きました。 どうでもいいんですけど、最後「V系」って言ってるけど、どう見てもメタルにしか見えないの気になります…。 宮崎先生のギャグは日々磨かれているようで、3作品を読み比べてみてロボコが一番おもしろかったです。三巻でたので早々に読みました〜消えた初恋 アルコ ひねくれ渡む気になりすぎるはやく続き!と思っていたので予約注文→読了でスッキリ このギャグ調の顔になりながらもしっかり恋愛するとこがたまりません〜 ああ〜そういく!?そっちいっちゃう!? この恋路もあの恋路もどうなるのか、と目が離せませんね 妻が妻じゃなくなるときは存外「単純な理由」金魚妻 黒澤R六文銭5年位前だが「ハッピーアワー」という映画が、自分の界隈で話題だった。 http://hh.fictive.jp/ja/ ざっくりいうと、それぞれ性格も価値観も異なる妻(一人はバツイチ)たちが、色んな理由で旦那から離れていく(離れていった)というのを描いた作品。 演技経験がない女性をキャストに使ったことで、逆にリアリティが強く、自分は今でもこの映画がすごい印象に残っている。 本作「金魚妻」を読んで、まずこの映画が思いだされた。 本作も端的にいうと、妻が不倫・浮気する瞬間をオムニバス形式で描いている。 巻数を重ねるごとで関連性も出てくるが、基本的には1話完結で色んな家庭環境の妻を描いている。 作者である黒澤Rは女性であることも存分にあると思うのだが、目線というか、女性的な着眼点、ふとした瞬間に起こる衝動的なところが、男子目線で読んでてハラハラさせてくれる。 特に、心が離れる要因として、物理的なDVなどはわかりやすいのだが、そうでない所の描きが秀逸なのだ。 ちょっとした不満の蓄積(えてして価値観に軽微な影響を与え続けるもの)、旦那が何もフォローもしない無関心な様子だったり、退屈だったり、結局わかりあえない関係性を身近な他人とのセックスで満たそうとする流れが、理解できそうで、理解できない。 この感じが、もどかしく男女間の違いなのだろうと読むたびに痛感させられる。 エロスな面が強調されるが、こうした男女の機微も味わい深い作品です。 特に、上記の映画を知っている人は、ハマるかと思います。 あの激エモ個性派読切が連載化!!ボーンコレクション 雲母坂盾たか※ネタバレを含むクチコミです。待ちに待った日暮熟睡男登場回だが…!こちら葛飾区亀有公園前派出所 特別編 秋本治名無し※ネタバレを含むクチコミです。 ついに最終章ハイキュー!! 古舘春一名無し本誌の連載がついに最終章にとのことで一気読み。時がワープしてるとか気づかなかった! バレーという絶対に勝ち負けがある世界で、足掻く青春っぷりにときめきました。首だけ少女と謎の男の美しく残酷な物語首踊る大市場 まとり名無し怪しくも活気にあふれたとある異世界の大市場で、目覚めると首だけになって売られていた少女・ニアが主人公…!衝撃的だけど描写が美しくて初っ端から引き込まれます。 唐突に現れ、ニアの首を買った男・ナイルと、自分を売ったとされる両親を追うことにするのですが、衝撃的すぎる事実が次々と明らかになります!!とにかく絵が美しいんですが、ニアが目の辺りにする真実はわりと残酷。 謎すぎる男、ナイルと首だけ少女のニア。 複雑怪奇なふたりの関係、今後どうなるか読んでみたい。 続きを希望します!!<<145146147148149>>
もはや今世代のスターと言っても過言じゃないお二人だけど、これは想像の斜め上じゃなくちゃんと真上に越えていってくれた。 物語がかなり面白いので、絵で苦手と思った人は勢いででもいいから5話ぐらいまで読めば続きを読みたくなるはず。 最近よくあるようなアイドルモノかと最初は思ってたけど全然違いました。