集英社マンガの感想・レビュー5008件<<115116117118119>>カラーだけど真っ黒なケイトと生き人形のエミリコシャドーハウス カラー版 ソウマトウさいろく表情がなく、感情の起伏で身体から「すす」が出る貴族、シャドーハウス。 不思議な雰囲気と重厚な「何かある不気味さ」がある世界設定だけど、生き人形エミリコの底抜けに明るく真面目な性格で明るく明るく描かれる。 カラー版ならではの色彩と、遠近感や物の質感がわかりやすいところはとても良いけど、モノクロ版の良さというものもよくわかるという不思議な作品。 これはこれで唯一無二なのではないだろうか。笑うという行為は本来攻撃的なものであ…死スレバ華 伊原圜名無し笑うという行為は本来攻撃的なものであり獣が牙をむく行為が原点である byシグルイを彷彿とさせる笑顔とバイオレンスの応酬。最近だと「逃げ上手の若君」で異質な存在として描かれている足利尊氏だが、この物語においてもその異質さは際立っており、荒削りだが作者の暴力的なまでの才能を感じさせてくれた。鳩胸つるん先生がついに本誌登場…!!ミタマセキュ霊ティ 鳩胸つるん全日本セキュ霊ティ協会ジャンプの表紙からすでに面白さ120%だったけど、期待通り1ページ目から最後までずっと面白かったwww 白鳥スゲー好きだったから本誌でつるん先生の作品が読めるのホントうれしい…!! 【『週刊少年ジャンプ』公式サイト】 https://www.shonenjump.com/j/rensai/mitama.html 【第1話】『code1/その男、ミタマジョー』 https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156685052717 (追記: 2019/09/30 3話まで無料配信してます!)【最新話の感想】人類VS吸血鬼! 坂本眞一が描く“ドラキュラ”新解釈#DRCL midnight children 坂本眞一 ブラム・ストーカー名無し※ネタバレを含むクチコミです。あとがきが無い理由は藤本タツキ短編集を読むとわかるルックバック 藤本タツキ名無し個人的な考えだけど、ジャンプ+で本作を読んだうえで単行本を買った人のうち、結構な割合は「作者のあとがき」を目当てに買ったのではないかと思っている。 理由はわざわざ書かなくてもなんとなく伝わる気がするが、「タツキ先生はどう思っていたんだろう」というのを知りたかったのは多分自分だけではないはず。 結論から言うとこの単行本にはあとがきは載っていなかった。 カバーの折返しに付いてくるコメントとかもなし。 なので、なんとなく「各々が感じたものを大事にしてください」みたいなことなのかなぁ…とちょっと煮え切らないながらもまぁ納得していた(そもそも作者が自分の作品にあとがきを載せる義務はない)。 …のだが、このあと刊行された『藤本タツキ短編集』の最終ページにはあとがきが載っている。それもなんと『ルックバック』についての話が。 引っ張っておいてなんだけど、何が書いてあるかはここでは書かない。作者のそのままのことばで読んでほしいし、そうすべき内容だと思うから。 でも『ルックバック』がタツキ先生にとってどういうものだったのかが真摯に書いてある…と自分は感じた。掴みどころがない普段のコメントとかツイートの印象もあって、殊更そう感じたのかもしれないけど。 内容にほんの少しだけ触れると、『ルックバック』の単行本にあとがきがなかったというか、載らなかった理由もきちんと書いてある。 自分はこの理由がすごく好きだった。 そんなわけで、まだ短編集を読んでない方はぜひ手に取ってみてほしい、という話を『ルックバック』のクチコミとして投稿した次第でした。そうだ、推しと共に生きるんだ推しと共に生きる 鳥トマト名無し今日ジャンプラで公開された「破戒!令和因習村」がインパクトすごかったので、同じ作者の前作を読んでみた。こっちもいい。というか主人公の顔、こんなにシンプルでいいのかってくらいシンプルなんだけど(1秒で描けそう)推しキャラの輝きとの対比でこうなってるんだろうきっと。にしても地味だなw 「推し」をテーマにした漫画はたくさんありますけどその中で一番好きかもしれない。そうだよ、推しがいるから頑張れる。推しがいるから生きられるんだよな。志村貴子『太めの女』グランドジャンプPREMIUM5月号太めの女 志村貴子名無し※ネタバレを含むクチコミです。破壊も破戒もやっていこう破戒!令和因習村 鳥トマト野愛強く賢く美しい主人公がくそみたいな常識をぶち壊す気持ちのいいお話。 にしてもよかったのではと思えるくらい、村の人々はちゃんとくそだしテンポもいいしギャグも面白い。 でもそれだけに終わらないで内から外からぶち壊してくれたのが最高に気持ちよかった。そしてしっかり怖かった。 一度外に出た人間が壊すなら破壊でいいもんな。タイトルの破戒がしっかり効いていて面白かった。 大切なものを見失わなければ、自分自身も見失わずに生きていけるんだなあ。ダイの大冒険、なんとアバンのスピンオフ!!ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 三条陸 芝田優作さいろくアバン先生、また会えるとは…! 往年の名作であるドラゴンクエスト ダイの大冒険から、主人公ダイの師匠である元・勇者アバンの過去がスピンオフ作品になっていました。知らなかった…! 作画は「ZIPMAN!!」の芝田優作先生で、画力や雰囲気にもマッチしていて素晴らしい。ストーリーは当然あの名作から指折りの人気キャラクターであるアバン先生を主役に構えているわけで、期待を裏切る事はない、と信じています! これは目が離せないやつです、嬉しい! マトリフも出てくるし、たまらんすよねえ分かち合う幸せ #読切応援怪物飯店 紀ノ目野愛紀ノ目先生の読切!うれしい!かわいい!おもしろい! 主人公は血の味に飽きてしまった吸血鬼の宵太郎。 人間の食べ物に心惹かれ、食べてみるものの吸血鬼の口と体には合わず……。 しかし、ある出会いをきっかけに料理の才能が開花するのです! 美味しそうと思ったものが美味しい。わたしにとってもあなたにとっても美味しい。だからうれしい。 喜びを共有できることは人間にとってかけがえのない幸せなんだと気づかされました。 こんなに短くてポップでかわいいのに、生きることの悲しみと喜びがちゃんと詰まっているのが素晴らしいです。 さりげなくロジカも出てきてうれしい! 読切じゃなくて連載してほしい、せめて精力奪うの苦手な某サキュバスがモリモリご飯食べる特別回だけでも読ませて……!鬼才・藤本タツキの成り立ち藤本タツキ短編集 藤本タツキさいろく鬼才という言葉がピッタリな藤本タツキ先生。処女作から何から古いものだというのを理解した上で読むべし。 短編集としてはコンセプトがあるわけではなさそうなので(初期作品集っていうだけっぽい)作品の方向性とかはバラバラで、1冊の本としての完成度はめちゃくちゃである。だがそこがいい。 ハッピーエンドを作ろうとしていたのかな、というところも謎のエンドを迎えてたりして、登場人物の女子がみんな不器用であるようにタツキ先生の不器用な感じが表れている気がする。 「人魚ラプソディ」のあとがきで、普通の話を書いたとコメントされているんだが、「シカク」の方が普通の話のように見える不思議。 ファイアパンチ・チェンソーマンのようなカッコよさは感じられないけど、ルックバックで描かれた「しっかりとしたストーリー作り」の片鱗が見えていて面白い。とにかく読んでみた01<ZERO ONE> 奥浩哉かしこGIGANTの完結巻が出たら一気読みしよ〜と思ってるので、これまでの奥浩哉先生の漫画をおさらい中です。「ゼロワン」ってあんまり評判を聞いたことないけど、電書にもなってるし、読めるやつは読もう!と思って読んでみました。 格闘技が得意な女の子アロアちゃんが登場して、主人公がネロっていう変わった名前をしている意味はそういうことだったのね…と判明し、だんだん面白くなってきたぞ〜!いよいよこれからだ〜!ってとこでブッツリ終わるので何事かと思って調べたら、Wikipediaに「製作のためコンピューターの投入、スタッフの育成で資金が枯渇、その上人気も得られなかったため自発的に連載を途中で中断した」って書いてあった。そうか…自発的なのか…!! 「HEN」も最初の方は一体どんな漫画なのか分からないような始まりだったし、徐々に面白くなっていきそうだったけどなぁ…。モンスターがグルメでもいいじゃない!怪物飯店 紀ノ目nyae吸血鬼の食事は人間の血。それは世界共通の常識ですが、この漫画の主人公は「吸血鬼だからって血以外も食べていいじゃない」と思い立ち、初めて料理に挑戦します。すると秘めていた料理の才能が開花し、自分と同じように悩むモンスターのために最終的にお店を開店するところまで!短いページで彼の運命が180度変わっていく様子がコミカルに描かれていて微笑ましい。こういう、当たり前って実は当たり前じゃないのでは…?と気づかせてくれるような話は好きです。キュンキュンしたい人必読💓消えた初恋 アルコ ひねくれ渡starstarstarstarstar干し芋6巻まで読了。 青木君の井田君に対する想いが溢れていて、純粋で、かわいらしくて、一生懸命で、こんなにキラキラした表情されたら皆、井田君の事好きになっちゃいます♬ ドタバタ井田君、マイペース青木君のいいコンビ。 あっくんが橋下さんに告白するシーン好き💓 こちらは、尻に敷かれた感じがしっくりくるくらい馴染んできました。 大人の恋愛は難しく考えてしまいがち。あの人は昨日と同じ空を見上げてる 宮川匡代Pom 舞台は航空会社。 小学生の頃、CAとか憧れの職業の一つに入ってたよなぁ〜と思い出す。 2巻末でキャプテンに言われたあの一言は、女性にとったら中々きつい。。好きだから尚更。 同じ職場だし信子の諦めたいって思う気持ちにも共感する。笑 理性のが上回りがちな大人の恋愛って、ほんと難しいよなぁ>< そしてキャプテン、実際いたらモテるだろう。紀伊半島の大自然と極上の食材を堪能しましょう南紀の台所 元町夏央野愛紀伊半島の大自然と、新鮮な極上食材を堪能できる田舎暮らし。 現在の便利な暮らしを捨ててもいいとは思わないけれど、ほんの少しだけうらやましくなります。 都会育ちの蘭が、彼氏の転勤をきっかけに結婚&移住をするのですが、引っ越し先は紀伊半島の小さな小さな田舎町。 住み慣れた都会を離れ戸惑う蘭さんですが、新鮮な極上食材にテンション爆上がり! プロ並みの料理を手際よく作る姿が楽しそうで素敵です。 良くも悪くも昔ながらの風習や役割がある中、なんでも明るく楽しむ蘭さんのポジティブさは見習いたいなあと思います。 しかし、冒頭でサルに襲われた嫁を心配せず「バカすぎる」と蘭さんの旦那よお前だけは許せん。読み進めるうちにただの能天気なヤツというのはわかったけど、第一印象が最悪すぎていまだに好きになれない! 蘭さんはお料理好きな男の子や都会から転校してきた女の子に寄り添える優しさがあるのに、旦那はただのアホなんだよなあ。蘭さんが幸せならいいんだけども……。 ということまで心配しちゃうくらい夢中で読んでます。コメディかと思ったら涙腺刺激系で最高でした #読切応援ワンルーム楽園 YOHAN名無しこの上手い話の構成にやられてしまった人は多いんじゃないでしょうか。 三十路引きこもりの男が床に後頭部をぶつけた拍子に、天国と地獄、両方を繋ぐゲートが部屋の中に出現してしまい、社会的に何も役に立っていなかった男が突然価値を持ち始め、悪魔と天使たちによって取り合われる、そんなコメディ、かと思いきや…。 https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496567812806 後半は、完全に作者さんの掌の上でした。 誰もが望まれて生まれてきたわけではないけど、環境やいろんなことが上手くいかなかったとはいえ、少なくともこの主人公は望まれ、幸せを願われていた。 衝動的に裸足で街へ飛び出し疾走するシーンの良さよ。 これからあがくわけです、無駄になったとしても、傷ついたとしても、自分の人生を取り戻すために。 いい読切でした。時代の移り変わりってのは切ないものですねDr.トグロドクロの最期 浦沢直樹名無しベテランらしい味わいある読切で良かったです。 ちょっと説教臭かったけど笑 他の人の感想も知りたくて、SNSとか見てましたが、あまり触れられてなくて、ちょっと切ない気持ちになりましたね。 久々の浦沢直樹の新作が、集英社で初掲載となれば、もう少し話題になってもいいと思うのですが…。 皮肉にも『Dr.トグロドクロ』と同じように、時代の移り変わりみたいなものを感じました。 どんだけ長い片思いなんだ!いや片思いなのか…?おとななじみ 中原アヤ名無し※ネタバレを含むクチコミです。つねに透と行動をともにする なぞの忍軍団犬マユゲでいこう 石塚2祐子サミアドVジャンプで1994年から続いている長寿エッセイ漫画です。 内容はTVゲーム…のはず……ですが作者の石塚さんが食べ物やマイブームについて語るだけで終わる事もあります。 多々あります。 掲載誌は最新ゲームや編集部が推すゲームを販促して欲しいはずですが、大人の事情 完全☆無視でゲームボーイやファミコンの話をします。 「三國無双」などにドハマリしたら数ヶ月 同じ題材の漫画が続きます。フリーダムにも程がある。 実在の編集者や業界の大御所が漫画に登場しては作者の自由っぷりに振り回されます。(イヨクだけは逆に振り回す事があります) TVゲーム会社の社員とグルになって社長をハメる話とか面白いです。 ゲームの楽しみ方が独特で、メーカーが想定しない遊び方を勝手に編み出します。 ・キャラクターを変なあだ名で呼ぶ ・ドラクエでモンスターの調理法を考えながら戦闘 ・どうぶつの森で悪徳タヌキと仁義なき戦い ・箱庭系ゲームで異常なコンセプトに固執 ・WIZで名前を「ブラックバス」にして魚がピチピチ跳ねながら魔法を唱える姿を妄想 本人は嫌がるでしょうが、ゲーム系YouTuberの才能があると思います。企画だけでも需要ありそう。 石塚さんは自由に楽しむ姿を漫画で魅せる事で、閉塞感に囚われて生きる私達の心を救おうとしているのでは……いや、ないな。 画像はサウンドノベル「かまいたちの夜」を更に楽しむ方法です。 主人公の透は「透と百人の忍」 ヒロイン真理は「真理とヒグマ」に名前変更します。頼もしい助っ人ですね。 単行本「ア・ティエンポ」に収録されています。 よく食べる本宮君、まだ謎多き人。隣の男はよく食べる 美波はるこPom 物語の展開が早すぎて、本宮君と麻紀の関係があれよあれよと進み、すぐ読み終わってしまいました! 本宮くん、ポーカーフェイスだなー。 そして、隣人と恋、そんなすぐ?!なんてツッコミどころもあり、中々面白かった。ウブなカップルにニヤニヤ#1巻応援柚子川さんは、察して欲しい。 茶菓山しん太六文銭察して欲しい女子に、それを必死に理解しようとする男子。 この付き合いたてカップルの初々しい感じがたまらない本作。 とにかく自分のことを相手にわかってほしいのに、鈍い(というか、違う方向で誤解する)主人公にやきもきして、頬を膨らませて拗ねたりする様が可愛らしいです。 また、その後、ちゃんと相手に伝わったときの顔真っ赤にして喜ぶ具合も、グッドなねす。 思い合っているので、ツンデレとはちょっと毛色が違うのかもですが、 いずれにせよ、そのギャプが良いです。 なんとも幸せカップルに、普段なら 爆発しろ! と憤懣やるかたない思いになるのですが、本作は不思議とそうならず、むしろ応援したくなります。 若く初々しいカップルに眼福します。 最近は、こういうのみなくなったからでしょうかね。 何にせよ、純愛ラブコメ風味な作品なので「今日のユイコさん」とか好きな方には是非おすすめした作品です。 サキュバスがクッキングしたら…サキュバスクッキング ウエダマサヒロ名無し※ネタバレを含むクチコミです。凸凹宇宙人ふたりが未踏の惑星を探究!しらずの遭難星 瀬野反人名無し世界のみならず宇宙のすべてもデータ化されている未来で、未知を求めて宇宙を探索する宇宙人・ジアと、それを追っていた警察官の宇宙人・ラミュのふたりがデータのない惑星に不時着します。 知らないことだらけに自由を感じるジアに対し不自由を感じるラミュ、ふたりはこの星でどうやって生きていくのか…? 宇宙人としての特性も全く違うふたりの凸凹感が読んでいて楽しい。<<115116117118119>>
表情がなく、感情の起伏で身体から「すす」が出る貴族、シャドーハウス。 不思議な雰囲気と重厚な「何かある不気味さ」がある世界設定だけど、生き人形エミリコの底抜けに明るく真面目な性格で明るく明るく描かれる。 カラー版ならではの色彩と、遠近感や物の質感がわかりやすいところはとても良いけど、モノクロ版の良さというものもよくわかるという不思議な作品。 これはこれで唯一無二なのではないだろうか。