リイド社マンガの感想・レビュー362件<<12345>>ネタバレ自転車屋さんの高橋くん 松虫あられ名無し※ネタバレを含むクチコミです。世界忌産の感想 #推しを3行で推す世界忌産 横尾公敏starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ うんまあなんというか俺好みとしか言えない素晴らしい内容だった。横尾公敏が描くのだからまあそうだよな・・・ ・特に好きなところは? 横尾公敏の描く目的のためには手段を選ばないキャラクターすべてだな。発言とかがたまんないのよ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 超古代遺物・忌物を巡る戦い闘いで主人公のダメ具合、脇を固めるキャラもいいしすごいエンターテイメントなマンガだと思う。横尾公敏作品が好きならオススメ。横尾公敏を初めて読むなら違う方がいいかもしれません 職業漫画の極致でもあり、実は美少女漫画でもある神田ごくら町職人ばなし 坂上暁仁starstarstarstarstarmampukuこの作者の漫画を初めて読んだが、いったい何者なんだ…… トーチらしい漫画といえばそうだが、果たしてどれだけの知識、取材、リサーチがあればこれほどの解像度で江戸の街が描けるのか。陳腐なコメントになってしまうが職人たちの息遣いや染め物や木材の匂いなどさえも感じられるほど。 ただそれだけでなく、職業モノの短編としてとにかくストーリーがエモい。特に1巻後半の『左官』にはクリエイター物の魅力が詰まっている。江戸というひとつの場所と時代を切り取っていながら、悠久の時間をも感じさせる。 少し幼い顔立ちの女の子が主人公の話が多いのも特徴だ。職人漫画というやや堅苦しくなりそうな舞台がぱっと華やかかつ柔らかくなる、という一般的な美少女漫画的な効果も確かにありつつ、三者三様に奮闘する彼女たちの姿に、この時代にも色々な女性の生き方があったのだろうなと想像させられる。まめで四角でやわらかでまめで四角でやわらかで ウルバノヴィチ香苗starstarstarstarstar寸々日本から失われてしまった"四季"だ…… 江戸時代の考証がしっかりしてるのはそうなのだけど、その風俗豆知識みたいなのを決して押し付けがましくせずお話に上手く取り入れているのがプロい。食べ物が全部美味しそう! 線の省略とかは高野文子っぽくも思えた。 まさかのストーブうみべのストーブ 大白小蟹starstarstarstarstar_borderゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。#2023年読切ベスト地層の女 山中美容室starstarstarstarstar寸々2023年良かった読み切り。 表題作と別に連作になっていて、賞を取ったこの短い4本でひとつになっている(と思われる)。 全編が自由律俳句のような。回文とか各話に登場する動物のモチーフを掘っていけばおそらく作者が狙った読み方はあるのかもしれないが、分からなくても良い。 審査員講評では黒田硫黄に似てると言われてるけど、平方イコルスンとかも感じた。 コミティア発表作等もまとめて早く一冊の短編集にして欲しい!会えないなら作ればいいじゃない!週刊 元恋人を作る 谷口菜津子starstarstarstarstar_bordernyae※ネタバレを含むクチコミです。 神田ごくら町職人ばなし神田ごくら町職人ばなし 坂上暁仁starstarstarstarstar寸々コミティアで江戸の火消しを描いてた頃から注目してた!!(古参アピール) 絵はもちろんだけど、続き物のストーリーを描かせても超良い。戦闘シーンの白と黒がカッコいい龍子 RYUKO エルド吉水starstarstarstarstar_border寸々コマ割りの概念をブチ破って紙面を流れるような絵。巻物に書かれるナレーションが超良い。未完黒田・三十六計 平田弘史名無し多分、黒田官兵衛の生涯をたどりつ、中国の兵法三十六計を、物語にする予定だったんでしょうが、雑誌の廃刊で中断してそのままに。 兵法がえげつないってのもありますが、主役の黒田官兵衛がすごく嫌なやつである。目的のためには人命なんか無視してるのに、命が大事だと涙したり、二重基準が平気な人。 物語的には、信長が死んで、秀吉が天下を取るってところに、差し掛かったばかり。史実では官兵衛は生き残って、福岡に領地を得ることになります。 もしかしたら、官兵衛の人間的成長が、秀吉ー家康時代のどこかで起きるはずだったのかもしれませんが、全ては途中で終わってしまう。 なぜ…という思いは置いといてくちのなか やうやうとstarstarstarstarstar_bordernyae※ネタバレを含むクチコミです。最高の漫画が始まった予感緑の予感たち 千葉ミドリstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)なんだこれ…。すごい。好きすぎる。 奇妙で現実的で不思議で具体的な夢を見ているような…読んでるうちに引き込まれて実際に手触りを感じられるような漫画だった。 トーチwebで始まった新連載『緑の予感たち』がちょっとスゴイです。 https://to-ti.in/product/midori-no-yokan 短編連載なので、1つ目「カッパの理髪店」を読んだ現時点での感想になる。 どこかで見覚えがありそうな、誰しも馴染みのありそうな風景。 奇妙でありながらファンタジーと呼ぶには地に足がついていて、日常の延長線上に実在するんじゃないかという感覚がしっかりとある。 唐突、だけど必然。 物語は不思議な冒頭から、リアルなバイト事情、そして煮え切らない男女の恋模様へと、主題と場面がコロコロと変わっていく。 そこがミソかもしれない。 どこが話の軸になるんだろう、誰が主役なんだろうと読んでいくと気付けば登場人物たちのギリギリ読み取れそうな関係性のリアリティに絡めとられ、読者の視点は次に何が起こるのか出来事を素直に追うだけの目になっていく。言葉の端々と表情から読みとろうと夢中になる。 それは、現実の男女の関係性に対して巡らせる思考のはずだった。だったのだが、その真っ只中へ唐突に放り込まれた非現実にかき乱されるも、不思議とこいつが妙にしっくりくる。 それは全くの無関係な非現実ではなく、まさにこの心のありようこそが核になった非現実だったからだ。でたらめだけど、そこにはきっちりと心情の筋が通っている。故に納得できてしまう。 ここに持っていくまでの腕力がすごい。 この話の転がし方、派手じゃないのに予想が付かずに最後まで分からない展開の面白さは、映画『スリービルボード』を彷彿させる。 絵も最高に良かった。 コマの中の線の情報量、線の柔らかさ、微妙な表情の変化、光と影の付け方、全てがこの話にしっくりくる。 短編連載でおそらく不定期掲載なので、単行本になるのは2024年だと思うけど、早くも単行本を買いたい。 読んだあとに、これは持っておきたい…棚に並べたい…手に持ちたい…という所有欲が溢れてくる。令和元年のえずくろしいの感想 #推しを3行で推す令和元年のえずくろしい 大山海starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 7つの大罪と言われている「傲慢」「強欲」「嫉妬」「憤怒」「色欲」「暴食」「怠惰」が混ざりまくったシェアハウスだった。おまけに俺の苦手な人間関係の組み合わせがほとんど出ていたのではと思うくらい複雑だったな ・特に好きなところは? みんなそこそこ不満はあるけど楽しいシェアハウス生活に徐々に現実問題が侵食してからのラスト数話 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! シェアハウスに全く憧れはないがこのマンガを読んだのでもっとシェアハウスが苦手になりましたが狭い空間で人間関係が複雑により煮込まれて濃くなる漫画を読むのは好きだね 長い時を経て #1巻応援魔境斬刻録 隣り合わせの灰と青春 稲田晃司 ベニー松山ナベテツ原作小説を読んだのは中学生の頃、近所の図書館で借りたことがきっかけでした。30年後にこの作品がコミカライズされると聞かされたら、少年はどんな感想を抱いたのでしょうか。 ドラクエなどのRPGに多大な影響を与えたウィザードリィ。死亡したキャラの蘇生に失敗すると灰になり消滅してしまうというシビアな設定が、この世界を伝える物語のタイトルとなり、やがてコミックへと転生を遂げました。 版権の都合で、ウィザードリィの固有名詞は一切使えず、アイテムや呪文、固有のモンスター名などは全て変わっています(ガディは原作よりだいぶおっとりしてる気もします)し、気を抜くと先の展開のネタばらしをしてしまいそうになりますし、ここでもなるべく注意をして言葉を選びたいと思います。 昭和~平成のファンタジーのコミックも好きなタイトルはあります。ただ、令和に描かれるとやはり迫力が違うなあと感心しますし、(物語を既に知っているとはいえ)迷宮での冒険がどのように描かれるのか、展開を楽しみにしています。ペース的に、原作を描ききるには相応の話数が必要だとは思います(稲田先生はかなり丁寧にストーリーを紡いでいますし、連載の継続の一助にでもなれば、との思いでこの口コミを投稿しています)。 魅力的なキャラはこれからも沢山登場しますし、日本のファンタジーの金字塔として語り継がれるベニー松山さんの傑作を、1人でも多くの人に知って貰えれば(原作小説、紙だと高騰してるんですよねえ。電子で簡単に買えるんでまあ良い時代になったなあと思います)。 続編の「風よ、龍に届いているか」や外伝の「不死王」もコミカライズされて欲しいもんだと、古いオタクは願ってます(不死王はKindleで100円ですからほんと良い時代です。一応紙でも持ってます)。劇画座招待席[08] 人形峠大殺戮の感想 #推しを3行で推す劇画座招待席 さいとう・たかをマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 表題作の「人形峠大殺戮」よりも他の方が好きだったな。特に「突き破る七人」が良かった。「尻むけの宿」はいきなりなネタバラシ的な終わり方だったし、「悲願剣」は人間関係がちょっと複雑な仇討ちだった。 ・特に好きなところは? 「突き破る七人」に尽きる。色んな能力を持った七人が厄介な仕事を解決するというだけで俺は大満足だからね。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 「突き破る七人」はちょっとした映画を見た気分になったのでおすすめ 確か「突き破る七人」って週刊少年チャンピオンの創刊号に掲載されていたような覚えがあったがどうだったかな 青きイバラのトンネルの感想 #推しを3行で推す青きイバラのトンネル さいとう・たかをstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ひさしぶりに読んだけど「青きイバラのトンネル」がかなりヘビーだった。主人公を取り巻く人間模様や仕事への価値観などが入っておりどの視点で読むかで気持ちが変わりそうだったな。主人公の人間味がいいね ・特に好きなところは? 「怨霊が行く」だな。内容は時代劇で依頼を受けて解決するのだが主人公のおでこに「怨」と刺青があるせいではだしのゲンの「オ ナイスデザイン」を思い出した ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ちょいと寝る前には重い内容だが何回も書くがやはり劇画座招待席シリーズは面白い 風よ雲よ剣よの感想 #推しを3行で推す風よ雲よ剣よ さいとう・たかをstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読んでいまさら気づいたけどこれ「武芸紀行」のリメイクなんだな。 主人公が風吹波之進がいろんな出会いを繰り返し成長し同時に剣の道とは悩み続けていく劇画だった。「無用ノ介」とどっちがすきかと言われたら「無用ノ介」だけどかなり好きな内容ではあった。あと「武芸紀行」に比べて性描写がかなり多かったな ・特に好きなところは? 赤彦の兄貴。風吹波之進とは対立しつつも最終的には風吹波之進を助けるあたりがいいね。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 風吹波之進の関係者が軒並み不幸になっているような気もするが終わり方が俺の好きな「行く末は誰もしらない」の終わり方だったので良かった いつか続き出してくれないかな…號鉄のジョニー 友美イチロウstarstarstarstarstarウマタロ全身武器マンの哀愁漂うおっさんが主人公がひたすらに悪人をぶった斬るマンガ。 終戦後の架空日本が舞台で、荒廃したパンクな世界感がすごく好きだった。今でも読み返す度になぜこんなに面白いマンガが1巻で止まってしまったのかと、やるせない気持ちになる。 叶わぬ願いかもしれないが、もし続編があるならいつまでも待つのでぜひ読みたい。禁猟区の感想 #推しを3行で推す禁猟区 さいとう・たかをstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読んだがやはりさいとう・たかを劇画座招待席シリーズは面白いのうが多い。この禁猟区は風巻剛が事件を元に色々な問題に手を出したり巻き込まる。所々なぜこういう生活をしているかの話が出てくるが妙に浪花節感があっていいな ・特に好きなところは? 最終話のエピソード。謎の男Mの過去や海外に行って新しい生活をできるのにあえて残る主人公の生き方だな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 文字は多いし内容も少し複雑だしバイオレンスな描写も多いので万人に受けるとは思わないがやはりさいとう・たかをは偉大だったなと思わせる劇画だとは思う 【5巻まで読んだ感想】もはや恋愛マンガではないかも知れない…?自転車屋さんの高橋くん 松虫あられ名無し※ネタバレを含むクチコミです。エロいけど良い話月夜のお曜 中島守男starstarstarstarstarウマタロちょっぴりエッチだけど、よく出来たストーリーで最終的に良い落語の噺を聞いたかのような気分になれる一冊。男だらけの長屋に引っ越してきた艶女「お曜」に男達が夢中になるお話で、つい女体ばかりに目が行きがちだが、それだけでなく江戸の長屋暮らしというものが、細かいところまで生活感豊かに描かれていることに驚く。そこに作者特有のいつものハレンチ視点が加わり、和のエロスが極まっている。外山を笑えるか半端なエリートの外山と申します。 太田ぐいや 吉尾きくよし野愛コミカルだけどさ、コメディだけどさ、外山のことを笑える人間がこの世界にどれくらいいるんだろう? 充分じゃんとも思う。贅沢だろとも思う。愚かだしダサいとも思う。 いい大学出て実家もそこそこ裕福で真面目に仕事できてるなんて悩む必要ないじゃんと思うのに、このレベルの人がこんなに悩んでるなんて…。 下を見ても上を見てもキリがないのがこの世界なんだなあ。 悩んだり妬んだりするから人は努力できるのかもしれない。自分なんてと思うから人は理性を保って生きているのかもしれない。 外山を見て馬鹿だなあと素直に笑える人生を歩んでみたかった。でもそんな人いないよね? なんて複雑で歪んだ愛なんだ #読切応援おちてきて やうやうとstarstarstarstarstar_bordernyae吾妻さんの雷への偏愛もだけど、異常なまでに雷を恐れて、雷を愛する吾妻さんのことも怖いのに、最終的にパートナーになってしまう桑原くんもよっぽどだなと思う。にしても絵が魅力的だな。短編集でないかなー。考えさせられた半端なエリートの外山と申します。 太田ぐいや 吉尾きくよし名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<12345>>
※ネタバレを含むクチコミです。