講談社マンガの感想・レビュー6229件<<212213214215216>>久しぶりにワクワクできそうな新連載FREAKS FREAK COMPANY 芝間スグル名無し世界観も絵柄も鈴木央の系譜という感じでニヤリとした 消えた兄を追う妹 荒野を走る電車 フリークスを退治する旅団(カンパニー) 少年心うずく設定と画力が噛み合ってて、久々に大型ファンタジー漫画が誕生するのではと期待してる これから盛り上がっていくのが楽しみ吸血鬼ものという先入観に縛られないで読みたいハピネス 押見修造鶏鍋ベタな設定だけどディティールが凝ってて面白い。いつもの作者とはちょっと違う雰囲気。 僕は押見さんが描くマフラーしてポケットに手を突っ込んでる女の子が好きなんだ。ホラー小説家青年、苦悩の末に…狐の嫁入り(読切) 前田恵美名無し※ネタバレを含むクチコミです。身の毛もよだつ先進性リュウの道 【石ノ森章太郎デジタル大全】 石ノ森章太郎(とりあえず)名無し※ネタバレを含むクチコミです。 命について考えさせられる幽体門 庄司陽子名無し庄司陽子先生の新作。 事故で意識不明の渋滞になった主人公が、幽体になって他の幽霊の事情を聞き、魂を成仏させる話。 一話で一通りのオチはつくため、星新一的なライトさがあり気軽に読める。 命の尊さについて考えさせられ、読後感も良い。 ただ内容的にはよくある幽霊物といった感じなので、もう少しひねりが欲しいところ。老若男女必読! いま最も応援したいおじさんはたらくすすむ 安堂ミキオたか※ネタバレを含むクチコミです。脳性麻痺のバイオリニスト水晶の響 斉藤倫名無し短編からの新連載。 脳性麻痺のバイオリニスト・式町水晶さんという実在の人物のヒストリーを描いた作品。 幼少期からバイオリンが得意で、同じような障害を持つ子どもたちと友情を育んだり、有名なバイオリニストに弟子入り志願の手紙を書き続けたりと、全てのエピソードがとにかくポジティブ。 ただキレイな部分だけを描いているような印象があるので、もう少し泥沼の(?)音楽業界に踏み込んでほしい。 めちゃくちゃ好きな感じだーー!買いです。やさしいヒカリ 中村ひなたむド田舎生まれとしては単純な田舎美化は嘘八百だと思ってしまうのですが、なんだかこの漫画田舎描写も嫌味ったらしくない。スッと息を吸って吐いてができる心地よい漫画だと思います。 都会、駅のホームで体調悪くなってやばいと感じる。これを体験した社会人が田舎にしばらく滞在すると驚くほど時間感覚が違うんですよね。そして住んでる人も全然違う。どっちがいいともどっちが悪いとも言えないんですがこの漫画読むと田舎、島暮らしってのも悪くないのかも、と思えてきます。 なんでこんな読んでて心地よく思えるんでしょうか。コマ割りのリズムなのか、黒白トーンの比率またはタッチなのかわからないのですけど。 リラックス漫画。 うん、リラックス漫画だと思います!地獄みたいな復讐劇 やっぱすえのぶ先生は最高だぜ…!ライフ2 ギバーテイカー すえのぶけいこたか※ネタバレを含むクチコミです。ミステリーとしても人間ドラマとしても一級品Op-オプ-夜明至の色のない日々 ヨネダコウsogor25「囀る鳥は羽ばたかない」等、BL方面では知らない人はいないと言っても過言ではないヨネダコウさんの、おそらく一般紙(講談社イブニング)初連載作品。 主人公は保険調査員という、保険金の支払いが発生する事案に対して保険会社から依頼を受けて詳細を調査するという仕事をしている夜明至(よあけいたる)という人物。キャラ自体の魅力もさることながら、保険調査員という特殊な立ち位置ゆえに、警察ほど正義感を振り翳す存在でもなく、かといって探偵ほど自由に動いたり被害者に過度に寄り添ったりしない、あくまで事案の事件性や過失度を中立な立場で判断するというのが、謎解きものとしてこの作品を見たときには新鮮に映る。 そして、夜明さんおよび夜明さんが預かることになる少年・高比良玄(たかひらくろ)の持つ過去や能力の描き方が巧妙で、特に玄が持つある"能力"については、物語の起点としても絵の表現としてももっと前面に出していいはずなのに、あえて作品の重心から少し外れた位置に配置してより人間関係の描写に焦点が当たることを意図してるようにも感じる。夜明さんと玄、2人のバディもの、および周囲の人々も含めた群像劇としても魅力の高い作品。 「囀る鳥は羽ばたかない」等のBL作品でもそうだったけど、恋愛要素を中心に置かずとも人間関係をこれだけ魅力的に描けるというのは流石の一言に尽きる。 1巻まで読了。 俺の人生もアゲイン中って思うとやる気出るアゲイン!! 久保ミツロウ名無し高校三年間、特になにもせず、友達も無く、ひねくれるだけ、ひねくれて卒業式の日を迎えた今村が、ひょんな事から入学式の日にタイムスリップ(作中ではアゲインと呼ぶ)。高校三年間をやり直して行く話。 自分も高校三年生の時に、今の状態で一年生から、やり直して〜〜って思ったことがある。多分、みんな1回はあると思います。 いわゆる「強くてニューゲーム」状態ですが、本作の今村くんは、強くないのがポイント。 自分の三年間がどうなるか知っているからこそ、勇気を振り絞り、失敗し、もがきながらも成長していく姿は、胸が熱くなります。 作中で今村くんは、やたらリア充化していくのですが、卑屈でネガティヴがベースにあるので、ヤキモキすることもありますが非常に好感が持てます。 本作を読みながら、オレも今アゲイン中って設定で生きることにしようと心に決めました。 アゲイン〜〜想像力の翼ウイちゃんがみえるもの 衿沢世衣子ナベテツ衿沢先生の作品の持つ「可愛らしさ」は、他に類を見ない唯一無二の魅力なんですが、この作品は本当にその可愛らしさに溢れています。 この後に発表された「新月を左に旋回」や「うちのクラスの女子がヤバい」でも感じたことですが、のびのびとした想像力の自由さは、ふわりと空に舞うような心地好さを読者にもたらしてくれます。 ウイちゃんに見える不思議なもの達。お節介だったり迷惑だったり、時にウイちゃんを助けてくれたりもするんですが、衿沢先生の柔らかな想像力は、たまらなくいとおしい世界を見せてくれます。 ウイちゃんも友達も、皆可愛い。同じ言葉を繰り返すのは些か知性に欠ける気もしますが、読後感はとてもハッピーになること請け負いです。 野球を楽しもう。グラウンドでも観客席でも、球場の外でも。ストッパー 水島新司名無し※ネタバレを含むクチコミです。 なぜ「アフタヌーンコミックス」なんかは不明キョムノヒガン オズノらいおんmampuku ジャケ買い。絵には概ね満足。 内容は良くも悪くもいかにも課金アプリ漫画っぽさを煮詰めた感じ。展開も構図も台詞回しもじつに大味で、万人受けしそうな等身の高いキャラデザ、アリバイっぽく申し訳程度のパンチラ、などなど(お色気的な場面も、服の脱げ方が雑すぎてシリアスギャグみたいになってしまってました) この雑なごった煮感がこの手の作品の醍醐味ではあるんですよね。あまり褒めてるように見えないかもしれませんが、なんとも言い表せない愛着があって。絵がうまくていろんな意味でサービス精神旺盛なところが好きなんだと思います。あのときの気持ちを思い出せてくれるいいマンガになりそうな予感!金のひつじ 尾崎かおりstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)痛ましく切ない少年少女の葛藤を描き出した傑作『神様がうそをつく。』の尾崎かおり先生の最新作第1巻。 小学校の頃に大親友だった男女4人組。 主人公である継(つぐ)ちゃんは大阪へ引っ越し、そしてまた高校で戻ってきた。 3人と久しぶりの再会を果たした継だったが、関係性は当時のままとはいかず…。 かつてあった姿や関係の幻影を追い求め、すがり、幻滅するという話はたまにあるが、そういったとき主に描かれるのは青春の同時代を過ごした同士である友人などの大人になった姿だ。 しかし、『金のひつじ』では、スタートが小学生であり、再会は高校生。 思春期に起こる身体や精神の変化は著しく、必然だ。 僕自身、親の都合で転勤が多く、人間関係には振り回されたクチだ。 広島で小学生3年~5年を過ごし、親友と呼び心底信頼していた友人と、大学生になる前の春休みに久しぶりに連絡を取り東京で会うことになった。 しっかりと当時の面影を残した彼と再会したものの、会話は弾まず、当時の思い出を語るも覚えているのは僕ばかりで、彼は広島で彼の時間を更新し続けていた。 広島にいた3年間に囚われ郷愁の念を抱き続けてきた僕とは対照的に。 そして、お互いにだんだんと口数は減り、洗濯物を取り込まなきゃいけないとかどうでもいい理由をつけて別れを告げ、それ以来会っていない。 そんなものだ。 その帰り道、僕はノスタルジーと、言い表しがたい感情に締めつけられ無性に泣きたくなった。 大学生になる前の夜、諦めのようなものを覚えた瞬間だった。 僕と彼とはなんだったのか。 あの日々はもう二度とは戻らない。 といった感情は誰しもが持っていると思う。 思春期→大人という変化より、小学生→思春期の方が僕はよっぽど共感できる。 そんな感情を思い出させてくれるし、おそらくお話の結末には僕が成しえなかった救いが描かれるんだろう。 いやそう願っている。 どうか、どうか、なにとぞ。少年漫画家の底力ネイチャージモン 刃森尊 寺門ジモン(とりあえず)名無し※ネタバレを含むクチコミです。 魂の気高さサウダーデ 池辺葵ナベテツ知らない漫画を読もうと思って手に取って、出会えたことに感謝している作品は沢山あるんですが、この作品と、この作者に出会えたことは本当に幸運だったと思っています。 池辺先生の描く女性の美しさに惹かれるのは、その魂の凛とした気高さに魅了されるからです。 同時期に描かれていた「繕い裁つ人」と共通の登場人物がいたり(そもそも主人公同士が親友)して、とりとめもない会話の中でも叡智を感じます。 池辺先生の作品の輝きというのは、貴金属の放つ輝きではなくて、知性が宿す、ふくよかな美しさによるものなのであり、初期の作品でありながら、老成した詩人のような巧みさがあります。 自分が一番好きなのは、翔君が訪れるところです(彼のような若者を魅力的に描けるのも池辺先生の漫画の力だと感じています)。 モノローグを排して、言葉と表情で描かれる作品は、美しさと力強さと知性に溢れています。未読の方は「繕い裁つ人」も併せて是非。驚くほど官能的に描かれたアンデルセン童話豚飼い王子と100回のキス 海野つなみ名無し逃げ恥ではその部分は大っぴらに描かれていなかったので、初めはギャップに戸惑いました。しかし、あとがきで「一度はこのテーマと真摯に向き合いたかった」とあるように、欲望そのままでありながら下品ではなく、女性向けだからといって甘過ぎない、驚くほど絶妙なバランスで本当の官能が描かれていました。とはいえ、ふっと気を抜いて笑える場面もたくさんあります。いつもの海野先生らしいなと思ったのは、ドレスを着たお姫様がいる時代なのにWi-Fiが登場するところです。楽しい作品なのでぜひ。誠実な「原石」。骨の音 岩明均(とりあえず)名無し後に長篇の代表作を描く漫画家の、初期作品集が好きだ。 それも、ただその作家さんが(キャリア初期に)描いた短篇を集めた本というのではなく、「自分はなぜ漫画を描くのだろう…」と自問自答しながら足掻いている、そんな苦悶がページから匂ってくるような、不器用で地味な作品集が好きだ。 (「私はこういう世界が好きなんです」といろいろ表明している感じの初期短篇集が多いのですが、そうじゃない無骨なヤツ。もちろん「好きなんです」系の作品集にも優れた本はたくさんあります) 『骨の音』は、とても誠実で、地味で、絶対売れなそうだけど、でも、読んだ時に、こちらの心をギシギシ揺すってくるようなザラついた力に溢れていて、とても心に残ります。 これがあるからこその、『寄生獣』なんですよ!(『風子』もあるけど) 新井英樹『「8月の光」「ひな」その他の短編』とか、豊田徹也『ゴーグル』とか、伊図透『辺境で』とか、五十嵐大介『はなしっぱなし』もそうかな、同じ感じで、好きですねえ。 作者が「これは売れないだろうなあ…でも、今はこれしか考えられないんだよなあ、仕方ないよなあ。クソぉ」と思いながら描いていそうな感じ。(実際どうかは知りませんよ) ものを作ると決めて、見返りはないかもしれないけれど、誠実に漫画に向き合っている。 ダイヤの「原石」というのは、『骨の音』のような本のことを言うのだと思います。 超天然女子、美大に入学する。ニコ色のキャンバス 式田奈央名無し離島出身の天然JDニコが、美大で大活躍するかもしれない、という序盤。しかしいくら離島とはいえ、こんな常識のない子が育つものだろうか。 さらに、美大受験に合格できるものなのか……というあたりは、たぶん突っ込んではいけない。 このお騒がせキャラが、どんなふうに美大の常識をぶち壊していくのか、謎のイケメン先輩は何者なのか、先が楽しみ。養子縁組という制度の裏側かぞくを編む 慎結名無し養子縁組を進めるNPO職員の視点で描かれる、ハートフルなだけではない家族のエピソード。 短編連作なので1組1組の話はあっさり進むが、内容はとても重たい。 ビーラブの読者層にマッチしているし、社会的な意義のあるテーマではないかと思われる。相変わらずの人間関係ピーチガールNEXT 上田美和名無し相変わらずさえが鬱陶しい。 うじうじした操ちゃんもウザめ。 多少成長したシーンがあったとしても、結局人の本質は変わらないということかも。 目指せ、パラリンピック!ブレードガール 片脚のランナー 重松成美名無し重松成美先生の新作。 病気で片足を失ったJKが、ハイテクな義足を手に入れてパラリンピックを目指す話。 導入部はまだヒロインが義足に出会っておらず、絶望のあまり反抗的な態度になるあたり、非常に感情移入しやすい。 そこから一気にやる気が出るシーンはドラマチック(やや演出過剰?)で、一気に引き込まれた。 続きが楽しみ。ペンギンが可愛すぎるテイコウペンギン とりのささみ。ぱんだらら社会と上司に小さいながらも抵抗するぺんぎん。じわじわきます。口は悪いけれど、頷けることばかり。言えないけれど言いたいことをばっさり代弁してくれてます。本屋さんにずらっと並べたい!理不尽な事があってもこの本を読んだらなんだかすっきりします。<<212213214215216>>
世界観も絵柄も鈴木央の系譜という感じでニヤリとした 消えた兄を追う妹 荒野を走る電車 フリークスを退治する旅団(カンパニー) 少年心うずく設定と画力が噛み合ってて、久々に大型ファンタジー漫画が誕生するのではと期待してる これから盛り上がっていくのが楽しみ