講談社マンガの感想・レビュー6230件<<186187188189190>>ラーメンシーンが秀逸塩ラーメンをすすった日に ずみ子名無し※ネタバレを含むクチコミです。すぐに突っ込まない豊かさ。シティライツ 大橋裕之hysysk大橋さんのマンガはどれも面白くて大好きなのだけど、その理由をうまく言語化できなかった。そもそもどこに分類されるマンガなのかも分からない。ギャグマンガとも少し違う気がする。 ギャグマンガは通常、何かしらのボケが発生したあと、ほぼ同時に登場人物やナレーションでツッコミが入り、笑わせる仕組みになっている。それはそれで面白い。しかしすぐに突っ込まず、ボケを重ねていく、あるいは笑いに回収せずにじわじわ溜めていくことで生まれる面白みがある。 「短い時間にどれだけ笑いを取るか」というのが漫才的な笑いだとすれば、「ある一定の時間をかけて笑いに持っていく」コント的な笑いといえるかも知れない。 最初は絵で食わず嫌いしていたが、収録されている坂本慎太郎との対談にもある通り、さらっと描いているように見えて表情が豊かで、微妙な心理をうまく描き分けている。#17の「絵の中の少女」はその設定(病院で見かけた絵に描かれた少女に恋をしてしまう)から細かいネタ(同じような人がいて、その人は絵のTシャツとかを勝手に作ってる)からオチまで本当に無駄がなく、感心してしまった。 今度は育児!ヒヤマケンタロウの妊娠 育児編 坂井恵理nyaeヒヤマケンタロウの妊娠から2年後くらい、ケンタロウは無事に出産。息子の幸太郎の育児と仕事を難なくこなしている…わけもなく。 シンパパとしてバタバタの日々。 いまだに妊夫(妊娠してる男性)に対する世間の理解はほとんどなく、というよりケンタロウが注目されていたときからまた認知度が低くなってしまっていた。妊夫自身も妊娠が恥ずかしいことだという認識がなくならない。 ケンタロウがかつて自分の居場所を作るためにたちあげた父と子向けのカフェも、利用者が増えず閉店の危機に。 そんなとき、人気男性アイドルの妊娠が発覚し、芸能界を追いやられてしまう…。 男の妊娠が可能になっても男女の性差が浮き彫りになり、本当の平等って難しいのだなと。ありえないことを題材にしてるのに、めちゃくちゃリアルなのが本当にすごいし面白い。 生理ちゃんとかもそうだけど、男の身に起こらないことなら知らなくてもいいという考えは通用しない世の中になっていて、そういう方向にどんどん変わっていけばいいなと思う。オタクの名はヲタドル 推しが私で 私が推しで ぢゅん子mampuku重度のドルオタ少女が推しと「入れ替わってしまう」話。 まずなにより、キモオタ少女・あずさのキモオタっぷりがぶっ飛んでいて勢いに圧倒されます。少女漫画だけあり主人公の女の子が(見た目は)可愛く描かれているにもかかわらず、言動と行動でここまで気持ち悪くできるとは作者の覚悟とこだわりに感服します。 ストーリーを進める上で致し方ないとはいえ警備の静止を振り切って楽屋に乗り込んだりしたら「次やったら出禁ですよ!」では済まない気がするのですがw 諸々ガバガバなぶんギャグには躊躇がないので勢いに押されて楽しめてしまうパワータイプなマンガですね。 あと本筋とは関係ないのですが、身体が入れ替わってしまったらとりあえず「君の名は?」と言わせておくお約束が出来上がってしまっているあたりかの作品の影響力の凄まじさを実感します 猫の恩返し(働く大人の理想編)デキる猫は今日も憂鬱 山田ヒツジさいろく炊事含め家事全般もしてくれてモフモフでデカくて守備範囲も広くてなんにでも詳しくて…完璧超人のような家政婦猫の諭吉さん。 こんな同居人がいたらいいのにと全世界の猫好きさんが思ってるであろう一方的な理想をマンガにしてみた、といった感じのほのぼの4コマ。 黒猫は餡子猫といって幸運を運ぶ福猫、らしいですよ! 衝撃度が強すぎる漫画、それがシガテラシガテラ 古谷実名無し※ネタバレを含むクチコミです。知らなかったことたくさん春よ来るな 草水敏 濱崎真代aico知らない世界の話っておもしろい!その世界での悩みや感動や葛藤があるんだなーと。医者の世界でのそういう擬似体験ができる1冊! 医大生ってこんな感じなのかな春よ来るな 草水敏 濱崎真代karin有名大学に受かったのに、仮面浪人して医大に編入する大学生の物語。 医者になるまでの過程、医大生が経験する日々が描かれていて、私は医大生じゃないから分からないけれど、なんかリアルに考えさせられる。将来を考えるにあたって、中高生にも読んでもらいたい、いい漫画。懐かしい!コンなパニック あさぎり夕karin絵も可愛くて、きゅんきゅん、ハラハラどっちもあって一気に読みきっちゃう漫画です。よく分からない物語に触感を。そらトびタマシイ 五十嵐大介あうしぃ@カワイイマンガ或る時、何物かに魅入られる。 彼らは逸脱した所に誘い込む。気味の悪い触感を伴って。 土や砂、羽毛、目玉、祟り、経血や性交……生々しい触感が纏わり付きながら、自分で進んでいるようで結局大きな物に逆らえない、そういう神話や不思議語りが幾つか、語られる。 物語の終局も、常に大きな物、よく分からない意思や現象に支配されている為、結局人間の言葉では、「よく分かりませんでした」と言うしかない終わり方を、しばしば迎える。 そして残された人間の喜怒哀楽とは全く関係無く、異形が彷徨い、画面は途絶える。 手触りばかりがリアルで恐ろしい「よく分からない」神話や説話。それは、心地良いばかりではない豊かな感情を、一言では言えない複雑な感慨を与えてくれる。 そういう感情を受け入れるか否かは、その人の生きる態度そのもののような気がする。 超期待の新連載!鬱屈した世界で自由にダンス!!ワンダンス 珈琲たかアフタヌーンでたまたま読んでめっっっちゃ良かった作品。 昴 MOON―昴 ソリチュード スタンディング― ボールルームへようこそ Sweep over the Dance hall. 絢爛たるグランドセーヌ ダンス・ダンス・ダンスール う〜〜ん! ダンス漫画にハズレ無し!! そしてまだ1話ですが、個人的にはこれらの作品と肩を並べる名作になる予感がする…! 中学校の頃の思い出が原因で人のダンスを直視できない主人公・カボと、スレンダー美人でまだ人と踊ったことがないという湾田さん。 ガラスの前で1人で踊る湾田さんの、振りの迫力にもうメロメロ…!!2人が部活に入ってどんなふうに踊るのか、今から超楽しみです。 **【ワンダンスに登場した楽曲リスト】** (最終更新: 2020/06/25) https://apple.co/30FsVxN >第17話「反響」 ♪: A Tribe Called Quest - Jazz (We've Got) ♪: Blackstreet - Deep >第16話「ワンムーヴ」 ♪: Pete Rock and CL Smooth - The creator >第15話「ヒット」 ♪: 24K - We have No Enemies >第14話「ジャンルの壁」 ♪: Outlines - Just A Lil' Lovin' ♪: Sharam Jey - Feel Nobody ♪: Michael Jackson - Heartbreaker >第13話「恩 vs. 花木」 ♪: Billie Eilish - bad guy ♪: Dax Riders - You are the sunshine of my life >第12話「恩 vs. 伊折」 ♪: Fingadelic - Beat Ya 2 Def (Don't Stop) ♪: Freddie Gibbs - How We Do ('93 Til Infinity) >第10話「初コンテスト 中編」 ♪: Prof - Andre The Giant ♪: Shawn Mendes, Zedd - Lost In Japan (Original + Remix) >第9話「初コンテスト 前編」 ♪: Nas - I Can ♪: Mark Ronson - Uptown Funk ft. Bruno Mars >第8話「世界」 ♪: Ne-Yo - Because Of You(恩ちゃんが好き) ♪: Michel Jackson - Black Or White (湾田さんが好き) >第7話「イオリ VS カボ」 ♪: Kendrick Lamar - HUMBLE. ♪: 2Pac - Changes ft. Talent >第6話「マサム VS イオリ」 ♪: Samurai - Jazztronik >第5話 ♪: Shawn Mendes, Zedd - Lost In Japan (Original + Remix) >第4話 ♪: The Weeknd - I Feel It Coming ft. Daft Punk ♪: Drake - Fake Love ♪: Khalid - Talk ♪: Michael Jackson - Break Of Dawn >第3話 ♪: Shawn Mendes, Zedd - Lost In Japan (Original + Remix) >第2話 ♪: Bruno Mars - Finesse ♪: Ed Sheeran - Shape of You ♪: Ed Sheeran - Don’t渡世人版、孤独のグルメ股旅グルメ フジモトシゲキnyae何を求めて、どこに向かっているのか…さすらい歩く渡世人の頭には、いつも食べ物のことが頭から離れない。 他人とのコミュニケーションでは言葉は最低限。 しかし頭の中ではかなり饒舌。猪肉のぼたん鍋を食べた日には、脳内で猪と食うか食われるかのバトルが繰り広げられる。 一見、クールな一匹狼かと思いきや、下手な句を読んでしまったり、ちょっと抜けてるところが親近感がわきます。面白かった。実におもしろいビブリオマンガ #1巻応援どくヤン! カミムラ晋作 左近洋一郎starstarstarstarstarひさぴよ毘武輪凰(ビブリオ)高校…。そこは行き場のないヤンキーたちが集まる底辺不良校!と見せかけて、本を読みさえすれば入学でき授業料もタダの本好きにはたまらない学校。本を愛すヤンキー達のギャップを楽しむコメディ作品です。 特に本が好きな人におすすめな漫画ですが、とにかく一度試し読みして雰囲気の合う合わないを確認しておくのが良いです。ヤンキー文化が苦手な人もいると思うので。 どれだけ本を愛しているかで、ヤンキー同士の格が決まる世界観になっていて、強いヤツほど純文学を溺愛してたり、SF小説を極めていたり何かしらのジャンルへのこだわりがあって面白い。 格の低いヤンキーは、弱そうなやつにブッカツ(本のカツアゲ)をするなど、本好きを冒涜する行為をしがち(笑) 基本はヤンキー文化とビブリオネタをかけ合わせたあるあるネタが多いですが、読んでいて果たしてインテリジェンスが上がってるのか下がってるのか、よくわからなくなります。 一話ごとのオチで本編のストーリーに合わせた本を1冊、さりげなく紹介してくれるので、何だか得した気分になれますね。 読切3作品の中で一番好き!!カッコウの許嫁(読切) 吉河美希カカオ生まれたときに取り違えられた主人公の少年・凪が、本当の両親に会いに行く話。『東京ヘルヘブンズ東京ヘルヘブンズ』、『柊さんちの吸血事情』に続く、週マガ60周年特別企画の「吉河美希完全新作読み切り3本掲載」の第3弾。 https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156690079296 いやこれメッッチャいいな!?3作全部読んだけど、ダントツでこれが一番面白かった…最後に持ってくるにふさわしい面白さ。 ヒロインが出てきたときから当然読者は展開が読めているんだけど、そのうえで2人の変なやつぶりが発揮されてて面白い。 お嬢様のエリカは、許嫁から逃れるために自殺する振りの動画を撮って炎上を狙ったり、大金を使って凪を強めな彼氏に仕立て上げたり、カップルが何をするのかをググって「セックス」と答えたり…おバカさが隠せない。 凪は凪で、陰キャで頭脳明晰なわりに彼氏のフリをしている最中に「契約上の彼氏だ」と堂々といってしまったり、家訓に従って売られた喧嘩を買ったりとギャップが中々すごい。 ギャップといえば、前半さんざんヤバいやつだった凪が、しんみりと写真の良さを語って「2人が最初に取った自撮り」を選ぶシーンはすごくグッと来た。 https://i.imgur.com/OCvYTlJ.png (『カッコウの許嫁』吉河美希より) 最後の「子どもたちが結婚すればどっちの子も自分の子になる」理論は笑ったし、本来ヤンキーになるはずだったエリカが凪を殴って終わるのは良いオチだなと思った。 「取り違えて育てられたヤンキーと秀才」という設定には、面白さのポテンシャルしか感じないので、ぜひこの『カッコウの許嫁』で連載化してほしい! https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156690079296 【追記】 3作品全部読んでみて思ったのが、「キャラ萌え」が足りないということ。(自分が最近Twitter発の、作者のフェチと萌えを詰め込んだ漫画ばかりを読んでいるせいかもしれないけど…) 3作ともお色気シーンがやっつけに感じられて全然おもしろくないのは、作者自身がキャラ萌えしてないからなんじゃないかと思う。ヤンメガが好きだったので、ああいう物語の設定とキャラの魅力が噛み合ったお話がぜひまた見てみたい!養子縁組についての漫画はレアかもしれないかぞくを編む 慎結karin実の子の子育てでも陥りそうな問題に加えて、養子縁組ならではの悩み、マッチングさせる側の視点など、独身女性としては色々と勉強になります。 絵もとても綺麗なので、読みやすいし、 このテーマを題材とした漫画はまだ少ないと思うので、貴重かも。芸能界ラブストーリーにキュンキュンする東京BABYゲーム ひうらさとるkarin有能プロデューサーと、そのプロデューサーに見染められて女優になった高校生の物語。 現実離れしているところも多々あるけれど、ストーリーに勢いがあってサクサク読めるし、芸能界だけあって、イケメンが多いので度々きゅんきゅんする笑 退行世界の絶景&美食満喫家族!ゆるさば。 関口太郎あうしぃ@カワイイマンガ文明の断絶、野生の侵攻……変わり果てた世界に取り残された、父と小・中・高の三姉妹。どうやったら元に戻れる……いやそれより、どうやってここで生きていこう? ……と言いつつ、家族の他に誰もいないこの世界。どこに入っても、何をお借りしても自由!残された文明を遊ぶ家族は、基本楽しそうで、明るい。この自由感、例えば『地球の放課後』(吉富昭仁先生)と同等か、さらにゆるい。 父は「まずは食が大事!」と方針を定め、残された加工食品を費やしつつ、少しずつ野生からの食材調達を試みるが、次第に家族は、ある事に気付く。 「自然旨っ!」 娘達は、素材の味と父の調理技術で大地の恵みを満喫しながら、少しずつ新たな食材を求めて努力を始める。 それはすぐに上手くはいかないが、苦心と労力にはリアルが感じられ、少しずつ新たな挑戦が実る喜びも、共に感じられる。 そして家族が乗り出す世界は、文明の残骸に自然が侵食してきた退行世界。時が止まった寂しさと、巨大な文明を飲み込む自然の雄大さ。この魅力を理解するとしたら…… 恐らく、廃墟マニア。 荒廃した世界に圧倒される子供たちの小ささと、咎める者のない自由の中で躍動する、若い身体を交互に描写し、世界を生き生きと輝かせるこの作品。 絶望なんか追いやって、今を生きることを「ゆるく」満喫する家族と共に、退行世界を楽しみたい。 3巻までの感想。こんな世界で自分らしく生きるために一日三食絶対食べたい 久野田ショウせのおです( ˘ω˘ )※ネタバレを含むクチコミです。総理大臣上等!政治の世界に殴り込みをかけるヤンキーの物語クニミツの政 朝基まさし 安童夕馬くまぞう『サイコメトラーEIJI』に登場した武藤国光を主人公にしたスピンオフ作品です。お固いジャンルにも関わらず、全27巻と結構長く続きました。読者が退屈しないような仕掛けが多く、政治に興味がなくとも楽しく読める漫画だと思います。 2000年代の政治状況や選挙戦を反映したマンガですが、いま読んでも日本の選挙制度について実に考えさせられます。 政治献金、一票の格差問題などなど、未だ根本的に解決していない問題ばかり出てきます。お祭り気質で曲がったことが大嫌いな主人公・クニミツを通して見た、おかしな日本の政治選挙システム。それを体当たりで喝破していく様は、なんとも見ていてスカッとします。 いい大人が漫画でガス抜きしてるだけじゃないか、、と思われるかもしれませんが「クニミツの政」に描かれている制度の延長上に、今の社会があるという事を知るには良いんじゃないでしょうか。 ちなみに、後半でサイコメトラーEIJIのメインキャラが出てきますけど、本編を読んでなくても差し支えはないかと思います。 猫に支配される幸せやぶとはなもも 有間しのぶnyae猫を飼うと決めた人は生活が猫に支配されることを覚悟しなくてはならないが、それこそが猫飼いにとっての幸せである。 猫飼いは相手の人が猫飼いだと知ると目だけで「ですよね、わかります」という会話ができるらしい。言葉はいらない。 この漫画は全ての猫が幸せであるようにと願う人に捧ぐ猫好きによる猫好きのための猫漫画です。 内容はほぼずっとこんな感じ。 草の根のレジスタンス拡散 小田ひで次影絵が趣味じぶんの存在が拡散して、塵や空気のように雲散霧消してしまう少年の物語という触れ込みですが、とんでもない! そんな手では触れられないようなヤワな物語ではありません! と、まずは言っておきたい。むしろ、ザラザラとして、ゴツゴツとして、きわめて肉感にあふれる物語だと思います。 物語、あるいはもっと一般的に語りというものは、基本的に拡散しがちなものです。放っておけば、しぜんに拡散します。ですから、物語の話者たちは、語りが自然に還らないようにあれこれと工夫を凝らす。塵や空気のようにではなく、ひとつの結晶たろうとするんです。まあ、しかし、どんな物語も、どんなに強固そうにみえる結晶も、拡散してしまう運命からは逃れられない。むしろ、より強靭な結晶力をもつ物語ほど、みずから率先して拡散しているようにさえ思えます。たとえば、スピノザは『エチカ - 幾何学的秩序に従って論証された』で、神の証明を試みましたが、そのあまりにも強靭なテキストは、答えに辿り着くさいごの一点で、まるで、てんとう虫が枝の先の一点に辿り着いたときのように拡散しているように思われてなりません。 ほとんどの物語は、みずからの語りの結晶が拡散してしまうなど想像してもいないなか、それがより強靭で精巧な語りになってくると、みずからの拡散を予見してしまうようなところがあるんだと思います。それにつき、この『拡散』は、結晶が拡散してしまうところから始まっている。ほとんどの物語のように結晶を形作ろうとすることを目的としているのではなく、拡散してしまわないよう抵抗することを目的としているんです。 でも、だからといって、何ら特別なことをしているわけではないんです。むしろ、ほとんどの一般的な物語のほうが特別といいますか、ほんとうに魔法のように語りを紡いでいきますよね。とても大好きな物語はいつだって魔法のようです。が、『拡散』には、そんな魔法はありません。『拡散』にあるのは、結晶が拡散して消え入らんとするのを随所でどうにか防ごうとする草の根の抵抗活動のみ。それはそれは地道な、魔法とは程遠い、泥くさい作業の連続。それは川のように海へと拡散してしまう語りに、ひたすら瘤を穿っていくかのような地道な作業。でも、そんな瘤のひとつびとつが『拡散』にザラザラとして、ゴツゴツとした、物語ならざる肉感を与えているのだと思います。川越行ってみたくなる漫画川越の書生さん 幹本ヤエ名無し川越…? と聞いていまいちピンときてないですが川越行きたくなる漫画です! 絶妙にテンションの高い主人公女子が美麗川越男子と観光&名物を紹介してくれる感じで。 不即不離な2人の関係にも目が離せない。 1番は川越について少し知れるところですね!素敵な街そう…! 抑揚のなさが良いのか…も?恋の境界 当麻ゆいこ名無しこれは自分の年齢の問題なのか、個人の考えの違いなのかはわからないけど、恋愛マンガとして読むと大した山も谷もなくただ物足りなさだけが残った。 といってもドラマ性はあって、共通の趣味から繋がった縁というのも好きなシチュエーションではある。 でもこういうサトリというか感情の起伏がほぼない恋の始まり方がリアルで共感を呼ぶなら、自分はターゲットから外れてるんだろうと思います。 扉の東村アキコ先生のコメントにもあるように、テラハとか見てる層向けなのかな。 うーん、でもこれKissの読者にもウケるのかな…とか余計な心配してしまう。笑 すんません。ピュアすぎて愛が重い花野井くんと恋の病 森野萌むこれはベタ惚れされる彼女の気持ちを味わえる漫画なのではないでしょうか…! まず主人公がピュアでいい子なのでこんなにラブラブでもそんなイライラしません。 加えてこの花野井くんのヤンデレ紙一重な愛! ピュア…ピュアだけども愛重い! なかなかない少女漫画かと。<<186187188189190>>
※ネタバレを含むクチコミです。