講談社マンガの感想・レビュー6230件<<185186187188189>>漫画の鬼太郎はイケメンじゃないけど可愛いゲゲゲの鬼太郎 【水木しげる漫画大全集】 水木しげる名無しゲゲゲの鬼太郎のアニメは観たことがあるけど、漫画版は読んだ事がないという人は意外と多いんじゃないでしょうか。漫画の鬼太郎はアニメとは雰囲気が全く違うんですよね。アニメだと鬼太郎のビジュアルがどうしてもイケメンになりがちですが、漫画だと三頭身ほどで興奮したときに出る鼻息の描写は格好良いというより可愛い感じです。漫画の方が水木先生の世界観が全面に出ているので、背景を含め、全体的に暗い印象を受けます。ただこれが妖怪たちの怖ろしさを掻き立ててくれるので、一度読んだら癖になること間違いないです。1巻完結作品の最高峰(個人的に)外天楼 石黒正数六文銭稀代のストーリーテラー石黒正数における、マイベストな作品。 1話目から中学生が本屋でエッチな本を買う方法を真面目に語りはじめたのでギャグ漫画?と思っていたら最後腰抜かしました。 SFミステリーともいえる、人型ロボットや「フェアリー」という人工生命体が存在する近未来が舞台のお話。 一見、非連続なオムニバス形式で語られているのですが、そこは石黒正数。 全ての話が伏線であり、最後の最後で一つに収束していくさまは、ある種のカタルシスを与えてくれます。 また、ギャグテイストで間口を広くしておきながら、徐々に人間のもつエゴや狂気など深いテーマへ切り込んでいくのはさすがの一言。 各話のピースが一つの解へと到達する爽快感と、物悲しいクライマックスの読後感と相まって、1巻完結ながら定期的に何度も読み返してしまう作品です。 おそらく「天国大魔境」とかから石黒正数に入った人はこの本も好きだと思います。 「それ町」から入った人はたまげますが、それでも、あの作品のちょっと不思議な世界観が好きな人はハマるかと思います。 いずれにせよ作者の魅力が詰まった1冊になっております。大友克洋だけでなく、…亜童 天野雀大トロ大友克洋だけでなく、鳥山明とか、ブレードランナーらへんの雰囲気もあって著者の趣味が出ていて好きです!今後に期待!息が詰まる作品だった…幸せのひこうき雲 安達哲野愛息が詰まる作品だった。 閉ざされた田舎の、閉ざされた教室の、閉塞感が切実でこちらまで息が苦しくなる。 女教師の性的虐待を受ける男子小学生・丸籐の気持ちが語られないまま物語が進んでいく。とにもかくにも圧迫感と閉塞感が凄い。 何より凄いのがタイトルにもあるひこうき雲が描かれる場面。 ひこうき雲ってそういうことなの、それは、幸せのひこうき雲なの?幸せとは?と大混乱。 ラストシーンもとんでもない。救いがあるのかないのか読んでほしいし読んだ人が判断してほしい。 久しぶりにヤンマガに…契れないひと たかたけし猫あるく久しぶりにヤンマガに本格ギャグ漫画がやってきた! 絵にものすごくクセがあるし、ギャグ漫画ならではのぶっ飛んだ表現に驚かされましたけど、意外とリアルな営業シーンなんかがあったりして引き込まれます。 そして油断しているとまた地獄犬的なモンスターとのバイオレンスがはじまったりしちゃうので気を抜けませんね。 そんな感じの全く読めない展開と哀愁ありつつもエッジの効いたギャグが楽しみなので、できるだけ長く続いてほしいですね。考察しがいのある謎の世界狩猟のユメカ(読切) 古部亮名無し作品を読み好奇心をくすぐられ関連情報を検索していると 著者のツイッターアカウントを見つけた。 そこで見た過去の告知映像からハッと気づく事があり、 どうしても考察をしたくなったのでここに書かせて頂く。 告知映像内のレコードが2005年11月30日8時34分に動き出したこと、 読み切り内での時計の時刻が猟期内の30日8時33分53秒であること、 この後すぐにシュジャーというレイヨウに遭遇することから この異変のトリガーは【11月30日8時34分】であることが推測される。 では2005年とは何を意味するのか、 初めはこの劇中の舞台が2005年なのかと思ったがこの年の11月30日は 腕時計の示す木曜日(TH)ではなかった。 さらに夢歌が使用しているスマートフォンが 2014年発売のSONY XperiaZ3らしきことからそれ以降のその日付を調べると 2017年が該当することが分かった。 よってこの作品の舞台は2017年であるという結論に至る。 ではこの2005年のレコードの上を回る赤子は何を意味するのか、 これは本当に推測の域を出ないが逆算し12歳程であることから 開幕に現れた意味深な少女であると推測した。 やはりあの少女がこの物語の黒幕、鍵を握っているのか。 告知動画の曲の歌詞と少女の火傷を覆ったような包帯の関係性も気になるところだ。 だからといってこれ以上何も分かってはいないが この作品が現段階でかなり作り込まれているという、 これから考察しがいのある作品だという事は間違いないという感想に至った。 是非とも連載してほしい、更なる甘美な謎を期待しております。 笑いの中にも切ないストーリー僕といっしょ 古谷実名無し※ネタバレを含むクチコミです。 二人の主人公の関係が良い陽だまりの樹 手塚治虫名無し 手塚治虫の曽祖父をモデルとした医師の手塚良庵と、武士の万次郎の二人が織りなす時代劇です。 二人は性格も身分も全く違いますが、時代の波に飲まれながら、それぞれの信念を貫く姿が格好いいです。実際にあった歴史的な出来事もでてくるので漫画を読みながら日本の歴史の勉強にもなりました。 日本史にあまり興味がなかった私が日本史を好きになったきっかけになった漫画です。ドラマでテセウスの船 東元俊也 東元俊哉名無し今ドラマでやってて内容がとてもおもしろい大使閣下の料理人大使閣下の料理人 かわすみひろし 西村ミツル名無し2015年の新春ドラマスペシャルにて、嵐の櫻井翔主演で映像化されてから、ずっと前々から気になっていたので読んでみましたが、料理と人の気持ちの繋がりを感じる、とても良い作品でした。主人公が有名料理店を辞め、ひょんなことからベトナムで大使公邸の料理人になるお話です。序盤のうちは、格式が高くて身近に感じることのなかった世界でしたが、読み進めるうちに美味しそうな料理や人間模様の描写など楽しめる部分が多くなってきて一気に読み進められました。 オカンオカンDAYS 上野りゅうじんむリアルにこういう人いるのか?と思ってしまいます。 でも憎めないオカン…最後泣きます;相方に解散を告げられたら…二度目の行列 久保田かどnyaeタイトルがいい。お笑いという業界に身を置く者にとって「もう一度あの行列に並びなおす」ことには想像を絶する難しさや葛藤、覚悟があることがひしひしと伝わる漫画でした。 がむしゃらに汗水たらして突き進むのではなく、自分を俯瞰するような冷静な目線がリアル。 自分はその業界のライトがあたってるところしか見たことがなくて、その影には果てしなく長い行列がなしていることを想像すらしなかった。 絵も上手いし、非常に読みやすい。ついでに前作「背に負はば月影の重き」も読みましたがそちらも芸人と就職の間で揺れる大学生の話でした。こちらも面白いです。大人も子供もゲゲゲの鬼太郎 水木しげる名無し私が子どもの頃からある漫画ですが、何度読み返しても夢中になってしまう不思議な魅力があります。子どもの頃は不気味さや怖さが多かったですが、今読むと人間関係の深さも感じられ読むたびに新しい感情がわいてきます。怖いだけでないというのがゲゲゲの鬼太郎の名作と言われるゆえんだと思っています。 また、いま8歳の子どもも私と一緒にこの漫画を読む事に夢中になっています。時代を超えて親子で楽しめるとても貴重な漫画です。 奇跡のりんごを思い出す千年万年りんごの子 田中相aico奇跡のりんごを彷彿とさせる漫画!背景は色々あるのに平凡な感じのキャラクター設定が読みやすい。読みやすいSF!亜童 天野雀やむちゃ絵がうまい!見やすい!話もわかりやすくていいっす! ところどころにAKIRAへのリスペクトを感じるというか続編と言われても遜色ないんだけど、私は亜童のが好きだな。 アメコミの雰囲気がかっこいいんだけど丁寧な絵だし面白いしこれはほしいな。元ヤンの猫ちゃんだ〜猫になっても夜露死苦! 石田万名無し石田万さんて誰だろうと思って調べたらTwitterで猫狂いの女の子の漫画がバズった人だった…というか同じ女の子出てるよね?笑 https://twitter.com/yorozu57122/status/1038380307961896960 一気に3話載ってて全部もれなく面白かったです!いちばん好きなコマはおばちゃんの着地かな。 ユーフォのアサダ先生さすがです…きみと青い春のはじまり アサダニッキmampuku高砂くんの優しさが、なんだかリアル感あって少女漫画なのに少女漫画のヒーローじゃないみたい。 ほかのレビュアーさんたちが言及しているとおり冒頭からのストーリーも素敵ではあるんてすが、人気者たけど優しくて隙の多い高砂くんの魅力や、少年漫画とも見まごうようなポップでメリハリのあるタッチにどんどん引き込まれます。メガネの委員長もほんと由緒正しきメガネの委員長って感じで一巻ラストから続きにかけて活躍が期待されます。森下suu先生がデザートに降臨!!ゆびさきと恋々 森下suumampuku聾唖のヒロインと、トリリンガルのヒーロー。お互いが全く知らなかった新しい世界が、二人の出会いによって開けます。恋の始まりとしてこれほど素敵なものはないと感じます。 唇がうまく読めなくて「ラオス」を「まおう」と勘違いしたり、もどかしさもありつつそれがいちいち可愛い。笑 女の子の可愛いの追求に妥協のない作者さんです。ヒーローの逸臣くんも、ぐいぐい来るけど少し前に流行った俺様系とはまた違った天然な魅力がありますね。ヤンキー漫画の代表作の一つ疾風伝説 特攻の拓 所十三 佐木飛朗斗名無し30年ほど前は多くのヤンキー漫画が出てきましたが、特攻の拓はヤンキー漫画の代表作の一つです。暴走族をテーマにしていますが、その内容はかなりぶっ飛んでいます。喧嘩の描写は怪獣同士が戦っているようで、バイクの走り対決の迫力もすごい。 しかし、主人公をいじめられっ子で気が弱い拓という少年にすることで、読者は話に感情移入できます。序盤では武丸という人物が見どころになるでしょう。ホラーじゃないかというぐらい、無茶なことをしてくれます。暴走族とヤンキー漫画に興味があれば必見な作品です。 これを読まずに死んでほしくない透明人間そとに出る(読切) 路田行名無しこの物語の結末は読者の想像を遥かに超え、今までにない感情が身体の中から溢れてくる、そんな漫画です。脳からドーパミンがパアァと出る音が聞こえました。ぜひ多くの人に読んでほしい。死ぬ前に。 あんまりハードル上げるのもあれかな。気軽にどうぞ。笑 http://www.moae.jp/comic/morningzero_toumeiningensotonideru 自分が適当に作った薬で透明人間になってしまった男が、この世界でたったひとり自分の存在を認めてくれる女性に出会い、恋をする。しかしいつまでもこのままでいれるわけがない。彼は、彼女は、2人がすっと幸せでいるためにどうするか。 きっと、たぶん、そのうち、読切を集めた短編集を出してくれる、と期待してます。 読みやすくてスカッとする独特な漫画ナニワトモアレ 南勝久名無し大阪環状線を舞台に車乗りが破茶滅茶する漫画ですが、車にほとんど興味のないような人でも凄く楽しめます。リアル調の画ですが台詞も内容も読みやすく、一度読み始めると一気に最後まで読み進むことができます。お笑い芸人かのような関西人独特の言い回しや掛け合いがすごく小気味よく、テンポもいいので、暗い内容の話もいくつか出てきますが、それほど重く感じたりすることもなく基本的に楽しく読めるのが作者である南勝久さんの漫画の特徴。続編である「なにわ友あれ」もすごくおもしろいので、ぜひ併せて読んで欲しいです。ダイヤモンドで人を殴るヒロインは『ADAMAS』だけ!ADAMAS 皆川亮二 岡エリANAGUMA皆川作品としてはかなり貴重な女性主人公を描いた本作は、のちに『海王ダンテ』もともに手掛ける岡エリ(泉福朗)先生との初タッグ作品です。 Wikipediaによると岡先生は2巻から脚本に参加されているそうです。 https://ja.wikipedia.org/wiki/岡エリ スペシャリストを描かせたら右に出るものなしの皆川先生ですが、今回は宝石のエネルギーを引き出して超人的な能力を発揮する「ジュエルマスター」3人娘の物語。超視力や怪力、人を操ったりと王道の能力バトルが楽しめます。 本作を読んでから『ダンテ』を読むのもまた面白いですね。(『ADAMAS』にも不老不死キャラが出てきたりします) 女性主人公だから…というわけでもないかもしれませんが、敵のイケメンジェネラル・ジンとのロマンスもあったり、一味違う皆川作品を味わいたいときはコレ! どろろを読んだ感想どろろ 手塚治虫名無し どろろという漫画の存在は知っていたのですが最近まで読んだ事はありませんでした。実際のこれを読んだ感想ですが、かなり責めた内容の漫画でさすが手塚治虫の漫画という印象を受けました。 親が自分の国のために我が子を捧げて体のあらゆる部位を取られてしまった百鬼丸が自分の体を取り戻すために旅をするという内容でか体を取ろ戻す事で人間らしくなっていくというのがかなり斬新な感じがしてすごい設定だと思います。「異世界転生しない!俺TUEEEでもない!!」という帯の触れ込みが気になって魔法使い黎明期 いわさきたかし 虎走かける タツヲ異世界スキー読んでみましたが「魔法と冒険の本格ファンタジー」と銘打たれたとおり、シッカリじっくり魔法をやったるぞという印象でした。 ここ最近の異世界系の作品に対しては個人的に「地に足着いてる感」というのをひとつの基準にしているのですが、本作も充実の世界観をバツグンの画力で下支えしています。全コマ驚くほどキャラがカワイイ。奇跡か? 主人公のセブくんは魔法の才能がマジでないため魔法学校を落第寸前なのですが、実はとてつもない魔力だけは持っていて…という嫌味になりそうな設定も、彼が弱い者に対して真摯なためハンディになっていません。「今どきの主人公」を外していなくて印象が良いですね。 しいて気になる点を上げると1巻では目的地の村に着いてないのでこれからどんな雰囲気になるのかまだわからないところ。バトルもカッコイイんですが個人的には優しいセブくんが村の人とどういう交流をするのかの方が気になるかな。<<185186187188189>>
ゲゲゲの鬼太郎のアニメは観たことがあるけど、漫画版は読んだ事がないという人は意外と多いんじゃないでしょうか。漫画の鬼太郎はアニメとは雰囲気が全く違うんですよね。アニメだと鬼太郎のビジュアルがどうしてもイケメンになりがちですが、漫画だと三頭身ほどで興奮したときに出る鼻息の描写は格好良いというより可愛い感じです。漫画の方が水木先生の世界観が全面に出ているので、背景を含め、全体的に暗い印象を受けます。ただこれが妖怪たちの怖ろしさを掻き立ててくれるので、一度読んだら癖になること間違いないです。