講談社マンガの感想・レビュー6231件<<121122123124125>>どうしようもない嘘つき主人公が性春をこじらせ始める!金の糸 稲妻桂starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)男子高校生の仄暗いこじらせ性春ものが始まりましたね! それがどんな状況であれ、無難で場に合った嘘をついてきた主人公。 気になるあの娘はクラスの一軍。 窓に映った彼女を盗み見てニヤける日々だったが、唐突にフランスから金髪ショートの美少女留学生サラがやってきた! しかもホームステイ先は自分の家!? 男子同士で話していたくだらない話が頭をよぎり、出来心であることを行動に移してしまったがゆえに追い込まれた窮地! どうするソーイチ!? そうしてまたソーイチは嘘を重ねてしまい…。 第1話https://pocket.shonenmagazine.com/episode/3269632237246535454 いやー、どうなっていくんでしょう! 作者さんが好きな漫画で挙げているのが『めぞん一刻』『惡の華』『童夢』ですからね! 『童夢』は世界観的に置いといて、『めぞん一刻』の正統派ラブコメ感、『惡の華』のどろどろした性春のようなものに影響を受けた作品になっていくんでしょうか。 現在公開されている過去の読切3作、どれも面白いので気になった方はぜひ。 『瀬戸際に轟く』『月の國』『あすか』 少なくとも主人公のソーイチは初っ端からでかい爆弾を抱えることになったのでいいスタートですね。 高校生が「嘘をつけばなんとかなる」「周囲からはみ出ず嫌われることもなくそこそこうまくいく」なんて悟ったようなこと考えてるから、そらみたことかとばかりに1p目と1話目ラストのようなことになるわけで。 嘘は決して本当の意味では身を助けないぞ…と。 しっかり前フリをしたこのキャラがどう活きてくるのか。 そしてまだキャラが分からないサラは一体どんな人物なのか…。 藤野さんとの関係は…? 嘘に嘘を重ねていってどんどん苦しくなっていく展開、そしてその先を稲妻桂先生なら上手く描いてくれそう! 楽しみです!せつなかわいいトナたろうがいる動物園の楽屋事情楽屋のトナくん 矢部太郎名無し動物たちが人に見られる表へ行くところを舞台に上がるかのように、そしてその裏側を楽屋のようにして、「動物園の裏側」で過ごすトナカイのトナたろうといろんな動物たちを描く、すこし切なくたまにほっこりする絵本のようなやさしい雰囲気のお話。 動物ものだからといって動物の習性などが事細かく紹介されるような漫画ではなく、どちらかというと、お笑い芸人の楽屋の悲喜こもごもをかわいらしく動物で描いてみたという印象です。 ご自身がお笑い芸人であるカラテカ・矢部太郎さんだからこその会話や起こることのリアリティと、自分はスベってて後輩はウケているような切なさだったり、嫌われている方が何も思われないよりマシ、という芸人の中である絶対値の大きさが大事というような概念だったりが出てきて面白いです。 モーニングで連載中なのですが、毎週ページ数少な目で、少しずつ読めていいですね。少女漫画はこうでなくては!東京アリス 稚野鳥子名無しなんとなしに読んでみましたが面白いのであっという間に読めます! 最近の少女漫画即付き合って両思いになってしまうので少しいじらしい話を読みたいなと思っていたところでした。 これこれ、少女漫画はやっぱりこう! お買い物大好き女の子が恋心を自覚する、男なんて牧場の馬と思っていた女が恋心を自覚する、相思相愛になったりならなかったり… このすれ違いと駆け引きこそが少女漫画の醍醐味ですね カップル1組だけでなく何人もの恋愛模様なので面白いです!自分もピアノが弾けたらなあ。ピアノの森 一色まこと昌子もともとピアノの音色が好きだったので、ピアノの漫画ということで1巻を読んでみました。少年とピアノを通してストーリーが進んでゆきます。 森の壊れたピアノを引いていたのは、カイという天使のような不思議な少年だったことがわかったシーンが印象に残ります。 童話や情話やSFや風刺をブレンドした極上の珈琲珈琲時間 豊田徹也名無し珈琲時間(コーヒータイム)というものには 休憩というイメージしかなかった。 実際、そういうもんだとはいまでも思うが、 たかが休憩、されど一休み、それが珈琲時間、 そう思わざるを得なくなるような、コーヒーを テーマにした珠玉のオムニバス短編連作集だった。 一冊の本にはさまれた栞のように、 一人の人生に刻まれたピリオドとして、 振り返り思い返す心の目印として存在する珈琲時間もある。 第一話を読んだ感想としては 「ちょっと小洒落た人間交差点(by引兼憲史)みたい」 と思ったが、 その後は「かわぐちかいじ」っぽいダンディな話や 「星新一」みたいなSFちっくな話とか、 各話ごとに色々な味を味合わせてくれた。 これも珈琲、あれも珈琲なんだなあと良い意味で。 けしてこじつけとか無理やりとか感じさせない 素直に「色々な珈琲時間があるんだな」と 楽しませてくれて、心が安らぐ短編集だった。「座敷女」ってストーリー性が高いですよね座敷女 望月峯太郎starstarstarstarstarかしこ一回目に読んだ時は「ひええ〜怖ええ〜!」とただただ震えますが、二回目からは「なんてよく出来たストーリーなんだ…!」という感動も生まれますね。ホラー映画というよりは学校で友達から聞く怪談の怖さに近いんですが、絵で全部見てるはずなのに想像力が掻き立てられるような演出があってより怖くなります。そういえば口裂け女だって人間なのか人間じゃないのか分からない存在でしたね。「座敷女」も創作の域を越えて本当の都市伝説になっていてもおかしくないのに…!こういう怪談の「オリンピック選手並みの身体能力で追いかけられる」はあるあるですが、主人公の友達が互角に戦えてるの面白くないですか?心温まるラブストーリー。ゆびさきと恋々 森下suuPom 聴覚障害を持つ雪ちゃんと逸臣(いつおみ)くんのラブストーリー。 これは、世の女性が大好きなお話ですね。 逸臣くんにはキュンキュンさせられっぱなしだし、雪ちゃんは純粋すぎてとても可愛い。 王道っぽいのに、何でこんな惹きつけられるのでしょうか。。 二人だけのシーンは特にほんわか幸せな気持ちをもらえる作品だと思います。 する人もしない人も共感と発見があるはず僕はメイクしてみることにした 糸井のぞ 鎌塚亮野愛スキンケアや眉毛のお手入れ、その延長線上にある基本的なメンズメイクの指南書的漫画です。 美意識高めな主人公ではなく、化粧水もつけたことない男性が「俺ってこんなだっけ?」と身だしなみに気をつけはじめるというのがリアルです。 化粧水も洗顔フォームもファンデーションも薬局だったりで気軽に買えるけど種類多すぎて迷うんだろうなあ、人にも相談しにくいのかあ…と日常的に化粧する人にはわからない壁があることに気づかされます。一般的になったとはいえ、メンズメイクは一部の美容男子のものみたいなイメージがまだ根強いのかもしれません。 でもその壁を乗り越えた主人公の前田さんはとても楽しそうでいい!新しい化粧品を手に入れたらテンション上がるし、変化に気づいてもらえたら嬉しいし、いい情報は共有したい、これってきっと全人類共通だと思います。 テーマはメンズメイクだけど、誰が読んでも共感できるはず! 男女問わずメイク大好きな人もメイクめんどくさい人も共感や発見があると思うのでぜひ読んでほしいです。涙腺崩壊しすぎて読むのが何度もとまる透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記 沖田×華六文銭医療マンガは数あれど、産婦人科で、ここまでリアルな話を初めて読みました。 ドラマチックな展開などありません。 淡々とした生と死の現実があります。 最近「親ガチャ」なんていう言葉が流行ってますが、 正直、自分自身も家庭環境に恵まれたほうではなかったので、 そういう発言する人たちを 「できない言い訳だろ」 と嫌悪感すら感じていたのですが、撤回します。 親によって子供の人生は左右されます。これは事実です。 それこそ、産まれてこれるのかどうかさえも。 本作は、そういった様々な親の姿が生々しく描かれております。 際立つのは、恵まれない子供たち。 中絶、死産、障害、そして虐待。 子を持つ親としては、これを読むのが本当にツラくて、 基本1話完結型なのですが、読むたびに毎度ボロボロになります。 と、同時に、とても考えさせられました。 子供の生きる力は、親にとって希望だと思っていましたが、 絶望な人もいる。 子供の期待に応えられず、つぶれてしまう人もいる。 そうしたとき、どうすればよかったのだろう?何ができるんだろう? 心底、悩みます。 個人の問題なのか、行政の問題なのか。 本作に出てくるような恵まれない子は一部でしかなく、 この国にもっと大勢いるのだと思うと、よりそう思います。 未来の力であるはずの子どもたちが、このような状況におかれていると知るよいきっかけになりました。 マンガと侮るなかれ。 虐待件数上昇中とか、そんな単純な数字でははかれない現実が、 鮮明に心にきざまれます。 あらためてこういうマンガが広く普及して、考えるきっかけになって欲しいと思いました。地味だがクールな現代ニンジャの戦い方!ヤオチノ乱 泉仁優一starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)形を変え、現代に生きる「忍者」の生き様をリアリティをもって描いたらこうなる!っていうのをバッッチリやってくれてる現代忍者マンガ!! 日本の若手忍者のトップを決める試験に挑む少女キリネ。 ランダムで組まされる相棒のシンヤはあまりに普通で足を引っ張るばかりかと思いきや…? 試験の参加者は蜘蛛の毒を受け、参加者たちが持つ解毒薬を使わなければ4日で絶命するため、池袋2km圏内で自分は見つからず他の参加者を見つけ倒していけなかればならない日常の中に潜む過酷なサバイバル! 術や身体変化、特殊能力などは一切出てこないで、鍛錬で辿り着けそうな人間の身体能力と、あくまで手に入るものを駆使した創意工夫、徹底した観察力・洞察力、追跡術や罠や早着替え、心理的駆け引きだけでこれでもかと魅せてくれる!! 魔法のような科学の粋を結集したテクノロジーアイテムが出てくるわけでもなく、本当に生身の訓練された人間として忍者が出てくるのが超クールです!! https://comic-days.com/episode/10834108156630866418 ずっと読んでみたいと思っていたにもかかわらず、どうしても読み始められずに流れていってしまったんですが、無料公開のタイミングで途中まで読み、その後ポイントを使って一気読みしました。 読んでよかった! そして、なぜリアルタイムで読んで応援できなかったのか! 悔しい! きれいな形で終わってはいますが、主人公の少女・キリネの相棒となるシンヤがなぜああいった状態になっているのか、という部分にフォーカスする回があったら読みたかったなーという気持ちはあります。 死体の掃除屋とヤクザを抜けたい殺し屋 #読切応援波上の鱗 大山満千nyae※ネタバレを含むクチコミです。待ってました!シーズン2東京タラレバ娘 シーズン2 東村アキコnyae※ネタバレを含むクチコミです。ほのぼの冒険活劇アップフェルラント物語 田中芳樹 ふくやまけいこ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 ザ・ファブルのスピンオフ+ナニワトモアレの種ざ・ふぁぶる 南勝久さいろく南勝久せんせーの最新キャラ(ファブルから)からメジャーデビュー時の最古キャラ(ナニワトモアレの原点作品から)まで諸々見たかったアナザーストーリー…というのを期待してしまったけど、ひらがなのタイトルのイメージどおりかなりユルユルな内容でした。 ファブルのキャラ達のスピンオフ的には見たかったソレで間違いないかな?ちょっとズレすぎてる?そこも南勝久じゃない? みたいな感じで、本編読み終わったら絶対読んだほうがいい1冊となっておりました。ナクヤムパンリエッタって藝大出身なのかよ!!ブルーピリオドのアフレコを見るぞ~~~!! ナクヤムパンリエッタ名無しナクヤムパンリエッタ先生がなぜブルーピリオドのレポを…?と訝しみながら読み始めたらそういうことらしい。山口つばさ先生の担当さんにも描いて大丈夫なのか5回くらい確認したけど「事故みたいなものなので」と言われた話が面白すぎる。この漫画は事故。 それはそれとして。声優さんたちのそれぞれが演じるキャラに対する理解力が凄まじくて圧倒されました。 オチの「1ページ目と最後のページがクソでかい顔なのでオセロだったら…」というセリフが意味不明すぎて大好きです。 https://twitter.com/RGQazQKI/status/1444137366268964864?s=20完結記念『あさひ先生はどのくらい泣き虫か』人の息子 あのあやのみょー※ネタバレを含むクチコミです。 哲学的な侍考える侍 山田芳裕かしこ見た目は野武士みたいで全然賢そうに見えないのに、歴史、文学、芸術、哲学とジャンルを問わず博識で、おまけに剣も強い主人公。絵柄は今と変わらないけどまだ上手くはないので少し読みにくいところはあるかも。でも山田芳裕節は最初から完成されてたんだなと思った。特に女の口説き方がカッコいい!ホラー✕ギャグの新境地でろでろ 押切蓮介六文銭ホラーにギャグを融合させた快作。 主人公は血圧高めの喧嘩っぱやい中学生・耳雄。 超ド級のシスコンというおまけつき。 重度の霊感体質なせいで、ふとした瞬間に彼の周りには幽霊や妖怪がはびこってます。 が、あまり怖くないので安心してお読みください。 殴れます。なんなら、頭突きだってできます。 もう、何でもあり。 また本作の妖怪はすべて作者のオリジナルなのですが、 どこか滑稽で、しょうもなくて好きです。 例えば、飼い犬に嫉妬して犬小屋を奪う「犬小屋婆」とか。 スナック菓子を開けようとすると破裂して飛び散らせる「ビビリダマ」とか。 ・・・絶妙に地味な嫌がらせが多く、 それらを特にひねることもなく腕力(物理)で解決していく展開は爽快の一言です。 スカッとした笑いを求めている方におすすめしたい作品です。やっぱり母は偉大だったHaHa 押切蓮介六文銭『猫背を伸ばして』『ピコピコ少年』などで著者の作品にちょいちょい出てくる作者のお母様のお話。 パンチパーマ姿で口うるさく、破天荒ながらも、 時折真理をついてくる金言の数々に胸うたれ、 「押切蓮介の母」ファンも多かったと思います。 実は、 私もその一人です。 本作の内容は、母の若かりし頃のお話。 意外にも母は、父親は警察署長、母親は老舗旅館の女将の娘という、 みるからに良いところの家育ち。 躾に厳しく、それが息子である著者にも口うるさくなっている部分だったのかと納得しました。 母親の母、著者にとっては祖母にあたる方から、連綿と続く人生哲学ともいえる価値観は純粋に良いなぁと思いました。 そうやって、行動指針、習慣は受け継がれていくんだなとシミジミ思いました。 ネタバレになるので詳細は控えさせていただきますが、 家庭環境など、なかなかの波乱万丈な人生で、結果として何事にも動じない、ほろ苦い「人生の味」を滲み出すようになったのかと納得できます。 最後の母の手紙(おそらく直筆)は、 その人生の過程を想像し涙を誘います。 なにはともわれ、母(母の母も)は偉大だと痛感しました。 うちにも一人欲しいお嫁くん!!わたしのお嫁くん 柴なつみ名無しダメダメ女子(美女)と家事ができすぎる男性。 「嫁に欲しい…」という呟きから本当にお嫁くんになっちゃう漫画! ですが!しかし!お嫁でいいのか?家政婦のような位置どりで同棲しちゃってそこに恋愛感情はないのかどうなんだ?! というヤキモキ感が味わえます…! 同棲しちゃって実は好きなのに「嫁」と「利害関係」に縛られちゃってなかなか恋愛進展しないパターン! たまりません、こういうの好きです!!あざとい女子のピュアな恋あざ恋 倉地よね名無し※ネタバレを含むクチコミです。霊障を祓う年子DKバディアクション! #読切応援東京GhostBros 流石景名無し※ネタバレを含むクチコミです。 死んだ母親の"元カノ"3人と沖縄同居生活母の元カノと暮らした。 宮城みち名無し※ネタバレを含むクチコミです。勉強になる!はたらく細菌 清水茜 吉田はるゆき名無し自分の身体について知りたいと思って読んでみました。 善玉、悪玉、日和見菌の3タイプの菌が体の中でどう働いているのかが描かれています。P112の「あなたの皮膚でたくさんの菌が今日もあなたを守っている」というセリフがとても印象に残りました。<<121122123124125>>
男子高校生の仄暗いこじらせ性春ものが始まりましたね! それがどんな状況であれ、無難で場に合った嘘をついてきた主人公。 気になるあの娘はクラスの一軍。 窓に映った彼女を盗み見てニヤける日々だったが、唐突にフランスから金髪ショートの美少女留学生サラがやってきた! しかもホームステイ先は自分の家!? 男子同士で話していたくだらない話が頭をよぎり、出来心であることを行動に移してしまったがゆえに追い込まれた窮地! どうするソーイチ!? そうしてまたソーイチは嘘を重ねてしまい…。 第1話https://pocket.shonenmagazine.com/episode/3269632237246535454 いやー、どうなっていくんでしょう! 作者さんが好きな漫画で挙げているのが『めぞん一刻』『惡の華』『童夢』ですからね! 『童夢』は世界観的に置いといて、『めぞん一刻』の正統派ラブコメ感、『惡の華』のどろどろした性春のようなものに影響を受けた作品になっていくんでしょうか。 現在公開されている過去の読切3作、どれも面白いので気になった方はぜひ。 『瀬戸際に轟く』『月の國』『あすか』 少なくとも主人公のソーイチは初っ端からでかい爆弾を抱えることになったのでいいスタートですね。 高校生が「嘘をつけばなんとかなる」「周囲からはみ出ず嫌われることもなくそこそこうまくいく」なんて悟ったようなこと考えてるから、そらみたことかとばかりに1p目と1話目ラストのようなことになるわけで。 嘘は決して本当の意味では身を助けないぞ…と。 しっかり前フリをしたこのキャラがどう活きてくるのか。 そしてまだキャラが分からないサラは一体どんな人物なのか…。 藤野さんとの関係は…? 嘘に嘘を重ねていってどんどん苦しくなっていく展開、そしてその先を稲妻桂先生なら上手く描いてくれそう! 楽しみです!