珈琲の好みも人それぞれですよね
珈琲は自宅のガスコンロでも焙煎できるってこれを読んで初めて知りました。真夏の暑い日に汗をかきながら焙煎するシュチュエーションもいいですよね。でも個人的に一番好きなのは怪しいイタリア人のモレッリが登場する回です。マンバに投稿された他のクチコミを読んでみると好きな話が見事にバラバラなのも面白かったです。好みの珈琲の違いみたいで。あなたが好きなエピソードはどれですか?
珈琲時間(コーヒータイム)というものには
休憩というイメージしかなかった。
実際、そういうもんだとはいまでも思うが、
たかが休憩、されど一休み、それが珈琲時間、
そう思わざるを得なくなるような、コーヒーを
テーマにした珠玉のオムニバス短編連作集だった。
一冊の本にはさまれた栞のように、
一人の人生に刻まれたピリオドとして、
振り返り思い返す心の目印として存在する珈琲時間もある。
第一話を読んだ感想としては
「ちょっと小洒落た人間交差点(by引兼憲史)みたい」
と思ったが、
その後は「かわぐちかいじ」っぽいダンディな話や
「星新一」みたいなSFちっくな話とか、
各話ごとに色々な味を味合わせてくれた。
これも珈琲、あれも珈琲なんだなあと良い意味で。
けしてこじつけとか無理やりとか感じさせない
素直に「色々な珈琲時間があるんだな」と
楽しませてくれて、心が安らぐ短編集だった。
コーヒーがあるだけで、世界はこんなに美しい。「コーヒー」をモチーフにした芳醇な短編集。チェロ弾きの女性が出会った、怪しいイタリア人(?)。映画監督を名のり、コーヒーをたかる彼の振る舞いはいかにもうさんくさいが……?登校拒否の少女が一人暮らしの叔母を訪れ、いっしょに生豆を焙煎し淹れたてのコーヒーを味わう……。などコーヒーにまつわる様々な物語を17編収録。
コーヒーがあるだけで、世界はこんなに美しい。「コーヒー」をモチーフにした芳醇な短編集。チェロ弾きの女性が出会った、怪しいイタリア人(?)。映画監督を名のり、コーヒーをたかる彼の振る舞いはいかにもうさんくさいが……?登校拒否の少女が一人暮らしの叔母を訪れ、いっしょに生豆を焙煎し淹れたてのコーヒーを味わう……。などコーヒーにまつわる様々な物語を17編収録。