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珈琲時間(コーヒータイム)というものには
休憩というイメージしかなかった。
実際、そういうもんだとはいまでも思うが、
たかが休憩、されど一休み、それが珈琲時間、
そう思わざるを得なくなるような、コーヒーを
テーマにした珠玉のオムニバス短編連作集だった。

一冊の本にはさまれた栞のように、
一人の人生に刻まれたピリオドとして、
振り返り思い返す心の目印として存在する珈琲時間もある。

第一話を読んだ感想としては
「ちょっと小洒落た人間交差点(by引兼憲史)みたい」
と思ったが、
その後は「かわぐちかいじ」っぽいダンディな話や
星新一」みたいなSFちっくな話とか、
各話ごとに色々な味を味合わせてくれた。
これも珈琲、あれも珈琲なんだなあと良い意味で。
けしてこじつけとか無理やりとか感じさせない
素直に「色々な珈琲時間があるんだな」と
楽しませてくれて、心が安らぐ短編集だった。

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