名無し1年以上前編集珈琲時間(コーヒータイム)というものには 休憩というイメージしかなかった。 実際、そういうもんだとはいまでも思うが、 たかが休憩、されど一休み、それが珈琲時間、 そう思わざるを得なくなるような、コーヒーを テーマにした珠玉のオムニバス短編連作集だった。 一冊の本にはさまれた栞のように、 一人の人生に刻まれたピリオドとして、 振り返り思い返す心の目印として存在する珈琲時間もある。 第一話を読んだ感想としては 「ちょっと小洒落た人間交差点(by引兼憲史)みたい」 と思ったが、 その後は「かわぐちかいじ」っぽいダンディな話や 「星新一」みたいなSFちっくな話とか、 各話ごとに色々な味を味合わせてくれた。 これも珈琲、あれも珈琲なんだなあと良い意味で。 けしてこじつけとか無理やりとか感じさせない 素直に「色々な珈琲時間があるんだな」と 楽しませてくれて、心が安らぐ短編集だった。7わかるfavoriteわかるreply返信report通報
あらすじコーヒーがあるだけで、世界はこんなに美しい。「コーヒー」をモチーフにした芳醇な短編集。チェロ弾きの女性が出会った、怪しいイタリア人(?)。映画監督を名のり、コーヒーをたかる彼の振る舞いはいかにもうさんくさいが……?登校拒否の少女が一人暮らしの叔母を訪れ、いっしょに生豆を焙煎し淹れたてのコーヒーを味わう……。などコーヒーにまつわる様々な物語を17編収録。続きを読む
珈琲時間(コーヒータイム)というものには
休憩というイメージしかなかった。
実際、そういうもんだとはいまでも思うが、
たかが休憩、されど一休み、それが珈琲時間、
そう思わざるを得なくなるような、コーヒーを
テーマにした珠玉のオムニバス短編連作集だった。
一冊の本にはさまれた栞のように、
一人の人生に刻まれたピリオドとして、
振り返り思い返す心の目印として存在する珈琲時間もある。
第一話を読んだ感想としては
「ちょっと小洒落た人間交差点(by引兼憲史)みたい」
と思ったが、
その後は「かわぐちかいじ」っぽいダンディな話や
「星新一」みたいなSFちっくな話とか、
各話ごとに色々な味を味合わせてくれた。
これも珈琲、あれも珈琲なんだなあと良い意味で。
けしてこじつけとか無理やりとか感じさせない
素直に「色々な珈琲時間があるんだな」と
楽しませてくれて、心が安らぐ短編集だった。