たか
たか
1年以上前
コミックビームに読切が掲載されたときから、ずっと発売を楽しみにしていた短編集。普段は電子書籍派なのですが、これはぜひ紙で味わいたいと久々に書籍を購入しました。たまたま青山ブックセンターで買ったらサイン本が置いてあって興奮しました! https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/281755/d4365865-a547-42df-a735-5f12013c0007.jpg 配色といい構図といい、んも〜!この表紙メチャクチャ好きです…!青みを帯びた色で描かれたリアルな背景と、極端にデフォルメされた少女と猫。語彙力が足りないので、とにかく「この絵の感じめっちゃ好き」としか言えません。 そして表紙をめくってすぐの遊び紙の絵も最高〜〜!!その裏の目次の絵もカワイイ!!フォントまでカワイイ!! この短編集に収録されている、(新規描き下ろしを除いた)4編のうち3はすでにビームで読んだことがあったので、表紙を開くまでは割と落ち着いていたのですが、ここでテンションがギュンと高まりました。そのくらい素敵…! っていうか、帯も袖もカバー下も余すところなくイラストがあって超素敵なんですけど〜〜!!隙きがねぇ〜〜ッ!!ちなみに電書も買ったのですが、帯以外全部収録されてました。ありがてぇ〜〜!! お話の内容はというと、はなちゃんが嵐の日に不思議なものを見たり、原っぱでとんでもない目に遭ったり、卓球したり、親友のうたちゃんが宿題をしたり。はなちゃんが体験する(ちょっと不思議な)日常が描かれています。 (植田りょうたろう『はなちゃんと、世界のかたち』より) https://i.imgur.com/Nl8Qgq5.png それぞれのお話は独立していて、世界観や登場人物についての説明がないところがまたいいんです。はなちゃんが観ている世界をそのまま、「読んでただ感じてくれ」というスタイルが最高。 そしてまた絵の話に戻りますが、植田りょうたろう先生の絵がやっぱすごくいいんですよ…!! (植田りょうたろう『はなちゃんと、世界のかたち』より) https://i.imgur.com/RKt2zZX.png 水彩っぽいリアルな背景、ゆるくて可愛いデフォルメ、大胆な構図、セリフに合わせて変化するフキダシ。最初のお話「あらしのかたち」を読めばすぐに良さがわかると思います。 なお「あらしのかたち」と「卓球セラピー」がニコニコ漫画でも読むことができますので、とりあえず読んでください。 https://seiga.nicovideo.jp/comic/43628?track=list 全ページ・全コマ最高の、買って間違いない1冊です…!
たか
たか
1年以上前
きのう読んで「2019年一番よかった少女漫画」に躍り出た作品。これはヤバイ…!!!表紙を見ての通り、「前方後円墳みたいな体型の主人公が、部員が同期&先輩のイケメン2人しかいない古墳研究会で充実したキャンパスライフを送る」物語です。(※1巻時点) https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/280147/417efc3e-e01c-4d7f-bba3-acf825fe68b5.jpg これだけ聞くと、「ま〜〜〜たいつもの冴えない主人公が何故かハイスペックイケメンに好かれるやつかよ😡」と思いたくなるけどぜんぜん違います…!! いや、なぜかイケメンに好かれるとこはよくある少女漫画と同じなんですけど、それ以外の女同士の人間関係と主人公の心理描写がハチャメチャに現実的で生々しいんです…! 主人公・穂乃香はその見た目から男子には合コンであからさまにハズレ扱いされ、学校では至近距離でブスと言われる。中学からの友人・友葉は同じ大学に進学したけれど、新たな友人・丹菜との出会いで入学して1カ月で白目の面積を減らしたり(※カラコンのこと)、合コンに行きたがったりと変わってしまう。 丹菜という黒船によって、穂乃香は2人の『ごまめ』となってしまった。(※ごまめ…1人前ではないが仲間に混ぜてもらうこと) このような状況で苦悩する穂乃香は、妙にテンションが高かったり卑屈だったりする多くの少女漫画の主人公たちに比べ地に足ついた等身大の悩み方をしている。その心理描写がすごく現実味があって、自然と穂乃香の気持ちに寄り添いながら読んでいました。 入学してまだ1カ月頃のお話なので、今までずっと一緒だった友人と離れ、別々に人間関係を構築していくところが最高に新生活の幕開け感があってグッときます。懐かしい…。 そして、少女漫画でバチクソ大事なのがその作品を代表するイケメン(ヒーロー)ですよね。この漫画に登場するメインの男の子は、表紙を飾る同期の飯田君と3年の可児江先輩の2人。 https://i.imgur.com/lADf6l7.png (『やまとは恋のまほろば』浜谷みお 第1話) 「ごまめ」と化しているときに女友達の前で飯田君と話したり、女友達の前で可児江先輩が穂乃香をかばったり(※三和はそのことを知らない)。それが読者にとってカタルシスになっていてたまりません。正直めっちゃ気分い〜! …というか、主人公が2人に話しかけられる度にまるで自分が実生活でイケメンの友達に話しかけられたとき同じ高揚と緊張を感じます。この漫画リアルすぎる…! あと大事なことなんですけど、この作品は舞台が関西なので 2人とも関西弁です!! 最高か〜〜!! 先輩がクソみたいな合コンから助け出してくれたり、飯田君と2人で古墳を見に行ったり、古研で宅飲みしたり。悩みつつも三和が充実したキャンパスライフを送っているのを見ると、なぜだか不思議な満足感が得られます…なんなんだこの気持ちは…! 1巻の最後では、「古研に自分が居ていいのか」という葛藤にケリをつけた三和が、2人と距離を驚くほど縮めるので(マジで)、ぜひ読んで確かめてほしいです。 LINEマンガで連載中とのことで、これから連載を追っていこうと思います…! (下記画像は6話より。2つの「3人の世界」の対比がいい…)
きのう読んで「2019年一番よかった少女漫画」に躍り出た作品。これはヤバイ…!!!表紙を見ての...
たか
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1年以上前
ヒェ〜〜!!最高に面白い新連載がモーニングで始まってしまった…!!大企業の創業家の7代目だった男が、氷河期により崩壊した世界で、家族の最期を知るためにイラクから日本に帰郷することを目指す物語…! **主人公が金・地位・家庭の全てを持っていた男で、「ポストアポカリプス×大陸横断」という設定はロマンしかない…!!** 主人公の望太郎は、舞鶴グループ創業家の7代目。 妻と息子とともにイラク・バスラにいる際に、死者数が数億を超える猛烈な寒波に見舞われる。移動手段をなくした一家は、社のシェルターに避難し天候が回復するまで「冬眠」することを選ぶが、目覚めると、冬眠からすでに500年の時が経っており、妻子は送電停止により数百年前に死んでしまっていた…というあらすじ。 莫大な資金を投じて冬眠装置を作ったり、馬の世話をしながら首を切る望太郎の姿は、不愉快さを掻き立てるいかにもな資産家ぶり。 しかし、そもそも望太郎たちが冬眠することになったのは、全社員が南に避難するまで現地にいたためで、そういう上に立つものとして果たすべき義務感や誠実さを備えていると思う。 (冬眠したくて最後まで残っていたとも考えられなくはないけれど…) かつて会社が困難な時期に、大量に人員を解雇し**「人より金を信じた」望太郎が価値を失った財布を置いて旅立つシーンはとても印象的でした。** 偶然なのですが、私は昨年「日本からロンドンまで飛行機なし一人旅」をしたもので、そういう意味でもこの新連載にすごくワクワクしてます…! (ちなみに乗ったのはフェリー、CRH、シベリア鉄道、夜行列車、高速バス、ICE、TGV、ユーロスターの8種類です。どうするんだ望太郎…) 果たして望郷太郎は日本の土を踏むことができるのか?早くも2話が楽しみでしょうがないです…!! https://comic-days.com/episode/10834108156683852712 https://morning.kodansha.co.jp/c/bokyotaro.html https://morning.kodansha.co.jp/news/5170.html 【モーニング2019年40号】 https://morning.kodansha.co.jp/morning/2019/40.html