ゆゆゆ2024/03/10レベルカンストした弱々なはずの村人思わせぶりな、わからない点が多すぎてモヤモヤ気になる。 原作の小説家になろう連載版を読みに行き、すごくわかりやすくコミカライズされているんだなと思った。 キャッチーなタイトルでひきつけて、昔のRPGあるある「魔王は悪いから悪いのだ倒さなければならぬ」という常識に疑問を呈した作品ということなんだと思う。 傷つけてきた相手が憎いのは当然で、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとなるのも当然で。 全部を読んだわけではないので本当にそうなのかはわからないけど、コムズカシイことを語るタイプの漫画に思えた。 だからこそ、主人公はざっくばらんとしているのかもしれない。 「お前が悪いから悪いのだ」に続いて「自分はこうだからこうなのだ」という呪縛はとても困難な状況に思えるけど、気づかなければ、困難さにも気づかない。 ひとり抜け出てしまった主人公は困難さのあまり、達観もするよねえと思った。LV999の村人岩元健一 星月子猫 ふーみ2わかる
ゆゆゆ2024/03/10あちらをたてればこちらが立たず信長が本能寺の変で炎上しないように繰り返すがごとく、自称家庭的な旦那さんは離婚に至らぬよう一ヶ月を繰り返す。 家庭にも問題は山積み。仕事でも問題は山積み。 あちらをたてればこちらが立たず。 離婚までの一ヶ月を繰り返せば、八方うまく纏まるベストな選択肢が見つかるのか。 第一話のそこが家族を傷つけているんだよ、というあからさまな言動が、話数を経るにつれてだんだん変わってきて、社会そのものの問題のようにも思えてくる状況に。 離婚しなければそれでいいのか、自分の幸せとはなんなのか、考えさせられる。エンドレス離婚~もしも結婚生活をやり直せたなら~【単行本版】びばる3わかる
ゆゆゆ2024/03/09腐敗防止薬があれば、これまで通り暮らせますね♪死んでも稀にゾンビ化するウィルスが流行っている(しかも増加傾向)の世界。 ゾンビになってもおくすりの力で腐敗は抑えることができるので、まあ普通に生活できるというゾンビ化。 ゾンビになった場合の大きな悩みは、眠らなくて良いので夜が長いこと(故にサブスク動画必須)。 ほのぼの日常に見えて、理解できるけどぶっ飛んでいる設定のせいで、ほのぼの日常もぶっ飛んでいる。 「あなたとっくに死んでますね」と、さらっと診断するお医者さん。 死んだことを本人の目の前で悲しむ同僚。 ゾンビ向け雑誌の「ちょい腐らせるのが流行り」にも笑ってしまった。流行りがすたれたらどうするの?切除するの? ゾンビがお花でかわいらしく彩られているのも微笑ましい。 個々の設定は理解できるのに、なぜか個々のキャラクターのケーススタディはよくわからない展開に進んでいく。 さすが金田一蓮十郎先生。 『ジャングルはいつもハレのちグゥ』の理不尽な笑いが好きだったことを思い出す。 個人的には、浮気する旦那を殺した御夫婦の展開が気になる。ぼくらはみんな*んでいる金田一蓮十郎1わかる
ゆゆゆ2024/03/093度目の人生は最初の人生のやり直しでした3度目なのにあまり動揺して見えない。 もしかして私以外の人たちは前世の記憶があって、これが普通なの?と思ってしまうレベルで、すんなりと適応している。 『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』も7回目にはテキパキしていたから、これも転生モノのお約束なんだろうか。 そして転生モノのお約束で、よりよい人生を生きるため、未来をよりよいものにするため、主人公は切磋琢磨する。 医者になって人を救うことが性に合っていた主人公のエリーゼは、過去の自分がねだった皇太子との婚約を破棄してでも医者になりたいと望んだ。 それと同時に過去の自分がおかした家族皆を失う非道行為を改めた。 1度目の人生へ戻ったものの、2度目の人生を経て30年が経過しているので、いろいろ達観しているっぽい。 考えてみたら1度目の人生の年齢と合わせると50年は経過しており、さすがに10代の過ちは犯さないのかもしれない。 ちなみに、あまり見ない名前に展開だなと思っていたら、韓国発のウェブ小説をもとにしたウェブトゥーンだったらしい。新鮮でおもしろい。 日本以外でも転生モノが読まれるだけでなく、書かれていると考えると、なおさらおもしろい。 ちなみにウェブトゥーンだけど、1ページになったコミック版?もあるのでウェブトゥーンが苦手な方も安心。 国をわたってやってきただけでなく、日本でアニメ化もしているので、おもしろいと思う方はきっと多い漫画だと思う。外科医エリーゼmini KIDARIENT yuin1わかる
ゆゆゆ2024/03/08筋肉は裏切らないどうにもウェブトゥーンのページ全体の把握を他者に握られている感じが苦手なのですが、苦手さを横において読むと、フルカラーで、絵柄もキレイで、読み進めやすいです。 タイトルの通り、よくある俺TUEEE展開なので、やられそうな展開でも、「まあ、すぐに強くなってぶちのめしてくれるんですよね」と先行き不安はあまりなく、心の平穏を保って読み続けられる、疲れた心にも優しいストーリーです。 ステータスを上げて筋力をパワーアップするにつれて、筋肉ムキムキどころか身長まで伸びてしまうのがおもしろいです。 筋トレのノルマをこなしたり、戦ってレベルが上がるにつれて自信なさそうな感じが減っていくあたり、「筋肉は裏切らない」という言葉が脳裏をよぎります。 まだ読んでいる途中なのですが、筋肉だけでは解決できない問題は、どのように解決していくのかみものだなと思いました。俺だけレベルアップな件DUBU(REDICE STUDIO) Chugong3わかる
ゆゆゆ2024/03/07ヤンジャン連載 ほのぼの系の犬漫画。働く犬漫画とあって、脳裏によぎったかつてヤンマガで連載されていた働く猫漫画『ユキポンのお仕事』。 あちらは人間のように働いていた&二足歩行だったけど、こちらは看板犬というまた違うタイプのお仕事に従事している。 それから、結果的にブラック企業勤めで心が疲れてしまった従業員に対するペットセラピー。 犬であることを最大限生かしたお仕事である。 やっぱり犬ね、と思う展開もままあるが、それがまたかわいらしい。 マルチーズというオスもメスもみんなカワイイに入れられる見た目と裏腹に「ドーベルマンのようなかっこよさ」を目指しているらしいので、かわいいは好まないようだけど、そこもかわいらしい。 犬や猫は人間の3歳児くらいの知能があるそうだが、それを思い返しても、言動がかわいらしい。 犬好きな方はフフフと楽しく笑える漫画だと思う。まるくん~はたらくマルチーズ~G3井田4わかる
ゆゆゆ2024/03/05世の中にはいろいろな仕事があって。いろいろな仕事があるのに、「それはやってません」とか「別料金です」となっているのに、「やってよ。いいじゃん。✕✕はやってくれるのに」とか「✕✕は無料でやってくれないけど、あなたならいいでしょう?」とか言ってくる人はどこでもいるんだなあと思いました。 聞くだけはタダってことなんですかね。 パワーとメリットぽいものを見せつけたら、言うこと聞かせられる可能性が広がるって、どうなんでしょうね。 いろいろなお仕事で聞く下請け辛い的な話が、メンズエステ嬢の世界でも繰り広げられているのは不思議です。 さて、主人公が高時給から選んだメンズエステ嬢の仕事も、それはそれで精神的に大変そうな出来事の数々が描かれていて。 焼き鳥の仕事を長時間してもワープア止まりだったんでしょうか。 それから、一番病んでいるのは消えていく嬢でなく、店長なだったんじゃないかなとも思ったり。 冒頭に書いた、どこも無茶言うやつはいるもんだなあという感想に続いて、普通の枠にはまれない場合、働かなきゃ生きていけない仕組みというのはとても辛いもんだなあ、と読んでいて思いました。メンズエステ嬢の居場所はこの社会にありますか?鶴屋なこみん2わかる
ゆゆゆ2024/03/05タイトルからヒーローに憧れる少年の話かと思いきや。冒頭に登場する中年男性。 『ケンシロウによろしく』のように、ヒーローに憧れる男の話かと思いきや…! 仮面ライダーに登場したキャラクターへの憧憬を失わない大人たちが次々登場。 そう、大人たち。 男だけじゃない。 今ではコント番組でも自主規制しそうな、健康的なボディを強調したコスチュームで登場した女性。 「仮面ライダータック!!!」。 決めセリフもポーズもばっちり。 先日、テレビの再放送で知った、仮面ライダー タックルの出現に、「これ、◯◯ゼミでやったところだ!」なかんじで興奮した。 昭和の仮面ライダーを知らなくても楽しいし、知っていても楽しい。 ヒーローショーで泣いていた幼い頃の自分を思い返すと、現実には起きてほしくない展開になるのだけど、思わず2巻に手を伸ばす。 漫画だから、大丈夫。東島丹三郎は仮面ライダーになりたい柴田ヨクサル4わかる
ゆゆゆ2024/03/02αとかΩとかなんだようっ!!📷と思ったら、冒頭で語られる「オメガバースプロジェクト」ならではの世界観。 そして、本編でも、腐女子な姉&アシスタントより語られる、オメガバースの設定。 オメガバースというものを知らなかったので、主人公と同じく、それだけでお腹いっぱいになりそうなところにあらすじ通りやってきた、姉の描くBL世界への転生。 姉の思惑により、α・β・Ωの定まっていない(性別が決まってない)状態。 大多数のβになれば、このままモブ化まちがいなしなのに、Ωになろうとする憎い体! すべては噛ませ犬のα役と番にさせられそうな展開だから。 うん、噛ませ犬と絡んだら、モブに徹することは難しそうだね。まあ、姉(神)の意思には逆らえないのでしょう。 おもしろい設定とおもしろい設定の大盛りで、おもしろい。 あらすじでもおもしろいのだけど、本編もおもしろかった。Ωにだけはなりたくない!! ~異世界転生したら姉のBL漫画の中でした~潜えむ2わかる
ゆゆゆ2024/02/29ツナマヨしいたけが美味しそう作中に出てくる料理は作り方も載っているので、真似しやすいのがうれしい。 イラストのようにシズル感たっぷり、つややかなものができるかわからないけど、同じように作って楽しみたくなる。 運動会のお弁当の話もとても好きだ。 大きな入れ物に入ったエビフライと唐揚げ、それからおにぎり。食べ盛りのきょうだいで食べたらしい。 なんと素敵な記憶だろう。 イラストから、このエビフライはサクッとしているんだろうなと想像させられて、さらには過去に食べた中で美味しかったエビフライの味や食感と重なって、とんでもなく美味しそうなものに思えてくる。 埃っぽくなった体操服、和気あいあいとしたお父さんと子どもたち。 幸せな一コマだなあと思う。 食べ物って、食べて美味しい、話を聞いて美味しそう。さらには、まつわる記憶が蘇って懐かしい、他人の話を聞いてしんみり。 楽しみ方がいろいろある、すばらしいコンテンツだと思う。 私の食べ物に関する記憶を書いてみると… 深夜帰宅が続いていたとき、毎日のように、夜中に食べたカツ丼はとても美味しかった。 夜食だけでなく、昼ご飯にもカツ丼を食べていたくらい、あの頃はカツ丼をよく食べていた。 そして、カツ丼を日に2食食べたり、1日の食事が4回必要なほどからだを動かしていなかったのですごく太った。 現実はほのぼのしんみりでは終わらず、つらいカツ丼断ち生活が待っていた。真夜中ごはんイシヤマアズサ3わかる
ゆゆゆ2024/02/27素朴なのにつややかで美味しそうなお弁当のオンパレードお弁当の話ですが、パソコンを置いている机やテーブル、キッチンなど、何気ないシーンから溢れ出る生活感や日常がたまりません。 絵になるにあたって、第一に削られそうなものが描かれています。 机の上にある新潟県の元祖柿の種、テーブルの下にあるボックスティッシュ、お玉などのキッチン用品と並んだ自家栽培豆苗。 細々描かれているけど話を邪魔するほどはごちゃごちゃしておらず、でも生活がにじみ出ています。すごく良いです。 お宅にお邪魔して、お弁当づくり風景を覗いている感じがとても好きです。 中学生のころ、母が作ってくれたお弁当を開けるときは宝箱を開ける瞬間のように楽しみだったことを思い出しました。つまみぐい弁当イシヤマアズサ1わかる
ゆゆゆ2024/02/25どんな生活にも日常はあって相手が自分のことを傭兵と知ると「人を殺したことがあるんですか?」と聞いてくる話を何かで読んだなと思い出しつつ、一巻読了。 傭兵として戦場へ赴き、戦闘を繰り返す中で、それでも存在しうる何気ない日々の日常。 感動的なものから、休日の下衆いものから、戦場ならではの空気感などが描かれている。 柔らかい絵柄がとてもすばらしくオブラートに包んでくれているので、本当はドロドロとした世界なのかもしれないけれど、とても読みやすい。 なぜ傭兵になったか理解できないので、私は普通の人なんだろう。日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らしにしかわたく 高部正樹3わかる
ゆゆゆ2024/02/25雷に打たれても生きていたのに、宇宙人に連れ去られた恋人ただひたすらに、彼女のことを思うマルコをみていて、任期を終えたら10年前に戻っているのかなと思った。 むしろ、そう願った。 だって、細胞から入れ替わるかのように転移させられて、モスリにたどり着いたから、また元の世界に戻してくれるんじゃないかと思った。 それは閉じた星に住む生き物だからこその願いだと途中で気付かされた。 開かれた星では時が進んでいて、運が良ければ知り合いにだって任期中に再び会える。(最初は失踪するように消えるのは同じだけど) そして、10年間帰れないというどうにもならない事実がメインに描かれたのは最初だけ。上の人が決めたことは、どうにもならない。 描かれなくなった分、星をつくる仕事と合わせて様々な異星人の暮らしと歴史が描かれる。 『ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~』のモンスターたちのように設定はとても細かい。 設定だけで読切が作れそうなほど細かい。 次にくるマンガ賞にノミネートされるだけあって、深くて異星人とのやりとりがおもしろい。 所長の10年目はだれがそばにいるんだろう。果ての星通信メノタ1わかる
ゆゆゆ2024/02/23どうして田舎で平穏に暮らさせてくれないの聖女を害した罪で処刑となり、処刑前に相思相愛と思っていた王太子様に胸を刺されて死んだはずが、子供時代に戻っていた主人公。 生々しい記憶から、王太子とも聖女とも関わりのない生活を故郷の田舎でしようと思っていたのに、なぜかそうはうまくいかないようで。 二度目の人生、王太子の態度が悪すぎる。 聖女はなんだかやっぱり嫌な人。かわいらしいんだけど。 大どんでん返しで、ザマァで、ハッピーエンドになるんだろうなとわかっていても、不遇さがいたたまれない。 原作のほうも読んでみて、狂気の愛だなあと思ってしまった。王太子様、私今度こそあなたに殺されたくないんです! ~聖女に嵌められた貧乏令嬢、二度目は串刺し回避します!~岡達英茉 おしばなお 先崎真琴3わかる
ゆゆゆ2024/02/22オリジナル動画は知らなかったけど、おもしろい。ギャルたちがすごく寛容で博識。 無敵かと思ったら、彼女たちも新しいファッションに挑んだときは周りの評価にドキドキするらしい。なぜかそれだけで、親近感を感じる。 光る能力の人だけ、世界に馴染めていない感がおもしろい。 むしろ周りの人はなぜギャルたちの話を盗み聞きしていないのか。 バ先の先輩が「バイト先の先輩」という意味だと理解するまで時間がかかった。若者言葉、むずかしい。しれっとすげぇこと言ってるギャル。―私立パラの丸高校の日常―おつじ 松浦太一 松浦太一(Plott)1わかる
ゆゆゆ2024/02/21女も男も生きづらい女だからこう、男だからこう。 多様性とか言われている時代だから、今の子どもたちが大きくなる頃には変わっているんでしょうか。 昔はそういうものとされていた考え方が、それはないよねとなっていったように。 本作のすてきなところは、主人公に変わるきっかけを与えてくれ、沼地から救い出してくれた中村くんを、主人公が自分の問題点も気づかされながらも、中村くんを助けていくところです。 恩は売られたままにしない。男気があります。あ、男と言ってしまった。 さらに、中村くんを助ける途中で別の人の生きづらさを緩和させているあたり、さながら魔王を倒しに行く勇者のようです。さすが主人公。 ちなみに、一人だと変な目で見られている気がするやりたいことも、男女ペアでいればデートに見えて悪目立ちしないというライフハックはなるほどなと思いました。バツイチ2人は未定な関係【描き下ろしおまけ付き特装版】近由子3わかる
ゆゆゆ2024/02/21ネタバレお残しは許しまへんで!『忍たま乱太郎』に登場する食堂のおばちゃんを想起させるタイトルの読み切りホラー。 実際、中身もタイトル通りなんだけど、読んでいて何度もこわい。 大食い系YouTuberといいつつ、普段は食べ残しているハツオ。 考えたら、大食いと言ってはいるけど完食系とは言ってないから、そういうものなんだろうか。 打ち合わせをしているときには男性裏方スタッフとともに、女性裏方スタッフ・モモの出した料理を二人でケチョンケチョンに貶す。 「貶してないよ?お前の方を思って良かれと思って言っただけなんだ」とモラハラな台詞を言わんばかりの勢いで貶す。 貶されたあとのモモの描写がとても怖い。 主婦向け漫画だとこれから二人に不幸が起こると予感させるやつ。フラグ踏んでるよ、お二人さん。 気になるのは心霊スポットで、どうして電気が消えたんだろう。モモが消した? モモと入れ替わるように出てきた、タートルネックと顎が一体化してるような見た目の何かも怖い。 ラストシーンで、インタビュアーが逃げないようにハツオがインタビュアーのうしろを歩いているのも怖い。 でも一番怖いのは、やつれたハツオの顔が私の知り合いに似ているところかもしれない。 知り合いはやつれてなどいないのに。お残し厳禁tom等3わかる
ゆゆゆ2024/02/20いやきっとフィクション…ほんとにフィクション?ザビエルがめちゃくちゃ強いなんて、そんなバカなと思ったんですが、未開の地へ向かう宣教師が弱いわけなかろうという説明やら、信仰の力の説明やらを読んでいたら、「ほんとうに強かったのかもしれない、実際はここまでじゃなくても」と思い始め、さらに読んでいたら「ザビエルが強くてなにがおかしいんだ!」という気持ちへ変わり。 もっと読んだら、「多少誇張はあっても、ザビエルさんならやってくれていたはず!」という、よくわからないことに陥りかけました。 とにかく、おもしろいんです。 存在がボケ役のザビエルさんも、気づいてしまったが故に苦労してしまうツッコミ役のアンジロウも。 出鼻に織田信長が出てきて、「またノッブ!!」と思ったんですが、杞憂でした。ザビエルさんの存在感は織田信長では衰えません。 さすが、信仰の力! 作者さんの別の読み切りも読んでみたら、やはりどこか吹っ切れていて、おもしろかったです。鉄腕ザビエル美谷尤5わかる
ゆゆゆ2024/02/19ネタバレ終末の芸人ひょんなことから世界は終わり、N1グランプリではいつも一回戦敗退の芸人コンビ2人だけが生き残った。 そこから始まる、極限状態でのネタ出し生活。 全てはまだ見ぬ観客に笑ってもらうため。 これからどうなるんだ?と思ったところで、ストーリーは起承転結の「転」へ。 相方から「お前より先に死ねてよかった」と言われるのだが、その理由が分かるところがとても好きだ。 世界には自分一人しかいないなかで、他人の声を聞きたい、話を聞きたい、冒頭にあったように漫才が見たいと思うこともあるだろう。 まさかそう解決するなんて。 こういう世界の終わり系は、このあと幾年この状態が続くんだろうと考えると、じわじわこわい。終わる世界とセンターマイク美谷尤4わかる
ゆゆゆ2024/02/17跡地はどうなったんだろう新宿のはずれにある、もと二世帯住宅に引っ越した矢部さん。 引っ越しの原因は、集合住宅ではありえないような企画をテレビ番組で行ったこと。 新たな自宅は完全分離型の元二世帯住宅で、一階には過干渉気味の大家さんが住んでいた。 最初は帰宅後のコールなどに戸惑うものの、徐々に大家さんと半同居しているような生活にも慣れていく。 大家さんは矢部さんの中でのイメージなので、本人からもチャームポイントの目が描かれてないと言われるなど、実際とは異なるのだけど、それでも眼鏡のほんわかとしたおばあちゃん像からはとても優しそうな雰囲気が伝わってくる。 この大家さん、明らかにお嬢様として育った方で、さらにはずれとはいえ新宿に住まう、高齢かつ独り身の女性。 パンピーとは住む世界が違う。挨拶が「ごきげんよう」だ。女学校だ。 なぜ二階を貸したのかは作中でオイオイ語られているが、不動産屋も「この人なら大丈夫だろう」と思ったのかもしれない。 大家さんは記憶がしばし戦前や若い頃へいったり、昔からあるもの以外は目に入っていなかったり。 でもタクシーでいつもの伊勢丹へ行けばいつも通りお買い物をする生活ができているとのこと。 読んでいて、これは田舎で素敵なボケ方をしていると話題に上がるお年寄りの、都会版かもしれないと思った。 認知症医療の第一人者の先生も「年を取れば人はみなボケる」と言われているので、年を取ってボケ始めても、慣れ親しんだ場所でいつもと変わらぬ生活を続けられるのは羨ましいなと思う。 番組だとなぜかオドオドしている人の良さそうな芸人さんだなと思っていたが、出版された本も悪意が削ぎ落とされたような内容で、こういう人柄の方なのかなと思った。 しかし、さすが新宿伊勢丹。すごいな。大家さんと僕矢部太郎4わかる
ゆゆゆ2024/02/16ネタバレ空想上の生き物・人間真面目で獣人としての文化やプライドがある分、アニメ『けものフレンズ』のサーバルちゃんのように「すっごーい!」で終わらせることもできず、なかなか貧乏くじを引いてしまった報道官だなと思った。 意思疎通できるようになったあとは、相手は好意をもって接してくれているためか、生真面目な報道官がだんだんと懐柔されていく様子もおもしろい。 報告書で、腕部が性器も同然と黒塗りで隠されているのもおもしろかった。 獣人同士だと、手でワシワシ撫でられてもそれほどのことにならないんだろうか。 考えたら、ワシワシされたり、ペンで遊ばれたり、ある意味ハニトラ。 知能もケモナーたちより高そうとあるので、これらはすべて計画のうちで、この地球人のあとから大量の人間がこの星を征服しにくるのではと疑うほど、接した人たちはほだされている。 実際は静かに悲しい現実が隠されているのだけど。 読み進めれば読み進めるほど、ケモナーになったこの人間に幸あれと思うお話だった。ヒトナー屋宜知宏3わかる
ゆゆゆ2024/02/15コーヒーを置いていない喫茶店のお話日替わりメニューとはいえ、700円で本格的な紅茶2杯+デザートだなんて、大丈夫なんだろうか。 人見知りだけでなく、太っ腹ないし、経営下手な店主なのかもしれない。 出されるお茶とお菓子はとても美味しそうで、店主のうんちくを聞きながら食べたくなってしまう。 ロイヤルミルクティーは和製英語などのうんちくをみていると、あれやこれや種類があることは知っている紅茶の世界の入り口に立っている気がする。 ちなみに、縦横無尽に動き回ったり、店主を励ましたりする猫のキームンくんの存在に癒やされつつも「ここ日本よね?保健所呼ばれない??」と気になり、読後に調べてしまった。 調理スペースに入れないとか毛が入らないようにするとか、触ったらちゃんと手を洗うとか、守るべき場所を守っていたら大丈夫らしい。 たしかに見直してみると、キームンくんはカウンターテーブルの上より先には行ってない。 なんの問題もなかった。 飲み物や食べ物を介した癒やされ系話を読みたい方におすすめです。猫と紳士のティールームモリコロス4わかる
ゆゆゆ2024/02/14お姫様と騎士でなく、お姫様と侍女のお話表紙が怖かったけど、レビューはそんな感じでもなさそうだったから読んでみた。 絵柄はすごく細々としたところまで描かれていて、お姫様の髪の毛はとてもキレイで、侍女のフルゥはあほ格好良く。 遺言の下、政争に負け、修道院に入れられたお姫様。 なにがどうなるのか、どう乗り切るのか。 手助けと思えたものは手助けでなく、周りは全て敵。 読んでいて、フルゥは修道女たちをバカにしたかんじがしたけど、実際そうだったのかもしれない。 フルゥにとっての世界はお姫様が王宮で暮らしていてそれにつくことだったから。お姫様が修道院で修道女をしている現実そのものが受け入れられない。 仮の場所と思っている。読者は良くも悪くも、フルゥの視点に引きずられる。 読み終わって、ハッピーエンドだけど、救われないなあと思ってしまった。蝋燭姫鈴木健也4わかる
ゆゆゆ2024/02/13農業やらなんやら、現代知識で富国強兵がんばりますなぜかタイムリープして、たまたま信長に拾われた女子高生が、現代知識&専門知識をもとに無双していく物語。 歴史改変となってしまっても我が命のため仕方ない。 いや、それを含めて歴史なのか。 居た世界と変わってしまうアレヤコレヤ、どこまで許容されるのか。いやでも殺されてしまうしという、タイムリープものの、悩みも描かれている。 本作で好きなところは主人公は農業大好き女の子なのに、役職が上がるにつれて現場(農作業)から離れていかざるをえないところ。 まるで現代の会社勤め。世知辛い。 ファンタジーですら、現実的。世知辛い。 ストーリーを追っていても、畑は日に日に遠くなっていく。世知辛い。 タイムリープして織田信長のもとに行く作品は、どのくらいあるんだろう。 あらためて、信長は人気だなと思う。 蛇足だが私が初めて読んだ信長系タイムリープ作品は、コバルト文庫の濃姫夢紀行シリーズ。読んでいたのは四半世紀以上前になる。 みんな好きだなあ、ノッブ。 話がそれてしまったが、戦国時代にタイムリープしてしまった女の子が仲間と出会い、必死に生き抜く本作。 変えてしまった歴史。 炎上してしまうと皆が知る人、織田信長。 どのような結末に至るのでしょうね。戦国小町苦労譚 (コミック)沢田一 夾竹桃 平沢下戸4わかる