ゆゆゆ2023/10/12実写ドラマにも、アニメにもなっただけあって、漫画がおもしろい!キャラクターたちもとてもおもしろいです。 ケーキもおいしそうです。 そして、ケーキ屋さんに訪れる、ケーキに対してワクワクした気持ちを抱いたお客さん(モブ)が見られるのも、また良いです。 ケーキ屋さんで少しだけお手伝いをしたとき、ケーキ屋さんあるあるな面倒くさい客の話を聞かされましたが、だいたいのお客さんはそのお店のケーキを楽しみに来店される方でした。 そして、そのだいたいのお客さんはご機嫌です。 自分を思い返してみても、ケーキ屋に入れば幸せな気持ちになっています。 幸せそうな人たちを見るのは楽しいです。 そして、本編には関わりのないモブな人たちが、ケーキを食べて幸せそうにしている姿も見るので、自分もケーキが食べたくなってきます。 物語はといえば。 何も問題を抱えていない人なんてめったにいなくて。 ケーキが生活を変えるきっかけになって、前向きな未来へ繋がっていく幸せな話です。 明日、ケーキを買いに行こうかなと思いました。西洋骨董洋菓子店よしながふみ8わかる
ゆゆゆ2023/10/10カワイイ感じのイラストで映画SAWに出てきそうなサイコなお兄さんと、映画13日の金曜日に出てきそうな仮面の大男と、テレビから出てくる怨霊のお姉さん、底が知れない悪魔つきのエンデ。 集まればほのぼのお茶会が始まるけど、この人たちキラー(殺人鬼)なんだよなあ。 今日の昼ご飯を話す感覚で殺人の話や、「キラーあるある」話をしている。 でもほのぼの感じるのは、絵柄のせいか、キャラクターたちの性格のせいか、読んでいるうちに自分がおかしくなったせいか。 独特の雰囲気が癖になる『KILLER’S HOLIDAY』は、『SCPをざっくり紹介』漫画を公開されている松(A・TYPEcorp.)さんによる商業漫画。 SCPをわかりやすく、おもしろく描かれている方とは知っていたものの、他に作品があるとは知らなかった。 そしてこちらもおもしろい。KILLER’S HOLIDAY松(A・TYPEcorp.)3わかる
ゆゆゆ2023/10/09同じ食べる姿を見るなら、美味しそうに食べている人の姿が良い作りたいと食べたい。 趣味というか趣向が似通っていたら、料理が共通点だったら、たしかに仲良くなれそうな気がします。 必要なのは話しかけ仲良くなり、みたことあるだけの人を超える勇気。 春日さん、そんな男性と間違えかねないキャラクター設定でなくても…と思ったものの、春日さんの食べ方は豪快で、でも汚いことはなく、みていて気持ちがいいです。 『ソフト百合♡クッキング』のように、若い女性二人がわちゃわちゃ料理をしているのも楽しいですが、それなりに働いてそれなりの年齢になった女性ふたりが手慣れた感じで焼きおにぎりやら餃子やら作って「あーおいし」となっているのもいいですね。 しかし、あれだけ食べて、あの体型を維持できる春日さん。普段、どれほど体を動かしているんだろう。作りたい女と食べたい女ゆざきさかおみ5わかる
ゆゆゆ2023/10/08有麻くんがかわいそうすぎる。4巻に入ったところまで読んだのですが、3巻まで振り回されていた有馬くんがかわいそうすぎて、いたたまれない気持ちが止まりません。 4巻だと、肉蝮がお金を払えば動いてくれるダークヒーローのようなものになっているのは、出所後の目的を果たし終えたからでしょうか。 有麻くんは、いろいろとタイミングが悪かっただけなんでしょうか。 やっちゃいけないことを願ったとはいえ、なんという。 作中は、普通の人だと心の傷は消えないどころじゃない破壊と暴力が起こり続けているのに、どこかコミカルに見えます。 圧倒的なパワーはすべてをギャグに変えてしまう法則は健在のようです。 登場人物すべてに関わりたくない思いますが、その気持ちを聞かれているんじゃないかという恐怖が残ります。 幽霊話ではないのに、夢に出てきそうで怖いです。闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説真鍋昌平 速戸ゆう
ゆゆゆ2023/10/08みな弁護される権利はありますが知らない世界はファンタジーと変わらない。 でも一歩歩む方向を変えると、そこにあるところがファンタジーと違う。 怖いなあ。 半グレ系の人たちの弁護だけでなく、介護に関わる問題を取り上げていて流石だなと思った。 ちょうど、介護はあくどく運営すれば、比較的楽にお金が入ってくるようにできると読んだところだったので。 民営化したら大変なことになるけど、民営化しないと数が足りない。 社会の闇を垣間見せられるせいか、読後感は悪い。 登場人物が救われても、根本的な問題を見せつけられているので、救いようがない気持ちに陥る。 でも九条先生は依頼人を全力で弁護するという弁護士としての一点を守られていて、そこは清々しい。九条の大罪真鍋昌平4わかる
ゆゆゆ2023/10/05出オチ系かと思いきや第2話以降も展開がおもしろい。 タイトルオチね、ふーんと、一話で読むのを止めていたらもったいない。 オチ要素は出たはずなのに、まだキャラクターの強強個性がゴロゴロ出てくる二話以降がまたおもしろい。 いや、二話といわず、三話、いや、五話。できる限り読んでみてほしい。 男装女性陣(男装要素以外もアクが強い)を前にすると霞んでしまうものの、男性陣も個性豊かな方々が揃っている。 一応みんな男女ペアで、いい感じの仲になっているようなので、第一話の合コンは実は大成功だったんじゃないか。 インパクトは大事だ。 蘇芳さんはよくわかっていらっしゃる。合コンに行ったら女がいなかった話蒼川なな1わかる
ゆゆゆ2023/10/05お兄ちゃん、かわいい。肉体的には女の子に改造されてしまったけども、お兄ちゃんは一応男の娘だからお兄ちゃんが人気なのかと思いきや、そうではなかった。 優秀すぎる妹を持った自宅警備員お兄ちゃん。 そのひねくれ気味な性格も自宅警備な行動も、ちょっとシャイな妹みたいな立ち位置にぴったりですごくかわいく思える。 すごく良いキャラクター…。 妹も、お兄ちゃんが妹のような年齢になって、女の子の生活を教える立場になって、お兄ちゃんとの関係が良好になって良かったなあと、ほのぼの思ってしまった。 妹に盛られる始まりだったけども、女の子の生活はこんなかんじと知ることもできる、絵柄もかわいい日常系漫画。お兄ちゃんはおしまい!ねことうふ3わかる
ゆゆゆ2023/10/05老いも若きも自動車レースに熱中車には詳しくありません。 でも、街なかで大切に乗られているんだろう、あの白い車を見るたびに「豆腐屋さん」という単語が思い浮かびます。 本作は近未来の日本が舞台。箱根あたりは噴火によって有毒ガスが蔓延し、人が住めない状況なので、車を街なかをビュンビュン飛ばしても問題ありません。 公道ものの、こういう前提条件はとても好きです。 さらに、時代はEV一択という世界観。 「この車古いなあ」という感覚はガソリン車全般になります。何がでてきても、ガソリン車であればすべからく古いのです。おもしろいですね。 作中に出てきた、若者はシミュレーターに慣れていて、車をぶつけること(ぶつけられること)に躊躇いがないという話もおもしろいなと思いました。 他のことがらでもそういう違いって、生まれてきているのかもしれません。 メインとなる公道レースは、車の重量でタイヤの大きさが決まる、ただそれだけのルール。 日本で行われるレースなのに、外国の車が強いと言われています。 そこに現れた、イギリスからやってきた何やらすごい経歴を持つ少年。 車に詳しくなくても、大変そうなルールの中、何やらすごいことをしているというのは、物語の流れや解説でわかります。 そう、説明も丁寧です。この漫画は初心者にも優しいのです。 世界線が同じ続編なので、もしかするとイニシャルDを読まれていた方には「この人がこうなったんだ」と思うシーンがあるのかもしれません。MFゴーストしげの秀一3わかる
ゆゆゆ2023/10/03何を経験済みなのだね。月愛ちゃん、かわいいし、純粋だし、尽くす系のようだけど、まだ序盤なのに読んでいて心に問題があるんじゃないかと気になり始めた。 だから、普通のことをしてくれるリュートにビックリドッキリなんだろうか。 そりゃ友人のニコルも気にかけるはずだ。 しかし『スーパーベイビー』の珠緒も元カレがアレだったけども、ギャルというのはそういうキャラ付けされやすいんだろうか。 それとも、偶然? なんとかして、利用されるだけではない幸せを知ってほしい。経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。カルパッチョ野山 長岡マキ子 magako1わかる
ゆゆゆ2023/10/03ちょっとズレてるご令嬢が地味でガリ勉の三男に惚れ、ものすごいアタックする話。だけだったら、ふつうのラブコメだった。 ものすごくイケメン高能力高身長、性格は俺様系の第一王子がご令嬢にちょっかいを出さなければ。 恋は盲目故か、第一王子をゴミのようにとらえるご令嬢シャリーナ。 たしなめるガリ勉リオル。 気にもしない王子レオナルド。 不可解なセリフとともにアタックしてくる、神出鬼没な王子から逃げるご令嬢。 逃げるのを手助けするガリ勉。 ハイスペック故、なんなく追いつく王子。 一巻無料で読んでみたら、予想外におもしろくて、とってもビックリ。 タイトルが長いので油断していた。 まさか、ファンタジーもので、恋愛全振り(コメディだけども)とは思わなかった。 この世界には、魔法はあるけど、魔王はでてこない(もしくは関わってこない)。 ただし、魔王よりたちの悪い第一王子は出てくる(ものすごく関わってくる)。 人の恋路を邪魔するやつは、という言葉があるけれど、まさしくそれで、読んでいてヤキモキワクワク。 とはいえ、王子からしたら、黒鼠ことガリ勉リオルがそれにあたるんだよなあ。強メンタルすぎる。ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでないくろでこ 鶏冠勇真 カルパッチョ野山1わかる
ゆゆゆ2023/10/01もしも平均値じゃなくて、中央値と言っていたら転生ものではあるが、転生前トラブルが、働きすぎによる過労ではなく、過度な期待に対する疲れというのが斬新だなと思った。 周囲から大注目され普通に過ごすことが難しかった女の子が、なんやかんやで転生できることに。 転生前に、あれほどの期待を受けていたのに、自分は世界を変えるようなすごい人ではなかったと悪意なく神様に指摘される。 次は普通に生活したいと願って神様へ「能力を平均値に」してもらえるよう、依頼する。 神様は守った! 平均値を与えた!! その世界に存在する偉大なるものたちの平均を!!! 神様は特大チートになるねなんて言わない。 そして生まれる、強強主人公(でも普通に過ごしたい)。 得てしまったものは仕方ない。強強主人公爆誕。 世界のせいか、前世の反省か。 強強すぎてバランスブレイカーすぎる、めちゃくちゃな存在ながらも、友人に囲まれ、やりたいことができて、前世ではできなかったような生活をおくれていて、よかったねえとほのぼの読んでしまう。 全然普通な存在でなくても、ちょっと変な娘と受け入れてもらって、普通に生活できているようにみえるので、普通ってなんだろうと考えてしまった。 ふと考えさせられるものの、漫画はタイトルのテンションそのままなコメディなのでとても読みやすいです。私、能力は平均値でって言ったよね!ねこみんと FUNA 亜方逸樹5わかる
ゆゆゆ2023/10/01戦隊モノヒーローに求めるものUターン公務員就職し、常に「公務ですから」と業務に全力で取り組むイケメンエリート。 それだけでも眩しい設定なのに、彼がローカルヒーローの中の人まで演じることに。公務で。 人の心はあるのかわからないほど、機械めいたように見える彼だが「公務ですから」とスーツアクターも公務として全力でやりとげていく。 イケメンは何を着てもイケメン。 ローカルヒーローといえども、かなり凝ったスーツが作られている。 そのローカルヒーローをプロデュースしたのがデビュー後泣かず飛ばず、戦隊モノ大好きな漫画家。 なんやかんやののち、漫画家の彼女からはイケメンエリートへ好意の矢印が出ているが、イケメンエリートは気づくことがあるんだろうか。 まあ、気づかなくても青里市の公務には問題ない。 それに「公務ですから」を決め台詞に、イケメンが漫画家にあんなことこんなことを御奉仕してキャッ♡な展開になってしまったら、掲載誌も変わってしまう。 そうならないあたりが、少年誌掲載ラブコメである所以なのかもしれない。 と、つらつらと考えて、私の妄想はどこへ向かおうとしているのかと悩んでしまった。公務ですから!坂口いく 清水ユウ4わかる
ゆゆゆ2023/09/25今はその国で戦争が行われている。戦争前は聞いても覚えられなかった地名。 すっかりわかるようになっていた。 キエフ、チェルノブイリ通り。 戦争がある日常が通常となってしまっている国。 読んでいて思い出したのは、その戦争が起こる前、コロナよりも前、まだスマートフォンもなかった頃。 原発跡地がある街に、ガイガーカウンターとともにバイクで出かけ、自然に帰ろうとする街を写真に撮っていた女性(たしか女性だった)のホームページがあった。 森に飲まれつつある、時が止まった美しい街だけど、これほど線量がある。ここから先は行けない。 など、写真とともに彼女は書いていた。 そのホームページに、街の手前、まだ放射線量が高い地域に、よそへ越さず、昔からの生活を続けている家族がいたとも書かれていた。 線量の高いものを食べる、それがなんだ、この土地から離れたくないのだと言っていた。 あの人たちは今どうしているんだろう。 さて、漫画に登場する人たちの行動に、どうしてそんな恐ろしいことを!と思ってしまう。 でも、そもそも知らないのだし、放射線も放射能も見えないからわからないのだし。 自分も言われなければ同じことをしているのだろうし。 未来人はやるせない気持ちにしかなれない。 読んでみて、第一話が鮮烈な印象を残してくれたのだけど、その中でも街の人がバタバタと亡くなっていく様子が淡々とした描写で、なんともそら恐ろしかった。 そして主人公の女性が少しでも幸せに今を生きるのはどの方法だったのか、考えてしまった。 口述史というのは非常にセンセーショナルなものだけど、この作品も類に漏れず、読んだ人に思うことを残す激しさがある。チェルノブイリの祈りスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 熊谷雄太(STUDIO H) 今中哲二2わかる
ゆゆゆ2023/09/25安売りキャベツ一玉と晩酌とある日ある時ある街に住む、年配と言われる年頃だろうか、あるご夫婦をカメラで追っているかのような読切漫画。 こういう日々が我が身に訪れるのが待ち遠しいと同時に、少し不安になる。 冒頭、安売りのキャベツを前に、どうやって食べきるか二人で思案する。 一玉買ってアレヤコレヤすれば、問題ないような気もするけど、買って新鮮なうちに食べきりたい派なんだろうかと悩んでしまった。 いや、そこがメインじゃないと気付くのは少し先。 ちょっとしたセリフにいろいろな事柄が詰まっている。 慣れ親しんだ人との会話はそういうものなんだろう。 読んでいるこちらはフルスロットルで、理解するために必要なピースを回収する。 読切は読切ゆえに、情報が詰まっている。 忙しいし、読み直して最初と異なる読後が得られるのがとても心地よい。 『ふたりきり晩酌』とタイトルにあるとおり、ある日ある時あるご夫婦が晩酌をするまでのお話なのだけど。 この漫画で描かれているのは、長い人生を考えれば何気ない日常のひとコマでしかないのかもしれないのだけど。 その「ある日ある時」の選び方が素敵だなと思った。ふたりきり晩酌紺屋一5わかる
ゆゆゆ2023/09/24スズキさんと続編があったら読みたいなと思った。 読み直して、また楽しめるタイプの読み切りです。 どういうことだろう?と考えながら読めば読むほど話は進んでいき、少しずつ明らかになるあれやこれや。 そして、紐を解くように設定があらわになる。 もう一度読み直して、こういうことかと納得。 タイトルは、誰から愛を込めてなのか。 きっと登場人物全員じゃないかな。 しんみり、じんわり、こころに来るタイプの漫画。__から愛をこめて紺屋一4わかる
ゆゆゆ2023/09/24海賊コブラ寺沢武一先生の訃報後、「コブラの人だよ、読んだことないの?」と話題になったあとに、Amazonからおすすめされたので読んでみました。 これ、続編なんですね。まったく問題なく読めたので、気が付きませんでした。 島袋全優先生が『腸よ鼻よ』でコブラをモチーフにしたシーンがあったと画像をあげられていたのですが、漫画を読んでみて、コブラはそういうイメージだと納得。 序盤は平凡そうなサラリーマンのおじさんが、実は海賊コブラだったというのは夢がある展開でした。 前作を読んでいたらヒューッ!(口笛)となる展開だったのかもしれません。 強くてパワーがあって安心のバトルシーン、ちょっと昔のハードボイルドな感じ、気詰まりしないコメディ感、おもしろいなあと思いました。 カポッとはまる、物も隠せるあの手の仕組みが知りたいです。 リボルバー銃が博物館の品になるような未来なので、仕組みを言われても理解できないのでしょうが。COBRA THE SPACE PIRATE寺沢武一7わかる
ゆゆゆ2023/09/22再婚したら幸せになれると思った一筋縄ではいかないようで。 最後の話だけ、広海視点になっている。 一人称が僕、性別は女、9歳。 タイトルとあらすじを考えると、彼女が主人公だったんだろう。 母がご飯を作らない宣言をしたシーンはとても好きだ。 互いに子連れ再婚して、お金は折半しているのに、家事は折半していない。 偏食の義娘、文句は言わないけど辛辣な感想を言う夫。 心が狭くなっていることを自覚して、ストレスを減らす方向に向かったんだなと思った。見習いたい。 子連れ再婚した夫妻の生活は、要所要所に、ドロドロしたものが覗き、それを覆い隠すように日常が続いていく。 描きたいことを描きつつ、一巻完結になるようにされたなら、突然の大団円に思えても仕方ないのかもしれない。 渦巻いたドロドロは横において、それぞれ幸せなこともあるよと分かったほうが、読んでいる方も後味が良いから。 とはいえ、漫画の端々から覗くドロドロは、嫌いではなかった。ぼくの家族南Q太4わかる
ゆゆゆ2023/09/21仲良すぎて母子ただし母は牧師で、子は聖女。 しっかりしているように見えて、寄せられる好意に鈍感な黒牧師! 向けられた好意にこれほど気づかないのは、それだけ自己評価が低いのか、おじいさんが愛情たっぷりだったのか。 オラオラ系牧師がデレるストーリーかと思いきや、全くそんなことなく。 聖女様と牧師の甘甘な掛け合いも、ほのぼのいつまでもみてしまう。 そして、服装を変えても聖女様はとてもかわいい。 キリッとした聖女様っぷりはだんだん減っていくけど、ふにゃふにゃした聖女様もまたかわいい。 かわいいがいっぱい詰まっている。白聖女と黒牧師和武はざの2わかる
ゆゆゆ2023/09/20中世の戦争かわいい女の子たちによる聖歌隊。 対して、戦争だからそういうものだとはいえ、残虐なシーンがごろごろ。 彼らの論理や倫理としては間違っていないとはいえ、今とは異なるため読み続けていると、ズーンと沈んできます。 シャールカが落ち込むのを見て、そうなるよねと同調したり。。 歴史ものでしばしば先が気になってやってしまうネタバレとして、フス戦争を調べました。 勝ったのか、負けたのか、なんだこれは。 いや勝ち負けでなく、歴史は変わったのかが重要か。 盛大なネタバレ覚悟でフス戦争について読んだのに、『乙女戦争』という漫画としては無傷でした。 ちなみに先に、チェコの伝説『乙女戦争』を読んでいたら人名に馴染みがあるものの内容が違って混乱するところでした。 この作品は、フス戦争とチェコの伝説をかけ合わせた物語だったんですね。 なお、冒頭で残虐なシーンと書きましたが、時代を考えると日本は応仁の乱前後。 日本も日本で、彼らなりのルールがあるものの、ヒャッハーな世界です。 世界的にそういうものだったのかもしれません。 現在、Kindle Unlimitedで全巻無料で読めるみたいです。 タイトルだけ知ってたなと言う方には良い機会だと思います。乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ大西巷一1わかる
ゆゆゆ2023/09/19ルールがわからなくても楽しいですあれ、9巻があると思ったら、ない?! 8巻のあとがきに「9巻でお会いできたらうれしい」とあるのに?! と探すも、出てきたのは悲しい打ち切りの考察。 でも私はラッキーだ。 続編の『ひらけ駒!return』がすでに刊行されている。 『ひらけ駒!』では、将棋に一過性でハマっているだけだと思った我が子が、どんどん将棋にのめり込み、悩み成長していく様子が描かれている。 母は子供よりゆるいペースで将棋を学びつつ、プロ棋士たちにキャーキャーしたり、子供の成長を喜んだり、心配したり。 すごくリアルな、子どもを見守る母目線がたくさんあるなと思ったら、あるブログに南Q太先生(おなじシングルマザー)の子供も将棋にはまっていると書かれたブログがあるとリンクが貼られていた。 漫画のワンシーンのような先生のブログで綴られる日常に、これがベースにあるんだなと理解した。 漫画に描かれている、将棋を嗜む様々な人たちを見ていたら、特に主人公の母が将棋の試合に参加し始めた頃合いくらいから、自分も将棋を勉強したくなってきて、アプリをインストールした。 作中でもいろいろ出てきていたけど、それ以上に基本的なルールがたくさんあって、びっくりした。 軽くさわりだけ、と思っていたのに、なかなか壁は厚かった。 主人公の宝くんが、どれほどのめり込んでいったのかよくわかった。ひらけ駒!南Q太3わかる
ゆゆゆ2023/09/18料理と食材に対する知識がすごい戦国時代の人物をあまり覚えていないのですが、『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』を読んだあとなので、聞き覚えがある名前がちらほら。 あちらはデフォルメされているのもあり、あの人がこの人!と当てはめて先の展開を楽しんでいます。 タイムスリップしたシェフが信長に拾われる物語ですが、主人公が悩む「タイムスリップした人が関わることで、歴史は変わるのか、変わらないのか」問題。 いや、変わることすら込みで、歴史なのか。 タイムスリップものを読むと、鶏がさきか卵がさきか、という感じで考えてしまいますね。 すべてのタイムラインが存在しうるとしても、自分がいるのはその一つですし。 醤油もない戦国時代での料理。 料理家を通してみる歴史もおもしろいですね。信長のシェフ西村ミツル 梶川卓郎3わかる
ゆゆゆ2023/09/16新しいゲームって嬉しいよねこの働かない兄妹はとっても仲良し。 両親も二人のニートを見捨てていない。 この設定だけで、なんとほのぼのすることか。 新しいゲームに喜び、兄と一緒に遊ぶ妹。 流行りのアイドルの踊りとやらを深夜に二人して踊ったり、深夜に突然料理を作り始めたり、二度寝だと二人で一つのベッドに寝ようとしたり。 仲が良すぎて、小学生か幼児の兄妹をみている気持ちになるけど、彼らは既卒かつ未就労。 仲が良いのは兄妹だけでなく、両親とも仲が良い。 愛情たっぷり込めて、今も育てられている、働かないふたり。 餃子にわさびを入れる驚きプレーを母が止めないのに驚き、そしてわさび味に当たる父に驚き。 でも毎年肩たたき券をくれる娘というのは、一周回って、嬉しいものなのかもしれないなと思った。 お母さんは将来を考え、兄には就職活動、妹には花嫁修業をさせようとしているのだけど、妹の就職活動はいいんだろうか。生きていくすべをまず身につけろということだろうか。 お父さんの方も会社の人に料理上手な息子を主夫にいかがと勧めているので、なんとかなると思っているのは働かない道もあるということかもしれない。 スエット着た兄妹(特に妹の春子)の言動を見ていると、忙しくする日々で忘れていたものを思い出せるような気がする。働かないふたり吉田覚3わかる
ゆゆゆ2023/09/15ネタバレ赤には気をつけろ。タイトルの赤い隣人、赤い屋根の家、赤系統の服… 対して、主人公一家は青色のアパート、服、カバン… 赤の他人のフリした人が一番こわい。 印象に残っているのは、旦那さんが妻の主人公に対してモラハラ男だったというところ。 夫婦でなく他人になったことで、モラハラ要素が見られなくなり、3人でほのぼの過ごせるようになったのは良かったねと思えてしまった。 離婚を伝えたときの子供の反応を考えると、主人公は子供に旦那さんを悪く言っていないと思える。 逆に旦那さんが奥さんに対してモラハラ言動をしているのを、子供は聞いていたはず。 外から見ると平和な家庭だったのに、誰かをけなして成り立つ、危うい生活だったんじゃないか。 それを知ってか知らずか、子連れ避難を『誘拐』と表現する赤いトートバッグの奥様。 トートバッグがない状態でも、率直にズケズケ人を評価するきらいがあるようで、主人公はそういう人を引き寄せる気質があるんだろうか。 とはいえ、子どもの無断連れ去り別居は、誘拐スレスレ案件。 子供だけ置いていなくなっても、また違うドラマが生まれるし、精神的DVを受けている状況で、どうするのが良かったんだろう。 悶々と考えてしまう。 野原広子さんのシンプルなイラスト、4コマ調コマ割りだからこそ浮き彫りになる、人間の内面の嫌な感じ。 旦那さんを悪く言うのは最後まで「赤の他人」というのも、最後まで赤でおもしろかったです。赤い隣人~小さな泣き声が聞こえる野原広子4わかる
ゆゆゆ2023/09/14シンガポールでは温帯の果物はかたいという新たな知識ほんわかとした絵は、日本のエッセイ漫画絵風にした結果なのかなぁ。 アメリカで連載されていたコミック表紙はダークな感じだったので、ギャップが大きい。 とはいえ、4コマで綴られるほんわかとした話と絵柄に、あの漫画この漫画のキャラクターだけでなく、外国のイラストによくある充血した目玉の人が出てきておもしろい。 特に好きなところは、突然座禅を始めること。 実際は突然ではないのだろうけど、周りに座禅をする人がいないので、印象に残っている。 シンガポール人から見た日本の話から、日本の出版社へ漫画持ち込みの話へ。 いろいろあったようだけど、作者さんが筆を折ることにならなくてよかった。シンガポールのオタク漫画家、日本をめざすフー・スウィ・チン1わかる