ぼくの家族

ぼくの家族

ストアに行く

一筋縄ではいかないようで。

最後の話だけ、広海視点になっている。
一人称が僕、性別は女、9歳。
タイトルとあらすじを考えると、彼女が主人公だったんだろう。

母がご飯を作らない宣言をしたシーンはとても好きだ。
互いに子連れ再婚して、お金は折半しているのに、家事は折半していない。
偏食の義娘、文句は言わないけど辛辣な感想を言う夫。
心が狭くなっていることを自覚して、ストレスを減らす方向に向かったんだなと思った。見習いたい。

子連れ再婚した夫妻の生活は、要所要所に、ドロドロしたものが覗き、それを覆い隠すように日常が続いていく。

描きたいことを描きつつ、一巻完結になるようにされたなら、突然の大団円に思えても仕方ないのかもしれない。
渦巻いたドロドロは横において、それぞれ幸せなこともあるよと分かったほうが、読んでいる方も後味が良いから。

とはいえ、漫画の端々から覗くドロドロは、嫌いではなかった。

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ゆゆゆ
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くまみこ
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くまみこ
ゆゆゆ
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