名無し
12ヶ月前
沖縄旅行中に別れることを決めて、旅行が終わるまは一緒にいてやりたいことやろうと決める、という設定はすごく良くてその数日間で2人の気持ちがどう変わっていくのか興味深く読んだ。 けど、どうしても2人が滞在している場所が旅行先のホテルには見えなくて、まあ学生だし安い民宿とかユースホステル的なところかも?とは思ったけど、だとしてもあまりにもカレンダーとか本棚とかあるのが「家」っぽすぎないか!?というのが気になって入り込めませんでした。シーンによっては回想?とか思ったけど彼氏が金髪ってことは今だし、でもなんで旅行先に大学の友達がいるの?とか、疑問点が多すぎました。 最後の飛行機の中のあの場面の意味とか考えると、もしかして現実と妄想がごっちゃになってる可能性も考えたけどそれを裏付ける要素もないので、最後まで「???」が消えることなく読み終えました。 そこを抜きにすればふたりの心理描写はすごく良くて、あの年齢くらいだとありがちな未熟さと繊細な感性がよく現れていて、嫌い合っているわけじゃないのに別れるほかに選択肢がない感じとかわかるな〜と思ったりしました。 「編集部騒然の怪作」という謳い文句があったし扉絵もきれいだったから期待してたんですけど、ちょっと難しかった。