天沢聖司
天沢聖司
1年以上前
とんでもない傑作でした。沼にハマったことのある全ての人に配って贈りつけたい最高の推しごとコメディでした。 漫画読んでて「あまりにも萌えすぎたためいったん本を伏せて休憩」ってよくあると思うんですけど、笑いすぎて休憩取りまくった漫画はこれが初めてです。そのせいでものすごい時間をかけてさきほど読み終わったのですが、今年まだあと1カ月ありますけど2021年一番好きな漫画は『やくざの推しごと』に決まりました。 まずはこの表紙をご覧ください。 ▽八田てき『やくざの推しごと』1巻表紙 https://i.imgur.com/bwCPiBw.jpg 美ッッッッッッ もはや美しい通り越して変態ですよね。マジマジと眺めてなんか綺麗なの光ってる〜と思ったらペンライト!コミックナタリーのニュースをチェックしててこの作品を知ったのですが、このペンライトに気づいた瞬間ジャケ買い決めました。 そんで1巻表紙めくってすぐのカラー絵よ。画力に連続で殴られてビビりました。見て↓ https://manba.co.jp/boards/147767 いま感想描き始めて気づいたのですが、時間かけて読みすぎ&笑いすぎでもはや序盤の方の記憶がやや曖昧になってます。 そもそも主人公である若頭・健の沼へのハマり方があまりにも模範的&理想的すぎて本当にヤバい。 ・パフォーマンス映像で推しと出会う ・ライブ初参戦で神ファンサ ・グッズ収集開始 ・推しの公式アカウントの投稿をチェックし始める ・それと同時にSNSで最新の情報収集/推しへの想いをツイート開始 ・初めてのグッズ交換 ・推し(と自分)が登場する創作小説を投稿 ・推しが訪問したカフェ(の座った席)に聖地巡礼し同じメニューを食べる ・ファンイベントの抽選の当確に一喜一憂する ・初期ファンしか持ってないグッズを欲しがる   みんなこれ見たこと・やったことあるでしょマジで。もう本当に休憩挟まないと読めないくらいおもしろい。ごくドゥさんのアカウントフォローしたいよ……! 健の推しである『ジュン』と『MNW』に対する、ファンゆえの高解像度の理解力を見ていると推しのいる人生って最高だなと、しみじみ思わされました。 ▽第1話(※2・3話も公開されてます) https://twitter.com/yatsuda_tk/status/1461650733942534145?s=20 ヤクザのおっさんのくせにリア恋レベルで推してる健も面白いのですが、そもそも健を沼に突き落としたお嬢がまたすごい。 1人の女の子の中に、ヤクザの娘らしい気迫とただのアイドル好きの女子高生が矛盾なく同居してて最高。1話の健の顔にチケットぺちぺちしてるシーンの堂に入った仕草はただのJKには出せない。先輩ファンとして健を導いていく姿も頼れます。かっこいい。 そしてこの漫画のすごいところは、アイドルさん達が本当にK-POPアイドルの顔してて美しくて説得力が半端ないとこですね。 あの独特のメイクの感じや韓国のモテ顔って感じの顔立ち……「花の顔(かんばせ)」と呼びたいくらい本当に麗しくて。楽曲聞いたり人柄をくわしく知ることのできない読者ですら思わず拝みたくなるようなカリスマが出てる。顔から。 超画力だからこそ描ける推しの尊さの説得力がここにはあります。 ▽八田てき『やくざの推しごと』第2話 https://i.imgur.com/a0oGNp3.png こんだけ書いても1mmも良さが伝わってる気がしない。 このページをグーッと下に行ったところにAmazonやらいろんな電子書籍サービスへのリンクがあるのでとりあえず買ってください。それしか言えねえ……。 もうあまりにも面白くて、なんでこんなすごい漫画を今まで知らなかったんだろう。もっと早く出会いたかった……という気持ちでいっぱいだったのですが、作中に登場する古参ファンのお姉さんの「これが自分にとって必要なタイミングだった」という言葉を噛み締めて今日を終えたいと思います。
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
1年以上前
未読の君、まだ読んでないなんてもったいすぎるぜ…!! 読んでる奴らとはダチになれそうだ!! なぜなら俺たちはルークさんを知っているから!! 俺たちの救世主!!ルークさん!!はわわ……! と、読んだあとちょっと変なノリをしてみたくなるほどにこの漫画は魅力的です。 時代設定は我々の地球でいうどのへんか分かりませんが、17、18世紀あたりの技術レベルでしょうか?もっと前なのかな? ヴィクトニア帝国という大国があり主人公はその帝国に搾取される側の植民地に住む少数民族で、金貨や経済などあるもののわりと原始的な生活を送っていた。 幼少期に両親が奴隷狩りに殺害されてから7年後、12歳になったルークは奴隷狩りに対抗すべく知恵を使い騙したり工夫して帝国と商売しお金で安全を買おうとしていた。 しかし、その矢先に再び奴隷狩りにあってしまい、自らも捕まり大好きな姉を連れ去られてオークションにかけられてしまうことになり、殴られ朦朧とした意識の中で神にあい、とある能力を授かる。 本来、年頃の人間が当たり前のように享受しているのが「生殖能力」だが、神はその代わりにルークに授けたのが「金を生み出す能力」だった。 しかも、まだもろもろ不明だけど帝国の紙幣、しかも全て通し番号が同じ偽札…。この能力と知恵を武器にルークはどう戦っていくのか! お姉ちゃんを取り戻すことはできるのか!? という話です。 第1話→https://shonenjumpplus.com/episode/13933686331749163174 話の設定や展開、ハッタリや知恵比べのようなギャンブル的な部分はもちろん面白いのですが、合わせて注目してほしいのはこの作品の根底に流れるセリフ運びのテンションやリズムとキャラたちのノリ!! 初期のジョジョを彷彿とさせる! そこにシビれる!あこがれるゥ!!的な香りがするゥ!! みんな大真面目なので最初は真剣に読んでたんですが、途中からもしかしてこれって笑って読んでもいいんじゃないか?というシリアスな笑いに思えてきますし、実際そこはかなり意識されてるんじゃないでしょうか。 生殖能力の代わりに授かった能力なので、金を生み出す時にドクッドクッってなるのや、頬を赤らめてちょっと汗かいてはぁはぁしているのもおもしろい…。 そのクセの強さに、やみつきになってしまう自分が愛おしいです。 画像:第1話57pより
未読の君、まだ読んでないなんてもったいすぎるぜ…!!
読んでる奴らとはダチになれそうだ!!
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兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前
刑務所生活は様々なマンガで描かれていますが、その中でも最もかわいく、しかしリアルでミニマムな事柄まで女囚の実態を面白おかしく描写しているのはこの作品でしょう。 独居房から雑居房に転房になった主人公うらら(罪状:大麻取締法違反)を中心に、目つきが悪く不器用だけど面倒見のいいひまり(罪状:業務上横領罪、スタイル抜群の美人な姉御・柚木(罪状:傷害罪)、大人しくてミステリアスな敬語キャラ・華(罪状:不明)のかわいい4人組が送る刑務所生活が描かれます。 日々の大きな楽しみである入浴時、お湯に浸かる際には外に手を出していないといけない理由であったり、獄中生活に大きな危険を及ぼす水虫にどう対処しているかなど、初めて知ることも多く興味が尽きませんでした。 幕間のコラムでは監修者の実体験が更に詳しく書かれており、コミュ障で集団生活が苦手という方の視点から語られる獄中生活は新鮮でとても面白かったです。 アングラに精通した草下シンヤさんも監修に入っているので、見た目に反したガチさは折紙つき。 「この世で最も聖地巡礼をオススメできない萌え漫画」という、usagiさんの帯コメントも大好きです。 彼女たちが一緒にいる時間は短い期限付きですが、ずっと眺めていたくなる魅力があります。
サミアド
サミアド
1年以上前
各惑星には点数があり、1000年に1度 恐怖の大王が調査に来ます。 点数は悪行で減少し、ゼロになったら有無を言わさず滅亡です(作中では既に火星が滅亡)。 1999年7の月 4畳のボロアパートに降臨した当代大王 ハルマゲは地球の点数(2000点)をゼロにすべく調査を開始しました! ゴミの分別不良 ー5点! 殺人未遂 ー1点! 手編みのマフラー +200点!! 手作り弁当 +500点!! 保険金サギ ー5点! 強盗 ー2点! 毎日 手作り弁当 +3000点!!! 少女・野亜(のあ)が善人過ぎて際限なく増えていく点数。 ハルマゲを連れ戻すために降臨した妹マルスや部下のメギド姉弟も次々に野亜に堕とされ地球に定住。 6畳1間にお引越しします♪(4畳に4人はキツイので) 少年ガンガンの2p企画で勝ち抜き 増刊号で連載化した作品です。 作者さんは芳文社の4コマ誌でも複数の漫画を連載されましたが、個人的にはハルマゲどんが1番好きです。 後期の作品は絵が微妙な時がありますが、この作品は増刊連載だった事もあってか丁寧に描かれています。 ご町内の皆さんとゴミ拾いする恐怖の大王が見たい時はこの漫画が最適だと思います! あと、野亜が可愛いです(最重要)。 電書化していない上に作者さんが引退状態(多分)なので古本で探すしかありません…。 ガンガンが超人気雑誌になって過去作を片っ端から電書化してくれる事を願っています。
各惑星には点数があり、1000年に1度 恐怖の大王が調査に来ます。
点数は悪行で減少し、ゼロ...
異世界スキー
1年以上前
魔女同士が親密になると魔力が向上する→じゃあふたりで同居したらいいじゃんそういう仕組みを作ればいいじゃん名前は「魔女ノ結婚」で!という「あ、これ天才の方が考えましたよね?」と言わざるを得ない設定が魅力の本作。 クールでデキ女のメリッサと頑張り屋の見習いターニャのふたりの魔女が「結婚」して日夜絆を育むようすに頬がゆるみっぱなしです。 ふたりのようすがいかに微笑ましいかは読んでいただければ“瞬”でわかると思うので今回は個人的に一番好きだった魔女の試練を司るドラゴンの話をしたいと思います。 魔女ふたりに互いの秘密を告白させてそれでも相手のことが好きかどうかを試すという試練。を司ってるドラゴンなんですけど、魔女ふたりが秘密をもじもじ打ち明けあうようすを拝むのが趣味ってマジでいいご身分のドラゴンじゃないですか? このドラゴン、披露する秘密の規模が小さいと「真実の絆炎(イグニス)の前でそんな子供だましが通用するとでも?」つってそれっぽく圧をかけてくるんですけど内実は「そういうんじゃないんだよな〜。もうちょいキュンな感じのエピソードあるでしょ?もっとちょうだいよ!」ってことじゃん!バラエティ番組のディレクターか!?っていうかどんだけ威厳がある感じを出してもお前は所詮もじもじする女と女を見たいだけのトカゲやろがい!!!!! ハァ…ハァ…すみません、熱くなりました。でも私という存在も突き詰めればこのドラゴンと同じようなものなのかもしれませんね…ただ尊い百合が見たいだけの……『魔女ノ結婚』を読めばあなたもきっと百合スキードラゴン(勝手にそのように名付けた)になってしまうはずです。みんなもドラゴンになっちゃおうよ。