謎の過去を持つもの同士の不思議な殺し愛殺し愛 Feさいろくこの2人が殺し合うわけではない、殺し屋同士の愛で殺し愛。 きっと著者もタイトル安易につけちゃったことを後悔しているに違いない、割と深い話が出来上がっておりなんともう10巻が出たのである。おめでとうございますFe先生! 主人公はどっちだろ、途中からはリャンハかな・・・ ともあれ途中から最後が気になって仕方がない物語。 2人の背景はどんどん風呂敷が広がっていく、と思いきやちゃんと収集する気もあるというのがわかるのでとても気になる。老齢の淑女、BLに出会うメタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理さいろく実写化するってよ、というのもあって読んでみた。 これはキャストが気になりますなぁ… メタモルフォーゼ、はドイツ語で「変身」という意味だった気がするけど、変化というか成長という方の意味合いに近いかもしれない。 雪さんの老い、変化。うららの成長、変化。 大きな波は立たない、でもそこがこの作品のいいところだと思う。 小さな変化や進歩を楽しむ彼女たちは大きく歳が離れているが羨ましい関係だ。雪さんは私より大人だなぁと感じるところがいーっぱいあるし、うららは慎ましくも前を向いているのが眩しい。人の死に際、何が見える?光の箱 衿沢世衣子starstarstarstarstar_borderさいろくおかしなコンビニでおかしな店員とおかしな客ばかりだ、と思ってたらおかしいのは自分もだったぜ…みたいな第一話から始まる、死の瀬戸際の人たちが立ち寄ってくるコンビニのお話。 闇の生き物としての謎さもさながら、色々と不思議な面もあるけど軸のある設定で描かれる衿沢世衣子作品は研ぎ澄まされていく感じがあってよいなと思う。 このまま3冊ぐらい続けてくれたらいいのになぁあの「うちのクラスの女子がヤバい」作者の短編集制服ぬすまれた 衿沢世衣子さいろく「制服ぬすまれた」は1話目のタイトルでした。 「うちのクラスの女子がヤバい」で一躍衿沢世衣子(えりさわせいこ)先生の短編集。 ファンタジーだけどファンシーでミステリーっぽさもあって、展開も急なものが多いものの心がちょっと温まったりする不思議な空気感が素敵。 ありがちな形できれいに収めようとしてない(と思う)のもまた良い。圧倒的アキバ系暴力てんしちゃんとあくまくん 石坂ケンタさいろく天使ちゃんとあくまくん、そしてその他DQNネームの彼らの苦悩する「DQNネーム学園ドラマ」である。 なんて表現したらいいのかわからなかったからアキバ系暴力って言っちゃったけど、こういう絵柄のサクサク展開していくストーリーの学園モノでバカコミカルな暴力コメディを適切に表す言葉をみんなで考えよう。 解説ではハイテンションギャグって書いてあるがもうちょっとオリジナリティが欲しい! あと天使ちゃんは可愛いが最初の方ではただの乱暴なロリでしかないのでしっかり読む事をおすすめする。アニ研ものって定期的に面白いのが出てくるよねハックス! 今井哲也さいろく「映像研には手を出すな!」でアニメ映像を作る学生達のストーリーが話題となったの昨今ですが、アニメを作る学生さん達の作品は定期的に生まれていると思うのです。 「迷走アニ研部」ていう同人も読んでて面白かったんですが、描きたいことがきっと共通しているのです。それはきっとアニ研の楽しさだったりアニメの素晴らしさだったりアニメを作る大変さだったりなんだけど、それをマンガにするだけだと商業的に成り立ちにくいのでどうしても奇抜な方向に行きがちなのです。 この「ハックス!」は商業的に難しい方の路線ですが、ちょいちょい学生であることによる面倒くさいところが含まれてたりして(映像研はそこも深堀りしてますね)バランスが難しいんだけど、ハックス!のとっつきやすさは絵柄なのです。 失礼ながら画力でいうと中の下ぐらいな印象だけどそこも相まって善悪がわかりやすすぎるがために深読みしなくて済むのも良いところで、これもストーリーに集中できるポイントであると考えます。 学生時代アニ研に憧れる事はなかったけど、実際どういうことしてるんだろうなーという興味はちょっとあったなー 見てみたかったなー などと歳を取ると昔の自分に活を入れに行きたくなりますね、しみじみ。阿片に活路を見出した時代満州アヘンスクワッド 門馬司 鹿子さいろく満州事変、確かにそういう時代があり人々は困窮の中生活するために何でもしてきた。 満州で一番軽いものは人の命と言われるそこで生きるためにはどうするのかー というところで主人公は天運のしっぽを掴んだ。彼はこの先どうなっていくのか非常に興味深い。 青幇(チンパン)と呼ばれる当時の中国マフィアの一角がいかに過ごしていたか、日本軍や蒙古達との力関係も面白く、例えで使うのはどっちにも恐縮だが満州版「ゴールデンカムイ」と言ったところか。 スクワッド、とはチームや部隊という意味で、最近メジャータイトルでも使われるようになってきて少々認知度もある単語になっていると思う。 このネーミングもまたインパクトもあり趣向も効いていて良い。一歩退いてみると猛烈に恐ろしい青野くんに触りたいから死にたい 椎名うみさいろく彼女はとても可哀想だし、これは中学生というところで想像したら「どうなってもいい」という彼女の想いが本心で強い気持ちなのだけはわかる。 中学とか高校のころってそのぐらい強い真っ直ぐな気持ちあったもん。 でも、この状況はよく考えたら本当に恐ろしい。 電柱がこんなにしょっちゅう出てきちゃダメだろ、おかしいって…怖いって…! ネタバレしないようにするとこれ以上クチコミ書けないもん、すごいよ。 そういうわけでこの作品は1巻の序盤で究極の状態になるので1巻だけ読むだけでもすごくわかると思うのでまずは1巻を読もう。 ちなみに私も彼氏彼女ではないものの中3のときに友人を亡くし、中二病を発症した私は当時TVCMでよく永瀬正敏が宣伝してたスクリュードライバー(お酒)をコンビニで買って彼のお墓に月1ぐらいで持っていってました。イタい。大学の研究所って憧れるアヤメくんののんびり肉食日誌 町麻衣さいろく実際その経験が出来るのはその後の進路なども含めてその道に行く覚悟がある人だけの特権だったりするわけで、大半の人はそこを通らない。それが研究所。 だからこその憧れもあり、マンガでしか見れないので下手すりゃ実在しない世界で全てファンタジーってこともあるのではないか、という存在である。いいなぁ。 そしてその研究所で研究しながらリア充(?)をしていくのがアヤメくんである。羨ましいにもほどがある。 テンポやノリも含めてなんとなく「動物のお医者さん」に似た雰囲気もある。ただしあちらと比べると生きた動物は少なめで、むしろ骨である。 骨!そう、骨に萌える椿さんはかわいいし普通にいたらドン引きなんだろうし知り合いにいてほしい人生だったけどいないのでした。 でもこういうキャラ好きなのはきっと万国共通なはずなのでみんなも読んで椿さんかわいいなって思いましょう。 あ、もちろんアヤメくんの不器用さも良いし帰国子女設定のおかげで許せるっていうのがずるいなと思いました。前後編の2巻でスッキリできる素晴らしい物語平太郎に怖いものはない スケラッコさいろく平太郎に怖いものはない、と言う。 怪異がバンバンいたずらを仕掛けてくるが彼は怖いと思わない。 平太郎はあんまり喋らないが、人がよく、16歳とは思えない魅力があり、人に好かれ、道は平坦ではないようだが周囲に恵まれ広島で温かい人々に囲まれてお好み焼き屋をやっている。 最後の最後まで読まなくてもなんとなくそういう感じになるのかなとは思っていたけど、最後まで読んでスッキリして「よかったー」と思える素晴らしい作品でした。スケラッコ先生好き。ほっこりとエロの融合、恋愛マンガはこれぐらいがいいワンナイト・モーニング 奥山ケニチさいろくなんてことだ、最高ですね。 エロもエロすぎないところが嫌味がなくて物語に集中できるし逆に良いという(褒めてる)ちょうどいい感じの青年マンガって感じです。 このぐらいのテンポで短い物語を作っていけるのは努力してるよなぁと勝手に想像してしまう。 あと自分は話がダラダラ続いちゃわない方が好きなようで、個人的には恋愛マンガとしてもこのマンガ、最高です。大泉洋のホラ話をマンガ化水曜どうでしょう~大泉洋のホラ話~ 星野倖一郎 大泉洋さいろくタイトルの「ホラ話」っていうところを全く読んでなかったので、水曜どうでしょうファンとして水曜どうでしょうがマンガ化されたんだと思って手に取ったものの、2話目を読み終わるまで理解が追いつかず「???」となっていた。 絵も濃くて女性もきれいなんだけどちょっと私は「思ってたのと違う」感が否めないが、水曜どうでしょうマニアの人たちは単純に大泉くんが適当にホラ吹いてたアレがマンガになってるというところだけでも笑えるのではないかと思う。 « First ‹ Prev … 91 92 93 94 95 96 97 98 99 … Next › Last » もっとみる
謎の過去を持つもの同士の不思議な殺し愛殺し愛 Feさいろくこの2人が殺し合うわけではない、殺し屋同士の愛で殺し愛。 きっと著者もタイトル安易につけちゃったことを後悔しているに違いない、割と深い話が出来上がっておりなんともう10巻が出たのである。おめでとうございますFe先生! 主人公はどっちだろ、途中からはリャンハかな・・・ ともあれ途中から最後が気になって仕方がない物語。 2人の背景はどんどん風呂敷が広がっていく、と思いきやちゃんと収集する気もあるというのがわかるのでとても気になる。老齢の淑女、BLに出会うメタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理さいろく実写化するってよ、というのもあって読んでみた。 これはキャストが気になりますなぁ… メタモルフォーゼ、はドイツ語で「変身」という意味だった気がするけど、変化というか成長という方の意味合いに近いかもしれない。 雪さんの老い、変化。うららの成長、変化。 大きな波は立たない、でもそこがこの作品のいいところだと思う。 小さな変化や進歩を楽しむ彼女たちは大きく歳が離れているが羨ましい関係だ。雪さんは私より大人だなぁと感じるところがいーっぱいあるし、うららは慎ましくも前を向いているのが眩しい。人の死に際、何が見える?光の箱 衿沢世衣子starstarstarstarstar_borderさいろくおかしなコンビニでおかしな店員とおかしな客ばかりだ、と思ってたらおかしいのは自分もだったぜ…みたいな第一話から始まる、死の瀬戸際の人たちが立ち寄ってくるコンビニのお話。 闇の生き物としての謎さもさながら、色々と不思議な面もあるけど軸のある設定で描かれる衿沢世衣子作品は研ぎ澄まされていく感じがあってよいなと思う。 このまま3冊ぐらい続けてくれたらいいのになぁあの「うちのクラスの女子がヤバい」作者の短編集制服ぬすまれた 衿沢世衣子さいろく「制服ぬすまれた」は1話目のタイトルでした。 「うちのクラスの女子がヤバい」で一躍衿沢世衣子(えりさわせいこ)先生の短編集。 ファンタジーだけどファンシーでミステリーっぽさもあって、展開も急なものが多いものの心がちょっと温まったりする不思議な空気感が素敵。 ありがちな形できれいに収めようとしてない(と思う)のもまた良い。圧倒的アキバ系暴力てんしちゃんとあくまくん 石坂ケンタさいろく天使ちゃんとあくまくん、そしてその他DQNネームの彼らの苦悩する「DQNネーム学園ドラマ」である。 なんて表現したらいいのかわからなかったからアキバ系暴力って言っちゃったけど、こういう絵柄のサクサク展開していくストーリーの学園モノでバカコミカルな暴力コメディを適切に表す言葉をみんなで考えよう。 解説ではハイテンションギャグって書いてあるがもうちょっとオリジナリティが欲しい! あと天使ちゃんは可愛いが最初の方ではただの乱暴なロリでしかないのでしっかり読む事をおすすめする。アニ研ものって定期的に面白いのが出てくるよねハックス! 今井哲也さいろく「映像研には手を出すな!」でアニメ映像を作る学生達のストーリーが話題となったの昨今ですが、アニメを作る学生さん達の作品は定期的に生まれていると思うのです。 「迷走アニ研部」ていう同人も読んでて面白かったんですが、描きたいことがきっと共通しているのです。それはきっとアニ研の楽しさだったりアニメの素晴らしさだったりアニメを作る大変さだったりなんだけど、それをマンガにするだけだと商業的に成り立ちにくいのでどうしても奇抜な方向に行きがちなのです。 この「ハックス!」は商業的に難しい方の路線ですが、ちょいちょい学生であることによる面倒くさいところが含まれてたりして(映像研はそこも深堀りしてますね)バランスが難しいんだけど、ハックス!のとっつきやすさは絵柄なのです。 失礼ながら画力でいうと中の下ぐらいな印象だけどそこも相まって善悪がわかりやすすぎるがために深読みしなくて済むのも良いところで、これもストーリーに集中できるポイントであると考えます。 学生時代アニ研に憧れる事はなかったけど、実際どういうことしてるんだろうなーという興味はちょっとあったなー 見てみたかったなー などと歳を取ると昔の自分に活を入れに行きたくなりますね、しみじみ。阿片に活路を見出した時代満州アヘンスクワッド 門馬司 鹿子さいろく満州事変、確かにそういう時代があり人々は困窮の中生活するために何でもしてきた。 満州で一番軽いものは人の命と言われるそこで生きるためにはどうするのかー というところで主人公は天運のしっぽを掴んだ。彼はこの先どうなっていくのか非常に興味深い。 青幇(チンパン)と呼ばれる当時の中国マフィアの一角がいかに過ごしていたか、日本軍や蒙古達との力関係も面白く、例えで使うのはどっちにも恐縮だが満州版「ゴールデンカムイ」と言ったところか。 スクワッド、とはチームや部隊という意味で、最近メジャータイトルでも使われるようになってきて少々認知度もある単語になっていると思う。 このネーミングもまたインパクトもあり趣向も効いていて良い。一歩退いてみると猛烈に恐ろしい青野くんに触りたいから死にたい 椎名うみさいろく彼女はとても可哀想だし、これは中学生というところで想像したら「どうなってもいい」という彼女の想いが本心で強い気持ちなのだけはわかる。 中学とか高校のころってそのぐらい強い真っ直ぐな気持ちあったもん。 でも、この状況はよく考えたら本当に恐ろしい。 電柱がこんなにしょっちゅう出てきちゃダメだろ、おかしいって…怖いって…! ネタバレしないようにするとこれ以上クチコミ書けないもん、すごいよ。 そういうわけでこの作品は1巻の序盤で究極の状態になるので1巻だけ読むだけでもすごくわかると思うのでまずは1巻を読もう。 ちなみに私も彼氏彼女ではないものの中3のときに友人を亡くし、中二病を発症した私は当時TVCMでよく永瀬正敏が宣伝してたスクリュードライバー(お酒)をコンビニで買って彼のお墓に月1ぐらいで持っていってました。イタい。大学の研究所って憧れるアヤメくんののんびり肉食日誌 町麻衣さいろく実際その経験が出来るのはその後の進路なども含めてその道に行く覚悟がある人だけの特権だったりするわけで、大半の人はそこを通らない。それが研究所。 だからこその憧れもあり、マンガでしか見れないので下手すりゃ実在しない世界で全てファンタジーってこともあるのではないか、という存在である。いいなぁ。 そしてその研究所で研究しながらリア充(?)をしていくのがアヤメくんである。羨ましいにもほどがある。 テンポやノリも含めてなんとなく「動物のお医者さん」に似た雰囲気もある。ただしあちらと比べると生きた動物は少なめで、むしろ骨である。 骨!そう、骨に萌える椿さんはかわいいし普通にいたらドン引きなんだろうし知り合いにいてほしい人生だったけどいないのでした。 でもこういうキャラ好きなのはきっと万国共通なはずなのでみんなも読んで椿さんかわいいなって思いましょう。 あ、もちろんアヤメくんの不器用さも良いし帰国子女設定のおかげで許せるっていうのがずるいなと思いました。前後編の2巻でスッキリできる素晴らしい物語平太郎に怖いものはない スケラッコさいろく平太郎に怖いものはない、と言う。 怪異がバンバンいたずらを仕掛けてくるが彼は怖いと思わない。 平太郎はあんまり喋らないが、人がよく、16歳とは思えない魅力があり、人に好かれ、道は平坦ではないようだが周囲に恵まれ広島で温かい人々に囲まれてお好み焼き屋をやっている。 最後の最後まで読まなくてもなんとなくそういう感じになるのかなとは思っていたけど、最後まで読んでスッキリして「よかったー」と思える素晴らしい作品でした。スケラッコ先生好き。ほっこりとエロの融合、恋愛マンガはこれぐらいがいいワンナイト・モーニング 奥山ケニチさいろくなんてことだ、最高ですね。 エロもエロすぎないところが嫌味がなくて物語に集中できるし逆に良いという(褒めてる)ちょうどいい感じの青年マンガって感じです。 このぐらいのテンポで短い物語を作っていけるのは努力してるよなぁと勝手に想像してしまう。 あと自分は話がダラダラ続いちゃわない方が好きなようで、個人的には恋愛マンガとしてもこのマンガ、最高です。大泉洋のホラ話をマンガ化水曜どうでしょう~大泉洋のホラ話~ 星野倖一郎 大泉洋さいろくタイトルの「ホラ話」っていうところを全く読んでなかったので、水曜どうでしょうファンとして水曜どうでしょうがマンガ化されたんだと思って手に取ったものの、2話目を読み終わるまで理解が追いつかず「???」となっていた。 絵も濃くて女性もきれいなんだけどちょっと私は「思ってたのと違う」感が否めないが、水曜どうでしょうマニアの人たちは単純に大泉くんが適当にホラ吹いてたアレがマンガになってるというところだけでも笑えるのではないかと思う。
この2人が殺し合うわけではない、殺し屋同士の愛で殺し愛。 きっと著者もタイトル安易につけちゃったことを後悔しているに違いない、割と深い話が出来上がっておりなんともう10巻が出たのである。おめでとうございますFe先生! 主人公はどっちだろ、途中からはリャンハかな・・・ ともあれ途中から最後が気になって仕方がない物語。 2人の背景はどんどん風呂敷が広がっていく、と思いきやちゃんと収集する気もあるというのがわかるのでとても気になる。