ひさぴよ2022/07/15ニャンだこの漫画は!? ”新感覚ネコ時代劇”の触れ込み通り、読んでいて不思議な面白さのある漫画。幕末の京が舞台とのことだが、こっちの世界とは何かいろいろと違う。猫のパラレルワールドの世界を覗いてる感覚になる。可愛いだけじゃない、ワイルドな猫たちが歴史の大きな流れに巻き込まれていく。終盤、土人が出てきてこの世界の謎は深まるばかりだったが読後感はよかった。#読切応援たるてつ和魂スサビ8わかる
ひさぴよ2022/07/13ビールがもっと旨くなる 📷主に、缶ビールを美味しく飲む方法を追求しているマンガ。本当に100倍おいしくなるかどうかはともかく、ちょっとした工夫でワンランク上の楽しみ方ができるテクニックが紹介されている。 アサヒスーパードライなど、実在の有名ブランドのビールが数多く登場する。可愛らしい謎の妖精「あわじろー」が、意外と知らないビールのウンチクをサッと教えてくれるのがイイ。 若干テイストは異なるが、作者の別名義(麦原だいだい)で描いているギャグ漫画もお酒ネタが多く面白いのでおすすめ。 #推しを3行で推す #1巻応援おうちビールを100倍おいしくする方法あいろんぱん2わかる
ひさぴよ2022/07/12待ちに待った、釣りと人情の時代劇! #1巻応援最初の出会いは確か2017年頃のコミック乱ツインズ?に再掲載された読切(『理津の釣り』) を読んで、その頃からこの作品に惹かれていた。しばらくして連載化されたと知って、単行本が出るのを気を長くして待っていたら、いつのまに数年経っていたでござる…。というわけで作品を知ってる人によっては、待ちに待った1巻となる。 ストーリーは主に、釣り好き浪人の父親・川瀬流悟と、しっかり者の娘・里津を中心に、釣りを通じた人と情のおはなし。釣りに興味がない自分でもスッと入り込めて一話完結で読みやすい。古い時代劇画のイメージを感じさせない、生き生きとした江戸の人間模様と、昔の豊かな河川の自然描写がすばらしい。作品の雰囲気を明るくしているのは、やはり理津の存在が大きい。理津の喜怒哀楽を見ているだけでも面白いのだけど、母親を知らずに育った過去を持ちながら、利発で明るく誰にでも優しい所が人情噺の良さをより引き立たせるのである。 この先、2巻3巻と続巻が出るのが楽しみな作品。 また気を長くして待ちたい。ぶらり 釣り侍田中つかさ3わかる
ひさぴよ2022/06/28超巨大熊という神話村上もとか中期の作品。父の仇である羆を追う1人の青年とアイヌの物語。なのだが、表紙の熊が予想外にウソだろっていうくらいデカかった。全長9mを有に超えておりザ・ワールド・イズ・マインのヒグマドン(北海道時点)の全長8m以上、銀牙なら赤カブトの全長10mに匹敵する、大体その中間くらいのデカさだと想像していただいて差し支えない。 当然、現実ではありえない大きさなのだが、この作品は人を襲う化け物に復讐を挑む物語であると同時に、アイヌの神としての熊が消え去ってゆく物語としても描かれている。人と熊の神話の終わりを描いた一大叙事詩で、最後は言葉にならない感動があった。獣剣伝説村上もとか1わかる
ひさぴよ2022/06/15貴重な蕎麦マンガグルメ漫画で蕎麦を題材とした回はあるけど、「蕎麦」だけをテーマにしたマンガは意外と少なく、そういう点でも貴重な一作。 連載は女性誌「YOU」で、本格的な蕎麦の知識とともに素朴で細やかな人間模様が描かれており、老若男女だれが読んでも楽しめる漫画だと思う。 作者の高梨みどり先生の作品はこれまで何作か読んできたが、いずれの作品も地味ながら「ああ、読んで良かった・・・」と思える読後感があって、いつも温かい気持ちにさせられる。 購入にあたっては、Amazonのオンデマンド印刷だと値段が高いので電子版で買ったほうが良い。(現状はebookjapanの電子書籍でしか買えないのでご注意を)蕎麦日和高梨みどり3わかる
ひさぴよ2022/05/31もう一度読みたい #販売終了本紙の本を持っていたのだけど、電子書籍で買い直すつもりで手放してしまい後悔した。2021年10月に電子書籍の販売が終了していることに気付かず、買い直そうと思ったときには後の祭りだった。電子書籍はこういう事が起きるから100%信用しきれないんだよなあ…。(常々思うことだけど、新刊と同じように、配信停止になった本もちゃんとお知らせしてくれる仕組みがほしい) https://www.shonengahosha.co.jp/book_Info.php?id=8557 収録されている32編の中で、特に傑作と名高い「クジラベーコン弁当」の話だけは何とかしてもう一度読みたい。やっぱり古本で買うしかないかー。思い出ごはん大賞 もう一度食べたい味おおつぼマキ 魚乃目三太 桑佳あさ 岩村俊哉 青菜ぱせり 井上眞改 斉藤ふみ 佐川芳枝 川原将裕 川田あきふみ しゅりんぷ小林 サード大沼 華麗るう つるんづマリー 和泉ひろき 筆吉純一郎 丸山いくら 中馬ちゅうきち さいとう二三 黒友みやこ クロ僕屋 長崎大村1わかる
ひさぴよ2022/05/23残業中に奇行を繰り出すオフィスコメディ社畜マンガっぽいけど、ふつうの社畜あるあるマンガとは違うので注意。残業で一人会社に残っている独特な時間帯を利用して、残業技(ザンミッション)と呼ばれる妙ちきりんなチャレンジを実行するべく、一人オフィスで奇行をおっぱじめる。残業のしすぎで奇行に走るのはまだわかるが、残業技を決める目的で残業する本末転倒ぶり、その倒錯しきった精神が傍から見ていて面白い。残業ハイになってる時の、あの何とも言えない高揚感はすごいわかる…という人なら読んで楽しめると思う。ちなみにこの作品、残業を推奨するものではなく、作中でもしばしば「三六協定を守ろう」と書かれていることは強調しておきたい(笑いのりちゃんの残業日誌宮場弥二郎
ひさぴよ2022/05/0790年代ど真ん中を感じるギャグ漫画早すぎたケロロ軍曹みたいな。色々と先取りしたギャグをやっていたけど下ネタがアレすぎたり、あまり穏やかじゃない描写が多いから万人受けするギャグではないかも。時代を振り返って懐かしくなるネタも多くて「同人おたく女しのぶちゃん上京!!」の同人誌即売会の話は当時を知る上で貴重な回でもあるし、魔法少女をネタしたものやパロディネタの数々。オタク的な話に限らず、ハチャメチャでなんでもアリな回が多いが、常にギャグの連打で最後は良い感じにクレイジーなオチへ持っていく勢いが90年代だなあと笑。単行本は全31話中から11話だけが収録されており、続巻は出ていない模様。マンガ図書館Zでぜひ完全版をだしてくれないでしょうか。ポヨンチョポヨンチョ夜野権太2わかる
ひさぴよ2022/05/051巻の続きが読みたい15世紀の歴史を舞台に、主人公の医師・ロッシと弟子のニコロの珍道中を描いた作品。1話完結のミステリー形式で、医学と迷信がぶつかり合う当時の歴史や文化を背景に、軽快な語り口で解決していく。サラっと読めるタイプの漫画ではないように思うので、時間をかけてじっくり歴史旅モノを読みたいときにおすすめ。ちなみに2017年に1巻が発売されてから、連載が止まっているのか続刊が出ていない状態のようで…。いつか再開して旅の続きをぜひとも描いてほしいところ。 ロッシとニコロのおかしな旅深巳琳子3わかる
ひさぴよ2022/05/05ファンシーな脱力系4コマ昔ガンガンで連載してたシュール&脱力系4コマ漫画。ハリガネのように細長い手足や絶妙なバランスで構成された丸っこいキャラたち。梶原あや先生の描くキャラは本当に可愛くて、線そのものの可愛さというか、どれだけ見ていても飽きないですね。ゆるくてかわいい上にギャグも面白く、時代を経ても古びない良さがあると思います。けんけん猫間軒梶原あや1わかる
ひさぴよ2022/04/09未読ならぜひ完全版を10年前の話題作、星守る犬と続編が一冊にまとまった完全版。 初めて読まれる方はもちろんのこと、『星守る犬』は読んだことあるけど、続編は読んでない、という方にもおすすめ。 特に、続編『続・星守る犬』は『星守る犬』で色々と誤解があった所を、物語を広げることでよりテーマを鮮明にして描かれてますので、やはりこれは一気読みした方が、引っかかりなくて良いと思います。 自分は既に原作を所持しているものの、単行本未収録の短編「奥津、犬を飼う」が読みたくて購入しました。 奥津さんという方は、脇役ながら作中では重要な役割を果たしている中年のおじさんですが、番外編でも期待通りの地味な活躍を見せています。本当に善き小市民という感じで、こういう人になりたいものです。完全版・星守る犬村上たかし2わかる
ひさぴよ2022/03/25ネタバレ後半の展開が好き宇宙人からの信号を発見した少女より衝撃的な事実を知らされ、来るべき日に備え人類は準備を始める。そして、宇宙飛行士となるべく学校に集まった少年少女たちが力を合わせ困難に立ち向かってゆくストーリー。 冒頭こそ、名作SF『コンタクト』を彷彿とさせるハードSF寄りな世界観だが、あくまでも少年ジャンプ作品ということで、基本は友情・努力・勝利をベースとしたジュブナイルSFとなっている。 しかしこの漫画、途中から劇的な展開を迎え、なんと最後に出てくると思われた宇宙人ペロプニャンが、早々に登場してしまう。 あまりの急展開に困惑する人も少なくないと思うが、私はスターズは後半こそが面白くなると敢えて言いたい。 それには一旦、SF設定の大味な部分には目を瞑る必要がある。そして少年少女の気持ちを持って読めば、壮大なスケールとあらゆる可能性の広がりを感じる物語が見えてくるはずだ。 ”エモい“SFマンガを読みたければオススメ。 #マンバ読書会ST&RS―スターズ―竹内良輔 ミヨカワ将2わかる
ひさぴよ2022/03/19あなたの織田信長はどこから?90年代の少年マガジンで連載してた歴史マンガで、はじめて触れた本格的な信長マンガ。子ども時代に一番最初に信長を知ったのは、まんが日本の歴史や横山光輝マンガが入口ではあったけど、あくまでも教科書的なイメージでしかなかった。型破りのカブキ者とはどういうことなのか、リアルに描かれた信長に出会ったのは、この作品が初めてだったと思う。 また、当時は意識してなかったが、作者・ナガテユカ先生の女性ならではの感性が、若き信長の格好良さや色気を存分に発揮されていたように感じる。(ちなみにこれがデビュー作である)そういう点でも男女問わずお薦めしたい歴史マンガだ。 マムシこと美濃の斎藤道三も、ずっとこの漫画のイメージが頭に刻み込まれてるくらい強烈なキャラクターであるほど登場人物はいずれも活き活きとしている。10巻いかないくらいで完結するので、長さ的にも読みやすい作品だ。TENKA FUBU信長ながてゆか
ひさぴよ2022/03/08ブラックと言われることの多い証券会社の労働実態とはニュースなどで何かと世間を騒がせる証券業界のブラック労働の実態を描いたエッセイ漫画。作品の時期は2014年頃と、少し古い部分もあるが、いま令和の時代に読んでもゾッとするほどリアルで引き込まれる内容だ。 作者の方は、執筆時はアマチュア同然ながら、退職後に会社で体験したことをマンガで描きはじめてこの作品が生まれたとのこと。お世辞にも絵のレベルは高いとは言えないものの、上司や同僚に追い詰められ、自分を責めて心が壊れていく過程を客観的かつ冷静な視点で捉えており、細かいプロセスまでも丁寧に描いているのが凄い。 話を追うごとに話のボルテージは上がり、後半の長時間会議のエピソードなどは、本当に気が滅入るような話で、読むだけで身体がどっと疲れる読書体験をさせてくれた。雨宮鬱子の証券会社で働いたらひどい目にあった雨宮鬱子1わかる
ひさぴよ2022/03/03有名ではないけど『百年の系譜』も傑作表題作『犬を飼う』が有名ですが、他にも犬猫を題材とした短編が収録されている作品集の完全版です。中でも『百年の系譜』は、知名度はあまりないものの、傑作と呼べる短編じゃないでしょうか。戦時下の日本で、飼い犬を軍用犬として徴用され、家族と引き離される物語。犬と人の最も美しい瞬間と、谷口ジロー先生が考える戦争への思いが絵に込められていて、言葉は少なくとも胸がいっぱいになる名作です。 もちろん、『犬を飼う』も名作中の名作で、何度読んでも感動しか呼ばない。自分を含め、犬を飼ってた人、看取った経験のある人、主に親戚たちに読ませたことありますが、不思議なことにみんな口を揃えて「ウチと同じだ!」と言いますね。飼ってた犬と全然似ても似つかないのにです。ネットでも時々同じような感想を目にします。そのたびに谷口ジロー作品の普遍性の凄さを感じるのです。犬を飼う そして…猫を飼う谷口ジロー3わかる
ひさぴよ2021/12/23そにし先生作品では珍しい人型のギャグ漫画ねこ漫画(たまにシーフード漫画)で有名なそにしけんじ先生の人型ギャグ漫画。剣豪・宮本武蔵や佐々木小次郎が南国暮らしを満喫する日常ギャグで、ねこねこ日本史などの猫マンガから入った読者からすると違和感があった作品でした。あまり細かいことは気にせずにゆるい気持ちで読むと楽しめます。トロピカル侍そにしけんじ2わかる
ひさぴよ2021/12/23懐かしい昭和の匂いがする漫画昭和50年代の秋田県を舞台にした、おばあちゃんの梅さんと、孫の小梅ちゃんの何気ない日常を描いた心温まる作品。Instagramに投稿されていたマンガということで、普通の漫画とはいろいろな点で形式が異なりますが、それが他の漫画にない独特のほっこり感を生み出しています。おばあちゃんに可愛がってもらった思い出があまりない自分にとってはまるでファンタジーのような世界ですが、読んでいて不思議と小さい頃の思い出が甦ってくる作品です。梅さんと小梅さんホンマジュンコ2わかる
ひさぴよ2021/12/16漫画版、良いですねぇ #推しを3行で推す西加奈子原作のハートフルな少女文学作品。アニメ版の評価が色々と聞こえてきた最中で読みました。漫画版はというと、率直に良い漫画だということは間違いないです。 キクコの心情描写の秀逸さは原作の力もあると思いますが、漫画のモノローグ的な表現と非常に合っていて、作画の杉作先生の温かい作風と見事に融合していると感じました。 杉作先生のこれまでの作品と比べても漫画表現が格段に違っており、作品にかける意気込みのようなものがひしひしと伝わってきますね。漁港の肉子ちゃん杉作 西加奈子1わかる
ひさぴよ2021/12/16花沢健吾のルーツ絶版になっていた花沢健吾の短編集。プロテカとかいう自身で作られた版元から電子版が発売されたのは喜ばしい限りだ。 改めて読み返すと、処女作からずっと下ネタばかり描いてるなこの人は…笑 個人的には女版ボーイズ・オン・ザ・ランのような 「ラウンドガール」という話が一番好きだった。 今読むと「チンパー」などはアイアムアヒーローの超常的な力や、ネット掲示板を使ったストーリー表現を思わせるし、「なで☆シコ」は、まるで「たかが黄昏」の前日譚のような設定である。 花沢健吾作品を読んできた人間であれば、各作品のルーツのようなものが見えてくる一冊だ。特火点花沢健吾3わかる
ひさぴよ2021/12/11『霧にむせぶ夜』電子版の画質が…📷ますむらひろし先生のデビュー作『霧にむせぶ夜』を収録した短編集。作品の解説はマンバ通信の水曜教授さんの記事を読んでもらうのが良いですが、一つ注意点として書いておきたいのは、電子版の画質があまりよろしくない、という点です。 ヨネザアド・カタツムリ社から刊行されている紙書籍版『ヨネザアド幻想』と比べると、天と地ほどの違いがあります。 http://y-katatsumuri.com/page/product.html 中にはそこまで画質は酷くない短編もありますが『霧にむせぶ夜』に関しては、原稿の問題なのかわかりませんが、極端に読み取りの質が低く、本来ある緻密さが薄れてしまうのは勿体ない限りです。 電子版の強みを活かして、改訂版出すなりしてヨネザアド幻想と同程度の原稿状態を再現してほしい…!と願ってます。 とはいえ、電子版の方が価格の面でも入手しやすいのは間違いないですから、モバイル端末などで読むだけなら電子版で充分かもしれません。アタゴオル外伝II ヨネザアド物語ますむらひろし1わかる
ひさぴよ2021/12/02コンバットドールはいま読んでもカッコイイうすね正俊先生の週刊少年ジャンプ時代のデビュー読切『サムソン』を含む、80年代〜90年代に描かれた短編集。秋元治先生のアシスタントを経て、新人の頃からメカ・ミリタリー描写が圧倒的であることがわかります。SF作品としては古く感じてしまう部分もあるものの、それでも『コンバットドール』などは今読んでもカッコイイ。砂漠にパワードスーツがとんでもなく映えること…。砂ぼうずの原点を感じます。デビュー単行本『Zとうちゃん THE No.1』(1984年)はExtraWorksに含まれてないですがそちらもハードなサイバーパンクな世界観に家族ドラマをかけ合わせた雰囲気で面白い作品でした。そっちは電子書籍になってないのが残念。COMBAT DOLL うすね正俊 Extra Worksうすね正俊2わかる
ひさぴよ2021/11/30海の生き物たちと心を通わせる45才シングルマザーが活躍!📷失業中の45才シングルマザー・小波林さん(通称おばちゃん)が「海獣さん」なる特殊能力を見出され水族館のトレーナーのお仕事に就くことになるお話。海よりも深い人生経験を重ねてきた人間は、まれに海の動物と心を通わせられる能力を得るらしい…。かなり唐突な設定だったものの、不思議な説得力のある漫画で、おばちゃんと動物たちが見つめ合うだけで気持ちが通じていて理屈を超えた感情が伝わってきて思わず感動してしまいました。残念ながら1巻以降の続きはないようで、もう少し続きを見届けたかった作品です。海獣さん高梨みどり1わかる
ひさぴよ2021/11/24凄いぞ!日本の中小企業!!世間に知られてないけど実はスゴい中小企業を取り上げて紹介する漫画。日本凄い系のノリに近い。こせきこうじ独特のテンションから繰り出される謎の迫力に圧倒されると同時に、元気が湧き出てくる。色々とガチめな漫画なので万人受けはしないと思うけど「プロジェクトX」や「ガイアの夜明け」が好きな人であればハマるかも。マンガで読む日本でいちばん大切にしたい会社こせきこうじ 坂本光司
ひさぴよ2021/11/10「ほん怖」と「実怖」ホラー雑誌「実際にあった怖い話」は、タイトルこそ「ほんとにあった怖い話」とよく似ていて見分けがついてなかったが、実は別々の出版社から発行されていている別雑誌だと最近知った。 元祖は「ほんとにあった怖い話」(朝日新聞社)で、「実際にあった怖い話」(大都社/少年画報社)の創刊は2007年。明らかにを狙った誌名だと思うが、元祖「ほんとにあった怖い話」は2010年に休刊してしまう。 その後まもなく、2011年に「HONKOWA(ホンコワ)」と名を変えて新創刊されることになるも、依然として名前が似ており、ごっちゃになって間違えやすい。加えて、「あな怖」(あなたが体験した怖い話/ぶんか社)などの亜種もある。また、「フォロワーさんの本当にあった怖い話」というマンガが話題になっていたが、こちらも他の出版社の作品。ちゃおホラーにも「本当にあった怖い話」というこれまた紛らわしい別冊雑誌があったが「ほん怖」シリーズとは別物である。これらの版元の違いだけでも知っておくと見分けやすいかもしれない。 前置きが長くなったが、「HONKOWA」や「実際にあった怖い話」といった雑誌は、今や電子書籍で読める時代になっており、手に取りやすくなっている。 最新号「2021年11月号」を初めて買って読んでみた感想としては、オカルト・ホラー・スピリチュアル要素がバランス良く揃った雑誌という感じ。 連載作は14本前後と、HONKOWAよりも多く、値段もコンビニコミック価格なのでお得感がある。 マンガファン的には、連載陣の中に、かつてIKKIで活躍していた漫画家・三友恒平先生を見つけられたのが嬉しかった。 他にも、つるんづマリー先生、柏屋コッコ先生など他のコンビニ系雑誌で見かける作家さんが揃ってる。作品だと「或る霊能者の奇妙な日常 余命宣告からの生還」は特に良かった。 しばらく定期購読してみてもいいかも。 以下連載作品リスト(2021/11) 【或る霊能者の奇妙な日常/原作 井口清満 漫画 万馬夕子】 【どすこいスピリチュアル/漫画・小林薫 原案・TANAKA】 【心霊浄化師 神楽京/原作・井口清満 漫画・水月まな】 【山口敏太郎の日本怪忌行/漫画・未浩 原作・山口敏太郎】 【立原美幸の心霊エッセイ/金子裕】 【SNS-生霊-/漫画・空路 原作・橘 明来】 【つるんづ怪談/つるんづマリー】 【珠洲岬でアップデートしてみた/伊藤ロイ】 【稲川怪談/藤咲もえ】 【ちょっぴリチュアルDAYS/若尾はるか】 【鳩屋ポッポのホラーな日常/柏屋コッコ】 【コミック版 怪談王 第2回「お遍路さんが泊まらないホテル」/漫画・三友恒平 原作・小笠原まさや】 【銀座スナックでの出来事/小立野みかん 原作・島村洋子】 【前世療法の現場で見る怖い話 血椿の痣/漫画・油豆 証言者・桜ゆう】実際にあった怖い話実際にあった怖い話