早すぎたケロロ軍曹みたいな。色々と先取りしたギャグをやっていたけど下ネタがアレすぎたり、あまり穏やかじゃない描写が多いから万人受けするギャグではないかも。時代を振り返って懐かしくなるネタも多くて「同人おたく女しのぶちゃん上京!!」の同人誌即売会の話は当時を知る上で貴重な回でもあるし、魔法少女をネタしたものやパロディネタの数々。オタク的な話に限らず、ハチャメチャでなんでもアリな回が多いが、常にギャグの連打で最後は良い感じにクレイジーなオチへ持っていく勢いが90年代だなあと笑。単行本は全31話中から11話だけが収録されており、続巻は出ていない模様。マンガ図書館Zでぜひ完全版をだしてくれないでしょうか。

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特装版「女が叫ぶとき~戦争という地獄を見た~」

「ヒロシマのおばちゃん」を読みたくて購入

特装版「女が叫ぶとき~戦争という地獄を見た~」
ひさぴよ
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https://www.shogakukan-cr.co.jp/book/b110795.html 『漫画が語る戦争 焦土の鎮魂歌』(小学館クリエイティブ)で読んだ曽根富美子の短編「ヒロシマのおばちゃん」が衝撃的だったので、もう一度読みたいと思って電子書籍版を探してたら、この短編集に収録されていた。 「ヒロシマのおばちゃん」以外の短編は、戦争の話というよりちょっと昼ドラっぽい話が多いものの、それでも表題作を読むためだけに買っても損はないと思う。 作品の詳しい時期は分かってないのだが、状況からして1990年代頃の設定と思われる。広島での戦争体験を語り継ぐの”一人のおばちゃん”を通して、戦時中の自身の半生を振り返るところから物語は始まる。巧みな語り口と、曽根先生お得意の、不幸で陰湿な心理描写にグイグイと引き込まれてゆく。そしておばちゃんは不幸のドン底と同時に、原爆の日を迎えるのだが…。 変わり果てた広島の街を、怨念そのものとも言える鬼気迫るタッチで描き出し、一度目にしたら忘れられないような光景がこの漫画にはある。おばちゃんは最後に「あれは地獄だったよ」とだけ語る。と同時に、この出来事が教科書の中のたった数行に収まってほしくない、と願うのだった。 個人的には「はだしのゲン」と同じく、ぜひ読み継がれてほしい戦争漫画の一つだ。

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